禁無断転載
オバハンからの気まぐれ通信
(2006年05月&06月&07月)
パキスタン大地震にご支援いただき、誠にありがとうございました
日パ・ウェルフェアー・アソシエーション(NWA)のHPをご覧ください
■□■2006年07月27日(木)■□■
7月も下旬になって、ようやく西日本は梅雨が明けたと。
温暖化によるせいなのか、年々歳々気候の変化が大きい。毎夏、何隊もの登山隊やトレッキング隊をハンドリングするせいで、オバハンは気候変化に敏感だ。確かに当地でもモンスーン明けの8月下旬は豪雨に見舞われる、しかし昨今のようにモンスーンが始まるや、連日のように未明の驟雨は珍しい。…と言うよりも、やはり異常気象だと思う。
7月12日にイスラエルがレバノンを攻撃しだして2週間。
連日のように当地の新聞ではトップ扱い。死者の写真は修正されることもなく、もろ出し。国連レバノンの国連施設が空爆を受け、停戦監視要員4人が死亡した事件。イスラエルの行為はいかなる「国連勧告」も力を持たないことを踏まえての、またアメリカの後押しに力を得てのやりたい放題。レバノン国内では既に100万人からの避難民がでているというではないか、人為的な災害ともいえるイスラエルの攻撃によって。イスラエルが強気になるのは、もしかしたらイスラーム教と正面切って闘いたいがための方策かと考えてみたり…。とはいえ、サウジアラビアなどはアメリカに首根っこでも押さえられているのか、イスラエルの攻撃に抗議をすることも目立たず、弱腰だ。
そもそも「戦争では間違いや悲劇が起こるものだ」と述べるイスラエルの副首相だったかの発言は非常に不快!!要は「何でも起こりうる、正式に多国籍国連部隊が入ってきても攻撃する」と、宣言しているようなものではないのか?
■□■2006年07月23日(日)■□■
未明から終日、何度もの停電。そのたびに重い音をたて大型のジェネレーターが廻る。商売柄オバハンの家には大型の発電機があって、停電になっても日常生活には障らない。しかし、日本式に表現するなら「蒸し暑い熱帯夜」に電気なしの一般家庭の過酷さはいかばかりか。竹の一叢を激しい雨が叩く。笹の葉先に伝い落ちる滴が間なしとなり、涼しげに見える庭木とはかけ離れた不快指数抜群の1日。
イスラエルによる重爆撃でレバノンから近隣諸国への避難民が出始めており、国連は人道支援として各国に100億$の支援金を要請している。しかし…。そんなアホな話がまかり通るの??そもそもイスラエルの無理無体な行動を止めさせることが先決ではないのか?ヒズボラをテロ組織だからと決め付け、イスラエルの行動に非難をしないばかりか、陰で後押ししているようなアメリカ(ユダヤ・ロビー)によって、今回の避難民は出ているというのに。
自然災害は地球上に住む限り逃れられない、大自然の巻き起こす地震、火山噴火、台風、ハリケーンによる洪水などに支援金というのは、まだしも解る。しかし、人為的な行為によって引き起こされた重爆撃、世界一のアメリカがバックについていることによる、強気のイスラエルが引き起こした結果に100億$といわず、1万円の支援金もおかしいのではないか?もちろん、一般市民には何の罪もない。支援を必要としているのは解る。
聞くところによれば…、キリスト教原理主義者は、聖書の記述から「イエス・キリストの再来には、イスラエルが大戦争をする必要がある」と考えているとか。そして、それが今回のイスラエル支持につながっているともいう。
このままで行けば、サミュエル・ハンチントンのいう文明の衝突(キリスト教ユダヤ教VSイスラーム教)という構図になるのは必須かも。
戦争反対!
