実践的表現講座


1.人の間のわーく(1)
 *隣の街の歯医者さん/社会人基礎力
 
2.自分を知るわーく(1)
 *ジョハリの窓/エゴグラム/交流分析
 
3.社会を知るわーく(1)
 *リアル人生ゲーム/ライフイベント/未来予想図
 
4.言葉のわーく
 *言葉のリレー/言葉のネットワーク/言葉のツリー
 
5.人と話す・聴くわーく(1)
 *チェーン・トーク/アクティブ・トーキング/話題マップ
 
6.人と話す・聴くわーく(2)
 *アクティブ・リスニング/星と家/ポジティブ・コミュニケーション
 
7.社会を知るわーく(2)
 *貿易ゲーム/職業レディネス・テスト
 
8.社会を知るわーく(3)
 *会社の仕組み/私の仕事
 
9.社会を知るわーく(4)
 *模擬店出店計画
 
10.社会を知るわーく(5)
 *月面軟着陸ゲーム/社長ゲーム
 
11.自分を知るわーく(2)
 *SPトランプ
 
12.人の間のわーく(2)
 *ウィンター・サバイバル/私の対人マップ



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1.人の間のわーく(1)


10
1.座席指定と出席点呼。
1)座席を指定する。
2)出席を取る。
3)ファイルを配布する。
05 2.この授業のねらいの説明。
1)「実践的表現」とあるように、単に作文を書くよりも、自分を表現し、コミュニケーション能力を育成することを目的にする。
2)さまざまな実習が中心になる。
3)テストはないが、レポートを提出してもらい、その出来ばえで評価する。
35 3.「隣の町の歯医者さん」を実習する。
1)トランプで5人組を指名し、座らせる。
2)『隣の町の歯医者さん』を配布する。
3)やり方、課題、ルールを説明する。
4)カードを配布する。
5)制限時間20分で実施する。
6)早く終わったグループは静かに待つ。
 ・できなくても時間が来れば打ち切る。
7)正解を板書する。
 ・ポストが2つあることに誰が気づくか。
20 4.実習をふりか える。
8)『隣の町の歯医者さん〜ふりかえり〜』を配布する。
9)各自で記入する。
 ・個人の社会人基礎力を評価する。
 ・グループでその力を発揮した人をピックアップする。
10)グループで交流する。
 ・グループで力を発揮した人について合意を形成する。
 ・感想などを話し合う。
10 5.社会人基礎力を説明する    1)『社会人基礎力』を配布する。
2)社会の変化について説明する。
 ・商業経済の変化。
 ・家庭や地域の変化。
 ・教育の変化
3)社会で求められる能力について説明する。
 ・学校で育成される「基礎学力」と、会社で育成される「専門知識」をつなぐ、「社会人基礎力」。
 ・その3つの力の基盤になる「人間性・基本的生活習慣」
4)社会人基礎力について説明する。
 ・「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)「チームで働く力(チームワーク)」。
 ・失敗を恐れず前に進み、疑問を持ち考え抜き、多様な人と目標に向けて協力できる力の育成。
5)3つの力の中の具体的な力について説明する。
 1)前に踏み出す力(アクション)
  主体性、働きかけ力、実行力
 2)考え抜く力(シンキング)
  課題発見力、計画力、創造力
 3)チームで働く力(チームワーク)
  発信力、傾聴力、柔軟力、状況把握力、規律力、ストレスコントロール力
05 7.授業のふりかえりをする。
1)『人の間のわたし』を配布する。
2)人の間にある自分について考えたことを書いてくるように指示する3)『ふりかえり』用紙を配布する。
4)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
5)今日の授業の感想を書かせる。
6)回収する。
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2.自分を知るわーく(1)

05 1.前回の復習をする。
1)出席を取る。
2)前回の復習で、3つの社会人基礎力を復習する。
 1)前に踏み出す力(アクション)
 2)考え抜く力(シンキング)
 3)チームで働く力(チームワーク)
15 2.ジョハリの窓 1)社会人基礎力をつけるためには、まず自分を知ることが必要である。どれぐらい自分を知っているだろうか。
2)『私の中の4つの窓』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』20ページ)を配布する。
3)自分の知っている自分の割合を考える。
 ・すべての自分を「10」とする。
 ・自分は自分をいくつ位の知っているか。
 ・4つの四角形の横の目盛りに印を入れて、縦の線を引かせる。
4)自分の周囲の人を3人選び、( )の中に名前を書かせる。
 ・家族・先生・友達・先輩など、あなたと関係のよい人や、あまり関係のよくない人も、さまざまな人を選ぶ方がよい。
5)その人があなたについてどれぐらい知っているか想像する 
 ・すべての自分を「10」とする。
 ・その人は自分をいくつ位知っていると思うか。
 ・縦の目盛りに印を入れて、横の線を引かせる。

