舞姫  学習プリント  第一段(はじめ〜文につづりてみん。)

1.読み方を書きなさい。
 88 今宵 骨牌 五年 任せて 記し 幾千言 日記 独逸 89 憂き節 更なり 是  故あり 経ぬ 生面 微恙 瑞西 山色 伊太利 古蹟 腸 惨痛 凝り固まり 翳  懐旧 幾度 恨み 銷せん06 五年 日記 独逸 07 是 08 瑞西 伊太利 腸 懐旧

2.意味を書きなさい。
 いたづらなり・放言・ニルアドミラリィ・気象・是・生面・微恙・ことよせる・山色・惨痛・懐旧・さはあらじ・概略

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)船は燃料補給のために停泊している。
2)中等室は明々と電灯がついており、4人でトランプをしていた。
3)洋行の官命を受けたのは7年前である。
4)主人公は今、サイゴンにいる。
5)主人公は往路では、紀行文を書きまくって新聞に連載し、好評だった。
6)復路でも日記を書きまくった。
7)主人公はドイツで無感動になってしまっていた。
8)主人公の性格は、往路と復路では激変していた。
9)主人公は留学先での学問には満足していた。
10)主人公は他人も自分も信じられなくなってしまっていた。
11)イタリアを出発して一箇月たっている。
12)船中ではちょっとした病気を理由に初対面の客と交際しなかった。
13)主人公は、人知れぬ恨みに悩んでいる。
14)この恨みは、何をするにつけても主人公の心を楽しませた。
15)主人公が日本へ帰る船中でドイツであったことを書いたのが『舞姫』である。

4.学習のポイント
1)日記が書けない理由を考える。
2)主人公がこの文章を書く動機を考える。
3)あらすじを70字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第二段(余は幼きころ〜行きて聴きつ。)

1.読み方を書きなさい。
90 訓へ 荒み 三年 殊なり 興さん 伯林 模糊 欧羅巴 色沢 菩提樹 幽静  臨める 少女 巴里 91 楼閣 噴井 凱旋 神女 目睫 遮り 謁 鈴索 普魯西 快く 仏蘭西 92 簿冊09 三年 模糊 欧羅巴 菩提樹 10 少女 巴里 楼閣 凱旋 神女 遮り 謁 普魯西 仏蘭西 11簿冊

2.意味を書きなさい。
 ・庭の訓へ・出仕・官長・覚え・模糊・功名・検束・楼閣・目睫の間・うべなり・あだなる・謁を通ず・簿冊=ノート。

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)主人公は幼い頃からスパルタ教育を受けた。
2)主人公は母子家庭に育った。
3)主人公は商人の家の子どもである。
4)主人公は大学の医学部に入学した。
5)主人公の名は、森林太郎である。
6)トヨは藩校から大学までいつもナンバー1だった。
7)主人公は九人兄弟の四男である。
8)母は息子の勉強振りに満足していた。
9)トヨは二十二歳で大学を卒業した。
10)トヨは国家公務員になった。
11)トヨは親孝行といえば親孝行、マザコンといえばマザコンである。
12)トヨは官長のお気に入りだった。
13)トヨが洋行の官命を受けたのは二十一歳の時であった。
14)トヨは家と自分の名誉の為に洋行した。
15)その時、母親は四十九才だった。
16)トヨが洋行した先は、欧羅巴の新大都の巴里である。
17)トヨは欧羅巴の美観に感動したが、仕事に専念した。
18)トヨはプロシアの官員にドイツ語やイタリア語を絶賛された。
19)トヨは幼い頃から小説家になりたかった。
20)トヨは半年後、仕事の暇に大学で政治学を学んだ。

4.学習のポイント
1)明治中期の社会状況を理解する。
2)トヨの生い立ちをまとめる。
3)トヨの生い立ちから性格を考える。
4)トヨと母親との関係を理解する。
5)トヨの洋行の目的を考える。
6)トヨの洋行先での仕事ぶりをまとめる。
7)あらすじを一二〇字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第三段(かくて三年〜媒なりける。)

