ハイテク化と人間のゆくえ


 都会の人間が急いで歩くのは、都会の時間が急速に加速されるからである。現代の時間が早く進むのは、すべてが予測できるからである。何が起こるかわからないと時間が長く感じるのは、「未来がある」からである。「未来」とは「未定」のものであった。現在では未来が現在に変わったのは、未来で起こることが「既定の事実」に近くなったからである。
 特に都市で時間が速くなるのは、ハイテク化が進んでいくからである。ハイテク化とは、第一に情報である。都市が情報化するのは、都市が情報化のために生じたからである。都市には、予測不能なもの、統御不能なものは存在してはならない。予測不能なもの、統御不能なものを排除した空間が、都市である。
 都市には自然がない。都市に存在する自然は統御された自然である。自然は不測であり、統御不能なものである。都市で生まれ育ち住み慣れた「都会人」が生じれば、予測可能、統御可能な世界を当然であると考えるようになる。そこに、情報化社会、管理社会が出現し、科学技術の進展を伴って、ハイテク時代を生み出した。それは、人間が設計したものであり、脳の中にある。

 ハイテクといえば、コンピュータ、技術的にはエレクトロニクスとメカニクスの結合であるメカトロニクスやバイオがある。これらを基礎づけている思考が、予測性である。科学の主題は、社会の思潮を表現している。科学技術は、予測された「与えられた現在」を実現しなければならず、大量のお金が投資される。
 コンピュータは、脳の中では理性に相当する。理性は、脳の進化の過程で最後に生じてきたものであり、特徴は自分が考えていることを知っているだけでなく、考えている過程自体を知っていることである。しかし、問題を解くということは、最初に直観的に結果を意識し、その後で過程が意識される。過程は、脳の深い所で進行している。この本当の「無意識」は、進化的に古い部分に関与する機能である。考えている過程を知る機能は、新しい部分の機能であり、論理と言われる。コンピュータの原理は、新しい機能の部分である論理を、脳から外に出したものである。論理が外に出るのは、過程を意識できるからである。
 人間は論理に相当する新皮質と、情緒に相当する旧皮質でできている。しかし,コンピュータは脳の新皮質だけの機能であるのに、脳全体の機能と考える所に、思考の「ハイテク化」が生じている。ヒトが新皮質だけで生きているのではないことの証明は、脳死の逆の生き方である。人工臓器によって人間をハイテク化していけば、人間並みの機械ができる。今の人間ではいけない理由は、壊れる、修理が利かない、最後に死ぬなど人間の欠点があるからである。それなら、壊れない、修理が利く、死なない機械に置き換えるのは、大脳の新皮質だけになるためである。それがハイテク化の向かう必然の方向である。

 ハイテク化に向かうのがヒトの歴史的必然であるのは、我々が脳を大きくしようと思って大きくしたわけではなく、勝手に大きくなったからである。脳を小さくできないのは、脳が大きい方が勝つからである。ヒトの不完全性を解決する方法は、ハイテク化することである、すべてを予測し、すべてを統御することである。子どもはすべての面で親を超える。ハイテク化の行き着く先は、神を創り出すことである。しかし、神は予測不能、統御不能なものである。新皮質は、そこで再び予測不能、統御不能なものに出会う。そして、ヒトは予測可能、統御可能か、ハイテク化した存在かという疑問が再び生じる。答えは、ヒトは自然の産物であり、自然は予測不能、統御不能である。ハイテク化は力であるが、力が支配する世界は野蛮である。我々が失った、世の中のことはわからないという感覚、何ものとも知れぬ畏敬の念を回復した方がよい。


【指】指示。【説】説明。【注】注釈。【交】交流。【確】確認。【W】グループワークや心理テストなど。
【L1】抜き出す。【L2】縮めたり組み合わせたり言い換えたりする。【L3】解釈や想像。【L4】体験や知識。