6)気づいたことを書かせる。
 ・自分はどれぐらい自分を知っているか。
 ・自分を一番知っているのは誰か。どれぐらい知られているか。
7)『ジョハリの窓』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』19ページ)を配布する。
8)4つの窓について説明する。
 ・自分が知っている知らない、他人が知っている知らないによって4つの窓に分ける。
 ・「開いている窓」。自分も他人も知っている。
 ・「隠している窓」。自分は知っているが他人は知らない。
 ・「気づいていない窓」。自分は知らないが他人は知っている。
 ・「誰も知らない窓」。自分も他人も知らない。
 ・「開いている窓」が大きいほどよい。
9)『私の中の4つの窓』を見返してみて、自分は誰に対して、自分を開いているか。隠している部分は何かを考える。
10)この授業では、「開いている窓」が大きくなるように、自分で自分を知り、他人にも自分を知ってもらう。
10 3.交流分析 1)自分で自分を知ることをする。
2)『交流分析』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』27ページ)を配布する。
3)交流分析を説明する。
 
1)カナダの精神科医のエリック・バーンの考えた「交流分析」という心の理論。
 2)人は、幼い頃から親の影響を受けて育ち、子どもの心を作り上げてきた。そして、成長するに連れて大人の心を身につけてきた。

 3)まず
親・子ども・クールで冷静な大人の3つの心に分ける。
 4)さらに、いつも厳しい父親と優しく世話焼きの母親、明るく自由な子どもと素直でおとなしい子どもに分ける。
 5)5つの心には優劣がなく、それぞれいい面と悪い面がある。
4)満点を20点として、それぞれの心が何点か考えて、グラフを書く。
15 4.エゴグラム  1)質問に答えて、グラフを作る。
2)『エゴグラム』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』30ページ)を配布する。
3)質問に回答させる。
4)集計してエゴグラムを書かせる。

5)想像で書いたエゴグラムと比較させる。
6)エゴグラムを説明する。
 1)5つの心のバランスをグラフにしたもの。
 2)その時の気持ちや年齢によって答えが変わることがある。今ここでの心の仕組みを表している。
 3)最も高い所と最も低い所に注目する。
   最も高い所が出やすい考え方・感じ方・行動。長所にもなるが、高すぎると短所になる。
   最も低い所があまりない考え方・感じ方・行動。
 4)CPが高い
   しっかりして頼りがいのある人。高すぎると、怖くて近づきにくい。低すぎると、ルーズでだらしなくなる。
 5)NPが高い
   優しく親しみやすい人。高すぎると過保護になる。低すぎると、冷たく無関心になります。
 6)Aが高い
   論理的で物事がよくわかった人。高すぎると、面白みがなく生意気になる。低すぎると、頼りなくいい加減になる。
 7)FCが高い
   行動的で楽しい人。高すぎると、自分中心になる。低すぎると、自分の殻に閉じこもる。
 8)ACが高い
   素直で誰とでも仲良くなれる人。高すぎると、自分では何もしなくなる。低すぎると、自己中心的になる。
7)『エゴグラムの8つのパターン』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』32ページ)を配布する。
8)8つのパターンについて説明する。
 ・単純に8つに分類できないことを補足する。
10 5.自我状態を変える。 1)自分を変えるにはどうするか。どの心を高めたいか、低めたいか。低めるのは難しいが高めるのはできる。
 CPとNP、FCとACは反対のもの。
 CPを下げるにはNPを上げる
 NPを下げるにはCPを上げる
 FCを下げるにはACを上げる
 ACを下げるにはFCを上げる
2)『こころの改造計画』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』36ページ)を配布する。
3)どの自我状態を上げるかを決める。
4)その自我状態の中で、できそうなことにチェックを入れる。
30 6.サイコロトーク        1)自分の5つの心を交流する。
2)トランプで4人組を作り、机を合わせて座る。
3)ボードとサイコロを配布する。
4)順番を決める。
5)出た目のマスの設問について、1分間で答える。
6)「好きな所へ戻る」が出れば、話したいテーマまで戻り、話す。
7)全員が上がるまで続ける。
05 7.ふりかえり  1)『わたしの中の5つのこころ』を配布する。
2)エゴグラムによってわかった自分についてまとめる。
 ・宿題になる。
3)『ふりかえり』用紙を配布する。
4)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
5)今日の授業の感想を書かせる。
6)回収する。
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3.社会を知るわーく(1)

03 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)前回は、ジョハリの窓やエゴグラムをして、自分について知ってもらった。そして、スゴロクトークで人に知ってもらった。つまり、自分の知っている自分と他人の知っている自分を大きくして、「開いた窓」を広くした。
2)今回からは、自分の人生について考える。           
10
2.幼い頃からの夢をふりかえる。
1)教師が、自分の幼い頃からの夢を語る。
 ・総理大臣→建築家→弁護士→小説家→教師
2)『マイ・ドリーム・ストーリー』を配布する。
3)自分の、幼稚園の頃、小学校の頃、中学校の頃、今の夢を思い出して書いてみる。
4)4〜5人組になる。
5)自分の夢を語る。
30 3.自分のこれららの人生をシミュレーションする。
1)2と同じ組で。
2)『リアル人生ゲーム』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』82ページ)のボード・サイコロ(キャラメル)・駒(グリコのおまけ)・『プロフィールシート』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』84ページ)を配布する。
3)進め方を説明する。
 ・1回に1マスずつ。
 ・2種類のマスに注意する。
 ・サイコロの目だけ進むのではない。
 ・選択は次の自分の順番でする。
4)『プロフィールシート』の書き方を説明する。
 ・大きな出来事の年齢と内容。
 ・価値観。
5)ゲームをする。
 ・老後まで終わった人は他のメンバーの人生を見ている。    
10 4.ふりかえりをする。      1)『ふりかえりシート』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』86ページ)を配布する。
2)記入する。
3)グループで交流する。

