抗争する人間

今村仁司


 人間は複数の他人と一緒に生活する社会的存在だから、暴力的になる。
 なぜなら、「自己尊厳」を、「自分は偉いのだ」と自分で主観的に確信するだけでは満足できず、「そうだ、お前は偉い」と他人にも強制的に圧力をかけて力づくでも是認を獲得し、評価を客観化しようと欲望するからだ。つまり、評価の二重性、二重の確認、共同主観的行為が存在する。そこでは、欲望と満足の動きが重要になる。欲望は他人に向かう社会的なもので、満足は他人から獲得する社会的なものである。この満足は、肉体的満足のように欠如の充填では満足できず、他者が自分の方に精神を向けてくれなければ満足できない精神的なものである。
 しかし、他人は自動的には自分の方を精神を向けてくれない。それは、他人も自分をより劣った者と感じる傾向があるからだ。上位の者に対しては、観念の中で他者に優越しようと見せかける意識という意味での「虚栄心」が生まれる。同位の者に対しては、差異がないので、いっそう激しく闘争するという「虚栄心」が働く。下位の者に対しては、相手から強制して高い評価を期待するために、相手を劣った者、無理にでも社会的に格下げられた集団、犠牲になる集団にしてしまう。それは、心理的物理的暴力であり、排除し差別するという意味での「虚栄心」である。
 この、精神の働きである虚栄心を解消するためには、人間の精神にかかわる「倫理的努力」により、下位者に対する暴力の抑制、同位者に対する他人の承認を得る社会的欲望の切断、上位者に対する肥大した自己尊厳のゼロ化などをし、非我、他人を包む「容器」になり、自我の抱える対他欲望と批判的に対決し消し去ることが必要である。そして、現にある他者との関係とは異なる形の、対他関係を探求する必要がある。


【指】指示。【説】説明。【注】注釈。【交】交流。【確】確認。【W】グループワークや心理テストなど。
【L1】抜き出す。【L2】縮めたり組み合わせたり言い換えたりする。【L3】解釈や想像。【L4】体験や知識。


全体把握
 
1.【指】学習プリントを配布し、漢字の読みと意味を予習させる。
2.【指】読み方を確認する。
 18 優越 優位性 尊厳 是認 19 激烈 介在 依存 公然 獲得 20 原初的  終息 充填 21 競り合う 額面 媒介 無邪気 虚栄心 22 差異 遊戯 23 克服 営み 循環 24 拘束 称賛 排撃 非我 25 遵守 
3.【指】語句の意味を確認する。
 尊厳=とうとくおごそかなこと。気高く犯しがたいこと。
 是認=よいと認めること。
 介在=二つのものの間にはさまってあること。
 公然=世間一般に知れ渡っているさま。
 原初=物事のいちばん初め。
 終息=物事が終わって、やむこと。
 充填=欠けているところや空いているところに、ものを詰めてふさぐこと。
 額面=実際の価値。 
 観念=物事に対してもつ考え。
 ナショナリズム=国家や民族の統一、独立、繁栄をめざす、思想や運動。
 虚栄心=自分を実質以上に見せようと、みえを張りたがる心。
 メカニズム=仕組み。
 倫理=人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル
 称賛=褒めたたえること。
 ホスピタリティ=歓待。もてなし。
 非我=自我に対立して存在しているいっさいのもの。自我から区別された外界・環境・自然をさす。     

