フレンド・サポートのわーく(6)
ベーシック・スキルの演習とロールプレイ
 
1.基本的信頼感について考える。
 1)「基本的信頼感チェック」を配布する。
 2)回答させる。
 3)「基本的な信頼感」を配布する。
 4)4つの基本的な構えを説明する。
2.ロールプレイをする。  
 1)円座になる。
 2)カウンセラー役とクライエント役を募る。
 3)クライエント役は、相談してもよい悩みを決める。
  ・あまり深刻な悩みは相談しない。
 4)3分間でロールプレイをする。
 5)全員で振り返る。
 6)役割を代えてロールプレイを繰り返す。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


生徒の感想
1)カウンセラーすごい難しい。普段何気なく友だちの相談とか聞いていて「相談してよかった」と言われるけど、本当にちゃんと話を聞いているのだろうかと思った。他人だからこそ相談できるし、友だちでないからこそ聞きにくい。その境目がカウンセラーの立場なんだと思う。3分は短すぎた。本当に悩みを解決するのだったらもっとずっと聞いていてあげたい。▼2)素朴な疑問でもすごく話が広がると思うと、人対人の可能性は大きい。誰かのために何かをしてあげようという気持ちを持って接するだけで、お互い気持ちよく話ができると思うし、やっぱり思いやりが大切だと思った。▼3)カウンセラーの人がすごく優しく見えたし、笑顔で聞いてくれるだけでも話しやすくなった。少し質問されたら「あ、聞いていてくれるな」て確認できた。▼4)今回は3回目っていうこともあり、だんだんとクライエントが話を引き出されて、しゃべる機会が多かった気がした。「どうしよう」という沈黙がなく、うまく進行していました。カウンセラーによって場の雰囲気がよくなって、話しやすくなったり、核心の所に迫ったり、だんだんグレードアップしていった。▼5)話の切り返しがうまいと思った。カウンセラー役は相手が答えを求めたとしてもすぐにアドバイスをするのでなく、やっぱり話を聞き出すことが大切なんだと思った。そこからいろいろな話に発展して、クライエント自身が答えを見つけることができるかもしれない。▼6)今日はクライエントの方をしていて、すごく聞いてくれてよかった。でも後から思ったら、「こんなことも言えばよかった」って思った。今日みたいに改まって相談したらでて来ないことも、違う場でしたらもっと自然にできるんだろうなと思った。▼7)カウンセラーをやって、自分は沈黙が怖いことが分かった。クライエントの中にもカウンセラーの中にも新しい発見があるカウンセリングがいいかもしれないと思った。▼8)クライエントの一方的な質問に問題の違う方向から見た質問を仕返すのがカウンセラーの腕の見せ所だと思った。話を聞くだけでなく、問題を整理するのを助けたり、クライエント自身で答えを出すのを助けたり、カウンセラーの仕事ってたくさんあると思った。▼9)何回もロールプレイをしてどうしたらよくなるとか分かってきたし、みんなもカウンセラーとしての質問の内容がよくなってきた。質問や応答として、相手が言ったことからポイントを押さえて言葉を返すと話が広がっていくと思いました。答えを出してもらうというよりクライエントは話を聞いてもらってスッキリしたいという気持ちの人が多いのかなと思った。▼10)相手に何と言ってあげていいかわからなかった。普段友だちと話したりしている時とかはできるけど、今ここでやれと言われたら難しいと思った。▼11)何かみんな緊張していたと思う。悩みを聞いてもらうことに対して抵抗感はあると思う。人に弱みを見せるのは嫌だと思います。それをカウンセラーは傷つけないようにしなければとか、これを言ってもいいのかいろいろ考えなければならないので大変だと思った。▼12)クライエントを体験して相談する方が乗る質問があることに気づいた。カウンセラーはそれをどんなけ与えてあげるかが大切だと思った。▼13)答えを出してあげるんじゃなくて、相手の話を聞いてあげることが一番の目的だと思った。でも、いざ聞くとどうしても答えを出そうとしてしまう。

教師の感想
回を重ねるごとにメキメキ腕を上げます。頼もしい限りです。クライエントも慣れてきたのか、深い所まで話をするようになりました。カウンセラーの聞き方が良いのでしょう。信頼も強まったのでしょう。まさにラポールですね。ただ、カウンセリングに慣れてきた時の懸念も出てきました。傾聴よりも質問が多くなります。まぁ、カウンセラーになるための授業ではないのですから、相手の相談に乗って、少しでも役立てるように心掛けてくれたらいいでしょう。                  



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