30
5.人生の主なイベントでの自分の価値観を考える。
1)人生には、就職・結婚・子育て・価値観などのイベントがある。
2)教師の自己開示をする。
3)『ライフイベントランキング(個人)』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』87〜90ページ)を配布する。
4)「就職の条件」「結婚の条件」「子育ての方針」「時勢の価値観」の自己ランキングをさせる。
5)『ライフイベントランキング(チーム)』を配布する。
6)チームでテーマを1つ選ぶ。
7)そのテーマについて、チームでランキングさせる。
15 6.自分の将来を考える。
1)『ライフステージ』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』91ページ)『未来予想図』を配布する。
2)人生の中で、年代別に、仕事と家庭でどんな出来事があるのかを考える。
 ・20歳代は、仕事を覚え、家庭を持つ。
 ・30歳代は、働き盛りで、家族が増えトラブルも出てくる。
 ・40歳代は、会社の重要なポストに就き、家庭では子供の教育がテーマで金もかかる。
 ・50歳代は、責任あるポストと同時に定年が迫る。家庭では自身の健康と親の介護や死が問題になる。
 ・60歳代は、社会人としてより家庭人としていかに生きるか。
3)『未来予想図』の書き方を説明する。
 ・『ライフステージ』を参考にして、仕事や家庭で起こるイベントと、それが起こる年令を書く。寿命年令も書く。できるだけ細かく書くと面白い。
 ・その時の満足度を100点満点で予測する。
 ・満足度をつないで折れ線グラフにする。
4)各自記入する。
5)未完成の生徒は宿題にする。
05 7.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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4.言葉のわーく(1)


10 1.前回のふりかえりと課題提示
1)「リアル人生ゲーム」でこれからの人生をシミュレーションした。その後、就職や結婚の条件をランキングして、自分の考え方を明らかにした。
2)『ライフイベント・未来予想図』を配布する。
3)人生における大きな出来事を確認する。
4)自分のこれからの人生を予想して、その時の満足度も予想する。最後に感想を書く。
5)次週、提出する。
06 2.言葉を連想する。
1)「秋」から初めて、連想する言葉を、席順に言わせ、板書していく。
2)スタートの言葉を生徒から募集してもう一度する。
 ★板書したものは後で使う。
10 3.言葉の体系を説明する。
1)『言葉のネットワーク』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』54ページ)を配布する。
2)「椅子」を例にして、上位語、下位語、同位語を説明する。
20 4.例題をしながら詳しく説明す る。
1.上位語・同位語・下位語の説明をする。(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』52ページ
2.対義語の説明をする。
3.類義語の説明をする。
10
5.板書したものを分類する
1)板書した言葉の関係を、上位・下位・同位・対義・類義・関連語に分類する。
 ・言葉を言った生徒に言わせる。
 ・板書していく。                      
10 6.おかしな文について考える。  1)『おかしな文』を配布する。
2)目的を説明する。
4)解答させながら、解説する。
30 7.言葉のツリーを作る。
1)『言葉のツリー』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』55ページ)を配布する。
2)記号を説明する。
3)例を説明する。
4)4人組になる。
5)サインペン一人一色と模造紙を配布する。
6)スタートの語を決めさせる。
7)記号を使いながら言葉のツリーを広げていく。
8)各グループ1分ずつで前に出て発表する。
02
8.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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5.人と話す・聴くわーく(1)

05 1.授業のねらいを説明する。
1)前回の課題『未来予想図』を回収する。
2)前回は、言葉のネットワークについて考えた。
3)今回は、言葉を使って人とつながるために、「話すこと」について考える。                           
20 2.チェーン・トークでウォーミングアップをする。
1)4人組を作る。
2)『チェーン・トーク』を配布する。
3)ベーシック・ワンワードの進め方を説明する。
4)話す順番を決める。
5)2回させる。
 ・1回目はルールが分からなくて戸惑う生徒がいるので短い目で切り上げて、もう1回させる。
 ・2回目は、逆回り。
6)ストーリー・ワンワードの説明をする。
7)2回させる。
 ・1回目は、順番に。
 ・2回目は、指名する。
8)ベーシック・ワンセンテンスの説明をする。
9)2回させる。
 ・1回目は順番に。
 ・2回目は、挙手で立候補する。
10)ロジック・ワンセンテンスの説明をする。
11)大型布サイコロを配布する。
12)2回させる。
 ・1回目は、次の人がサイコロをふる。
 ・2回目は、前の人がサイコロをふり、指名する。
13)全体に感想を聞く。
10 3.会話の進め方を説明する。
1)『アクティブ・トーキング』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』45ページ)を配布する。
2)話題の探し方、話題の定番、話の流れ、話の雰囲気を、例を交えな がら説明する。
20 4.話題を探す。 1)『話題MAP』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』44ページ)を配布する。
2)書き方を例を板書しながら説明する。
 ・多くの、長い枝を張るようにする。
3)『話題MAP』を作らせる。
4)次の時間に、これを使って話をする。
30 5.アクティブリスニングを体験する。