1.【確】「学習プリント」の漢字を確認する。
 古希 統御 表裏一体 交配 委細 著明 矯正 畏敬
2.【確】「学習プリント」の語句の意味を確認する。
・古希=数え年70歳のこと。
・ア・プリオリ=より先なるもの。
・先験的=カント哲学で、対象にかかわるのではなく、先天的に可能な限りでの対象の認識のしかたに関する認識についていう。
・統御=全体をまとめて支配すること。
・ハイテク=最先端の技術。
・エレクトロニクス=電子工学。電子伝導、およびその現象を応用する装置・技術についての学問。
・メカニクス=機械学。力学。
・メカトロニクス=機械の駆動・制御にマイクロコンピューターなどの電子技術を利用して自動化・高性能化を実現するもの。
・バイオ=生物工学。生物の行う化学反応、あるいはその機能を工業的に利用・応用する技術。遺伝子の組み換え、細胞融合や酵素を扱う技術が含まれ、発酵・新品種育成・環境浄化などに利用。
・思潮=ある時代の社会にみられる支配的な思想の傾向。 
・表裏一体=二つのものの関係が密接で切り離せないこと。
・交配=生物の雌雄を人為的に受精または受粉させること。 
・委細=細かく詳しいこと。 
・フィードバッグ=ある動作や行為などに対する結果や反応を見て、調整を加えること。
・著明=非常にあきらかであるさま。
・矯正=欠点・悪習などを正常な状態に直すこと。
・畏敬=崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと
3.形式段落に、1〜34まで番号をつける。


第一段落

1.【L4】ハイテク化の例を挙げさせる。
2.【交】1〜11をペアリーディングさせる。
3.【L3】文章展開の特徴は。
 ・問いと答えが繰り返されている。
 ・一問一答式で展開している。
 
4.【指】疑問を提示している部分に波線を引き右肩に「Q」、その答えになっている部分に線を引かせて右肩に「A」と書かせる。
 Q1 東京の人間は、なぜ、あんなに急いで歩くのだ。
  A1 我々の時間は、特に都会において、急速に加速されつつある。
 Q2 なぜ、現代の、我々の時間は、こんなに速く進むのだろう。
 Q2 なぜ、時間が速く進み、なぜ忙しくなったか。
  A2 すべてが予測されるようになったからである。
 Q3 何が起こるか、それが分からないと、なぜ一日が長いのか。
  A3 そこには「未来がある」からだ。
 Q4 その未来がほとんど現在に変わった。
  A4 なぜなら、そこで起こることは、むしろ「既成の事実」に近くなったからである。
  【注】「なぜなら」という答えから問いを設定する。
 Q5 なぜ、都市で、特に時間が速くなるのか。
  A5 もちろん、ハイテク化が進んでいくからである。
 Q6 それでは、ハイテク化とは何か。
  A6 第一に、情報化である。
 Q7 なぜ都市は、特に大都市は、極端に情報化するのか。
  A7 都市とは、もともとそのために生じたものなのである。
 Q8 「都会人」が生じてくれば、何が起こるか。
  A8 すべてが予測可能、かつ統御可能な世界を、当然と考える。
 
5.ハイテク社会における時間について
 1)【指】1〜7をペアリーディングさせる。
 2)【L2】「我々の時間は、特に都会において、急速に加速されつつある」に含まれる2つの問題は。
  ・時間が加速される。
  ・都市において加速される。
  【説】まずは、時間の加速について考える。
 3)【説】カントについて説明する。
  ・人間の認識能力には、感性と悟性の二種の認識形式がアプリオリに備わっている。
  ・感性には、純粋直観である空間と時間、後者の悟性には、因果性などの 12 種の純粋悟性概念が含まれる。
  ・意識は、感性と悟性に従ってのみ物事を認識する。この認識が物の経験である。
  ・理性推理による理念は、いわば絶対者にまで拡張された純粋悟性概念である。神あるいは超越者がその代表例である。
  ・定立の側では完全な系列には無制約者が含まれる。反定立の側では制約が時間において与えられた系列には被制約者のみが含まれる。
 4)【L2】カントは時間と空間をどのように考えたか。
  ・人間の認識のア・プリオリな、先験的な形式。
  ・経験以前から与えられた認識の枠組みである。
  ・将来もその速さで流れる。
  【説】すでに与えられているものであり、人間が変えることができないもの。
 5)【L2】カントが時間どおりに散歩した理由は。
  ・時間の枠の中でそれに合わせて生活する。
 6)【L1】しかし、現在において時間が速く進むようになった理由は。
  ・すべてが予測できるようになったから。
  【説】時間の物理的な速度は変わらないが、人間の時間に対する感じ方や考え方が変わった。
 7)【L1】予測できると時間が速くなる理由を考える前に、予測できなければ遅く感じる理由は。
  ・未来があるから。
 8)【L2】本来の「未来」の定義は。
  ・何が起こるか「未定」のもの。
  ・まだ来ていない時間。
  ・予測できないもの。
 9)【L3】未来が現在に変わったとは。
  ・現在とは、時間的な意味だけではない。
  ・現在とは、何が起こるか予測できる時間の幅。
  ・先のことでも、何か起こるか分かっている時間は現在になる。
 10)【L2】なぜ、予測できれば時間が速くなるのか。
  ・次に何が起こるか分かっているので、期待感がないから。
  ・何が起こるか分からなければ、待ち遠しくなる。
 11)【L2】なぜ、予測できれば忙しくなるのか。
  ・処理しなければならないことがわかり、それに追われるから。
  ・何が起こるか分からなければ、対処のしようがない。
 
