6.自己開示&貿易ゲーム                       11月18日
ねらい 成果    今回もキャリアについて考えた後、自己開示をする。
 貿易ゲームは、本来南北の貧困問題を考えるための教材であるが、それを自分に向いている職種を考える教材として活用する。持てるものと持たざるものが競争する社会で、持たざる者が才覚によって成功していく。逆に、持てる者が無策のために没落していく。また、ゲームの中で個人が果たす役割も職種と結びついている。ゲームを通して、自分の向き不向きを体験する。
 その後、職業適性検査をして自分の適性を考える。生徒に集中力があれば、職種や業種の説明もする。
 自己開示は最後。2人組になって、アンゲームからのお題を示し、90秒で語り聞いもらう。4〜5人組の時より責任が重大になる。今回2人組ですることによって、次回からのフレンドサポートの布石にする。               
時間 ねらい/目標 活動内容/問い                      
05 前回のふりかえりをする。     1)出席を取る。
2)『前回のふりかえり』を配布する。
3)前回のワークをふりかえる。
 ・2回目で少し慣れたか。
 ・自分の人生をシミュレーションして、人生について現実的に考えられるようになったか。
 ・人生の価値観が様々であることも体験してもらった。
45 貿易ゲームをする 手法シミュレーション
1)トランプで6つのグループに分ける。
 ・途上国AB(5〜6人)、中進国CD(4人)、先進国EF(3人)
2)『貿易ゲームの遊び方』と袋を配布する。
3)目的とルールを説明する。
4)袋を開けさせる。
5)作業に入る前に、3分間、作戦タイムを設ける。
6)作業を始める。
7)各製品の生産数を板書する。
8)途中で次の施策をする。
 1)はさみの貸し出しをするが、作った製品の価格は半額になる
 2)ACに紙を5枚ずつ供給する。
 3)EFにシールを貼ると価格が3倍になることを教える。
 4)BDに色紙を3枚ずつ供給し、3倍になることを公表する。
 5)同じ製品が4セット以上できると、その製品の価格を半額にする。
 6)製造のない製品があれば、価格を2倍にする。
 7)新たに色紙で直径9cmの円を設定し、価格を8000$にする。
9)途中で3分間作戦タイムを設ける。
10)チャイムがなった時点でゲームを終了する。
10 11)金券を合計させる。
12)合計を発表させ板書する。
10 貿易ゲームの仕組みを説明する。  1)『貿易ゲームのしくみ』を配布する。
2)貿易ゲームの中で起こったことを説明する。
 1)先進国は、道具(技術)はあるが紙(資源)がない。
  発展途上国は、その逆。
 2)紙の支給、価格の変動、シールの意味。
 3)工夫の余地。
 4)ゲームの中での個人の役割と適性。
15 ふりかえりをする
1)『貿易ゲーム〜ふりかえりシート〜』を配布する。
1)各自で記入させる。
2)グループで交流させる。
3)貿易ゲームの中で起こったことを説明する。
 1)先進国は、道具(技術)はあるが紙(資源)がない。
  発展途上国は、その逆。
 2)紙の支給、価格の変動、シールの意味。
 3)工夫の余地。
 4)ゲームの中での個人の役割と適性。




15 自分の職業適性を知る
1)『職業レディネステスト』を配布する。
1)質問に回答させる。
 ・興味検査は左上、自信検査は右下。
2)集計する。
3)『職業レディネステストの見方』を配布する。
4)換算表に集計値を記入し、換算する。
5)プロフィールに換算値を記入し、グラフを作る。
6)6つの領域で、自分の高い数値の領域を見る。
05 業種と職種を説明する。 1)『業種と職種』を配布する。
2)業種と職種を説明する。                 
05 本時をふりかえる。       1)『ふりかえりシート』を配布する。
2)本時のふりかえりを書かせる。
 ★半分以上書くこと。
前回のふりかえり
6.貿易ゲーム 11月18日
生徒の感想
1)みんなで協力して面白かった。最初はいっぱいお金を持っていたが最終的には負けた。くやしいけどまたやりたい。2)紙を重ねて大量生産をして、お金を稼げた。興味があることは自信にもつながり、将来の夢が決まるのだなぁと思った。3)貿易ゲームは初めは何をやったらいいのか全然わからなかったけれど、わかって来てから楽しくなってきて、最後はお金をいっぱい貯めたいという気持ちでやっていました。先進国にいたのにお金が全然増やせなかったから悔しかった。4)貿易ゲームは相手とのやりとりが難しいと思った。でも楽しくできたので良かった。5)それぞれに役割があり、一人一人が大事だと思った。情報が駆けめぐる社会はこんなのかなと思いました。6)簡単な作業だけど頭を使うゲームでした。7)経済って難しい。8)仕組みがわかれば簡単なゲームだけど、それを知るのか遅くて苦労しました。9)何かを作ってお金にすることの難しさを知った。何か得か何が損か、いろいろ考えなければならないし、頭がよくないとできないと思った。10)理解するのに時間がかかった。もっと早く理解できたら協力してできたと思った。11)班みんなで細かい作業ずっとしたお蔭でうまくいった。12)もう少し交渉が上手くできればなぁと思った。職業適性検査は自分の思っているのは同じでうれしかった。頑張ろうと思う。
教師の感想
貿易ゲームは理解するまで時間がかかるチームが多かった。初め見ていて、もったいないなぁと思うことが多かった。経済の仕組みを知らないと損をする。この子たちは社会に出て損ばかりするんじゃないかと思った。逆に言えば、社会で経済的に成功しようと思えば、社会の仕組みを熟知し、人をだましてでも先んずることが必要なのだ。先進国が持てる力を発揮できないで順位を下げてしまう様子は、今の日本の姿と重なって見えてきた。受験などで欠席者が多く残念だったが、出席した生徒は満足してくれたようだ。こんなゲームをしながら、社会の仕組みを学んでくれたら最高だ。



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