ヒューマン・リレーションのわーく 1

■ねらい。★留意点

5 1.「ヒューマン・リレーションのワーク」のねらいを説明する。
 (1)表紙を配布する。
 (2)ねらいを読む。
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2.「Work1 にぎやかた商店街」をする。
 ■情報交換のグループワークを行い、自分の果たした役割を振り返る。
 (1「Work1 にぎやか商店街」を配布する。
 (2)方法とルールを説明する。
  ★情報カードを人見せないのは、情報は自分の頭の中にあるもので、書いたり話したりして自分で表現する以外は見せられない状況と同じである。
 (3)名簿順で5人組を作る。
 (4)30枚の情報カードとB4の白紙の用紙を配布する。
 (5)25分間で問題を解決させる。
 (6)正解と考え方を発表する。
 (7)「役割評定シート」を配布する。
 (8)「にぎやか商店街」のワークで自分の果たした役割を書かせる。
  ★持ち点の10点を配分するのであって、各項目10点満点で評価するのでないことを確認する。
 (9)シートをメンバーに回して、他人から見た自分の役割を評定してもらう。
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3.「Work2 川を渡る女」をする。
 ■今度は答のないワークである。互いの価値観を交流しながら、グループで統一の順位を付ける。
 (1)「Work2 川を渡る女」を配布する。
 (2)状況を説明する。
 (3)各自で順位を付ける。
 (4)Work1の5人組になる。
 (5)話し合って、グループの順位を決定させる。
  ★ジャンケンや、平均をとったり、単純な多数決をするのでなく、よく話し合って、説得と納得の上で順位を決める。
 (6)順位を決まったグループから黒板に書かせる。
 (7)グループの順位について説明させる。
 (8)「役割評定シート」を配布する。
 (9)「川を渡る女」のワークで自分の果たした役割を書かせる。
  ★持ち点の10点を配分するのであって、各項目10点満点で評価するのでないことを確認する。
 (10)シートをメンバーに回して、他人から見た自分の役割を評定してもらう。
 (11)「Lecture 問題解決とあなたの役割」を配布する。
 (12)それぞれのワークの意味と、役割の意味について考える。
5 4.ふりかえりシートを書かせる。
 ★何人か指名して、感想を言わせる。
 ★教師は一人ずつに反応し、プラスの言い換えによって、自尊感情を持たせるようにする。
 ★最後に教師も今日の授業について自己開示をする。

生徒の評価

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1.「にぎやか商店街」の解決
2.「川を渡る女」の解決
3.自分の役割理解
4.今日の授業の満足度。

生徒の感想
1)ヒントがあってもいくつか重ならないと意味がなくなることがある。うまく結びつけるととても役立つ。
2)話し合いが苦手だから頑張って話をしようとしたが、結果を見るとやっぱり聞いていることが多かった。
3)周りの意見を聞くことによって、視野が広がっていいと思った。
4)自分の役割は軽くアドバイスを渡す程度だった。もうちょい頑張る。
5)誰かがリーダーみたいになってまとめて行ったからうまく進行した。日常生活でも大事やなと思った。
6)話し合う時自分は一応意見をはっきり言っていることがわかった。自分の役割はメンバーやテーマによって変わることも分かった。
7)「川を渡る女」は自分の大事なものがわかって面白かった。話し合いの中での自分の役割は分からなかったけど、協力して話を進めることはできたと思う。
8)自分の役割が結構しゃべり役ということを実感しました。
9)相手の話を聞いてころころ意見が変わった。自分の役割は傍観者的な部分がけっこうあったので、自分の意見をもっと言えるようになりたい。
10)皆と話し合いをしているといろいろな意見がでてきて楽しい。
11)皆で意見をワイワイ言い合っているのは楽しい。話し合いだけじゃ詳しく伝わらないこともあるんだと思った。
12)「川を渡る女」では、話し合いがうまくでき、どの人も意見を主張していたからいろいろな考え方ができた。それに最初の時と違った考え方ができたから、他の人の意見に納得できた。
13)今日は久しぶりに話したが、僕の話は無意味らしい。もっと必要な話、為になる話ができるようにする。
14)「川を渡る女」は人それぞれ違う意見が出たので、やっぱりそれぞれ考えがあるんだろうと改めて思った。
15)いろいろな人のそれぞれの考え方がわかって面白かった。

教師の感想
 残暑というより酷暑の中、クーラーもない教室での授業でした。しかし、教室内は暑い話し合いが展開され、生徒のパワーに感動しました。「にぎやか商店街」と「おもしろ村」というゲームを改良して難度を増したはずなのですが、なんと早いグループは14分で完成しました。つい先日教職員の研修で「おもしろ村」をした時、30分たってもできないグループがあったのに驚異的な記録でした。時間が余ったので「バスは待ってくれない」をしましたが、こちらは少し難しくて完成したグループはありませんでした。2時間目の「川を渡る女」はさらにヒートアップしました。きわどい話題だったせいか、異常な盛り上がりでした。「役割評定シート」をそれぞれのゲームのあとでしましたが、だんだん慣れてきて、率直な評定ができました。2学期初めのやる気の起こりにくい、しかも猛暑の中でするプログラムとしては最高のものでした。ということは、いつでも通用するプログラムということです。

参考文献
「Criative O.D.人間のための組織開発シリーズ1〜4集」柳原光監修(プレスタイム)1976〜
『おしゃべり用心理ゲーム』パラキハウス(TBSブリタリカ)1988
『ニュー・カウンセリグ』伊東博(誠信書房)1983



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