1.読み方を書きなさい
92 包み難き 好尚 褒むる 勤めし 雄飛 93 堪ふ 瑣々 蔗をかむ 紛々 覆す 猜疑 讒誣 麦酒 且つ 合歓 94 仕へ 顧みぬ 縛せし 有為 豪傑 珈琲店 就かん 挟ませ 95 疎き 冤罪 暫時 艱難 閲し

2.意味を書きなさい。
 ・好尚・所動的・雄飛・瑣々・獄を断ずる・破竹のごとく・広言・庶をかむ・猜疑・かたくな・讒誣・長者・有為・冤罪・暫時・艱難


3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)トヨは二十七才になった。
2)これまでのトヨは受動的、器械的な人物であった。
3)トヨは大学の自由なムードの中で自我に目覚めた。
4)母はトヨをウォーキング・ディクショナリーにしようとしていた。
5)官長はトヨをWALKING−ROPPOUにしようとしていた。
6)トヨは母親に対して大口をたたくようになった。
7)トヨは政治学や経済学に興味を持つようになった。
8)官長は独立した思想を持ったトヨをますます喜んだ。
9)トヨの当時の地位は危うかった。
10)留学生仲間は、トヨを尊敬したりほめたりした。
11)トヨは留学生と麦酒を飲んだり麻雀をしたりしなかった。
12)トヨは本当はたいへん大胆な人間だった。
13)年長者の教えを守り、学問の道に進み、役所に勤めたのも、すべて嘘の自分であった。
14)故郷を出る時、自信満々だった。
15)トヨが神戸の港を出る時に笑っていたのはトヨの本性である。
16)トヨはこの本性は母の手で育てられたから生じたと思っている。
17)ドイツの売春婦や道楽者と遊ばなかったのは、金がなかったからである。
18)留学生仲間と遊ばなかったことが、今後、無実の罪で苦しみを体験する原因になる。

4.学習のポイント
1)自我に目覚めるまでのトヨについてまとめる。
2)トヨが自我に目覚めた理由を理解する。
3)自我に目覚めたトヨの変化についてまとめる。
4)トヨの留学生仲間との関係をまとめる。
5)トヨの本性を理解する。
6)あらすじを九十字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第四段(ある日の夕暮れ〜我が手の背にそそぎつ。)

1.読み方を書きなさい。
95 獣苑 漫歩 僑居 巷 襦袢 頬髭 猶太 翁 梯 楼 凹字 恍惚 寺門 96  垢 睫毛 愁ひ 覆はれ 一顧 遭ひて 憐憫 係累 真率 97 葬る 貯へ 欷歔  震ふ 項 鎮め 往来 欠け損じ 老嫗 悪しき 額 獣綿 会釈 98 茫然 油燈  漆 慇懃 無礼 廚 右手 左手 煉瓦 臥床 梁 氈 陶瓶 価高き 羞ぢらひ  99 座頭 二年 憂ひ 媚態 背


2.意味を書きなさい。
 ・獣苑・僑居・恍惚・一顧・憐憫・係累・真率・欷歔・会釈・慇懃・厨・媚態・隠し

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)トヨが少女に会ったのは昼過ぎである。
2)トヨはクロステル巷にある下宿に帰ろうとしていた。
3)トヨが少女に会ったのは、ウンテル・デン・リンデンの動物園の前である。
4)トヨは少女と会った場所には初めて来て、うっとりしていた。
5)少女は閉ざされた教会の門の前で声をあげて泣いていた。
6)少女の年令は十二、三才である。
7)少女はメッシュの茶髪でネッカチーフをしていた。
8)少女は絵にも描けない超美少女だった。
9)少女はもの問いたげに憂いを含んだ長い睫毛の黒い瞳をしていた。
10)トヨは少女に一目惚れした。
11)トヨが少女に声をかけたのは、ナンパしようとする下心あったからである。
12)少女はトヨを悪人だと思った。
13)少女は遊ぶ金がなくて泣いていた。
14)少女はいつの間にかトヨに肩を寄せていた。
15)トヨは、教会の隣にある十四階の屋根裏部屋の少女の家まで送って行った。
16)部屋から出てきたのは、白髪まじりの貧しい服装をした少女の祖母であった。
17)少女の名前はエリザベスである。
18)エリスの亡くなった父はエルンスト・ワイゲルトと言う詐欺師だった。
19)エリスの母はトヨに対して、手の平を返したように丁寧になった。
20)エリスの家は狭く見すぼらしいが、花瓶には高価な花が生けてあった。
21)エリスは顔黒(ガングロ)でぽっちゃりした少女だった。
22)エリスは地方出身者である。
23)エリスはモンビシュウ座の座頭のバウムクウヘンと言うスケベな中年男の愛人になれと迫られていた。
24)母はエリスが座頭の愛人になることに反対していた。
25)エリスはトヨに借金を申し込んだ。
26)エリスの目は、MUGOん・色っぽいものだった。
27)トヨはポケットの中にあった二、三マルクの銀貨を貸した。
28)エリスのよだれがトヨの手の甲を濡らした。

