若紫1  学習プリント

 
学習の準備

1.本文を3行ずつあけてノートに写しなさい。
2.次の語の読み方を現代仮名遣いで書きなさい。
 霞 小柴垣 朝臣 持仏 簾 奉る 脇息 貴に 目見 童べ 女子 容貌 伏籠 乳母 後見
3.次の語句を古語辞典で調べなさい。(○は教科書の脚注、★は重要語)

★つれづれ                                 
○ただ 
○西面                                   
○持仏                                   
★行ふ                                   
○なやましげに                               
ただ人                                   
★貴                                    
目見                                    
★うつくし                                 
○そぐ                                   
★なかなか                                 
こよなし                                  
今めかし                                  
★あはれ
★清げ                                   
○大人                                   
○さては                                  
○白き衣                                  
○山吹                                   
○萎ゆ                                   
○腹立つ                                  
★おぼゆ
○伏籠                                   
★ものを                                  
★くちをし                                 
★例の                                   
○心なし                                  
○さいなむ                                 
★心づきなし                                
★やうやう                                 
★もこそ                                  
★目安し                                  
★後見                                   

学習のポイント
1.登場人物を理解する。
2.源氏が小柴垣を覗いた理由を考える。
3.尼君の様子をまとめる。
4.若紫の容姿をまとめる。
5.若紫が顔を赤くすりなしている理由を考える。
6.若紫の幼さを理解する。
7.大人の様子をまとめる。
8.美に関する形容詞の意味の微妙な違いを理解する。
9.省略してある主語や目的語などに注意する。
10.敬語の種類と主体と対象を考える。
11.詠嘆の助動詞「けり」に注意する。
12.推定の助動詞「めり」を確認する。
13.格助詞「の」の用法に注意する。
14.係助詞の意味に注意する。
15.終助詞の意味に注意する。




若紫2 学習プリント
 
学習の準備
 
1.本文を3行ずつあけてノートに写しなさい。
2.次の語の読み方を現代仮名遣いで書きなさい。
 梳る  御髪 後ろめたし 後る
3.次の語句を古語辞典で調べなさい。(○は教科書の脚注、★は重要語)
言ふかひなし                                
○罪得る                                  
★心憂し                                  
ついゐる                                  
★らうたげ                                 
いはけなし                                 
かいやる                                  
○額つき                                  
○髪ざし                                  
○ねびゆく                                 
★ゆかし                                  
さるは
★まもる                                  
梳る                                    
うるさがる                                 
★はかなし                                 
★後ろめたし                                
かばかり                                  
★後る                                   
○見捨つ                                  
★すずろ                                  
★さすがに                                 
★めでたし                                 
○後らす                                  
★げに                                   


学習のポイント

1.尼君が若紫を心配している理由を考える。
2.源氏が若紫にひかれた理由を考える。
3.若紫と故姫君との対比を理解する。
4.和歌の比喩を考える。
5.省略してある主語や目的語などに注意する。
6.敬語の種類・主体・対象を理解する。
7.受身の助動詞「る・らる」の意味に注意する。
8.推量の助動詞「む」の意味に注意する。



































光源氏の誕生(桐壺) 学習プリント
 
学習の準備
 
1.次の漢字とその読み方を現代仮名遣いで書きなさい。
 御時 女御 更衣 候ひ 際 下臈 篤し 飽かず 憚ら 例 上達部 上人 唐土 悪し 天の下 楊貴妃 御心ばえ 類 北の方 由 具し 後見 前の世 契り 男皇子 容貌 儲け 私もの
2.本文を3行ずつあけてノートに写しなさい。
3.次の語句をの意味を古語辞典で調べで書きなさい。
★御時
○女御
○更衣
★候ふ(動詞)
★やむごとなし
★際
★時めく
★めざまし
おとしむ
そねむ
下臈
★安し
篤し
○里がち
★飽かず
そしり
憚る
もてなし
★あいなし
そばむ
★まばゆし
★おぼえ
唐土
○事の起こり
★あぢきなし 
★はしたなし 
★かたじけなし
いにしへの人
★具す
もてなす
★はかばかし
★心もとなし 
★めづらか
○寄せ重く
○儲け
かしづく
匂ひ
★おほかた
 
学習のポイント
 
1.敬語に注目して、主語を考える。
2.帝の桐壺更衣に対する寵愛ぶりを理解する。
3.他の女御や更衣の桐壺更衣に対する気持ちを理解する。
4.桐壺更衣の気持ちを理解する。
5.桐壺更衣の母親の気持ちを理解する。
6.宮中の官位について理解する。
7.係助詞の意味と結びを理解する。
8.格助詞「の・が」の用法を理解する。
 






