6.ハイテク化社会における空間について
 1)【指】8〜11をペアリーディングさせる。
 2)【説】都市で時間が速くなるのは、ハイテク化が進んでいるからで、ハイテク化とは情報化のことである。
 3)【L2】なぜ、都市には情報化が必要なのか。
  ・都市には、予測不能なもの、統御不能なものは存在してはならないから。
  ・都市は、予測可能、統御可能な空間である。
  ・すべての予測は情報の上に立つから。
 4)【L4】都市には自然がないとあるが、都市に存在する自然と、その特徴は。
  ・公園、動物園、植物園、川。
  ・それらは、統御された自然である。
  ・統御されない本物の自然。
 5)【L1】ここで言う本物の自然の特徴は。
  ・予想できず、統御できない。
 6)【説】雲仙や大島の噴火の例。
  ・生活が脅かされ、そこに住めず、避難しなければならない。
 7)【L2】なぜ、都市に予測不能統御不能の自然があってはならないのか。
  ・人々が、安心して住めないから。
  ・だから、予測不能、統御不能な自然を排除する。
 8)【L1】そのような都市を何と言い換えているか。
  ・理想の空間。
 9)【説】都市で起こる不測の事態とは。
  ・大雨による水害、土砂崩れ。
 10)【L2】なぜ、不測の事態が生じれば、首長が責任をとらなければならないのか。
  ・すべて予測できるはずであり、不測の事態が起こるはずがないから。
  ・たとえ発生しても、事後処理は万全にできるはずであるから。
  ・それを怠ったのは首長の責任である。
 11)【L2】都会に住み慣れ生まれ育った「都会人」が生じれば何が起こるか。
  ・彼らは、予測可能、統御可能な世界を当然と考える。
  ・可能にするためには、情報化社会、管理社会だと考える。
  ・それらの社会を実現させるには、科学技術の進展が必要である。
  ・従って、ハイテク時代を生み出す。
  【説】管理社会やハイテク社会を作ったのは、都会人である。
     それが、為政者の利益と一致し、うまく利用されているのである。
 12)【L1】どんなハイテクの限界は。
   ・人間が設計したものである。
   ・人間の脳の中にあることである。
  【説】高度なハイテクといえど、人間が創り出したものであり、自ずと限界がある。
 