■□■2006年07月22日(土)■□■
昨未明も雨…。結構な雨音でホクホクしながら安眠をむさぼっていた…と、言いたいところが、今週は落ち着かない日が多く実は安眠できていない。それでも気温が下がり朝のうちだけは涼しくてチョッピリ快適。
東洋の真珠ベイルートの一部で激戦。
…というより、2人のイスラエル兵が拉致されたことへの報復で、重爆撃。一般市民が生活する市街地への強硬な攻撃は絶対に許されるべきものではない。イスラエルをここまで強気にさせているのは、アメリカを中心にユダヤ・ロビーがいかに強いかということを裏づける。レバノン情勢への対応をめぐって国連安保理の緊急会合が昨日開かれたが、最近では国連安保理の力に疑問を感じるばかりだ。疑問というよりは不信感というべきかもしれない。
アナン国連総長は双方に停戦の呼びかけをしているが、アメリカはレバノン側(ヒズボラ)の武装解除などを伴う「永続的な暴力停止」が必要と。映像で見るかぎりイスラエル側に圧倒的な重爆撃でレバノン側が被害を受けているように見える。にもかかわらずアメリカのイスラエルよりの姿勢は何なの?!
軍事作戦継続を目指すイスラエルに対して国際社会は停戦要請をしているというに。国連なんぞはなんのためにあるのやら…。
そのうちに「戦闘の即時停止」の必要性のためとして平和維持部隊が派遣されることになるのだろうが、またぞろ自衛隊が行くのかね?アフガンも破壊の傷跡が日に日になくなって、街全体で復興が進んでいる。
ベイルートもようやく傷跡がなくなった矢先に市内の一部ではあっても、再戦火では市民生活も思いやられるというものだ。アフガンがゆっくりでもこのまま復興して行くことを、改めて願わずにはいられない。
■□■2006年07月21日(金)■□■
庭木や街路樹が一斉に生き返った蒸し蒸し暑いモンスーンの最中、降りそうで降らない重い空の下で金曜礼拝が始まり、朗々たる声の「お説法」が流れている。ベイルートへのイスラエルによる重爆撃を抗議しているのかもしれない…。
日本大使館からのお知らせによると、当地の英字紙が「情報機関によるとイスラマバード市内に4人の自爆テロリストが侵入し、いつでもテロ実行が可能な状態である」旨を報じていると。普段から検問や軍用犬による爆発物発見作業に拍車がかかっているということだろう。炎天下40数℃、そんな酷暑の中でも野外で我々市民の安全を確保するために動いている数多い人々。涼しい屋内で勝手なことをほざいているオバハン、本日は大いに反省…。
■□■2006年07月17日(月)■□■
先般の大雨で蒸し暑さが洗い流されたのか、一時的にせよ朝夕に爽やかさが戻った。
早朝の庭には芝生が露を抱くようになり、空の青さと雲は秋を想わせる。例年より気温が低かった上、先の大雨でカラコルムの峻険が受けた雪は半端ではあるまい…と案じているところへ山岳事故の知らせ…。急遽待機の態勢で続報を待つ。幸い日本隊には被害はなく、他の登山隊から助けて欲しいとの救助依頼。
山を知らない人は、いとも簡単に「救助を!」というが、標高7300mにある氷の絶壁から人など降ろせるものではない…。おまけに遭難者は国際隊(寄せ集めのメンバーで、責任の所在もはっきりとはしていない)では、正直なところ怖くて救助の手も出せない。日・パ旅行社が手配でもしているのならば、オバハンはパソコンの前に座っていない。遭難対策費用を持って走り、現場近くで旗振りをするだろう…。
大雨で下水管から緊急避難して来たネズミの大群は、オバハンの「どっかへ行けぇ〜!」という剣幕と日本語がわかったものか、たまたま何処かへの移動通過途中であったのか、その後、気配や姿を見かけなくなって有難い。部屋のあちこちに撒いたり置いたりしたネズミ捕りや薬は不要だったのか?いや、安心はなるまい、もう何日間か用心用心。
カラチでシーア派の宗教指導者が暗殺され、カラチには外出禁止令が出たと。
パーキスターン全体ではスンニー派が絶対多数を占めるのに、北方地域はスンニー派とシーア派が拮抗している。ギルギットで建築中の母子保健指導センターも、シーア派とスンニー派の抗争がエスカレートするたびに工事が遅れ、センター開設を心待ちにしている女性たちをガッカリさせている。
■□■2006年07月14日(金)■□■