4.【指】小段落ごとに1)〜21)まで番号をつける。
5.【説】段落の切れ目について
 ・大きな意味のまとまり。
 ・論理が転換している所。接続詞に注目する。
 ・話題が転換している所。キーワードに注目する。
6.【説】キーワードについて
 ・単語および「○○の□□」などのまとまった語句。
 ・漢語や名詞が多い。
 ・文章を読む上で重要なもの。
 ・繰り返し出てくる。
7.【指】全文を黙読させ、キーワードに線を引きながら、大きく3段落に分けさせる。
 ・とりあえずキーワードと思うものに多く線を引かせ、後で5〜6個に絞らせる。
8.【交】段落と、その段落のキーワードを、チームで交流させ、全体へ発表させる。
 ・第一(1)はじめ〜7)一二〇16)
     社会的存在、暴力、優位性、自己尊厳、(確信)、自分の価値、(是認)欲望、
     満足、主観的、客観化、自己尊敬、評価の二重性、肉体の欲望、社会的欲望
 ・第二(8)一二一01〜15)一二三01)
     闘争、相手以上、見せかけ、観念的、優越意識、虚栄心、自分以下、暴力、格下げ、犠牲、排除、差別
 ・第三(16)一二三02〜21)おわり)
     倫理、精神、暴力、欲望、虚栄心、自己尊厳、倫理的努力、ゼロ化、非我、倫理的態度、批判的対決、対他欲望、対他関係
 【注】キーワードの分類によって、段落が分けられるかという試みをする。
 【注】キーワードの類似によって、言い換えを考える。

第一段落(1)〜7))

1.図解の仕方について
 1)【説】1)を図示する。
  ・人間=○一人 =×社会   →×暴力
      ×単独者=○社会的存在→○暴力
  ・人間─┬─単独者
      └─社会的存在───暴力
 2)【説】文章を図解することによって、論理構造が見えてくる。
 3)【説】この教材では、文章の図解化を学ぶ。

2.【指】1)〜4)をペアリーディングさせる。
3.【L1】問題提起は。
 ・なぜ、人間は社会的存在であると暴力的になるのか。
 【注】「他人と一緒にいる」を「社会的存在」に置き換える。
 【説】このテーマについて考えていくことを確認する。
4.自己確信と他者承認について
 1)【L1】人は他人と対面するとどうなるか。
  ・自分が上位にある、優越していると、欲望したり期待したりする。
 2)【L1】それだけか。
  ・他人からも、自分の価値、自己尊厳を確認してもらう、強制的に確認させようとする。
 3)【L1】なぜ、他人の確認が必要なのか。
  ・人間は自分の内面で、自分は何者であるかを確認するだけでは満足しないから。
 4)【L1】だからどうするのか。
  ・自分の確信を人に確認してもらいたい、自分の価値を是認してもらいたいと欲望し、優越価値を押しつける。
 5)【L2】ここまで考えてきて気がつくことは。
  ・同じ内容を言葉を換えて言い換えている。
 6)【L3】その内容を図解させる。
  ・「自分」「他人」「自分の価値」の3極がある。
  ・「自分」から「価値」に「確信」の矢印が伸びる。
  ・「他人」からも「価値」に「確認」の矢印が伸びる。
 7)【L1】「自分の価値」「確認」を言い換えている言葉は。
  ・自分の価値=上位にある、優越している、自己尊厳、優越価値、存在価値。
  ・確認=確証、是認。

5.別のかたちについて
 1)【L1】別のかたちで考える時、何が重要か。
  ・欲望と満足の動き。
 2)【L2】欲望と満足の共通点は。
  ・社会的であること。
  ・複数の他人との関係。
 3)【L3】欲望と満足の違いは。
  ・欲望は、他人に向かって他人の評価を要求すること。
  ・満足は、他人から自分の評価を獲得すること。
 4)【L2】三極図に矢印で書き入れると。
  ・「他人」から「自己の価値」への「確認」の矢印へ向かうのが「欲望」。
  ・その矢印から「自分」へ向かうのが「満足」。
 5)【L1】3)〜5)の中で、新たな言い換えは。
  ・確信=「自分は偉いのだ」、主観的確信
  ・確認=「お前は偉い」、客観化
 6)【L2】「共同主観」とは何か。
  ・自分が確信し相手が確認してもらうこと。
 7)【L2】「なぜ、人間は社会的存在であると暴力的になるのか」という問題提起に対する答えは。
  ・人間は、自分の価値を、自分で確信するだけでなく、他人にも圧力をかけて力ずくで確認させようとするから。
  【注】「圧力をかけて」「力ずくで」が暴力につながる。