7.ハイテクについて
 1)【指】12〜17をペアリーディングさせる。
 2)【L4】ハイテクといって思い浮かべるものは。
  ・コンピュータ、バイオ
 3)【説】メカトロニクスの語源。
  ・エレクトロニクス(電子技術)
    +
  ・メカニクス(機械)
 4)【L1】ハイテクの基礎的な思考は。
  ・予測性。
 5)【L1】古典的な基礎研究の特徴は。
  ・何が飛び出すかわからない。
 6)【説】予測性が重視されるようになった結果のの説明。
  ・申請時点で、有益性や応用可能性まで書かねばならない。
 7)【L3】なぜ、遺伝子の中心的機能が「遺伝情報」になったのか。
  ・社会は情報によって動いている。
  ・従って、遺伝に関する情報が必要になる。
 8)【L3】科学は社会が表裏一体になったとは。
  ・科学は、純粋に知的好奇心を進展させるものではなくなった。
  ・科学は、予測可能や統御可能という社会的な欲求に応えなければならない。
  ・社会も、予測可能や統御可能であるために、科学の進展に依拠しなければならない。
 9)【L1】科学の一分野である、生物の進化の道筋は。
  ・自然が勝手気ままに行った実験であった。
  ・要するに、進化は遺伝子の変化である。
  ・それなら、遺伝子を人為的に技術的に操作すればいい。
  ・とすれば、人間にとって都合のよい方に生物の性質を動かすことも可能なはずである。
  ・今までは、交配などによって間接的に遺伝子をいじってきた。
  【説】競走馬のサラブレッドの交配。
  ・遺伝子の化学構造が判明したので、人間の手で生物を自由に変化させることができる。
  ・やがて、「人間」を変化させるかもしれない。
 10)【L2】すべてを現代に化すとは。
  ・すべてのことを予測可能、統御可能な状態にすること。
 11)【L2】「与えられた現在」とは。
  ・予測された、実現可能な未来。
 12)【L2】得体の知れない「科学」と科学「技術」の違いは。
  ・何が生まれどこへ行くかわからない、純粋な知的好奇心を追究するもの。
  ・予測可能や統御可能等の社会的要求に応えるためのもの。
 13)【L2】なぜ、技術に大量のお金が投資されるのか。
  ・有益性や応用可能性がわかっているので、投資して儲かるから。
  【説】儲からないものには投資しない。
 
8.コンピュータと脳の関係について
 1)【指】18〜22をペアリーディングさせる。
 2)【L1】コンピュータは脳の中では何に相当するか。
  ・理性。
 3)【L1】理性の特徴は。
  ・考えた結果を知っていること。
  ・考えている過程を知っていること。
 4)【L1】理性の働きの例として、数学の証明とは。
  ・思考の各過程が順次言語や記号で出力系から外に出ること。
  【説】出力系、筋肉系とは、筋肉を使って書いたり声に出したりして、外に示されること。
 5)【L1】数学の証明のもう一つの方法は。
  ・直観的に解ける。
  ・意識に上らないところで進行している。
  ・「無意識」
  【説】フロイトの「抑圧された意識」と言う意味での「無意識」ではない。
 6)【L1】脳の古い部分の機能と新しい部分の機能とは。
  ・古い部分=結果を直観する無意識。
  ・新しい部分=証明に相当する意識。
 7)【L1】コンピュータの原理はどちらの部分の機能か。
  ・新しい部分の機能。
 8)【L1】ハイテク化社会はどちらの部分の機能から生じたか。
  ・脳の新皮質の機能。
 9)【説】問題はヒトが新皮質だけでできていないことを確認する。
 
9.ハイテク化の向かう必然の方向について
 1)【指】23〜27をペアリーディングさせる。
 2)【L1】コンピュータと情緒の関係は。
  ・無関係である。
  ・コンピュータは、新皮質の機能。
   情緒は、旧皮質の機能。
 3)【L2】思考の「ハイテク化」とは。
  ・物の考え方を新皮質的にしか考えない思考のこと。
  ・人間の情緒の部分を考えない思考。
 4)【説】「ドウエル教授の首」について。
 5)【L2】脳死の逆の生き方とは。
  ・脳死は、脳が死んでも、身体が生きている状態。
  ・逆の生き方は、身体が死んでも、脳だけは生きている状態。
 6)【L2】人工臓器の一つである人口心臓の問題点は。
  ・人工臓器が、自分の務めだけを果たして、他の機能との調整をしないこと。
 7)【L1】それならば、どうすればいいか。
  ・人工心臓にフィードバック機構を付ける。
 8)【L1】そうして人工臓器を洗練すればどうなるか。
  ・人間並みの機械が生まれる。
 9)【説】それで満足できず、人間の欠点を直そうとする。
  ・壊れない、修理が利く、死なないように、改造していく。
 10)【L3】何のためにそんなことをしているのか。
  ・ハイテク化して、大脳の新皮質だけになるため。
  ・それで、新皮質の機能的には完璧になるが、旧皮質の情緒面が伴うか。
 