きょうで3日間、またまたメールの送受信が出来ない。パキスタン国内最大のサーバーcomsatsはアメリカの大元が壊れているというが、ホンマかいな??と疑心暗鬼。ま、オバハンが嵌まっているインターネット・ゲームには繋がるので、日常生活には支障はないが、いや、そうでもないか…。
と思っているうちに、送信トレイで溜まっていた3日分のメールがザーッと流れ出し送信は終わったが、問題は3日間分の送られて来たであろうメールがまったく消し飛んでいる。今ただいま、何処かから送信されて来たメールは入って来るというのに、3日前からのメールはすべてなくなっている!!開発途上の国に住んでいるもの、こうしたこともあろうが、それにしても大問題…。
中には仕事の問い合わせ他々あったと思うが、そういうわけで、返事のない方はメールが受け取れていないとご理解下さい。お詫び!!しかしストレスはたまる…。
昨未明は降った降った降った、気持ちが良いくらいに雨が降った。
屋上に置いたままのバケツや、水を溜めるための大鍋から想像するに200mmは降ったようだ。何日間も続いた曇天の重苦しい空がここ暫く分の雨を全部落としたようだ。おまけに台風一過の青空、蒸し暑くなるものの久々に見る澄明な青空が目に涼しい。
しかし、何事も上手くはいかないもので大雨のせいで土砂崩れ、長塀や家屋の崩壊、時ならぬ洪水で市内は混乱。オバハンの家は下水道から避難して来たと思われるネズミの大群で大騒動。
「ひぇ〜来るなぁ〜!他所へ行けぇ〜!」と喚くオバハンの日本語は通じないようで、きょうからネズミ退治プロジェクトの立ち上げ。たまらんなぁ!
■□■2006年07月13日(木)■□■
11日夕刻起こったインドの列車爆破テロは186人の死亡者を出した。
地元TVによると、インドの捜査当局は犯行に使われた爆発物にはナントカという物質が使われており、カシミール地方の分離・独立を求めるイスラーム過激派がしばしば使う物で、その関与を示唆していると。
また、先日の7、8日だったかにアフガニスターンの大統領カルザイが復興支援会議で日本へ行き、NHKのTVで「隣国が干渉するからテロがおさまらない」旨を述べていた。昨今と言わず古から「隣国は悪なすもの」と決めてかかっているようなカルザイの発言に不快感を募らせたオバハン。もしかすれば、一部の人間がアフガンやインドに悪をなしているかもしれない、しかし、だからと言って、それを隣国政府のせいにし、アフガンの復興が妨げられている原因と言って欲しくはない。
テロがますます増えつつあって治安の悪化が進み、アフガニスターンの復興が進まない最大の原因は役所のシステム、役人にあることが最大の原因ではないのか。アフガンから見ればパーキスターンは立派な法治国家であると断言はできるし、アフガン政府の一部高官のみが国際機関やNGOとくっ付いて潤うシステムからは遠い(比較の問題だが)パーキスターンを誇りに思う。復興が進まないのは、ただただ自分たちアフガン人の多くに問題があるだけ、チィットは反省せよ!と言いたいワ!
オバハンの愛するパーキスターンのせいにされたらたまらん!
■□■2006年07月12日(水)■□■
事務所のスタッフに、1000$の両替を頼んだら…。
両替の領収証と共に、手の中にチョコッと納まるくらいのお金をくれたのでビックリ仰天!1000$という金額は当地では大金も大金、現地通貨にして約6万ルピー、パ政府が地震被災地の崩壊した小学校などへ5年分の復旧支援金としてくれる5万ルピーより2割も多い金額。普段の6万ルピーは60枚、あるいは120枚の厚い札束でドッシリ値打ちが感じられるのに、きょうの6万ルピーはたったの12枚。何時の間にやら5000ルピー札(約1万円)が発行になったようだ。
大の大人が、朝から夕方まで働いて毎月5000ルピー足らずの給料取得者も多い昨今、1回2人の食事に5000ルピーを支払える人も増えているという矛盾した世の中。国民の半数近い人が毎月30$以下で暮らしている当国。
貧富差の大きな現象は世界的な傾向とはいえ、不満が募れば何時か何処かで暴発するのは必須かも。
アメリカが世界人口の3%くらいでありながら、世界の富の40%だったかを持つだか、エネルギーの40%だかを消費しているとあった(40%という数字だけを覚えている、オバハンのこの大まかさ!)オイルを初めとする地球上の資源は限られているというのに、なんたること!
