アサーション・トレーニング(12)
 
1.アサーティブな話し合いをする。
 1)「川を渡る女」を配布する。
 2)各自で悪いと思う順位をつける。
 3)発表させ板書する。
 4)上位にランクされている人物の弁護役になるように割り振って、4〜5人組を作る。
 5)それぞれの人物を弁護しながら、グループで順位を決める。
  ・自分の悪いところを認め、仕方がなかった理由を述べ、他の人の悪い点を指摘する。
 6)発表させ、順位の変動を見る。下位になった人物は説得に成功したことになる。
 7)上位にランクされている人物の弁護役を2人ずつグループを移動させて再度話し合わせる。
 8)順位を発表させ、変動を見る。
 9)それぞれの登場人物の意味を解説する。
 10)この話し合いの意義を確認する。
  ・アサーティブに意見を述べることによって、人を説得する。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


生徒の感想
1)今日は話し合えたのは楽しかった。相手の悪いところを見つけるのと、自分の正当化が難しかった。▼2)何かアグレッシブで楽しかった。みんないろいろな屁理屈で訳がわからなくなった。▼3)とても面白かった。みんなの意見が目茶苦茶激しくて、ちょっと押され気味だった。筋道を立てて話すと言ってる内容がおかしくても正しいように思えた。▼4)めっちゃおもしろかった。気づいたら激しく自分の意見を押し通していた。▼5)それぞれの考えがあって面白かった。▼6)討論が意外に楽しかった。相手を説得しつつも意見を主張できた気がした。▼7)おもしろかった。テストは難しそうなので緊張します。▼8)みんな話が面白かった。弁護するのは難しいと思いました。▼9)討論することが面白いことに気づいた。またやりたい。▼10)今日の話し合いはだいぶ熱かった。寺くんのBの弁護は強かった。話がはずみ過ぎて面白かった。▼11)一番悪いと思っていた人を弁護するのは大変だったけど、弁護していく内に他の人の悪いところも見えてきて、自分の中で順位が変わっていくのがわかりました。頑張って順位を一つぐらい下げたかった。▼12)楽しかった。アサーションに弁護するのは難しい。▼13)皆で意見を言ったりしていて楽しかった。自分が悪いと思っている人を弁護するのはやりにくかった。

教師の感想
今日は風邪気味で体調が悪かったので、急遽、内容を変更しました。アサーションのロールプレイで、僕はアグレッシブに責めなければならないのだが、そのエネルギーに不安があった。それと、近距離で話して生徒に風邪をうつしてはいけない。受験直前の大事な身体だから。そこで、「川を渡る女」をしました。これはコンセンサスゲームの定番だが、アサーション・トレーニングの要素を取り入れました。悪いと思っている人を弁護することで、その人の仕方がなかった事情が見えてくる。それを他のメンバーに説明することによって免罪を図る。謝る場面になるだろうか。それと、ジグソー学習を取り入れた。途中でメンバーの一部を入れ換えて、他のグループで出ていた意見なども参考にしながら、再度順位を考える。先程のグループの展開とはまた一味違った議論が展開された。「川を渡る女」は際どい問題もあるが、いつやっても盛り上がるプログラムである。                      



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