4.学習のポイント
1)豊太郎とエリスの出会いの状況を理解する。
2)エリスの様子をまとめる。
3)豊太郎がエリスに声をかけた理由を考える。
4)エリスの家庭の事情を理解する。
5)エリスの母の性格を考える。
6)豊太郎がエリスの窮地を救ういきさつを理解する。
7)あらすじを70字以内まとめる。


舞姫 学習プリント 第五段(ああ、なんらの悪因ぞ〜読まぬがあるに。)

1.読み方を書きなさい。
99 終日 兀座 漁する 速了 痴騃 00 岐路 仰ぐ 猶予 請ひて 煩ふ 某   募り 業 01 粧ひ 辛苦 剛気 卑しき 不時 免官 疎んぜん 詳しく 愛づ  危急存亡 秋 数奇 鬢 02 悲痛感慨 脳髄 説きて 午餐 思案 寄寓 珈琲  03 若人 商人 臂 掌上 崩殂 04 流布 一隻


2.意味を書きなさい。
 ・悪因・終日・兀坐・速了・漁する・痴騃・はばかり・事を好む・岐路・猶予・温習・はらから・剛気・不時・色を失う・危急存亡・数奇・悲痛感慨・浮かぶ瀬・思案・寄寓・温習・掌上の舞・見識・流布・高尚・一隻の眼孔

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)「舞姫」を書いているトヨはエリスとの出会いを後悔している。
2)エリスはトヨと交際するためにトヨの下宿にやってきた。
3)「一輪の名花を咲かせたり」とは、エリスが美しい花を持って来てくれたことである。
4)留学生がトヨをナンパの達人だと官長にチクった。
5)この時、トヨとエリスの関係は大人の関係である。
6)官長はトヨに最後のチャンスを与えた。
7)トヨはクビになり、直ぐに帰国すれば旅費ぐらいは出すが、ドイツに残留するなら援  助を断つと言い渡された。
8)トヨは、三日後に残留を決意した。
9)トヨは、母の死を知らせる親戚の手紙と、母の自筆の手紙を受け取った。
10)トヨは母の死を知ってホッとした。
11)この時、トヨとエリスの関係はHな関係であった。
12)エリスが舞姫になったのは、十二才の時である。
13)エリスは、ハックスレンデル座のナンバー1である。
14)舞姫は、見かけの華やかさとは裏腹に、少ない給料でこき使われるみじめな職業で、 身を売る者もいた。
15)トヨは、クビになった原因がエリスにあることをエリスに話した。
16)エリスは、トヨのクビにショックを受け、すぐに母に伝えた。
17)エリスの母がトヨとの交際を許していたのは、金目当てである。
18)この時、トヨとエリスの関係は教師と生徒の関係から、男と女の関係になった。
19)トヨは、エリスに一目惚れしていた。
20)トヨは、不幸のどん底にある自分を悲しんでくれるエリスの姿に、欲情を抑えられな  くなった。
21)トヨは、エリスと別れ帰国して屈辱的な生活をするか、生活費も得られない生活する  か、究極の選択を迫られた。
22)このピンチに、天方大臣の秘書であった親友の相沢鎌吉が新聞社の配達員の仕事を紹  介してくれた。
23)エリスは母親を説得して、トヨの下宿で同棲するようになった。
24)二人は貧しく苦しい生活をしていた。
25)トヨは喫茶店でドイツの新聞を読み、翻訳して日本の新聞社に記事を送った。
26)昼過ぎには練習が終わったエリスが喫茶店により、二人仲良く帰っていった。
27)トヨは大学に行くことはなくなったが、雑学には強くなった。
28)学問ができなくなったことを強く後悔している。

