いよいよ、高校生活最後の学期を迎えました。3学期の授業は数回しかありません。テーマは「ライフ〜人生〜」です。自慢じゃないが、僕は妻とは見合いではないが、それまで9回見合いをした。間もなく社会に旅立つみんなに僕の体験を語るのも意味のないことではないだろう。



1回目

1回目の見合いは、27歳だった。その頃はまだ全く結婚する気もなく、見合いなんでダサイと思っていた。同級生の親でもある歯医者に勧められた。

「釣り書き」という履歴書のようなものを交換するのだが、それには「26歳、160cm、49kg、歯科助手、趣味は読書」と書いてあった。それに写真が2枚、一枚は友だちの結婚式で写したと思われる着物姿、もう一枚は普段着。写真写りはイマイチと紹介してくれた歯医者も言っていたが、その通り。でも、僕も人の事を言えるほど男前じゃない。見合いと言えば美人はいないものと諦めていた。一番気になったのは身長。僕と同じか少し高い目、ハイヒールを履けば必ず僕より高くなる。趣味は読書というからほとんど無趣味に近い。何かモッサリしていそうだ。何と書いてあればいいのか、思わず悩んでしまった。年齢は僕より一歳下。当時の女性としては歳がいっているが、見合いとなれば仕方がないのだろう。「かしこい」人ということだったが、どういう意味だろう。現実的になって考えると,やはり性格。僕を理解してくれて、我が儘をきいてくれる人がいいなぁと贅沢を言いながら、いよいよ、1月16日、待ち合わせ場所の歯医者に行ってムカッとした。

歯医者の玄関を入った途端、僕はムカッときた。そこには高い踵のハイヒールが脱いであった。この女俺に喧嘩を売ってんのか! それでも息を整えて、応接間に入った。そして一目見た瞬間、「アカン」と思った。写真うつりが悪いと言っていたのはウソだった、とまでは言わないが、一言で言えば目の輝きが全くなかった。それでも、息を整えて、外見だけで判断するのはよくない、内面を見てみようと思いなおして、いろいろ話をしようとするのだが、まったく話に乗ってこない。歯医者で30分ほど話して、「それじゃお二人で」なんて言われたが、これからどうすればいいの? 仕方なく、円山公園から四条通りに出て「農園」という店で軽い昼食をとった。普段無口な僕がサービスして話題をふるが全く反応がない。「農園」を出てからは、どのようにして別れたらいいのかばかりを考えていた。それで見たい本があったので本屋に寄った。お見合いで本屋に行くなんてけしからんことだが、もうどうでもよかった。で も、イッタイゼンタイ初対面でダメだと思い合っているのに、どこへ行けばいいというのだ。それで、「クローバー」という行きつけの喫茶店に寄って、適当に時間を潰して、店の前で、「どうやって帰らはるんですか? 僕はこっちの方に用事があるので」とブッキラボーに言って別れた。せめて駅まで送って行ってあげたらいいのに、早く逃げたい一心だった。しかし、こんな無礼千万なことをしても罪悪感が沸かなかったのはなぜ? 次の日、断りに歯医者に行ったが、すでに先手を打たれていて、先方からも「合わなかった」と返事があった。引き分け。






2回目

悪夢のお見合いから1年半、29歳になりました。そろそろ結婚してもいいかなぁと思いはじめました。これも同級生の親が(小さいころから住んでいるとこういうことがよくある)見合いの話を持ってこられた。関西学院大学出身の27歳のコピーライター、顔は十人並。職業に興味を持った。どんなセンスの人か楽しみだ。8月11日、出会いました。待ち合わせの店がわからなくて20分も探したそうです。根性ある。第一印象は、「チンシャクした人だなぁ」。スリムというより痩せ型とうい感じ。顔は小作りで普通の部類に入る。性格は悪くない。自分では平凡だと言っているが、コピーライターを目指すだけあってしっかりしている。かといってキャリアウーマンというキツイ感じもない。一緒にいて安心できる人でした。女性のタイプは大きく2つあって、美貌で個性が強く惹かれるものがあるタイプと、安心して家庭を任しておけるタイプ。両方を兼ね備えている人なら申し分ないが、世の中そんなに甘くない。美人で個性の強い人は人に自慢できますが、長くいると飽き足り疲れたりするかもしれない。とすれば文句のない人なのですが、僕自身もう一つふんぎりがつかない。それは、依然容姿にこだわっている面もあるが、「この人」と閃く人と出会えるのではないかという淡い期待があったのです。

