社会を知るワーク(4)
 
 
03 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)前回は業種と職種を学び、自分の適性を考えた。
2)今回は、自分の適性を活かしながら、チーム文化祭の模擬店プロジェクトにプレゼンテーションする。               
15 2.模擬店出店計画と発想法・収束法について説明する。
1)『模擬店出店計画ミッション』(学事出版『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』p98)を配布する。
2)ミッションを説明する。
3)ミッションを実現するために考えなければならない、「ニーズ」と 「ウォンツ」を説明する。
4)そのために必要な、「企画力」「技術力」「販売力」「広告力」について説明する。
5)進め方を説明する。
6)『発散法と収束法』(学事出版『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』p69)を配布する。
7)7つの手法を説明する。
60 3.模擬店出店計画を実習する。  1)チームの名前を決めさせる。
2)思いつく模擬店を列挙する。
3)思いついた模擬店を分類する。
4)候補を3つ程度に絞る。
5)絞った候補の利点と問題点を整理する。
6)利点と問題点を考えて、1つに決定する。
7)責任者、技術担当・営業販売担当・宣伝担当・経理担当の役割を決める。
 *店長は、各担当の意見をまとめたり、学校や他店と交渉する。
  会社では社長。
 *技術担当は、材料や作り方を考える。
  会社では研究開発、生産製造。
 *営業販売担当は、物を売ったりサービスを提供したりするシステムを考える。
  会社では、営業・販売。
 *宣伝担当は、店のアピールの方法を考える。
  会社では、広報。
 *経理担当は、材料費と儲けの収支を考え、売値を考える。
  会社では、経理・財務。
8)それぞれの役割から、具体的な計画を考える。
 ・店の名前、商品と価格、営業方針、キャッチフレーズ、宣伝方法など
9)模造紙にまとめる。
15 4.プレゼンテーションをする。  1)店のプレゼンテーションをする。
 ・1チーム3分以内。
 ・全員が前に出て、模造紙に書いたものを見せながら、説明する。
05 5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

 ★生徒の感想
@今はこう言うのはめんどくさいと思うけど、将来仕事に就いたら、こういう企画とかせなあかんくなるやろなと思うと、もし嫌やと思っても頑張らなあかんと思った。Aみんなでいろんな案が出てた中で、焼鳥屋を選んで、いろいろ話し合ってスムーズに決められた。商売するに当たって経費などを考えなあかんのが凄く大変なことがわかった。Bおもんないと言ってごめんなさい。やったら案外楽しかった。Cコンペンションの時、大きい紙に書くのが楽しかった。Dこの前友達の学祭思い出して、パンの耳を揚げていろんな味をつけて売ってはったのを思い出して、提案したら「それ良い案」って言ってもらえたのは嬉しかったです。それでどんな味にするかとかみんなで考えて沢山の味が出せた。他のみんなも興味あっていい感じでした。E最初はできないと思っていたけれど、実際はいっぱいいろんな事が短時間で出てきて楽しかった。Fみんなでいろいろ案出し合って相談するので難しそうやし大変そうやけど、意外に簡単にできたんで楽しかった。みんなで意見出し合ったら良い案でるし、相談し合うって改めて大切やなと思った。G私は絵を描くのが好きなので、ポスターとかの制作ができると思います。だから会社で言ったら、広報に当るのかなと思いました。H将来こういう場で意見を出す事があるかもしれないので、こう言う時にすぐに意見が出せるようになりたいと思った。Iこの授業していろいろ考えるのは大変やなーと思った。
★教師の感想
文化祭の模擬店という、生徒にとって身近なプロジェクトを発想し企画するというプログラムを組んでみた。生徒にやる気がなければポシャル授業だった。やる前からしょーもないという生徒がいたので思わず声を荒らげてしまった。でも、生徒はそれを真摯に受け止めてくれて、課題をやり始めてくれた。進んでいくうちに生徒も真剣になってきた。どのチームも良い案を出してくれた。模造紙にいろいろな色のマジックでプレゼン用の資料を作成するというのもミソで、楽しくできた一因だと思った。生徒の感想も、この授業の意図を受け止めてくれているものが多く、最後に記念写真を撮れるようなムードになったのは成功の証だったと思う。                                                                                       





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