ストレスマネジメントのわーく 1
■ねらい。★留意点
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1.筆記試験をする。 ★範囲は、セルフリサーチとコミュニケーションのわーく。 ★テキストは持ち込んでも良い。 ★出題形式は、テキストをみれば答えられる単語記入の質問。 基本的な理解を試す選択肢の問題。 理解したことをまとめる説明記述の問題。 |
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1.前回のふりかえりをする。 (1)ワークをまとめたプリントを配布する。 (2)各自読ませる。 ★簡単に補足説明をする。 |
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2.「ストレスマネジメントのワーク」のねらいを説明する。 (1)表紙を配布する。 (2)ねらいを読む。 |
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「Lesson1 ストレスとは」 4.「Work1 ストレス・チェック」をする。 ■チェックシートで自分のストレスについて考えさせる。 (1)「Work1 ストレス・チェック」を配布する。 (2)IIIをさせる。 ★Iはストレッサー、IIはストレス反応である。 ★教師が例示しながら、書かせる。 ★なによりも手軽で安上がりである。 (3)合計をさせる。IIは小計もさせる。 ★好きなもの同士だと入れない生徒がいる。 ★生徒が奇数なら、教師も入る。 (4)2)Iを参考にしながらの最近のストレスと、3)その時の対処法について書かせる。 (5)1人1つずつ発表させ、画用紙に書いてマグネットで黒板に張り付けていく。重複するものは避ける。全員発表し終わった後に、補足するものがあれば聞く。 (6)生徒に聞きながら、似たようなものを分類していく。 ★次の時間に、グループでブレンストーミングとKJ法をさせるので、そのデモンストレーションを兼ねる。 |
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6.ふりかえりシートを書かせる。 ★何人か指名して、感想を言わせる。 ★教師は一人ずつに反応し、プラスの言い換えによって、自尊感情を持たせるようにする。 ★最後に教師も今日の授業について自己開示をする。 |
生徒の評価
10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
1.試験はできたか。 | 0 | 0 | 2 | 7 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 |
2.自分のストレスに気づいたか。 | 2 | 6 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
3.今日の授業の満足度。 | 4 | 1 | 5 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
生徒の感想
1)人がストレスに感じていることを、自分はそう思わないこともあった。感じ方でストレスにつながることもあると思った。外から加えられる刺激もストレスにつながることがある。予想外な展開にもストレスを感じることもあった。
2)テストをやって今までの振り返りができた。ストレスを探すと意外に多いことに気づいた。
3)「ああこれもだるい」と、ストレスって結構あるんだなと思った。ストレス発散しなあかんと思った。
4)ストレス解消って言葉があるけど、それを実行することが大切だと思った。
5)ストレスは常に感じているもんで、なにがストレスか分からないときがある。明らかに、自分は今ストレスを感じているというときもある。
6)ストレスは挙げるときりがないぐらい出てくるから、うまく解消して少しは楽になれたらいいなあと思った。みんなもいろいろなストレスがたまっていることが分かったので、何かみんなも大変だなと思った。
7)みんなのストレスを聞いて共感できるものがいっぱいあって、やっぱりみんなもそうなんだと思いました。
8)人それぞれにいろいろ悩んでいるなと思った。ストレスはあるよりない方がいいと思った。
9)ストレスがたまる原因がわからなかったりするけど、改めて考えればいろいろなところできっかけがあってストレスができていくんだと思った。皆同じようなものだと安心した。いつも一人でストレスを感じている気がしたから。
10)ストレスを感じることは同じくいろいろなことを感じていることだから仕方ないことです。
11)みんないろいろなストレスを抱えこんでいるんだなあと思った。でも悪い意味でなく笑えるようなストレスもあって面白かった。
12)自分が感じたストレスを改めて振り返ってみると、またストレスに感じそうだった。これはストレスなのかただの不快感なのか、自分が嫌だと思ったことが全部ストレスなのか不思議に思った。
13)試験は時間外足りなく、足りないのに1時間がすごく長く感じた。ストレスもたまり方がいろいろあるのに気づいた。
14)今日の試験ほど時間のない試験はありませんでした。ストレスは考えてみたら結構あるなと思った。考えただけでうっとおしくなるのでストレスをためないようにしたい。
15)自分のストレスについては次週頑張ろう。
教師の感想
筆記試験は初の試み。問題作成には多くの時間を費やした。原案を作ってから、あれこれ思いつくことを付け加えたり削除したり。都合3週間はかかりました。なかなかの問題だと思ったが、どうしても出題者の主観が入る。しかし、テストはどんなテストでも何らかの出題者の主観が入るのだから致し方ない。テストの出来は7割程度。みんなができていない所は教え方が不十分だったのだろう。でも、テストをすることで、授業がやりっ放しにならず、何らかの知識が残ったのではないかと思う。
で、新しいワークに突入。ストレスチェック表は、この前の研修会でヒントを得て急遽作り直したもの。ストレッサーとストレス反応の相関が見られて、なかなかのスグレモノだと自負しているのだが。全体でのブレンストーミングとKJ法は、次の時間への布石なのだが、なかなか上手くできた。この方法はいろいろな場面で使えるので、ストレスマネジメントだけでなく、応用していけるようにしたいものだ。
参考文献
Lesson1
『ストレスマネジメント・テキスト』ストレスマネジメント教育実践研究会(東山書房)2002
『ストレスしのぎ辞典』GAS研究会(関西健康管理システム研究所)2000
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