で、予定通り、次の日から富士へひとり旅に出発しました。富士山に登りながら、結婚のテーマをひらめいた。「やすらぎ」。いくら美人でもいつも緊張して暮らしていたのでは体がもたない。その点、彼女は合格だったのだが。

先方ももう一度会いたいというので、今度は分かりやすい阪急の前であっ た。魔が刺したというのだろうか、見た瞬間、「ブサイク」と思ってしまった。自分の事を考えればこんな失礼なことはちらっとも思ってはいけないのだが、面食いの性だろうか。また、風邪で体調を壊していたことに重ねて、2時半にはドイツに行く友人を見送りに行かなければならないという悪条件が重なって、印象が悪くなってしまった。コーヒーの飲んで、阪急の上で食事をして、次に行ったところが最悪の京都書院。一回目の見合いと同じ道を歩んでしまった。でも、彼女もコピーライターなので、どんな本に興味があるのかみてみたいという気持ちがあったから、まんざら間違った選択でもなかったのかもしれない。色々と話しかけるのだが、体調が悪いせいか、ピッタリくる返事が返ってこない。やはりいくら体調が悪いといっても、せっかく会おうというのだからもう少しなんとかならないかと思った。いや、話も出来ないくらいの体調なのに無理して会ってくれたのか。いや、それなら友だちを送りにも行けないはずだ。などと、いろいろ考えながら、別れた。富士山で買ったお守りは渡さなかった。

家に帰って色々考えた。容姿などは考え直すとして、僕が一番求めていた 「やすらぎ」と「かがやき」が感じられなかった。で、4日後に断りの電話を仲人に入れた。先方からの返事はなかったらしいので、悪いことをしたと思った。

後で振り返ってみると、この2番目の人が中ではもっともよかったと後悔した。でも30歳まで後1年、待ってみようと思った。






3回目

3回目は、29歳の年の暮れ。近所のお婆さんの紹介だ。趣味は、お茶にお華にスキーにテニス、アイテムは抑えている。写真はマズマズ、2回目の失敗もあるので、あまり深く考えないでおこう。気になるのは、京都産業大学法学部卒業という肩書、頭のカタイ人じゃないかなぁという不安があった。それにしても、大学卒業が多い。どうしても晩婚になるのだろうか? 

会ってみると、合格点を上回っていました。容姿も並の上だし、性格も四角張っているわけでもない。なにより良かったのは、彼女の血液型がAB型であること。僕もAB型であるが、AB型同志は、互いに相手のことが分かり合えるらしい。AB型は少ないので、巡り合えたのも何かの運命かもしれない。僕は乗り気だったが、話がなかなか進まない。相手の人が悪いのでなく、何を話そうか頭のなかで考えているうちに、こんなショーモナイことを言っても仕方ないと考えてしまって、言葉が出てこないのだ。「無口な方ですね」と言われてしまった。もともと無口なのだから仕方ないのだが、こういうときは話で相手を楽しませられないというのはハンデである。それに、スキーやテニスの趣味はないし、話が合わなかったかもしれない。趣味というのは大切だ。結婚後もそうだが、結婚するまでのお付き合いで、一緒にスキーに行ったり、テニスをしたりすれば、互いの理解も深まるだろう。趣味は多く持っておくべきである。変わった趣味もいいが、一般的な方がいい。若いうちは、広く浅くだ。これだけ書けば、わかるだろう。1週間後、先方から断り連絡があった。残念。

