対人関係&シューティングゲーム

 今回は、対人関係マップ作りの復活と古くからあるが本講座初お目見えのシューティングゲーム(的当て)である。
 自己理解をし、自分の人生について考えた。人生は一人ではない。いろいろな人との関係の中で営まれる。将来、配偶者やその家族、上司や部下、新たな友だちなど、多くできるだろう。とりあえずは今、自分の周囲にいる人について考える。
 シューティングゲームは協力ゲームである。チームで作戦を立てて、状況を判断しながらゲームを進めていく。社会人基礎力で言えば、課題発見力・計画力・状況把握力が育成される。

1.前回のふりかえりをする。【5分】
 《ねらい》前回の全員の感想を掲載し、他のメンバーが何を感じ考えていたかを知る。
 1)『みんなの声』を配布し、読ませる。特に、下線部に注意させる。
・本当に壁にぶつかった自分はどうなんだろうと思った。
・人それぞれ考え方も違うし、欲望も違うから、まさに十人十色の人生を歩んで行くんだなと 再認識した。
・みんなの考えが違うから話して楽しいし、それでいいと思う。

2.対人関係を説明する。【10分】
 《ねらい》対人関係の種類について理解する。
 1)『対人関係パターン』を配布する。
 2)人と人との関係を、誰が中心か、好ましいか好ましくないかで4つの象限に分け、自分が相手にどうするかという観点から16種類の関係について説明する。
 3)グループ内の役割について、人間関係がうまくいっている場合と言っていない場合に分けて説明する。

3.対人関係チェックをする。【15分】
 《ねらい》自分の対人関係の特徴を理解する。
 1)『対人関係チェックシート』を配布する。
 2)空欄に4〜0の5段階で記入し合計する。
 3)A〜C、xyに分類する。
 4)Ax-Ayを縦軸に、Bx-Byを横軸にして、自分の位置を記入する。
 5)『対人関係タイプ』を配布する。
 6)A〜Cのタイプについて説明する。
  ・xはよい面、yは悪い面である。
 7)三隅のPM理論に基づくリーダーシップについて説明する。

4.対人関係マップを書く。【20分】
 《ねらい》今の自分の対人関係について理解する。
 1)『わたしの対人関係マップ』を配布する。
 2)表に、人・グループ・形・色・大きさ・距離・太さ・関係を記入させる。
 3)B4の白紙を配布する。
 4)真ん中に、「わたし」と書いて○で囲ませ、色鉛筆で表に書いた人を書き込ませる。
 5)3〜4人組になる。
 6)一人1分で自分のマップを説明する。

5.シューティングゲームをする。【40分】
 《ねらい》チームで知恵を出し合って作戦を考える。状況を考えながら作戦変更していく。
 1)サイコロトークと同じメンバーでする。
 2)『シューティング・ゲーム』を各自に、『シューティング・マップ』をチームに1枚配布する。
 3)やり方を説明する。
  1)相手チームの標的をシュートして、多くの得点を獲得した方が勝ち。
  2)自分のチームの地図に標的を書き込む。
   ・1〜5点を4個ずつ。
   ・タテかヨコでつながっている。ナナメはダメ。
  3)ジャンケンで先攻後攻を決める。
  4)先攻(攻撃)チームは、相手の標的がある位置を予測して、例えば「Bの4」というように  マスをシュートする。。1回の攻撃で4マスシュートできる。シュートするマスはつながっていなくてもよい。シュートしたマスはメモしておく。
  5)後攻(防御)チームは、攻撃チームがシュートする度にマスの点数を言う。空欄は0点。
  6)交代して、後攻チームが同じように攻撃する。
  7)これを5回繰り返す。同じマスを指定することはできない。
  8)合計点の多いチームが勝ち。                 
 4)ゲームを開始する。
  ・得点は板書していく。
 5)得点を合計し勝ち負けを決める。
  ・時間があればもう一度する。
 6)『シューティングゲーム〜ふりかえり〜』を配布する。
 7)ふりかえりをする。
6.この授業のふりかえりをする。【5分】
 
 
みんなの声 〜シューティングゲーム&対人関係〜  11月2日
 
ヌ対人マップは難しかった。
ネ自分の対人関係は意外と偏りがあった。
ノシューティングゲームの一回目は本当にイライラした。でも、2回目はしっかり作戦を立てて勝つ方法を考えて面白かった。
ヒシューティングゲームでは頭を使い、話し合ったりして面白かった。対人関係マップでは、気になる人の少なさに驚いた。でも増やそうとは思っていない。そもそも人にあまり人に興味がないことがわかった。
フシューティングゲームは数字を当てるだけなのに思った以上に苦労したけど楽しかった。私の対人マップは自分の周りには自分が思っていた以上に尊敬する人がいたことに驚いた。
ヘシューティングゲームはとてもイライラしたが、楽しかった。対人マップは思ったより面白くなかったが、改めてどんな関係か、どんな友達がいるかわかった。
ホ頭をいっぱい使いました。シューティングゲームは楽しかった。対人関係は難しい。私には家族が一番大きいです。
ハシューティングゲームで、最初当てられた時は持ち前の負けず嫌いが発動されてものすごく腹が立ったが、それをバネに二回目は逆転できてよかった。考えて作戦を立てるのは本当にたいへんだと思った。対人関係は思ったより心の底から素を出せる人は少ないと感じたのと、人それぞれのイメージは大差なく、自分を好いてくれる人はみんな平等になれるのだと感じた。楽しかった。

教師の感想
 今日は11人中3人も休みがあって、少し寂しかった。シューティングゲームは初めてプログラムだった。頭を使うゲームだったが、粘り強く取り組んでくれた。対人関係は自分は一人で生きているのではなく、多くの人に支えられて生きていることを実感してもらうためのプログラムだった。あらためて図にすることによって、思わぬ発見がなかっただろうか。

 



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