1.ガイダンス&自己紹介&チームプレイ@ |
ねらいと成果 | この講座は、学校で基礎学力を身につけた生徒が、立派な社会人になるのに必要な力を身につけることを目標にする。キーワードは「絆(きずな)」、自分と人との絆、自分と社会との絆、そして自分と自分との絆である。 1時間目は、就職試験で企業が重視する力や経済産業省の社会人基礎力も参考にして、社会人になるために必要な能力について説明する。この授業でどんな力を付けるのかを提示する。具体的には、授業で実習を通して実感し、身につける。 簡単なフリップシートを使って自己紹介をする。自分の名前とニックネームを書かせる。ニックネームは親しみの証で、グループの親近感を持つのに役立つ。ま た、自分のセールスポイントを3つ書かせる。自分とは何かを端的に表現するものである。それと、講座の選択した理由は学びたいことを書かせることによって、授業への意欲を高める。そして、書いたものを読み上げて簡単な自己紹介をする。自己開示の最初である。書いたものを読むので抵抗は少ないだろう。また、教師がデモンストレーションをすることによってモデルを示し、イメージをつかませると同時に、教師も自己開示をして生徒と親密な関係を作る端緒にする。 |
2時間目は、チームプレイをする。意見が出やすいように、情報カード交換ゲームをする。自分の意見を持つ必要はないが、自分のデータを提供しなければ課題は解決しない。必要な時に必要なデータを「発信」しなければならない。必要な時を知るために「傾聴」しなければならない。行き詰まれば「柔軟」な考え方も必要である。論理的に課題を考えるだけでなく、そこで起こる人間関係などの「状況把 握」も必要である。ゲームが成立するには「規律性」も大切にしなければならな い。自分の思うように運ばない時は「ストレスコントロール」も必要である。「オモロー村」は難度が低く、達成しやすい。最初は成功体験を持たせることが必要である。後の回になってチームの力がついてくれば難度の高いものをする。そのことによってチームワーク力を育成していく。 ゲームの後で、社会人基礎力に該当した行動をどれだけ果たしたかをふり返ることによって、社会人基礎力とは何か、今後の授業で身につけなければならない力とはどんな力かを具体的に考える。 |
時間 | ねらい/目標 | 活動内容/問い | |
1 | 05 | 挨拶をして、出席とる。 |
1)座席を指定する。 2)出席をとる。 |
3 | 10 | この講座の目的である社会人基礎力について考える。 | 手法説明 1)『実践的表現講座前期選択者の声』を配布する。 2)代表的な感想を読む。 ・この講座で何を勉強するのか不安であろうから、前期の生徒の感想を読んで授業のイメージをつかむ。 ・社会に出て役立つ。 ・楽しみながら考える。 ・知らない人とも仲良くなれる。 ・積極性が身についた。 3)『社会が求める力』を配布する。 4)社会人基礎力とは何かを説明する。 ・実際に企業が求める力を説明し、国が定めた社会人基礎力について説明する。 ・学校で身につけた基礎学力と社会で要求される専門知識との間の溝を埋めるのが社会人基礎力である。 ・チームワークは総合的な能力であり、シンキングは必要な思考力、アクションは態度に当たる。 |
2 | 35 | 簡単な自己紹介をする。 | 手法モデリング、フリップスピーチ 1)『自己紹介フリップシート』を配布する。 2)1)自分の名前、2)ニックネーム、3)セールスポイント、 4)この講座を選択した/この講座で学びたいことを書くように指示する。 5)教師が書いて発表し、モデリングをする。 6)10分間で、生徒に書かせる。 ・プロッキーを貸し出しする。 7)その場で立って発表させる。 |
4 | 45 | ゲームを通じて社会人基礎力を体験する。 |
手法情報カード交流 1)トランプで5人組を作る。 2)『オモロー村』を配布する。 3)やり方、課題、ルールを説明する。 4)カードを配布する。 5)制限時間30分で実施する。 ・早く終わったグループは静かに待つ。 ・できなくても時間が来れば打ち切る。 6)正解を板書する。 7)『オモロー村〜ふりかえり〜』を配布する。 8)1人でふりかえる。 ・自分の社会人基礎力を評価する。 ・グループでその力を発揮した人をピックアップする。 9)グループで交流する。 ・グループで力を発揮した人について合意を形成する。 ・感想などを話し合う。 |
5 | 05 | 本時をふりかえる。 |
1)『ふりかえりシート』を配布する。 2)本時のふりかえりを書かせる。 3)初回は進路希望も書かせる。 ★半分以上書くこと。 |
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