6.【指】5)〜7)をペアリーディングさせる。
7.評価の二重性について
 1)【L1】評価の二重性とは。
  ・自分で自分を評価することと、他人から自己評価を承認してもらうこと。
  ・自己確信と他者確認。
 2)評価の二重性が人間を社会関係の中に引きずり込む」とは。
  ・他人に無理にでも承認させること。


8.社会的満足について
 1)【L1】満足の二種類とは。
  ・肉体的満足
  ・社会的満足
 2)【L1】肉体的満足の特徴は。
  ・欠如の充填。
  ・欠如が満たされれば満足して停止する。
  ・量の問題である。
 3)【L4】例えば、どんな例があるか。
  ・お腹が空けば、物を食べれば充填され満足する。
  ・貧乏になれば、何らかの方法でお金が得られれば満足する。
 4)【L1】社会的満足の特徴は。
  ・欠如を知らない。
  ・我を評価してくれる他人の精神を獲得すれば満足する。
  ・他人の精神が我の方に向き直れば満足する。
第二段落(8)〜15))

1.【指】8)〜10)をペアリーディングさせる。
2.虚栄心について
 1)【L1】「ここから」の指示内容は。
  ・他の人間の存在は、我の存在の精神的満足にとって不可欠の条件になること。
 2)【L1】なぜ、他の存在が自分の満足にとって不可欠の条件になると、人間の間に闘争が起きるのか。
  1)他人による評価は自動的に生じないから。
  2)互いに他人を自分より劣った者と感じる傾向かあるから。
 3)【L2】なぜ、相手以上の者になろうとするのか。
  ・他人による評価は自動的に生じないので、相手以上になって相手に評価させるため。
 4)【L1】言い換えると。
  ・相手以上の価値があると見せかける努力をする。
 5)【説】しかし、「自己尊厳」はありのままの自分を評価することだが、「見せかけの自己」は、ありのままの自分を膨らませた虚像にすぎない。
 6)【L1】見せ掛けの努力はどのように行われるか。
  ・物を媒介にする。
  ・地位を表示する物体を確保する。
 7)【L4】たとえば、どんな物があるか。
  ・ブランド品、家、学歴、肩書、身分
 8)【説】しかし、実際の自分の価値が上がったのではなく、「自分の社会的地位を観念的に上昇させようとする」にすぎない。
 9)【説】集団の場合を説明する。
  ・他国の評価を得るために、自国をより大きく見せかけようとする。
  ・それがナショナリズムで、自国は他国より優越意識を持とうとする。
  ・それを承認させるために、戦争する。
 10)【L1】こうした、「他者に優越しようとする欲望」の言い換えは。
  ・観念の中での優越意識
  ・見せかけの意識
  ・虚栄心

3.【指】11)〜15)をペアリーディングさせる。
4.虚栄心の方向について
 1)【L1】虚栄心は、上位者に対して、どのように動くか。
  a)承認を得たい。
  b)優越したい。打ち勝つ。
  【説】服従から、力を付けて闘争に入る。
 2)【L1】虚栄心は、同位者に対して、どのように動くか。
  b)打ち勝つ。
  c)相手をおとしめる。
  【説】闘争から、支配に入る。
 3)【L1】虚栄心は、下位者に対して、どのように動くか。
  c)劣った者と見なす。
  d)高い評価を期待する。
  d)強制して承認させる。
  【説】支配し、強制する。
     上位者には承認を得たいと努力していたのに、下位者には承認を強制する。
 4)【L2】「上下左右の方向」とは。
  ・上位者に対する動きが「上」、同等者が「左右」、下位者が「下」。
 5)【L1】これらの動きの中で、人間が一番強いのは。
  ・自分以下にいると勝手に決めつける人間を要求すること。
 6)【説】この虚栄心の動きが暴力になる。
 7)【L1】言い換えると。
  ・無理にでも格下げされた人間をつくりだす。
  ・犠牲者を創造する。
  ・下方に劣ったと見なされる集団を生産する。
  ・犠牲になる集団を生産する。
  ・排除と差別。
 8)【説】こうした心理的暴力が、物質的、物理的暴力になる。
 9)【L4】その例は。
  ・部落差別、在日外国人差別、女性差別、障害者差別、格差差別、いじめ。
  ・雇用問題。
第三段落(16)〜21))

