アクティブ・リスニング(5)
 
1.いままでのアクティブ・リスニングのスキルを確認する。
 ・相手への興味→相手の観察→かかわり行動→うなずき・あいづち→はげまし→繰り返し→言い換え→質問→プラスワン
2.前々回と違うメンバーで3人組になる。
3.「アン・ゲーム」の中から厳選した18枚のカードを配布し、よく切らせる。
4.話し手と聞き手の順番を決める。
5.話し手はアンカードをめくり、カードの話題について話す。
  聞き手は、アクティブリスニングのスキルを使って聞く。
6.順番にする。
7.時間を1分、2分、3分と変えていく。
8.「話し上手・聞き上手」を配布し、学んだことをまとめる。
 ・時間によっては宿題にする。
 
生徒の感想
1)普段はなさない人でも聞き手のテクニックを使えば何とかなると思った。相手の話題に自分がどれだけ乗れるかが大切だと思った。▼2)楽しかった。でも私はぐいぐいしゃべってしまうので、よい聞き手にはまだまだなれていないと思った。▼3)人の話を聞いてもつい自分がしゃべりたくなってしまったり、自分はいつも聞いてもらうことが多いから。もっと人のことを聞いてあげられるようになりたいと思いました。▼4)予想以上に話が盛り上がって楽しかった。話し方、聞き方がレベルアップしたような気がした。▼5)今日は40分間ずっと3人で話をして、いろんな話が聞けて楽しかった。質問するのは意識しながらだと難しいなと思いました。▼6)話はなかなかリズムに乗らず、途中止まってしまうこともありました。聞き役は相手のペースをしっかりつかんで、そこから発展させていくのが難しかった。▼7)今日はとても楽しかったです。聞き手なのにどうしても話に突っ込みたくなってうずうずしました。またしたいです。▼8)初めは絶対無理だと思っていたが、話し始めたらすごく楽しい授業だった。でもカードで題が決められているのだすごく話しづらかった。▼9)今日はお題が難しかったけど、聞き手のコメントで話が盛り上がったから、客観的に見ていた時に、聞き手の役割はすごいなと思った。▼10)人の話を聞く方が楽しかった。けど話している時に「あたしもー」とか言ってもらえると共感できるし安心できるしすごく話しやすかった。やっぱり聞き手は大変だと思う。▼11)観察役が一番難しいと思った。黙って聞いているのは辛かった。私は聞き役が一番楽だと思った。人の話を聞くのは知識が増えるし楽しいと思った。▼12)肯定で進めていくことはできるけど、聞き役の私が話題を変えてしまったら駄目だと思った。一言一言をもっと大切に考えてから発言しようと思った。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
今日は存分に実習した。自分の好きな話題で話すのでなく、いきなり与えられた話題について話す。話し手には難しいが、その成否の鍵を握るのは聞き手がいかにうまく話を引き出していくか。この実習は聞き手のためのものです。その話題を提供してくれるアンゲームは優れたゲームだ。といっても、話題になりそうなことがカードにしてあって、それについて話すだけなのだが、話題の集め方がうまい。誰でもが興味を持って話せたり、体験したり考えたりしたことで、しかも少し意味のある話ができる。今回のはティーンエンジャー用なので、高校生にピッタリだった。その中から18個を厳選して使った。この実習がこの講座で盛り上がることは十分予想された。ただ、気をつけなければいけないのは、単なるおしゃべりになってしまわないこと。そのためには、役割をきっちり決め、時間を管理し、短くてもその度毎にふりかえりのをさせ、けじめをつけること。それと、気がついたことをコメントしていくこと。その意味で、教師の役割は非常に大きい。



コメント

ホーム