7.自己開示&エコロール                       11月24日
ねらい 成果    まず、自己開示の仕上げとして、チームではなく1対1での自己開示をする。アクティブトーキング・リスニングを思い出しながら、隣同士で一人があるテーマについて話しもう一人がひたすら聞く。
 今回は環境問題について考え、議論させるという大胆な試みである。醍醐市という醍醐をイメージした都市近郊地域を仮定し、自然環境の保護と地域の開発について、よりよい問題解決の方策を考える。経済性を優先させるのか自然保護を優先させるのかについて、賛成派の農民や市民、反対派の農民や市民、賛成派の議員、反対派の議員、賛成派の開発業者、反対派の環境保護市民団体の6つの立場に分かれて議論し、日頃の自分と違う様々な立場の人の考え方や気持ちを理解する。とはいえ、生徒はイメージが沸かないだろうから、状況設定を共通認識し、それぞれの立場についての説明文を配布して基礎資料にする。それに基づいて、まず各チームで議論する。その際にブレンストーミング法やKJ法を使う。これについては、簡単に説明し、簡単な実習をする。出てきた意見を7つにまとめて、フリップボードに書き上げる。本日の取り組みはここまでで、次週はチームの話し合いを基にして代表が出て、会議を行なう。
時間 ねらい/目標
活動内容/問い                      
05 前回のふりかえりをする。     1)出席を取る。
2)『前回のふりかえり』を配布する。
3)前回のワークをふりかえる。
 ・チームワークよく活動できたか。
 ・経済の仕組みについて理解できたか。
 ・自分の適性が理解できたか。

15 1対1で自己開示をする。
1)隣同士ペアを指定する。
 ・空いている所は移動して詰める。
 ・余った所は3人組でする。
2)アクティブリスニングを確認する。
 ・興味関心、かかわり、うなづき、あいずち、はげまし、繰り返し、言い換え、質問。
3)テーマを3つ黒板に貼る。
4)話し手がテーマを選ぶ。
5)話し手は2分間話、聞き手はアクティブリスニングする。
6)交代してする。
 ・テーマは同じでもいいし、他の2つから選んでも良い。
7)片方の列が後ろにずれて、相手を変える。
8)違うテーマを3つ貼る。
9)同じ要領で、合計3回する。
10 発想法について学ぶ。       手法ブレンストーミング
1)今回と次回は、ある問題について、6つの立場に分かれて議論することを予告する。
2)全体を6つのチームに分ける。1チーム4〜5人になる。
 ・休んでいる人もチーム分けをしておく。
3)チームに分かれて座る。
4)『さまざまな発想法と収束法』を配布する。
5)右脳と左脳の働きの違いを説明する。
 1)まず、指を組んでみてください。
  右親指が上にくる人=情報のインプット(理解)は「左脳」。
  左親指が上にくる人=情報のインプット(理解)は「右脳」。
 2)次に、腕を組んでみてください。
  右腕が上にくる人=情報のアウトプット(表現)は「左脳」。
  左腕が上にくる人=情報のアウトプット(表現)は「右脳」。 3)評価をする。
 ★右右=『感覚とイメージで突っ走る、天才肌タイプ』
  ●楽天的・マイペース・自分が好き
  ●感覚でとらえて感覚で伝えるので、本人には感覚で理解できていても、なかなか人に的確に伝わらないことが多い!?ただし右脳には優れた能力が潜んでいるので、天才肌が多いとか。
  ●押切もえ・インパルス(板倉俊之)・インパルス(堤下敦)・タモリ・飯島愛・出川哲郎・高田純次・新庄
 ★右左=『直感でとらえて論理的に表現、得する出世タイプ』
  ●個性豊か・負けず嫌い
  ●感覚でパッととらえて論理的に的確に伝えることができるので、得するタイプ!"出世タイプ" とも言われる。だがこのタイプの人は、 意外に少ないような。。。
  ●蛯原友里・梨花・田村淳(ロンドンブーツ)・光浦靖子・古舘伊知郎・羽生義治・関根勉
 ★左左=『論理力に優れた、賢く頼れる存在の先輩タイプ』
  ●社交的・おしゃべり
  ●論理的にとらえて論理的に伝えるので、本人もまわりのひとも、ものごとを的確に理解できる!ただし、堅い感じがしないでもないが。左脳左脳の人はイメージや感覚・感情を研ぎ澄ましてみるとよいでしょう。
  ●明石家さんま・所ジョージ・久本雅美・福澤朗・石原良純
 ★左右=『論理でとらえて感覚で表現する両刀使い、おちゃめタイプ
  ●真面目・几帳面・努力家
  ●論理的にとらえて感覚で伝えるので、本人は的確に理解できていることでも人には理解してもらいにくいかも。でもいったん理解したことが右脳によって表現する際に天才的な発  明にいたることもあったりして!? 頭の中では分かっているのになかなか人に伝わらないというあなた、ひょっとしてこのタイプではないでしょうか。
  ●宮本恒靖(サッカー日本代表)・和田アキ子・石原慎太郎・田中祐二(爆笑問題)・舛添要一(議員)
6)ブレンストーミング法、KJ法、ポジショニング法、マトリッ クス法を説明する。
15 カード式ブレンストーミング法を実習する。
1)カードを配布する。
2)3分間、各自「温かくなるためには」というテーマで思いつく ことを、カードに書く。
3)3分間、一人ずつ読んで、カードを出していく。
 ・明らかに重複するものは避ける。
 ・後から思いついたものを付け加えても良い。
4)各チームで出たアイディアを発表する。
15 エコロールの説明とチーム分けをする。
1)『エコ・ロールプレイの進め方』を配布する。
2)ねらいと進め方を説明する。
3)『醍醐市未来プロジェクト』を配布する。
4)プロジェクトについて説明する。
5)6つの立場について説明する。
6)立場を指定する。
30 各チームで意見をまとめる。    1)各自意見を考えて、カードに書く。
2)チームで意見を出し合う。
 ・途中で『声シリーズ』を配布する。
3)整理して7つにまとめる。
4)フリップボードに書き出す。
5)反対意見を予測し、反論を考える。
6)代表を選ぶ。
05 本時をふりかえ る。       1)『ふりかえりシート』を配布する。
2)本時のふりかえりを書かせる。
 ★半分以上書くこと。
前回のふりかえり
7.自己開示/エコロールプレイ 11月24日
生徒の感想