4.学習のポイント
1)豊太郎はエリスとの交際をどのように思っていたか。
2)母の死の意味について考える。
3)舞姫の身分について理解する。
4)豊太郎とエリスの交際の変化をまとめる。
5)豊太郎の迫られた決断について考える。
6)豊太郎がどのようにしてベルリンに残ることができるようになったかを理解する。
7)豊太郎の生活について理解する。
8)あらすじを一一〇字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第六段(明治二十一年の冬〜車を見送りぬ。)

1.読み方を書きなさい。
04 凸凹  朝 凍え 卒倒 悪阻 05 由 昨夜 汝 疾く 悪しき 便り 上襦袢 襟飾り 06 不興 幾年 外套 接吻 凍れる 朔風


2.意味を書きなさい。
 ・凸凹坎坷・卒倒・おぼつかなし・いぶかる・不興・朔風

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)明治二十三年の夏の出来事である。
2)エリスが気分が悪く、物を食うと吐くのは食中毒であると気づいたのは母である。
3)トヨはエリスの妊娠を知って将来に希望を感じた。
4)手紙は相沢が日本で出したものである。
5)相沢は山縣(やまがた)大臣に付いてベルリンに来ていた。
6)手紙の内容は、相沢が一緒に食事したいから来いというものであった。
7)相沢はトヨに名誉挽回のチャンスを与えようとしていた。
8)トヨは相沢の手紙を読んでうれしそうな顔をした。
9)エリスは、新聞社の報酬を打ち切られる手紙だと思った。
10)エリスが病気を我慢してトヨの身支度をしたのは、相沢に会うと思ったからである。
11)エリスは女の勘で自分の不幸な行く末を直感した。
12)トヨは大臣に会うため行くと言って出かけた。

4.学習のポイント
1)豊太郎はエリスの妊娠を知ってどう思ったか理解する。
2)相沢からの手紙を受け取って、豊太郎はどのように思ったか理解する。
3)また、エリスはどのように思ったか理解する。
4)豊太郎が相沢に会いに行く気持ちを理解する。
5)あらすじを一〇〇字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第七段(余が車を降りしは〜寒さを覚えき。)

1.読み方を書きなさい。
06 門守 階 覆へる 廊 踟躕 07 謁し 委託 午餐 生路 胸臆 閲歴 凡庸

2.意味を書きなさい。
 ・踟躕・品行方正・気象・意に介す・生路・轗軻数奇・胸臆・閲歴・凡庸・色を正す・成心・曲庇者


3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)トヨの初めてカイゼルホオフホテルに来た。
2)トヨは相沢に会うのを一瞬ためらったのは、落ちぶれた自分を相沢に見られるのが恥 ずかしかったからである。
3)相沢は痩せたクラ〜い男であった。
4)相沢は私の失敗を非難した。
5)相沢は昔話に花を咲かせた。
6)大臣はトヨに仏蘭西語の翻訳を依頼した。
7)相沢はトヨを夕食に誘った。
8)食卓では、互いに語り合った。
9)相沢は、トヨの不幸な過去を責めず、官長を責めた。
10)相沢は、トヨの失敗の原因は生まれながらの臆病な心のせいだと見抜いていた。
11)相沢はトヨがエリスと同棲していることを知らなかった。
12)大臣はトヨが女でクビになったことを知らなかった。
13)相沢は、トヨに法律の才能を示して大臣の信用を得るように勧めた。
14)相沢が大臣の信用を得るように勧めた理由は、自分自身の身の安全も計算している。
15)相沢がトヨにエリスと別れるように忠告した理由は、年令の差がありすぎるからであ  る。
16)相沢の出世話は、五里霧中であった。
17)トヨは、出世が幸せに結びつくと信じていた。
18)トヨは、今の生活やエリスの愛を捨てようとしていた。
19)トヨは、相沢のエリスと別れることをキッパリ断った。
20)トヨは、友に対してはNO!と言えない性格だった。
21)トヨが相沢と別れたのは、午後七時である。
22)トヨの心は、温かかった。