■□■2006年07月09日(日)■□■
暑くてたまらぁぁん! 新聞には、イスラマバードで新記録、50℃!とあるが…。
住み込みの従業員たちも扇風機をフル回転させて寝ているようだが、所詮は暑い空気をかき回しているだけ。クーラーは嫌い、扇風機はもっと苦手のオバハンにとっても今から8月末までは、なかなか厳しい環境だ。確かにエアコンの風は気持ちがいい、でも自分だけが涼しく爽やかにいることに罪悪を感じてしまう…が、何よりもエアコンの中にいると、外仕事が一切できない軟弱な身体になってしまいそうで、それが怖い。
一昨日の記者会見で、北朝鮮のキム・ミョンチョル氏とやらが「発射しないという約束は、アメリカや日本との外交交渉が続いている間だけを前提にしており、現状では日米との交渉は断絶状態なので、約束を破ったことにはならないと主張」したと、yahooニュース。なんだか一理あるような、ないような…。
長距離ミサイルに関しては、日米との約束の範囲内だが、短距離ミサイルについては制約がかかっていないのだそうだ…。さらに北朝鮮は毎年のように短距離ミサイルの発射実験をしており、今年3月にも実験を行ったが、日米はほとんど問題にしなかったという。今まで同様の実験があったことを知っている日本国民はいったい何人あったのか?
まぁ、この時期に北朝鮮の実験が大騒ぎになっていることについては、きっと、また何か法案の下地になっていくのであろう。
アメリカとの「新軍事同盟」を、どうしても必要だと日本国民に思い込ませるための恐怖心を煽るために、近隣の脅威を言い募っているとしか思えない。
多くは911以降、あるいは911以前からの、アメリカ石油業界と軍需業界の謀略でしかないようにオバハンには思える。
■□■2006年07月07日(金)■□■
今週はネット回線がずっと不調、メールの送受信にも手こずった。で、時間がかかり受け取れないものは、「エイ!ヤッ!」と思い切ってドシドシ捨ててしまった。返事を要したものがあったかもしれない…。ようよう昨日から回線も戻り、長い便秘が治ったようでアタマまでスッキリ。
でも、回線が良くなったとたん、どうでも良い「ご案内」が来ること!!来ること!!
中でも眼を惹いたのが【'06夏期】乱交パーティーのお知らせ♪
都道府県別で乱交パーティがあるとヨ!参加資格18歳以上の男女で、一般的なマナーを守れる方だっていうが、一般的なマナーの基準がオバハンにはイマイチ判らん。ま、性病者不可というのは理解ができたナ…。おまけに「現在、男性メンバー不足の為、ハーレム状態となっております☆」だって…。世の中の男性どもヨ!喜べ!!転送して欲しい男性はオバハンに申し込んくれ!
本日は、【’06夏期】乱交パーティと、ご皇室のお話がオバハンの中でピッカリ輝いた…ので並べてみた。
ニュースでは、恐れ多くもご皇室サマのお使いあそばす車に低公害車が使われるんだって…。誠に結構なことでございますなぁ…。皇室専用車として開発されたリムジン「センチュリーロイヤル」(8人乗り)とやらの内装には木や和紙など天然素材を使用だというが、お値段は1台あたり5250万円といい、4台で2億1000万円。その開発費は幾らかかったのかネ??ご皇室さまの年間ご予算は約300億円といい、世界に対して日本のメンツを保つためには、これだけが必要なんだとか?!まぁ充分なのか不充分なのかをオバハンは知らない。
何時だったかの新聞には、日本の「億万長者」は2005年末の時点で141万人に達し、その数は全世界の約16%を占めると発表されていた。居住目的の不動産を除く資産が100万ドル(約1億1400万円)以上ある富裕層が世界では870万人だという。しかし、片や日本で貧困層が急増していることを思えば、ご皇室サマのかけ離れたご生活(と、オバハンが勝手に推測)や、日本に富裕層が増えていることを喜べない。
むしろ、税収を主とする一般会計の中から約300億円ものお金をご皇室サマに廻す必要があるのか?ご皇室サマにはオバハンの言う「もったいない」の精神はないのだろうが、ちぃっとは節約を試み、予算を削減をするべきだな。
いくら低公害車だとはいえ、1台が5250万円では「もったいない」ワ!