藤壺の入内(桐壺) 学習プリント


                           点検  月  日学習の準備
1.本文を4行ずつ空けてノートに写しなさい。
2.次の漢字の読み方を現代仮名遣いで書きなさい。

入内  御息所  容貌  典侍  春宮  兄  兵部卿  親王  内裏住み
3.次の語句の意味を古語辞典で調べなさい。
 御息所  なずらふ  かたし  うとまし  聞こえ  かしづく  さぶらふ いはけなし  ほの  容貌人  奏す  ねんごろ  さがなし  はかなし ゆゆし  すがすがし  うす  きは  思ひなし  うけばり  あく あやにく  うつろふ  しげし  大人ぶ  せち  なづさふ
4.本文の左に現代語訳を書きなさい。

学習のポイント
1.帝の桐壺に対する未練を理解する。
2.典侍の役割を理解する。
3.藤壺の身分を理解する。
4.藤壺が入内する理由を理解する。
5.藤壺の母后の気持ちを理解する。
6.藤壺が入内を決意した理由を理解する。
7.藤壺と桐壺の宮中の扱われ方の違いとその理由を理解する。
8.藤壺が他の女御より寵愛された理由を理解する。
9.源氏の藤壺に対する思いを理解する。
10.敬語の種類と対象を理解する。
11.係り結びの結びとその省略を理解する。
12.受身・使役・推量の助動詞の意味を理解する。
13.「に」「ぬ」の識別をする。
14.副助詞の意味を理解する。




































萩の上露  学習プリント

学習の準備
1.本文を3行ずつあけて写しなさい。
2.次の語の読み方を書きなさい。
 前栽  脇息  御前  御心  経ず  容貌  千年  御几帳  御誦経
 物の怪
3.次の語句の意味を古語辞典で調べなさい。
 すごし 前栽 渡る げに よそふ 忍ぶ 後る 先立つ もがな あらまほし
 渡る なめげ 限り ならふ
4.本文の右に、助動詞に───を引き意味と活用形を、
        敬語に───を引き種類と主体と対象を書け。
5.本文の左に、訳を書け。

学習のポイント
1.登場人物を整理する。
2.会話や和歌の主を理解する。
3.紫の上の病状を理解する。
4.それに対する源氏の気持ちを理解する。
5.和歌の比喩・掛詞・縁語を理解する。
6.紫の上の臨終の様子を理解する。
7.敬語の種類と主体(誰から)と対象(誰へ)を理解する。
8.終助詞の意味を理解する。

























源氏物語の冒頭文の現代語訳
与謝野晶子
どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが、深い御寵愛を得ている人があった。最初から自分をこそはという自信と、親兄弟の勢力に恃むところがあって、宮中にはいった女御たちからは失敬な女として嫉まれた。その人と同等、もしくは地位の低い更衣たちは、まして嫉妬の炎を燃やさないわけもなかった。
谷崎潤一郎
何という帝の御代のことでしたか、女御や更衣が大勢伺侯していました中に、たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。最初から自分こそはと思い上がっていたおん方々は、心外なことに思って蔑んだり嫉んだりします。その人と同じくらいの身分、またはそれより低い地位の更衣たちは、まして気が気ではありません。
丸谷才一
どの帝のときかしら、女御更衣あまたいらっしゃった中に、最高の家柄の出ではなくて寵愛の遙かにまさる方があったとやら。あたしこそ君寵をほしいままにするはずと、最初から自負してゐた女御たちは、不快に思って、かつさげすみ、かつ憎む。同格ないしそれ以下の女御たちはなおさら心おだやかではない。
橋本治(窯変源氏物語)
いつのことだったか、もう忘れてしまった────。帝の後宮に女御更衣数多犇めくその中に、そう上等という身分ではないが、抜きん出た寵を得て輝く女があった。女の身分は更衣である。(中略)入内の初めより「我こそは」と重いのぼせている女御階級の女達は、「わずらわしい女よ」と貶め、嫉妬の炎を燃やした。同じ更衣の身にある女、更には同じ更衣にあっても実家方の親の身分が下であるような下臈の更衣の心中は、おだやかではなかった。「更衣なる身に対する御寵愛があのようなものであれば」と思えば、それは我が身を引き比べる。
中井和子(現代京ことば訳源氏物語)
どの天子さんの御代のことでござりましたやろか。女御や更衣が大勢待っといやしたなかに、そないに重い身分の方ではござりまへんで、それはそれは時めいといやすお方がござりました。はじめから、ご自分こそはと、自惚れをもっといやすお方々は、出すぎた女(しと)やと、さげすんだり嫉んだりしておいでどす。同ンなじぐらいやら、もっと下の更衣たちは、なおさら気が休まりまへん。