1.【指】16)〜18)をペアリーディングさせる。
2.倫理について
 1)【L2】虚栄心と暴力の関係は。
  ・虚栄心から暴力が生じた。
 2)【L2】なぜ、暴力を解決するのに倫理でなければならないのか。
  ・虚栄心は人間の精神の働きである。
  ・暴力も精神現象である。
  ・倫理も人間の精神にかかわる。
  ・精神には精神で向き合わなければならない。
  ・だから、暴力は倫理によって解決する。
 3)【L1】倫理以外に暴力を解消する方法は。
  ・経済的、政治的、立法的、制度的、物質的、物理的。
 4)【L2】なぜ、これらでは解消しきれないのか。
  ・これらが、精神にかかわっていないから。
 5)【L1】倫理とは。
  ・暴力に対面し、暴力を抑える精神の営み。

3.【指】19)をペアリーディングさせる。
4.19)の論理展開を読み解く。
 1)【説】これまでの記述のまとめを確認する。
  ・社会的人間は、他人に対面する時、他人に優越し、他人をおとしめようとする欲望を持ち、競争と闘争の循環に巻き込まれていく。
 2)【L2】以下の論理の展開の特徴は。
  ・仮説を立てて、その結論を導く。
  ・もしAがBなら、Cである。
  ・A=B→C。
 3)【L1】第一文のABCは。
  (A)虚栄心(承認への欲望)が
  (B)人間の基本的構造なら
  (C)くさびを入れる。
 4)【説】「承認への欲望」と「人間の基本的構造」が言い換えになっている。
 5)【L1】「この精神構造とは」
  ・虚栄心
  ・つまりA。
 6)【L1】第二文のABCは。
  (A)自己尊厳の承認が
  (B)虚栄心の本質なら
  (C)自己尊厳の飽くなき追求(社会的欲望の拘束なき拡大)を切断するほかない。
 7)【説】「自己尊厳の飽くなき追求」と「社会的欲望の拘束なき拡大」が言い換えになっている。
 8)【説】「飽くなき追求」「拘束なき拡大」が加わっている。
 9)【L1】第三文のABCは。
  (A)他者を犠牲者にする欲望が
  (B)自己尊厳の肥大化なら
  (C)自己尊厳(自己尊敬)を根源から疑う必要がある。
 10)【説】「自己尊厳」と「自己尊敬」が言い換えになっている。
 11)【説】「飽くなき追求」「拘束なき拡大」を「肥大化」と言い換えている。
 12)【L1】「自己尊厳」は、普通どのように受け止められているか。
  ・肯定的。
   極端なまでに肯定され称賛されてきて主体性をひそかに支えている。
 13)【説】A=Bとすると、言い換えを確認する。
  ・虚栄心、承認への欲望、人間の基本的構造、自己尊厳の飽くなき追求、社会的欲望の拘束なき拡大、他者を犠牲者にする欲望、自己尊厳の肥大化,自己尊敬
 14)【説】Cの「くさびを入れる」の言い換えは。
  ・切断する、根源から疑う