ところが、仲人の人が、両親は乗り気ならしいのだが、本人が自信がないというので、もう一度会ってみたらどうかと言いにこられた。何に対する自信がないのか、にわかに信じられなかったが、僕から直接電話することになった。次の日、正直に電話したが、生憎新年会でいなかった。電話があったのはそれから3日後だった。3日間も失礼じゃないか。翌日でも、なんらかの連絡をいれるのが大人の常識だ。しかし、この3日間で結婚について冷静に考えることができた。第一条件は、自分のやりたいをことを理解してくれる人。やりたいといっても大それたことではない。教師としての仕事というぐらいのものだ。 

二度目会った印象は「ニブイ人かもしれない」。一度目に会ってから何を考えていたかと聞いたら、「スキーのこと」と答えた。「ニブイ」のか「フテブテシイ」のか。4対6で断る気でいたが、自分から電話するのは気が進まな い。思い切って電話したが、なりゆきで2週間後に会うことになった。そし て、1週間後に先方から断りの電話があった。結局、仲人の人がなんとかしたいと思ったのに乗せられたのだが、礼を尽くしたのだからいいだろう。こんなケースはよくあるので、要注意。30歳まであと半年。






4回目

30歳になった2日目、カウンセリングの師匠から高校の恩師の娘さんとの見合い話が来る。年齢は23歳だが、かなり太めで、ショートカットで、色黒で……、いやいや、同じ失敗はしない、外見で判断してはいけない。

第一印象は「ふとっているなぁ」。第二印象は、「しっかりした人だなぁ」。きっちりと敬語を使えるし、内容も的確である。今までの人とは違う。仲人の人に昼食を御馳走になって、二人で二条城を散歩した。人柄や感性という点では問題はない。しかし、彼女の問題は宗教であった。彼女は熱心なキリスト教徒であった。話の途中にも何度も聖書の話が出てきたり、「神の導き」という言葉が出てきた。彼女が入信したのは、中学の時、いじめられたり、親から冷たくされていると思って、自殺しようと決意し、毎日ナイフを持ち歩いていたらしいが、同じいじめられっ子の子と友だちになり、その子がキリスト教徒だったので、彼女も入信し、神体験をしてすっかり救われたらしい。彼女にとって神は命の恩人なのであった。スゴイ人だなぁ、と思うが、僕の手に負えないのではないかと思った。彼女の信仰は尊重してあげたいが、僕は根っからの無神論者。そんな二人が、一回きりのお話ならともかく、一生一緒にやっていけるとは思えない。結婚と信仰というのも新たな問題だ。互いに断った積もり、というか結婚まではいかないと返事したのに、もう一度会うことになった。たしかに、いい感性をした人であったが、僕は彼女のカンウセラーになる積もりはない。それに、僕は煩悩にまみれた人間で、敬虔な信者にはなれない






5回目

5回目は、30歳の年度も押し詰まった3月。生徒の進級問題で大変な時だった。それに1年前に結婚した弟に子どもが出来たということで、プレッシャーのかかった時期でもありました。紹介してくれた人は、同級生の母親。

第一印象は、写真どおりややフケ気味かな、神経質そうな人だな。まずまず。見合いも5回目となると慣れてきて、話に詰まることはなくなったが、ついつい教師特有の質問口調になってしまう。イカンイカンと思って笑顔を繕う。しかし、見合いなんて所詮腹の探り合いだ。たった1回か2回の出会いで付き合うかどうかを決めるのだから。今度の女性は真剣に結婚を考えているらしく、具体的な条件が出ました。親との同居は嫌だということ。そうか、家はあるからいいかと思っていたが、そう甘くはない。平凡で温かい家庭を築きたいというのが彼女の夢らしい。それに、ダイレクトに部落差別の話が出てき た。駄目だと分かってはいるが、結婚の時には考えてしまうと正直に言っていた。そういう問題も出てくるだろう。

話はとりとめもなく転々としていったが、時々口論になりそうな時もあった。僕が得意のツッコミを入れたせいでもあるが、初対面で口論なんて珍しい。平凡な人ではあるが、第一印象にあったように、少し線が細くて考え込むタイプのようです。目が僕の苦手の女の先生に似て見えてきた。

