コミュニケーション&協力ゲーム(1)

 非言語、言語のコミュニケーションの実習と、協力ゲームをする。
 今までのゲームでも十分コミュニケーションを取ってきたわけだが、今回は特化したトレーニングの第1回目になる。コミュニケーションといっても言葉を使ったものだけでなく、無言だけれども感じる部分がある。まずはチェーントークで言語を使ったコミュニケーションを体験し、アクティブトーキングを教える。その後で、無言共同絵画やサークルボールやで非言語コミュニケーションの体験をする。言葉を使わなくても意志が通じ合う、言葉を使わない方がかえって細かな気遣いが必要であることを体験する。

1.前回のふりかえりをする。【5分】
 《ねらい》前回の全員の感想を掲載し、他のメンバーが何を感じ考えていたかを知る。
 1)『みんなの声』を配布し、読ませる。特に、下線部に注意させる。
・貿易ゲームは互いが得にならなければ成立しないのでとても難しい。
・協力するって大事だなとわかりました。
・お金を稼ぐことは発展途上国にとってとても大変なことだなと思いました。人手が多すぎるところも難点でした。

2.チェーントークをする。【35分】
 《ねらい》話の展開を咄嗟に判断して、即席で話す。
 1)5人組に分ける。
 2)『チェーントーク』を配布する。
 3)ベーシック・ワンワードをする。
  1)1回目は順番にする。
  2)2回目は、前の人が次の人を指名する。
 3)ストーリー・ワンワードをする。
  1)1回目は順番にする。
  2)2回目は、前の人が次の人を指名する。
 4)ベーシック・ワンセンテンスをする。
  1)1回目は順番にする。
  2)2回目は、次に話す人は挙手で立候補する。
 5)ロジック・ワンセンテンスをする。
  1)サイコロを配布する。
  2)1回目は順番にする。
  3)2回目は、前の人がサイコロをふり、次の人を指名する。

3.アクティブ・トーキングについて考える。【10分】
 《ねらい》積極的な話し方を理解する。
 1)『アクティブトーキング・チェック』を配布する。
 2)質問に回答させる。
 3)◎がついた項目の対処法を考える。
 4)『アクティブトーキング」を配布する。
  1)話の展開を説明する。
  2)話の雰囲気を説明する。

4.無言共同絵画をする。【15分】
 《ねらい》絵を通してメンバーの言いたいことを理解し、絵を通して表現する。
 1)5人組を作る。
 2)クレヨンと画用紙を配布する。
 3)1人30秒で、順番に絵を書き加えていく。
 4)5人で3周回すので、合計15回、7分30秒書くことになる。
 5)ただし、一言も喋ってはいけない。前の人が何を書こうとしているかを考えながら見ている。
  それに自分の書きたいものを加える。前の人の意図を引き継いでもいいし、全く新しいものを書き加えても良い。
 6)書き終わったら、何を書こうとしたか、順番に話していく。他の人は自分の考えがあっていたかを確かめ、話す。
 7)絵に題名をつける。
 8)もう一つの班に説明する。

5.サークルポールをする。【30分】
《ねらい》アイコンタクトのコミュニケーションを体験する。相手のイメージに対応したコミュニケーションをとる体験をする。
 1)大きな円になる。
2)最初の人は、投げる相手にアイコンタクトをして、ボールを投げる。
3)しっかりボールを受け取り、同じようにして次の人にボールを回す。
4)ボールの数を増やしていく。
5)目に見えない架空のボールをイメージする。
6)最初の人は、投げる相手にアイコンタクトをして、「ふわ〜ん」「シューッ」「コロコロ」などの声と一緒に投げる。
7)受け取る人は、「バシッ」「ぐわ〜〜ん」などと声を出して、相手のイメージに合わせてボールを受け取り、次の人にボールを回す。

6.この授業のふりかえりをする。【5分】
 
 
みんなの声 〜コミュニケーション〜  10月16日
 
ヌチェーントークが一番難しかった。なかなか言葉が出てこなくて焦ったけれど繋がった時はうれしかった。頭の運動になった。次のイメージボールでは人見知りな自分でもいろいろな人の目を合わせることができてうれしかった。楽しかったです。
ネチェーントークはなかなか文が思いつかず苦戦した。無言共同絵画は絵が下手なので嫌だと思ったけれど、グループが書きやすい感じにしてくれたのでよかった。イメージボールは似合わなかったりして難しかった。
ノチェーントークは話をつなげていくのが難しかったけれど、結構ストーリー性があって面白くなった。無言共同絵画では初めから前の人が重い描くものが何となく伝わってきて普通にかけました。イメージボールはボールがある時でも難しかったのに、イメージだとボールの位置もわからなくなったりするし難しかった。
ハ普段何気なくしている話すということは案外難しいことだなと思った。でも伝えるという方法は考えてみるといくらでもあって、様々な伝えるを体験できて楽しかった。これからは普段からもっといろいろな方法で伝えて行こうと思った。
ヒとても楽しかった。イメージボールは難しいけれど楽しかった。言葉を使わなくて、目だけで合図するのは難しいけれど、アイコンタクトがちょっと上達したと思った。
フお書くのはテーマを読み取って形にするのは案外簡単で、逆に新しいお作り出す方が難しそうだと思った。人間はある意味予知能力があり、普段の会話もある程度予測しているんだなと思った。それ以上に相手の行動を読み取るほうが簡単ですね。面白かったです。
ヘチェーントークは話を作るのがめっちゃ面白かったし、無言共同絵画も変な絵だったけど楽しかった。イメージボールも受け取ったりするのが楽しかった。でも目が合っているのかわからなかった。
ホ自分が行った人事でこんなに話が膨らむのかと思った。話の内容はぐちゃぐちゃだったけど面白かった。イメージボールはボールを渡すだけなのに結構難しかった。
マ自分が思っているのと発信はやっぱり思った以上に難しくて大変だった。言葉を使ってでもなかなかできないことを、言葉を使わずに目だけとか絵だったりして表現しているつもりでも、意外とできなかったり、相手には終わっていなかったりで苦労が多かった。
ミイメージボールが簡単だと思っていたけど、意外に難しかった。やっぱり目を見て話すことは大切なんだなと思った。
教師の感想
チェーントークでこれ程盛り上がったのは初めてだった。このゲームは、前の人の話を聞いて即座に自分で話を作らなければならないので、大変頭の回転が速くなければできない難しいゲームなのに、途中からは教師の制止を振り切ってどんどん話をつくていく姿を見て僕も楽しくなってきた。無言共同絵画は、言葉を使わないコミュニケーションだったが、前の人の書いた絵へのメッセージを読み取って、自分のイメージを伝えそれを次の人がまた読み取ってくれるという繋がりを重視するゲームだった。みんなの盛り上がりを見てプログラムを変更してイメージボールをした。下手をすると白けてしまうゲームだが、みんなのやる気がとても楽しいゲームにしてくれた。ボールのやりとりは、実際行われているコミュニケーションをたとえている。ボールを投げるとき相手が受け取ってくれるかという不安、誰が自分にボールを投げてくれるかという不安、これはコミュニケーションの不安と似ている。そういう疑似体験をしてもらった。今日の授業は大成功だった。俺もみんなの力のおかげだ。授業するのが楽しい。
 



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