4.学習のポイント
1)相沢に会うまでの豊太郎の気持ちを理解する。
2)大臣からの依頼について理解する。
3)相沢の忠告の内容と理由を理解する。
4)相沢の忠告を約束した豊太郎の気持ちを理解する。
5)あらすじを一〇〇字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第八段(翻訳は一夜に〜涙満ちたり。)

1.読み方を書きなさい。
09 魯西亜 卒然 咄嗟 直ちに 虚ろ 賜り 費え 10 拉し 囲繞 驕奢 燭 彫鏤 賓主 周旋 11 寝ねつ 生計 族 袂 12 云々 公事 13 寂然 刹那 低徊踟躕 鑼 14 一瞥 襁褓

2.意味を書きなさい。
 ・卒然・咄嗟・うべなふ・鉄路・舌人・拉す・囲繞・驕奢・彫鏤・賓主・周旋・袂を分かつ・順境・逆境・職分・寂然・刹那・低徊踟躕・一瞥・あだし名


3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)翻訳には3日かかった。
2)大臣は次第にトヨの意見を聞いたり冗談を言って笑うようになった。
3)1週間後、突然、大臣はトヨにフランスへの同行を打診した。
4)相沢は、豊太郎にその打診を予告していた。
5)トヨは、その打診を予測したので、即座に断った。
6)トヨは信頼している人に突然依頼された場合、あまり考えずに即座にOKを出してし  まい、後悔することがよくあった。
7)エリスは正式に妊娠と診断され、座頭からは休みが長引けばクビにすると宣告された。
8)エリスは、トヨの愛に疑問を持ち始めていたので、ロシア行きに反対した。
9)トヨはエリスのことを考えて、一人で旅立った。
10)トヨはロシア語で通訳の役目を忠実に果たした。
11)ロシアでは、トヨはエリスのことをすっかり忘れていた。
12)エリスの1通目の手紙は、一人で暮らすことの心細さが切々と書いてあった。
13)エリスの2通目の手紙は、「ディアー、トヨ」で始まっていた。
14)エリスは金の力でトヨをドイツにつなぎ止めるつもりだった書いてあった。
15)母と日本について行きたいが、旅費がないと書いてあった。
16)ドイツで出世することを期待していると書いてあった。
17)お腹が大きくなったので、決して捨てないでほしいと書いてあった。
18)母はエリスの成長を見て、身を引いたと書いてあった。
19)エリスの旅費は相沢が出してくれるだろうと書いてあった。
20)トヨはエリスの1通目の手紙で、初めて自分の地位に気づいた。
21)トヨの決断力は、順境で働き、逆境でも働いた。
22)トヨは、大臣の信用や自分の出世につながることを計算して、翻訳の仕事を忠実に果 たしていた。
23)トヨは自分の地位を知って、冷静だった。
24)相沢は、トヨが大臣の信用を得つつあることを知らなかった。
25)大臣はトヨが女性問題を清算したと思っていた。
26)トヨは自我の目覚めが偽物であることに気づいた。
27)トヨの自由を束縛していたのは、昔は官長、今は相沢である。
28)トヨがベルリンに帰ったのは大晦日の夜である。
29)トヨはエリスと再会するまで、望郷の念と出世欲の方が、愛情より強かった。
30)トヨはエリスと再会し抱き合っても、望郷の念と出世欲は消えなかった。
31)エリスがトヨに喜んで見せたのは、よだれかけだった。
32)エリスはトヨにお腹の子の認知を迫った。
33)エリスは子どもが教会で洗礼を受けることが悲しくて泣いていた。

4.学習のポイント
1)ロシア行きを承知した心理を理解する。
2)エリスの手紙を呼んで気づいたことを理解する。
3)大臣の信用を得た理由を理解する。
4)ベルリンでエリスと再会した時の気持ちを理解する。
5)あらすじを80字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第九段(二、三日の間は〜そのまま地に倒れぬ。)

