アクティブ・リスニング(1)
 
 
I 導入のインプロ「ジブリッシュ」をする。
1.目的を伝える。
 ・相手の言おうとすることを感じる。
2.ジブリッシュの説明をする。
 ・めちゃくちゃな外国語のこと。意味のない音を並べて話す。
 ・「感じる」ことが大切です。
3.2人組になる。
4.最初に話す人は、短いメッセージを決める。それをジブリッシュで話す。
5.相手は、ジブリッシュをよく聞いて、ジブリッシュで返答する。
6.同じようにして、3往復する。
7.互いに何を話そうとしたかを言い合う。
8.感想を話し合う。
 
II アクティブ・リスニング(10分)
1.「アクティブ・リスニング」を配布する。
2.アクティブ・リスニングとは何かを説明する。
 ・相手の話を積極的に受け止めようとする聞き方
3.7つのポイントを説明する。
 (1)相手に興味を持つ。
 (2)相手のペースに合わせる。
 (3)相手を否定したり批判したりしない
 (4)過剰な解釈をしない
 (5)結論を決めつけない
 (6)安易に元気づけない
 (7)沈黙を大切にする
4.基本構造を説明する。
 1)まずは、相手への興味がなければできない。
 2)次に、相手をよく観察する。
 3)そして、相手の話を傾聴する。
 4)傾聴には、かかわり行動、うなずき・あいづち、はげまし、繰り返し、言い換え、プラスワンなどのスキルがある。
 5)次に、質問して相手に興味を示す。
 6)最後に、プラスワンで一言加える。
 
III 語りネタ(30分)
1.「語りネタ」を配布する。
2.自分がこれならば語れるというネタを探す。
3.情報源や味付けの仕方を説明する。
4.困った時の話題を説明する。
 ・キ=季節、ド=道楽、ニ=ニュース、タ=旅、テ=天気、カ=家族、ケ=健康、シ=仕事、
  衣服、食べ物、住まい 
5.「語りネタMAP」を配布する。
6.書き方を説明する。
7.MAPを書かせる。


生徒の感想
1)話す相手にもよるけれど、なかなか話が続かなかったり、話題がなくて困ることがよくあるから、今日学んだことも生かしてみたいと思う。自分には話のネタが本当にないなといつも思ってなんだか悲しいです。話し上手聞き上手になりたいです。▼2)日本語なしで伝えるのはつらかった。▼3)適当な言葉で言いたいことを言うも聞くのもすごく難しいと思った。やってみてさんまさんとかってすごいなぁと気づきました。▼4)自分は聞くのは下手だと思っていたから、これは為になった。たれから実践していこうと思った。あいづちとかうつだけで向こうへの態度は良くなると思うし、実際そうだと思う。▼5)人の話を聞いてあげたりする時に、沈黙はあまり作らない方が相手が話しやすいと思っていたけど、考えたりするのに必要なことがよくわかった。私も自分が言う時はあれこれ口出しをしないで聞いてほしいと思うし、自分に置き換えて考えると人の話も聞きやすくなるのかなぁと思った。▼6)ジブリッシュが意外に難しくてびっくりしました。自分が思っていたことをそのまま伝えることができたかどうか。大昔の言葉がなかった時代は大変だったんですね。語りネタも楽しかった。▼7)話ネタを考えていて、なかなか自分の自信を持ってしゃべれることが少ないなと悲しくなった。さんまさんの話し上手、聞き上手だということがあの図を見てよく分かった。▼8)自分は聞く側のことがあまりできていないけど、話す側のことは知らず知らず似やっていることがあって結構驚いた。ジブリッシュは恥ずかしい上にあまり伝わっていなかった。タモリのを見てみたいと思った。▼9)みんなのコメントがよかった。今度から聞き手になるのだが相手の話題に関心を持ってもっと話したいと思ってもらえるような人になりたい。▼10)人とのコミュニケーションにおいて来てのテクニックがこんなあるとは思わなかった。奥が深いなぁと思った。持ちネタのもこれからは考えておこうと思った。▼11)語りネタを実際書いてみて結構少ないものだと思った。色々な所から情報を取り入れてどんどん語りネタを増やしていきたいと思いました。ビリーズ・ブート・キャンプ。▼12)ジブリッシュは全然わからなかったけど面白かった。タモリさんはすごいなぁと思った。アクティブ・リスニングは、普段話しやすいと言われるから、できている方だと思った。でも、語りネタが男の人と話すネタが少ないと思った。▼13)ジブリッシュは恥ずかしかった。意志伝達も無理だった。アクティブリスニングはすごい参考になった。カウンセラーになるには絶対こういうことが必要だと思った。▼14)私はいつも話しっぱなしで人の話を聞かないから、ちゃんと聞こうと思いました。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
今日から新わーく。役立ち感は過去最高。期待の高さがわかります。いきなりのジブリッシュ、面食らったでしょう。タモリの4カ国語マージャンネタですが、今の高校生、まして女子の知る所ではありませんが、話すととても興味をしてしてくれました。というつかみをして、アクティブ・リスニングのポイントを説明していくと、これは使えるという気持ちが高ぶっていくのが感じ取れました。しかも、マイクロカウンセリングの階層図を利用した図を提示して、もっともらしく仕立てました。よくできた図だと思います。そして、実習として話題探し。「話題」を「語りネタ」とネーミングしました。「語る」という語は奥行きがあっていいですね。発散法のマッピングとウェビングを駆使して一生懸命探していました。                                 



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