1)賛成派意見は難しかった。2)話題が指定されると話しやすかった。3)今日はちょっと難しかった。
4)楽しかった。5)それぞれ考えることが違うことわかった。変わった意見もあり、面白かった。6)話題についていろいろ話せて楽しかった。立場を主張する意見はなかなか思いつかなくて難しいなぁと思った。7)2分間話すのは大変だと思った。やっぱりあまり喋ったことがない人としゃべるのは辛いと思った。プロジェクトは意見を考えるのが難しかった。8)自己開示はいつもあまり話さない人と話すので緊張したけど、話を興味を持って聞いてくれたので,質問もしてくれたので楽しかった。エコロールは議員の役が難しい。9)2分間で1つの話題について話すのは意外となかなか難しかった。意見を考えるのはポンポンといろいろ出てきた。10)自己開示は自分の思ったことを言えた。11)さまざまな観点から物事を見ることの難しさを知った。12)1つの話題について話すのはしんどかった。10個の案を出すので、同じようなものがいろいろあった。市民の考えは難しかった。反対より賛成の方がいっぱい出てきた。13)自己開示は思ったより盛り上がったし面白かった。エコロールはあまりわからなかった。難しい。実際自分は反対のなのか賛成なのかわからないし、思いつくのに時間がかかった。14)難しかった。頭を使った。15)自己開示は楽しかった。エコロールは考えるのがとても難しかった。16)発想するのは難しい。17)人の意見を聞きながら自分の意見を織りまぜていくのは大変だと思った。18)みんなの意見っていろいろあって面白い。19)みんなの意見を聞いて考えさせられた。20)反対派なのに賛成意見を出すのは難しい。わかってもらうのも大変そう。21)毎回違うテーマで話したり聞いたりして楽しかった。テーマについて3分間考えて話すのは少し大変だった。
教師の感想
 自己開示は最終回なので1対1でした。話題はアンゲームの中から選んだ。生徒にも3つの中から選ばせて幅を持たせた。さすが3回目となると慣れてきたのか、2分間よどみなく話せる。ペアが多かった。やはり1回きりではなく、繰り返すことでスキルが身につくものだと実感した。生徒も成長してくれたと思う。エコロールはかなり難しい取り組みだ。議員や開発業者など、体験したことのない立場から意見を考えなければならない。想像力と発想力が必要になってくる。そのためにブレインストーミング法を紹介して、お試しもやってみたのでスムーズに展開した。生徒の順応力もたいしたものだった。チーム会議では意見が出ないのではないかと心配していたが、多くの意見を出してくれて、生徒の力に頼もしさを感じた。次回の全体会議が楽しみである。



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