第一段
★僕の嫌いなものは、善意と純情である。
 愚か
●善意の善人→始末に困る。
       ・思わぬ迷惑をかけられた苦い経験が数限りなくあるから。
●聡明な悪人→つきあいやすい。
 悪意    ・悪のグラマーがある。
        ↓ 約束事
       ・無軌道なことはしない。
●善意の犯す悪
 ・退屈。
 ・一切の責任は解除されると思っている。
  ヌ僕が、不当な迷惑こうむる。
    ↓
  ネ僕が、詰問する。
    ↓
  ノ相手が、善意を語り純情を披瀝する。
    ↓
  ハ僕が、不当な被害を我慢する。
    J  深く感謝しなければならない。
  ○迷惑を受けたのに、感謝しなければならない=奇怪な義務


第二段
●常識的な「友情」=ベタ惚れ的友情
 ・人間相互の深い尊敬によってのみ成立し、永続するもの。
●真の友情
 ・相互間の正しい軽蔑の上においてこそ、永続するもの。
      ・九分の侮蔑と磨消できない一分の畏敬。
第三段
●無欲な人間について
  ↓・何をしでかすかわからないから。
 ・恐ろしい。
 ・警戒を怠らないようにする。
●強欲な人間
・さばさばしていて気持ちがよい。
・こちらに相手の欲しがる物がなければ関係がない。
 ・つき合いやすい。
 ・安心してつき合える。

第四段
●偽善者=上辺だけの善をする人。
  ‖
 聡明な悪人
  ↓
 非常にうれしい。
  ・自分の悪のグラマーを理解してもらえた。
●道化踊り=偽善のつもりが本当の善をしてしまうこと。
  ・根が善人だから。
  ・実は、純情であり、善人であることを言いたかった。
●善意の善人がいなくなる。
 聡明な悪人が増加する。
  ↓
 ・みんなが悪のルールを持っている。
  ↓
 ・みんながルールを守って悪事をする。
  ↓
 ・フェアプレーが行われる。
  ↓
 ・ルールさえ心得ておけば思わぬ迷惑や裏切りがなくなる。