こっちから断ると失礼かなと思っていると、先方からお断りがありました。内心ホッとしました。見合いも5回目になると慣れたものです。いや、慣れてはいけないのだ。






6回目

見合いの相手は一つ年上。一つ年上の女房は金のわらじを履いてでも探せ、と言われるくらい貴重な存在。しかも、父親は喫茶店をやっていて、高校を卒業してからずって店の手伝いをしている箱入り娘? 教師を辞めて喫茶店のマスターもいいなぁと捕らぬ狸の皮算用。顔は……もうやめておきましょう。敢えて言えば写真からは光はさしてこなかった。当たり前か。問題はハートです。

5月の末、会いました。印象はクライ人だなぁ。将来店を持ちたいという希望を語っていましたが、親だ大事に育て過ぎたのか、自分の意志を抑えていまような所が気になりました。どこか、虚無的なムードの漂う人でした。自分では人に気をつかい過ぎると言っていたが、お見合いの最中は一片の笑顔も見せなかった。真正面から向き合うことも殆どなかった。人に気をつかうというなら、この時こそ気をつかってほしいものだ。僕も、適当に話をするのだが、この人を喜ばせてあげたいという気持ちにはなれなかった。

次の日、彼女からOKの電話があった。てっきり初めからヤル気がないのだと思っていたのに意外だった。しかし、俄には信じなかった。次に会う日の打合せをして、一週間後に会えるですけど、と彼女から押し殺したような声で電話があった。そして、案の定、前日に仲人を通して断りの返事があった。予想どおり、親はもう一度会えと言ったのでシブシブ電話したのだろう。前回と同じパターンです。もう期待しないことに慣れてしまった。これは、ピーンチ。






7回目

7人目のお相手は滋賀県の人で、英文科を卒業していて、現在は外国人相手のクラフトセンター(土産物屋)に勤めている。英語が堪能で、何度も海外旅行の経験もある。才女という感じはしませんが、まぁしっかり者の部類でしょう。

2学期も始まったばかりの2日、お見合いの場所は浜大津。今回は双方母親同伴という異例のパターン。先方の要望でした。親の顔まで見たいということはかなりの乗り気なのでしょう。薄暗い喫茶店でしたが、一目見た瞬間、覚悟はしていたもののやはりショックでした。7回目にもなって贅沢をいってはいけないのは重々承知であるが、いくら容貌にこだわるなといっても今回だけは悪いけれど絶句してしまった。話していると、たしかに悪い人ではなかった。出掛けに相手の母親から「お似合いのカップルですね」と言われた時は目眩がして階段から落ちそうになってしまった。2日後、彼女のほうから是非もう一度会いたいと電話があった。ぼくの返事は99%決まっていたのですが、もう一度会うことにしました。

今度は京都で「カラーパープル」という映画を見ました。いい映画でした。その後喫茶店で話をしました。突っ込んだ話もしましたが、やはり悪い人ではないが、並以上の人でもない。31歳にもなると要求水準も高くなる。帰りに大津祭りに誘われた。彼女はOKらしい。僕もOKすればゴールインの可能性大。しかし、どうしてもこだわってしまう。どうせ駄目でも僕が好きな人に押しの一手で玉砕するのもいいかというロマンがムクムク頭をもたげてきて、2日後、僕から初めて断った。