5.【指】20)21)をペアリーディングさせる。
6.倫理的努力について
 1)倫理的努力について
  1)【L1】倫理的努力とは何か。
   ・自我としての欲望、欲望としての自我をゼロ化していく努力。
  2)【L3】「自我としての欲望」と「欲望として自我」の違いは。
   ・「AとしてのB」と言う場合、AはBの一部である。AはBに含まれる。
    [例]○高校生としての私。長女としての私。
       ×私としての高校生。私としての長女。
   ・自我は欲望に含まれるし、欲望は自我に含まれる。
   ・つまり、自我=欲望
  3)【L1】「ゼロ化」とは。
   ・ゼロに還元する。
   ・ゼロにする。
  4)【説】論理的努力は、自我(A)をゼロ化(B)する。
 2)【L1】自我をゼロ化してどうするのか。「自我」に対応する語を探す。
  ・非我
 3)【説】つまり、倫理的努力とは、自我をゼロ化して非我にすることである。
  ・自我→ゼロ化→非我
 4)【指】第二文以降、「自我」「ゼロ化」「非我」の言い換え部に線を引く。
 5)【交】隣の人との確認する。
 6)【説】教師が解答する。
  ・自我=2)他人を排除したり、他人を敵として排撃する通常の社会的行動。
      4)自分の欲望
      4)対他人関係の欲望
      4)他人の欲望の対象や目的になりたい欲望
      4)自分の欲望の本性
      5)社会的存在としての自我が抱える欲望
      5)対他的欲望
  ・ゼロ化=2)反転、抑制、抑え込む
       4)真正面から向き合い
       4)認識し
       4)可能な限り極小にする
       5)批判的対決
       5)消し去るための闘争
  ・非我=2)他人を客として迎え入れるホスピタリティ(もてなし)を実現する
      3)他人を包む「容器」
      4)他人の悲惨に対して応答するという意味で責任をとる
  【注】第四文はCが先にあり、その後三つの重文からなる。
 7)【L1】しかし、その欲望を消し去ることが不可能な理由は。
  ・社会の中で生きる限り、人は虚栄心その他の欲望を持たざるを得ないから。
 8)【L1】とすれば、倫理的努力の意味は。
  ・自己への挑戦。
  ・新しい対他関係を探求すること。
 9)【指】倫理的努力を65字以内でまとめさせる。
  ・自我の対他的欲望を消し去って、他人の悲惨に応答して迎え入れるホスピタリティを持つことに挑戦し、新しい対他関係を探求すること。(62字)
7.【交】ホスピタリティジャンケン
 1)虚栄心ジャンケン
  1)相手を代えてジャンケンする。
  2)早く10点獲得した人が勝ち。
  3)得点
   勝ち=3点、負け=0点
   あいこ パー×パー=それぞれ1点
       グー×グー=それぞれ-3点
       チョキ×チョキ=それぞれ-3点
 2)ホスピタリティジャンケン
  1)お客さまチームとホストチームに別れる。
  2)違うチームの人と、相手を代えてジャンケンをする。
  3)早くお客さまチームに10点獲得させたチームが勝ち。
  4)得点は、虚栄心ジャンケンと同じ。



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学習の準備
1.読み方を書きなさい。
 18 優越 優位性 尊厳 是認 19 激烈 介在 依存 公然 獲得 20 原初的  終息 充填 21 競り合う 額面 媒介 無邪気 虚栄心 22 差異 遊戯 23 克服 営み 循環 24 拘束 称賛 排撃 非我 25 遵守 

2.語句の意味を調べなさい。

尊厳
是認
介在
公然
原初
終息
充填
額面
観念
ナショナリズム
虚栄心
メカニズム
倫理
称賛
ホスピタリティ
非我



学習のポイント
1.なぜ人間が社会的存在であると暴力的になるのかを理解する。
2.「暴力」「自己尊厳」の言い換えを理解する。
3.欲望と満足の動きを理解する。
4.評価の二重性を理解する。
5.社会的欲望の特徴を理解する。
6.虚栄心がどのように生まれるかを理解する。
7.上位者、同等者、下位者に対して、虚栄心がどのように現れるかを理解する。
8.排除と差別が生まれる犠牲者の生産メカニズムを理解する。
9.倫理とは何かを理解する。
10.倫理的態度によって虚栄心や欲望にどのように対処するのかを理解する。
11.自己尊厳を根源から疑う必要性を理解する。
12.「非我」、「他人を包む『容器』」とは何かを理解する。
13.「倫理的態度」が探求するものを理解する。