10.ハイテク化の向かう必然の方向について
 1)【指】28〜35をペアリーディングさせる。
 2)【L1】「それがヒトの歴史である」の指示内容は。
  ・ハイテク化とは大脳の新皮質だけになること。
 3)【L2】なぜ、それが困ったことなのか。
  ・新皮質の機能だけが重視され、情緒など旧皮質の機能は軽視されるから。
 4)【説】新皮質の機能が大きくなって表れたものが文明であり、文明が表れたものが都市化である。その連続が歴史である。
 5)【L1】なぜ、ハイテク化が歴史的必然なのか。
  ・脳は勝手に大きくなったから。
 6)【L1】ヒトの不完全性とは何か。
  ・人間は、壊れる、修理が利かない、最後に死ぬこと。
 6)【L3】なぜ、ヒトの不完全性が問題になるのか。
  ・ハイテク化し、脳が大きくなり、より完全なものを求めると、人間の、壊れる、修理が利かない、最後に死ぬという不完全さが問題になるから。
 7)【L1】「いつでも同じ解答」とは。
  ・更にますますハイテク化すればいい。
  ・すべてを予測し、すべてを統御する方向に徹底的に進む。
 8)【L3】一部の人間がぶつぶつ言っている内容は。
  ・新皮質の理性ばかりが重視され、情緒等の面が軽視されていること。
 9)【L1】現在、子どもを親より利口にするにはどうするか。
  ・教育して間接的に子どもを変えるのではなく、ハイテクで直接遺伝子を変更する。
 10)【説】その結果、子どもはすべての面で親より優れ、すべてを知っていることが求められる。
 12)【L1】ハイテク化の行き着く先は。
  ・神を創ること。
 13)【L1】神を創るとは。
  ・すべてを予測し、すべてを統御しようとする新皮質を創ること。
 14)【L2】そこで起こる問題とは。
  ・すべてを予測し、すべてを統御しようと出来上がったもの神である。
  ・神は、人間にとって予測不能、統御不能なものである。
 15)【L1】ここまで来て、問題になることは。
  ・ヒトは、予測可能、統御可能であろうか。
   ヒトとは、ハイテク化した存在であろうか。
 16)【L1】その答えは。
  ・ヒトは自然の産物である。
  ・自然とは、予測不能、統御不能である。
  ・つまり、ヒトは予測不能、統御不能である。
 17)【L2】ハイテク化の限界とは。
  ・すべての予想しすべてを統御しようと創ったものが、予測不能、統御不能なものであったこと。
 18)【L3】ハイテク化の限界は、ヒトそのものにつくりつけてあるとは。
  ・ハイテク化は人間の脳の中にあるもので、その人間は予測不能、統御不能である。
 19)【L1】人間をどのように考え直せばいいのか。
  ・ハイテクという力が支配する世の中は、野蛮な世の中である。
  ・世の中のことはしょせんわからないものである。
 20)【L1】その感覚を一言で言うと。
  ・畏敬。



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ハイテク化と人間のゆくえ  学習プリント 

点検   月   日
学習の準備
1.次の漢字の読み方を書きなさい。
 古希 統御 表裏一体 交配 委細 著明 矯正 畏敬
2.次の語句の意味を国語辞典で調べて書きなさい。
古希
ア・プリオリ
先験的
統御
ハイテク
エレクトロニクス
メカトロニクス
バイオ
思潮
表裏一体
交配
委細
フィードバッグ
著明
矯正
畏敬
学習のポイント
1.都会では時間が急速に加速する理由を理解する。
2.未来が現在に変わるとはどういうことか理解する。
3.ハイテク化とは何かを理解する。
4.都市と自然の違いを理解する。
5.ハイテクを基礎づけている思考を理解する。
6.コンピュータは脳の中では何に相当するかを理解する。
7.脳の新皮質と旧皮質の機能の違いを理解する。
8.ヒトの歴史とは何かを理解する。
9.ハイテク化が神を創ることの問題を理解する。