8回目

7人目の人を断って10日後、8回目のお見合いをした。今までの7人は見た瞬間からNOだったが、8人目のお相手は、一目見た瞬間からOKだった。

 四条京阪で待ち合わせ。彼女の方から声を掛けてくれた。自分の目を疑った。目茶苦茶可愛いお人形さんのような人だった。こんな人と見合いさせていただいていいのだろうか。しかも、24歳という若さ。東へ歩いて紅茶の美味しい「ラテン」で話す。そして、円山公園の「長楽館」で食事をして、知恩院へ。そして、「ミューズ」でケーキを食べて四条京阪で別れた。完璧なデートコースだ。その間にいろいろな話をした。お父さんが警察官をしている話、幼稚園の先生をやめた話、自動車免許の話、お姉さんの話、遠足の話、引っ越しの話、募金の話、弟の話、後ろに座っているカップルの話、高校時代から私学に通っていて躾けが厳しかった話、血液型の話、テレビゲームの話、スポーツの話、委員の話、動物の話、我ながら脈絡もなしによく喋ったものだ。話の内容よりも、一緒にいることのできる時間を楽しんでいたのだった。こんな可愛い人と並んで四条通りを歩くことなんか一生ないのじゃないか(家庭の平和のために書いておくと、今の妻と一緒に四条通りを歩いたので、あの時が最初で最後ということではなくなった。念のため)。別れる時に、是非お付き合いをしたいと伝えたが、彼女は今日はあがっていて何を話したかよく覚えていないので、明日返事をするということだった。このパターンは86%駄目なパターンであった。

ところが、1週間後にもう一度会うことになった。しかし、手離しで喜んではいなかった。見合いの事を振り返ってみて、生活や性格の違いを痛感した。彼女は高校教師は夏休みなど休みが多くて、休みの日には一緒にテニスをしたりスキーに行ったりするような生活を思い描いているようである。ぼくはテニスやスキーなどのチャラチャラしたスポーツは好きではなかったが、彼女のためなら始めてもいいと思ったが、日常生活はそんな甘いものじゃない。1週間に1度ぐらいはテニスをするだろうかが、後の6日間は平凡な生活。大切なのは、価値観や金銭感覚などの生活感の一致ではないかと突然現実的になった。

2回目は梅田で映画を見た。不倫をして子供ができるがその子供を床に落として離婚してしまうという悲惨な映画だった。「心みだれて」という題だけに引かれたのがまずかった。その後、ワッフルを食べながらお話した。たわいもない話から、現実的な話へと移行していった。こんな可愛い人とお話できる機会は滅多にないのだからもう少し楽しいお話をすればよかったのかもしれませんが、焦っていたのかもしれません。教師の生活がどんなものかなど話した。それで彼女に判断してもらおうと思った。話してみると彼女はやはりお嬢さんであった。でも、着いてきてくれるならこんな幸せなことはない。

一抹の期待はありましたが、予想通り断ってきました。面食いの性を満たしてくれる人に出会ったと思ったら、憑き物が落ちたように、次の段階、つまり、現実の結婚生活に目が向くようになった。これも成長でしょう。






9回目

31歳の師走も押し詰まりました。9回目のお見合いです。今度の中学校の英語の先生でバスケット部の顧問。前回の教訓で、僕の教師という仕事が理解してもらえる人という条件が新たに加わったわけですが、その意味で、相手も教師ならいいようなものの、家に帰っても教師と一緒だと息が詰まりそうな気もするし、経済力もないのにできたら家庭にいて欲しいという僕のわがままもあるし、それに、教師ならわざわざ見合いしなくても出会う機会はあるし、いろいろ考えましたがとにかく会うことにしました。

場所は都ホテルのロビー。お茶を飲んで南禅寺界隈を散歩しました。想像していたようなイカツイ人ではなかったが、おとなしそうだが芯のしっかりした人でした。さすが中学の教師という感じでした。魅力的という感じはないが、安心できる人ではあっ た。ただやはり忙しそうだった。悪い人ではないので、僕の方は次に会う日をまた連絡してくださいと言って別れた。その後、僕は生まれて2回目のスキーに行った。帰ってきた日にちょうど断りの連絡があった。占いによると相性が悪かったらしい。でもこれは口実でしょう。

こうして、僕の見合いは終わりました。そうして、次の年、容姿、性格とも僕の理想に叶った女性に出会い、押しの一手で結婚にこぎつけました。9回の見合いを通して、結婚というもの、女性というものをじっくりと考えることができました。若くして結婚相手に出会うのもいいが、機会があれば是非見合いをしてください。やみつきになってしまいます。(完)



コメント

ホーム