8.フレンドサポート&エコロール2                   12月1日
ねらい 成果    前回の続きで全体会議。チームの論議を元に話をするのだが、どれだけかみ合うだろうか。基礎知識がないことや、多くの生徒が本当は反対派なので、反対派は上手く論を展開できるだろうか。市会議員や開発業者などは体験したことがないの で、その役割を認識しているだろうか。すべて想像の世界。いい意見が出ないかもしれないけれども、いろいろな立場に立って考え、意見を述べるという体験は必要だろう。という視点で、司会である私が上手く意見を引き出したり、突っ込んだりして盛り上げていきたい。その後で、全員が住民になって、住民投票をする。そして、優秀チームを投票する。投票は2票にする。1票は自分のチームに入れてもいいが、もう1票は違うチームに入れるようにする。これで、エコロールはおしま い。
 2時間目は、自己開示(雑談)シリーズから、フレンド・サポートへ。楽しい話やたわいもない話を聞くのでなく、ちょっと深刻な悩み事を聞く。傾聴主体で、相手の中から答えを引き出していく。話している内に、話し手が今まで考えていなかったことに気づき、どうすればいいかというヒントも思いつくようにする。聞き方はアクティブ・リスニングとほぼ同じだが、違いは相手の気持ちを受け止めるこ と。そのためには、言葉の内容だけでなく、言い方、表情にも注意する。ついつ い、アドバイスや自分の話をしたくなるが、それを極力我慢する。
 1回目の今回は、チェックシートでフレンドサポートとはどのようなものか、自分には適性があるのかをチェックした後で、フレンドサポートとは何かを簡単に説明し、具体的な問題を提示して、ロールプレイをしていく。自己開示と同じよう に、何回かシリーズですることによってスキルをアップしていく。課題は、どんな問題を提示するかである。自分の問題が出せればいいが、深刻なものは処理に困るし、こんな場に出せないだろう。それほど深刻でない領域に限定するか、状況を細かく設定して他人事としてする。ただ、その場合は、相談者が自分の問題として話さなければならないという想像力が要求される。一般的な問題は自分の中にも多少あるので、何とかなるだろう。ただ、それが自分の中のど真ん中の問題だった時の戸惑いであるが、それは何とか処理してくれるだろう。            

時間 ねらい/目標
活動内容/問い                      
05 前回のふりかえりをする。     1)出席を取る。
2)『前回のふりかえり』を配布する。
3)前回のワークをふりかえる。
 ・自己開示は上手くできるようになった人が多くなった。
 ・エコロールでは、自分の立場でない立場から考える難しさを感じている人が多かった。

450508101012 醍醐市未来プロジェクト会議をす る。       手法シミュレーション
1)前回の『フリップボート』を縮小して印刷したプリントを配布 する。
2)会議場の設定をする。
 ・賛成派、反対派の代表が向き合って座る。机の上に三角札を置く。
 ・他のメンバーは、代表の後ろに固まって座る。
3)代表が、フリップボードを見せながら、1分間で主張する。
4)前半の質疑をする。
5)作戦会議をする。
6)後半の質疑をする。
15 投票する。    1)元の席に戻る。
2)『住民投票用紙』を配布する。
3)開発に賛成か反対か、その理由を書かせる。
4)『優秀チーム投票用紙』を配布する。
5)優秀チームを2つ選び、理由を書かせる。
6)回収し、開票する。                   
15 フレンドサポートについて説明す る。       手法チェックシート/レクチャー
1)『フレンドサポート・レベルチェック』を配布する。
2)回答させる。
3)結果を解説する。
4)『フレンドサポート・センスチェック』を配布する。
5)回答させる。
6)結果を解説する。
7)『フレンドサポートのポイント』を配布する。
8)説明する。
10 ロールプレイをしてみる。     1)3人組になる。
2)テーマを提示する。
3)相談者1人、援助者2人を決める。
4)5分間、ロールプレイをする。
5)『評価票』を配布する。
6)記入しながら、ふりかえる。
05 本時をふりかえ る。       1)『ふりかえりシート』を配布する。
2)本時のふりかえりを書かせる。
 ★半分以上書くこと。


前回のふりかえり

8.フレンド・サポート/エコロールプレイ(2) 12月1日
生徒の感想
1)みんなでバラバラな意見を1つにまとめるのは難しいことだと思いました。2)賛成の人と反対の人が話すのは難しい。3)議論するのは難しかった。4)エコロールはあまり自分の考えが浮かばなかった。フレンドサポートは相手の話をよく聞くという点で難しいなぁと思った。5)フレンドサポートは同情激励レベルが一番多かった。相手にとってよいサポートができたらいいと思った。6)カウンセラーという立場で物事を考えることがなかったからいい勉強になった。7)人の立場に立って考えるということがよくわかった。8)エコロールではいろいろなは話し合いがあったし、共感できる発言もあった。フレンドサポートでは、自分のレベル・センスがチェックできて楽しかった。9)視点を変えて見ることでさまざまな意見が出てくると思った。悩みとか人それぞれあるけど、相手の気持ちを考えることが大切だと思った。10)エコロールは意外に難しかった。11)意見を言い合うのがなかなか難しかった。でも自分の伝えたいことはちゃんと話せたのでよかった。フレンドサポートのレベルを知ることもできました。次は実際に相談を聞いて上げることなので、頑張りたいと思います。12)みんなで意見を言い合うのは難しいけれど、大切なことだなと思った。反対意見を言われても直ぐに反論できるのはすごいと思った。人の悩みを聞くのは大変そうだと思った。13)初めあまり内容がわからなかったけど、考えることは大切だと思った。みんな考えが違うしまとまるのは大変だと思う。14)エコロールで抗議するのに思いつく言葉が何もなかった。考えるのは案外難しかった。15)会議は難しかった。何をいったらいいのか全然わからなかった。フレンドサポートはわかった。16)私は代表じゃないから討論していないけれど、いろいろな立場の所からさまざまな意見が聞けて楽しかった。相手の悩みを聞いてみたかったなと思った。。

教師の感想
 全体会議は難しかった。やはり生徒に基礎知識がないので、深まった議論にならなかった。もっと知識を得てから実施すればいいのだが、この授業は環境問題の授業ではないので、そのあたり、テーマ設定が上手くなかったなと反省しています。わからないと集中できなくなって、参加の度合いも低くなるという悪循環が少し見られた。でも、討論するという体験はこれから必要になると思う。今日からフレンドサポートだが、興味を持ってくれただろうか。デモンストレーションもやってみたのだが。感想の中にはやってみたいというのもあって、楽しみにしている生徒もいるようである。次回のネタも考えておこう。



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