1)2人組になる。
2)真正面、真横、斜め前、後ろ(交互に)に座り、感想を話し合う。
 ・真正面=対決。逃げ場がなく追い詰める。
 ・真横=親密。同じものを見つめる。見えない不安。
 ・斜め=調整。体の向きで自由度が広がる。
 ・後ろ=何をされるか不安。
3)斜めに座り、離れたり近づいたりして、一番落ち着く距離を見つけ る。
4)一人が身振りや手振りをして、もう一人がそれを真似る。
 ・交代してする。
 ・ミラーリング。
5)話し手は、自分の話題の中から選んで話すように指示を出す。
6)聞き手は、次の指示に従って、いけない聞き方で聞く。
 ・指示は、ベランダに集めて出す。
 ・1回ずつ交代してする。
 1)腕組みをして、後ろにふんぞりかえる。
 2)落ち付きなく動く。
 3)キョロキョロして目を合わさない。
 4)相手をじっと見つめる。
7)工夫して、5分間交代で話したり聞いたりする。
05 7.授業のふりかえりをする。
1)『人に話す、人の話を聴く』を配布する。
2)人に話すときに大切なこと、人の話を聞くときに大切なことをまとめるように指示する。
3)『ふりかえり』用紙を配布する。
4)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
5)今日の授業の感想を書かせる。
6)回収する。
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6.人と話す・聴くわーく(2)

 前回の人と話すわーくはメロメロになった。指示が徹底しなかったことや、プログラムが形式的で、生徒の動きを妨げるものだった。最大の失敗は、ペアリング。好きなもの同士か、くじ引きか、生徒の前で迷ってしまった。生徒の様子を想定して、事前にきっちり決めておくべきだった。いや、その前提として、なぜこのわーくをするのかという基本理念があいまいだった。コミュニケーション力をつけると言う漠然とした目標はあったが、どんな状況で、どんなスキルをつけるのかが曖昧だった。本来なら、友達同士の雑談はできる生徒が多いのだから、あまり親しくない人との会話である。それを、話が盛り上がらないのではないかという気の迷いから本題を踏み外した所に間違いがあった。
 で今回、名誉挽回のチャンスである。生徒から見放されないように。とりあえず楽しいが前面に出るのでなく、社会人としての必要性を前面に出したい。社会に出ると、あまり親しくない人とも話さなければならない機会が増える。その時、話すだけでなく聴く力が重要になってくる。それがアクティブリスニングである。
 前半は、講義とチェックシートで個人学習、最後にグループ討論になる。前回のレポート で、話すとき聴くときに工夫したものを読み上げて洞察力を褒め、具体的にどんなことを気をつければいいのかレクチャーす る。そして、チェックシートでどれぐらい聴く力があるの か、どんな聴き方をしているのかをチェックする。次に、ある話を読んで、どれだけ余計なことを考えずに聴けているか、自分でグループでチェックする。時間があれば、質問ゲームで質問の大切さを実感してもらう。
 後半は、実習が中心になる。アンゲームで、チームで人の話を聴く。その前に、ポジティブコミュニケーションで、肯定的な聴き方の体験をしてほしいのだが、冒険である。あるいは、質問ゲームを挟むか、その当たりは状況判断である。
05 1.授業のねらいを説明する。
1)前回のレボートを回収する。
2)前回は人に話すことについて実習した。
3)生徒のレポートで、いいものを読む。
4)今回は、人の話を聴くことを学習する。            
15 2.アクティブ・リスニングを説明する。      1)『アクティブ・リスニング』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』48〜51ページ)を配布する。
2)アクティブリスニングについて説明する。
 1)基本構造。
 2)かかわり行動。
  ・表情について、実演してみる。
 3)傾聴技法。
 4)質問技法。
05 3.アクティブ・リスニングをチェックする。
1)『アクティブ・リスニング・チェック』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』57ページ)を配布する。
2)回答させる。
3)解説する。
1)安心感
 ・自分が安定している。
 ・相手の力を信じる。
 ・ありのままの自分を認め、可能性を信じる。
2)思いやり
 ・役に立ちたいという気持ち。
 ・押しつけがましくなく、負担にならない。
 ・相手も自分も得をする「お互いさま」の気持ちを大切にする。
3)傾聴
 ・相手の身になってひたすら話を聴く。
 ・相手の話を聴くには大きなエネルギーが必要になる。
4)感情処理
 ・相手の感情を受け止める
 ・自分の感情もコントロールする。
4)判定をする。
 5)5〜6点……すばらしい力があります。
 4)2〜4点……十分に力があります。
 3)0〜2点……少し力があります。
 2)−1点〜−3点……力が少し不足しています。
 1)−4点〜……力不足です。