1.読み方書きなさい。
14 待遇 滞留 15 特操 承り 叱せられ 傍ら 瓦斯灯 16 鷺 庖厨 蒼然


2.意味を書きなさい。
 ・滞留・特操・黒がねの額・蒼然

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)トヨは、一週間後の昼過ぎ、大臣を見舞いに訪れた。
2)大臣の待遇は、素っ気なかった。
3)大臣は、一緒に帰国するように半ば強制的に伝えた。
4)その理由は、トヨの法学を評価したからである。
5)もう一つの理由は、トヨがエリスと別れたと、相沢から報告を受けたからである。
6)トヨは、相沢との約束は嘘だったと言った。
7)断れば、帰国や名誉回復のチャンスは二度とないと思った。
8)トヨは、一週間の猶予をもらった。
9)トヨは、帰って、エリスに帰国することをキッバリと伝えようと決意した。
10)トヨは、すぐに家に帰った。
11)トヨは、古い教会の近くのベンチに長時間座り込んでいた。
12)二十二時三十分頃に再び歩き始め、〇時三十分頃にブランデンブルグ門に到着した。
13)空には、一月上旬だったので上弦の月が出ていた。
14)辺りは人の出入りがなくひっそりしていた。
15)トヨの頭の中はエリスへの罪悪感でいっぱいだった。
16)トヨが家にたどりついた時、エリスはすでに寝ていた。
17)トヨの顔色は青白く死人のようで、髪は乱れ、服は汚れ破れていた。
18)トヨは家に帰るとすぐに、帰国を承知したことをエリスに伝えた。

4.学習のポイント
1.大臣が豊太郎に帰国を勧めた理由を理解する。
2.豊太郎が帰国を承諾した理由を理解する。
3.豊太郎の帰国を承諾してからのエリスに対する気持ちを理解する。
4.あらすじを70字以内でまとめる。


舞姫 学習プリント 第十段(人事を知るほどに〜おわり)

1.読み方書きなさい。
17 譫言 懇ろ 顛末 繕ひ 一諾 躍り上がり 欺き 18 治癒 癲狂院 欷歔 癒え 屍 脳裡


2.意味を書きなさい。
 ・人事・顛末・つばら・諾=承諾。

3.舞姫チェック(内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。)
1)トヨは、数日間意識不明だった。
2)看病していたのは、エリスのだった。(エリス)
3)その間に、大臣が見舞いに来た。
4)「余が彼に隠したる顛末」とは、意識不明になっていたことである。
5)相沢は大臣に、病気のことと、トヨがエリスと別れていないことを報告した。
6)トヨの意識が回復した時、エリスは丸々と太り、精神的に死んでいた。
7)「余が相沢に与へし約束」とは、エリスを相沢に譲るという 約束である。
8)「かの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾」とは、ロシア同行を承知したことである。
9)エリスは相沢から真実を聞き、初めてだまされたことに気づいて叫び、寝ている豊太 郎につかみかかった。
10)目を覚ましたエリスは暴れ回ったが、よだれかけを与えると、涙を流して泣いた。
11)「過激なる心労」とは、流産したことである。
12)エリスの病気は、一種の精神病で、回復の見込みはなかった。
13)エリスは、ダルドルフの精神病院に入院した。
14)エリスは、時々「シャブをくれ、シャブをくれ」と言った。
15)病気から回復したトヨは、エリスを抱いて何度も涙を流した。
16)トヨは、エリスの母に慰謝料を渡して帰国した。
17)トヨは大臣を恨んでいる。
18)この時、トヨは二十九才である。

4.学習のポイント
1.「余が彼に隠したる顛末」とは何かを考える。
2.「余が相沢に与えし約束」とは何かを考える。
3.「かの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾」とは何かを考える。
4.相沢が豊太郎の病状のみを大臣に伝えた理由を理解する。
5.豊太郎の裏切りを知ったエリスの様子を理解する。
6.精神病になったエリスを見る豊太郎の気持ちを理解する。
7.「一点の彼を憎む心」を理解する。
8.あらすじを60字以内でまとめる。