05 4.アクティブ・リスニングのレベルをチェックする 1)『アクティブ・リスニング・タイプチェック』を配布する。
2)回答させる。
3)解説する。
 タイプ1・身の上相談タイプ
     ・アドバイスを断定的に伝え、押しつける。
     ・相手に解決する力に与えず、依存的にする。
 タイプ2・同情タイプ
     ・安易な同感や励まし、勝手に解釈をする。
     ・自己満足で、相手の役に立たない。
 タイプ3・カウンセリングタイプ
     ・共感や理解したことを伝える。
     ・相手が自分で気づき、自分で解決するのを援助する。 
20 5.事実と推測を聞き分ける
1)『ある高校生の悩み』(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』64ページ)を配布する。
2)1人で回答させる。
3)4人組になって正解を考え、板書させる。
4)解説をする。「ある高校生の悩み」(『コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート』66ページ
10 6.星と家の実習をする。     1)B5の用紙を配布する。
2)まず、質問せずに、次の指示通りに絵を描く。
 1)画面の右上から左下に線を引く。
 2)線の端に星を描く。
 3)星の上に雲を描く。
 4)雲の下に鳥を描く。
 5)鳥の下に建物を描く。
 6)右端に木を描く。
3)完成した絵を見せ合う。
4)同じ指示に対して、その都度わからない点を質問しながら描く。
 a)画面の右上から左下に線を引く。
  「用紙は縦に使うのか、横に使うのか」
  「線は何本引くのか、どこまで引くのか引くのか」
 b)線の端に星を描く。
  「星の数は」「大きさは」「形は」
 c)星の上に雲を描く。
  「雲の位置は星の真上か」「雲の種類は」「大きさは」 
 d)雲の下に鳥を描く。
  「鳥の種類は」「何羽か」
 e)鳥の下に建物を描く。 
  「建物の種類は」「個数は」
 f)右端に木を描く。
  「木の種類は」「本数は」
5)完成した絵を質問せずに描いた絵と比べる。                               
15 7.ポジティブ・コミュニケーションを実習する。
1)2列になり、向かい合う。
2)ジャンケンをして順番を決める。
3)ジャンケンをして、負けた方(A)が、話題を提供します。
4)勝った方(B)は、Aの話を受け止めて、「そうそう、しかも〜」 「そうそう、だから〜」で始めて、自分のポジティブなアイデアを 付け加えます。
5)Aは、Bの話を受け止めて、「そうそう、しかも〜。」「そうそ  う、だから〜」で始めて、自分のポジティブなアイデアを付け加え ます。
6)Bは、Aの話を受け止めて、「そうそう、しかも〜。」「そうそ  う、だから〜」で始めて、自分 のポジティブなアイデアを付け加 えます。
7)2往復したら、「イエ〜イ」と言いながら、ハイタッチをします。
8)ローテーションで相手を代えて、2)〜6)を繰り返します。
  A 「いい天気ですね」
  B 「そうそう、しかも、雲一つないですね」
  A 「そうそう、だから、明日も晴れでしょうね」
  B 「そうそう、だから、太陽に旅行でもしますか」(トンデモナイ話もOKです)
  AB「イエーイ」(ハイタッチ)
9)4〜5人組を作る。
10)順番を決める。
11)1番目の人に対して、他の人が一言ずつほめる。
12)1番目の人は、その度毎に、「そうそう、しかも〜」で始めて、アイデアを付け加える。
13)メンバー全員がほめ言葉を言えば、2番目の人に対して、同じようにする。                          
25 9.アンゲームの実習をする。
1)アクティブリスニングの技法を確認する。
2)4人組になる。
3)アンゲームのカードを配布する。カードは裏向けて重ねて、中央に置く。
4)話し手は、カードをめくって、その話題について3分間話す。
5)残り3人の聞き手は、様々な技法を使って聞く。
6)話し手の順番を決める。
7)順番に2周する。
05 10.授業のふりかえりをする。
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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7.社会を知るわーく(2)

03 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)「voice」を配布する。
2)前回は職業適性テストをした。
3)今回はゲームを通じて自分の適性と世の中の仕組みを体験する。 
45
2.貿易ゲームをする。

1)『貿易ゲーム』を配布する。
2)目的とルールを説明する。
3)トランプで5つのグループに分ける。
 ・途上国AB(5人)、中進国CD(4人)、先進国E(3人)
4)A〜Eの指定した席に座らせる。
5)作業に入る前に、3分間、作戦タイムを設ける。
6)製品は世界銀行(先生)に持ってきて、規格に合格すれば、金額を記入した世界銀行券にもらう。
7)途中で、3分間作戦タイムを設ける。
8)途中で次の施策をする。
 1)はさみの貸し出しをするが、作った製品の価格は半額になる。
 2)ACに紙を5枚ずつ供給する。
 3)Eにシールを貼ると価格が3倍になることを教える。
 4)BDに色紙を3枚ずつ供給し、3倍になることを公表する。
 5)製品が4セット以上できると、その製品の価格を半額にする。
 6)製造のない製品があれば、価格を2倍にする。
 7)新たに色紙で直径9cmの円を設定し、価格を8000$にする。
9)ゲームを終了する。
10)金券と紙幣の合計をさせる。
11)合計を発表させ板書する。
10 3.貿易ゲームのふりかえりをす る。
1)『ふりかえりシート』を配布する。
2)各自で記入させる。
3)グループで交流させる。
10 4.経済の仕組みを説明する。

1)『経済の仕組み』を配布する。
2)袋に入っていたものを説明する。
 ・先進国は、道具(技術)はあるが紙(資源)がない。発展途上国はその逆。
3)ゲームの途中で指示したことを説明する。
 ・紙の支給、価格の変動、シールの意味。
4)工夫の余地を説明する。
5)ゲームの中での個人の役割と適性を説明する。
15 5.職業適正検査をする。
1)『職業レディネステスト』を配布する。
2)質問に回答させる。
 ・興味検査は左上、自信検査は右下。
3)集計する。
4)『職業レディネスの見方』を配布する。
5)換算表に集計値を記入し、換算する。
6)プロフィールに換算値を記入し、グラフを作る。
7)6つの領域で、自分の高い数値の領域を見る。         
05 8.ふりかえり
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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8.社会を知るワーク(3)

03 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)前回は貿易ゲームと職業適性検査をして、自分の適性について考えた。
2)今回は、自分の適性を活かしながら、チーム文化祭の模擬店プロジェクトにプレゼンテーションする。               
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2.会社の仕組みを説明する。

1)『会社の仕組み』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』92〜93ページ)を配布する。
 ・多くの人は会社で働く。
2)業界と業種を説明する。
3)職種を説明する。
 ・1つの会社の中にも、さまざまな仕事がある。
 ・ラインとスタッフと管理部門の違い。
 ・各部門での職種。
 ・自分の適性と好み。
30 7.レポートの説明をする。
1)『私の仕事』を配布する。
2)各項目の説明をする。
 1)業界ごとに実際の企業名をあげさせ、社会への視野を広げる。
 2)人生ゲームを通して考えた自分の価値観について考える。
 3)職業適性テストや貿易ゲームを通して考えた自分の職業適性について考える。
3)来週までの宿題にする。評価の対象になる。
05 5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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9.社会を知るワーク(4)

03 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)前回は業種と職種を学び、自分の適性を考えた。
2)今回は、自分の適性を活かしながら、チーム文化祭の模擬店プロジェクトにプレゼンテーションする。               
15 2.模擬店出店計画と発想法・収束法について説明する。
1)『模擬店出店計画ミッション』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』98ページ)を配布する。
2)ミッションを説明する。
3)ミッションを実現するために考えなければならない、「ニーズ」と 「ウォンツ」を説明する。
4)そのために必要な、「企画力」「技術力」「販売力」「広告力」について説明する。
5)進め方を説明する。
6)『発散法と収束法』を配布する。
7)7つの手法を説明する。
60 3.模擬店出店計画を実習する。  1)チームの名前を決めさせる。
2)思いつく模擬店を列挙する。
3)思いついた模擬店を分類する。
4)候補を3つ程度に絞る。
5)絞った候補の利点と問題点を整理する。
6)利点と問題点を考えて、1つに決定する。
7)責任者、技術担当・営業販売担当・宣伝担当・経理担当の役割を決める。
 *店長は、各担当の意見をまとめたり、学校や他店と交渉する。
  会社では社長。
 *技術担当は、材料や作り方を考える。
  会社では研究開発、生産製造。
 *営業販売担当は、物を売ったりサービスを提供したりするシステムを考える。
  会社では、営業・販売。
 *宣伝担当は、店のアピールの方法を考える。
  会社では、広報。
 *経理担当は、材料費と儲けの収支を考え、売値を考える。
  会社では、経理・財務。
8)それぞれの役割から、具体的な計画を考える。
 ・店の名前、商品と価格、営業方針、キャッチフレーズ、宣伝方法など
9)模造紙にまとめる。
15 4.プレゼンテーションをする。  1)店のプレゼンテーションをする。
 ・1チーム3分以内。
 ・全員が前に出て、模造紙に書いたものを見せながら、説明する。
05 5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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10.社会を知るワーク(5)

03 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)前回は、各自の適性を活かして、模擬店出店計画というプロジェクトを考えた。
2)今回は、会社でのチームワークや、リーダーと中間管理職と部下の役割について体験する。
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2.月面軟着陸ゲームの狙いと進め方を説明する。  1)5人組になる。
2)机を4つ合わせて周りに座る。
3)『月面内着陸』を配布する。
4)狙いと進め方を説明する。(5分)
 ・狙いは、チーム全員が協力して、一つの作業を完成すること。
 ・自分の役割や、他のメンバーへの期待など、さまざまな感情が沸いてくることに気づく。
 ・進め方は、ロケット(小さな紙コップ)を自動アーム(輪ゴム)で挟んで移動し、クレーター(大きな紙コップ)の上に置く。
 ・第一、二試行は無人ロケット、第三試行は有人ロケットという設定になる。
05 3.準備をする。 1)各組に、輪ゴム2個、紐を人数分、大小紙コップ1つずつを配布する。
2)紐の端に玉を作る。
3)もう一方の端を、二重にした輪ゴムに間隔が均等になるように結びつける。
05 4.第一試行をする。
*道具のつかい方に慣れる。
1)大きな紙コップを机の真ん中に伏せて置き、それから30cm離した所にロケットのコップを口を上にした着陸させる。
2)各自が紐の玉にした端を持ち、引っ張って輪ゴムを広げ、ロケットのコップをはさみ、大きな紙コップの上に乗せ、輪ゴムを開いて離し、着陸させる。
 *言葉を使ってもよい。
3)ロケットのコップを回して、大きなコップの目盛に合わせて着陸させる。
 *ロケットのコップには基準線が、大きなコップには1〜8の目盛が書いてある。
10 5.第二試行をする。
1)小さなコップを真ん中に伏せて置く。
2)同じ要領で、無言で、ロケットのコップを着陸させる。(3分)
 *底の周りがほぼ重ならないと着陸できない。
3)作戦タイムを取り、相談する。(3分)
4)再び、無言で試行する。(3分)
15 6.第三試行をする。
1)小さなコップを真ん中に伏せて置く。
2)ロケットのコップに人(マジック)を入れる。
3)同じ要領で、無言で、ロケットのコップを着陸させる。(3分)
 *安定が悪いので周りがキッチリ重ならないと着陸できない。
4)作戦タイムを取り、相談する。(3分)
5)再び、無言で試行する。(3分)
6)声を出して試行する。(3分)
05 7.ふりかえりをする。
1)満足度は10段階でどれぐらいですか。
2)チームとして、良かった事と悪かった事は何ですか。
3)自分に対してどんな気持ちが起こりましたか。
4)他のメンバーに対してどんな気持ちが起こりましたか。
10 8.社長ゲームの説明をする。

1)月面軟着陸ゲームのメンバーで行う。
2)『社長ゲーム』を配布する。
3)ねらいを説明する。
 ・組織のチームの中で、協力して仕事を達成するとはどういうことか。
 ・チームで課題を達成するために、情報がどのように伝達され、共有されるか。
 ・リーダーのあり方が部下に与える影響を考える。
 ・組織における立場の違いと、チームワークについて考える。
4)チーム内の役割について説明する。
 ・社長1人(A)、部長2人(BC)、部下2人(DEF)を決める。
5)座り方を指示する。
        部長(B)  部下(D)  部下(F)
   社長(A)
        部長(C)  部下(E)
6)ルールを説明する。
 ・ルールは封筒に入っている指示書の中に書いてある。
 ・伝達は隣同士しかできない。
 ・社長は部長と、部長は社長と部下と、部下は部長と。部下が二人いる時はFはDと。
 ・社長は部下と直接伝達できない。
 ・作業は無言でする。伝達は封筒に入っているメモ用紙を使用する。メモには何を書いてもよい。
30 9.ゲームをする。       1)封筒を社長に取りに来させる。
2)ゲームを開始する。
05 3.ゲームのふりかえりをする
1)ふりかえりシートを配布する。
2)ポイントを説明する。
 1)課題は共有できたか。
  ・課題(カードを4枚揃えること)と社長しか知らない。
  ・社長は、全員が知っていると思い込んでいなかったか。
 2)情報は共有できたか。
  ・指示書は、社長と部長や部下では内容が違う。
  ・カードは何種類あるのか、何枚あるのか、誰が持っているのか。
 3)役割を果たしたか。
  ・組織には上下関係がある。
  ・社長は、最高責任者として、課題達成のためにどんな指示を出したか
  ・部長は、中間管理職として、社長の意向を理解し、部下に指示を出したか。
  ・部下は、上司の指示を的確に理解し実行したか。
  ・部下は、課題がわからないと勤労意欲(モラール)は低下する
  ・部下は、上司の指示を待つだけでなく、自分から問いかけたか
 4)コミュニケーションの質はどうだったか。
  ・無言の作業は、最近はコンピュータのメールのやりとりで仕事をすることと同じである。
  ・指示は的確に出されたか。
  ・指示されるだけでなく、分からない指示には質問したか。
  ・一方向ではなく、双方向のコミュニケーションだったか。
  ・メモに、情報だけでなく、励ましなどの感情があったか。
2)記入させる。
3)書いたことを交流する。
05 3.ふりかえり
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

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11.自分を知るわーく(2)

15 1.出欠と移動
1)前回は月面軟着陸と社長ゲームをして、会社で働く時の大切なことを体験した。
2)今回は、原点に戻って自分について考える。
30 2.SPトランプ
1)お年玉として、SPトランプを配布する。
2)トランプの説明をする。
 ・トランプには、人の持つ性格が書いてある。
3)自分の持っている性格を表していると思うカードを10枚選 ぶ。ないものはジョーカーカードに書き込む。
4)これからのワークの重要な注意をする。
 ・「I am personality」ではなく、「I have personality」である。
 ・私はそのパーソナリティではなく、そのパーソナリティを持っているだけである。
 ・だから、手放したり、持ったりできる。
 ・だから、「SP」、「サブ・パーソナル」である。
5)マークと数字の説明をする。
 ★赤=人中心。メンバーが気になる。
    友達と遊びに行く時に、誰と遊ぶかが気になる。黒=課題中心。何をするのか気になる。
    友達と遊びに行く時に、何をして遊ぶかが気になる。
 ★ハート、スペード=能動的。
  ダイヤ、クラブ=受動的。
 ★8〜13=好ましいと思われる。役に立つ。
  1〜7=好ましくない、いいようには働かない。役に立つこともある。
6)『パーソナリティ表』を配布する。
7)自分のマークの部分を読む。
 ・もう一度、「I am personality」ではなく、「I have personality」であることを確認する。
8)『SPトランプ』を配布する。
9)選んだ10枚のサブパーソナリティの中から、嫌いなカードを3枚選んで下ぶ。
10)次のことを考えて書く。
 1)嫌いな理由。
 2)それはいつ頃からいるか。
 3)そのサブパーソナリティがいて助かること役立つこと
11)嫌なサブパーソナリティを次の○○○の中に入れて、心の中で10回唱える。
 「私は、○○○というサブパーソナリティを持っている。しかし、私は、○○○そのものではありません」
12)残ったカードの中から、自分に足りないサブパーソナリティを3枚選ぶ。
13)理由を書く。
14)新たに選んだ3枚のカードを加えた13枚のカードを、心の形に配置する。
15)4人組になる。
16)メンバーに、自分のカードとその形を説明する。
17)他の人は、その人の残りのカードの中から、その人に当てはまると思うカードを1枚ずつ選び理由を説明する。
18)16枚のカード見て、自分について考える。
19)感想を書く。
時間があれば、
20)自分の嫌いな人のカードを10枚選んで、自分の選んだ カードと比べる。
10 5.ふりかえる
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
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12.人の間のわーく(2)

05
1.座席指定と出席点呼。
1)最後の授業である。
2)今までのワークの集大成になる。
3)もう一度、社会人基礎力を考える。
30 2.コンセンサスゲーム「ウィンターサバイバル」をする。      1)『ウィンター・サバイバル』(『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』45ページ)を配布する。
2)ワークのねらいを確認する。
 ・課題解決のために互いに意見を出し合い、合意に達すること。
3)課題文を読む。
4)自分の順位を付け、理由を書く。
5)5人組を作る。
6)チームで順位を合意する。
7)黒板に順位を書く。
8)チームごとに理由を説明する。
9)正解を発表する。
15 3.対人関係を考える。
1)『対人関係チェックシート』『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』30〜31ページを配布する。
2)回答させる。
3)集計し、表に書き込ませる。
4)『対人関係タイプ』を配布する。
5)対人関係のタイプ、リーダーのタイプを説明する。
6)『対人関係パターン』『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』28〜29ページを配布する。
7)人と人との16の関係、グループ内の10の役割を説明する。
30 4.自分の対人関係を考える
1)『わたしの対人マップ』『ソーシャルスキルが身につくレクチャー&ワークシート』33〜35ページを配布する。
2)書き方を説明する。
 1)真ん中に、「わたし」と書いて、○で囲む。
 2)人間関係グループを大きな点線で、配置する。
  ex:家族・クラス・クラブ・中学の友人・先生・親類・近所の人など
 3)そのグループに属している人で、あなたが気になる人を書く。
 *よい関係の人だけでなく悪い関係の人も書く。
 *家族は続柄(ex:父・母・兄・妹など)で書く。
 *名前を書きにくい場合はイニシャルや自分に分かる記号で書く。
 4)その人にふさわしい大きさや形で囲む。(ex:○□△☆など)
 5)あなたとその人の関係を「対人関係のパターン」選んで書く。
 *いくつ選んでもよい。
 6)自分とその人を次の線で結ぶ。
    良好な強い関係    険悪な強い関係    普通の関係    弱い関係
 7)分かる範囲で、自分以外の人と人も、5の線で結ぶ。
3)対人関係図を書かせる。
5.実践的表現講座の半期をふりかえる。      1)『社会人基礎力チェック』を配布する。
2)評価基準と方法を説明する。
3)読み上げながら回答させる。
4)集計させる。
5)『実践的表現講座をふりかえって』を配布する。
6)半期にやってきたことを確認する。
7)社会人基礎力の成長をチェックする。
8)何を学んだかを書かせる。
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