■□■2006年07月01日(土)■□■
蒸し暑さが増したイスラマバードを離れ、半分は避暑?気分で出かけたアフガニスターンの首都カーブル。しかし、カーブルも40℃を超す暑さで避暑気分にはほど遠く、電気もない(発電機はアルが…)事務所には、もちろん扇風機もなく超特急で2か月分の仕事の手配を済ませて逃げ帰って来た。ああぁ、どこへ行っても暑い!
しかし、帰って来てみるとイスラマバードはモンスーン(雨季)に入ったようで、空気はじっとり湿り、木々が青々と息を吹き返している。空港からの帰途、ちょいと畑へも寄り道したかったがお客さまの車に同乗させて頂いた手前、遠慮をしたから八升豆サマのご機嫌伺いは出来なかった。
八升豆サマの葉は肌に触れると痒くてたまらん!
1週間ぶりに「畑バージョン」長袖のパーキスターン服に着替えたのだが…、厚いカーテンを引いた薄暗い部屋で着替えたために…、車に座ってから服が表裏反対になっているのに気がついた。日本のように服裏がきれいに処理されていない民族服の縫いシロは全部ほつれが出たままで、どう贔屓目に見ても見事に汚らしい。
「畑に着いたら倉庫の中で表裏着直せばヨシ!」と思ったものの、畑に着くや文字通り玉の汗、それも僅か5分で絞れるほどの汗! たちまち濡れた服を表裏に替える気も失せ、そのままにして帰り道には買い物。車の中からスタッフに指示をしてのつもりが、性分柄おとなしくも待っていられず降りてアレコレ聞きまわるはめに。
久々にバザールでみんなの注目を浴びたオバハン、たかが服の裏表、そんなに珍しいのかい?!と言いたいなぁ。
■□■2006年06月27日(火)■□■
標高1800m高原都市カーブルは涼しいと思い込み、喜んで出かけたが、早朝から40℃近い気温。能率最悪の役所(農業省や経済省)廻り、そしてオリファの縫製教室へ。米軍の誤爆で15人家族のうち8人を亡くしたオリファ、誤爆から早や5年近くになろうとしている…。誤爆のショックで精神を病んでしまった身体の大きな息子、生き残った第一妻の母親など7人が肩を寄せ合い暮らしている狭い1間。オリファ家族には米軍からはなんの補償もなく、今に至っている。まぁ今回の空爆がさらなるテロを抑止するための戦争だったとすれば、補償のある方が不思議だが、FBIによるレポート「オサマ・ビンが911に関与していなかったとする確証がない」とすれば、何のためのアフガン攻撃であったのか。
理由なくして8人もの家族を殺されたオリファ、小学生の子どもをまだ3人もかかえたままで最大の被害者といえるかも…。
相棒が酒を買いたいというので、多国籍軍の売店(PX)へ案内したら…。
何度も反政府ゲリラから攻撃、砲弾を撃ち込まれたせいで5m以上の壁を廻らせ、ガードの厳しいことこの上なし。しかし、店は大きくなりアルコールの品数は以前の4倍くらいか?一滴の酒も飲めない上に買い物嫌いのオバハン、手持ち無沙汰でウロウロしているうちにリーバイス501前ボタンのジーパンを見つけて衝動買い!ケチなオバハンが飛びついて買える値段、いくらだと思う??
しかしながら、どういうわけかPXで買うビールもバザールで買うビールにも値段差がなくなっている。わからんなぁ…。PXの、そのしくみは…。結局、相棒はPXで買うビールは冷えていないからとバザールで買うことにしたようだが、冷えたビールが普通の店の片隅で飲める今のカーブル。
タリバーンのwebサイトを見ると、あれやこれやと色々な声明も出ているらしい。タリバーン的アタマのオバハン、全部には同調もしないし出来ないが今のアフガンを見れば、イスラーム国としては嘆かわしい現象だと思える。
■□■2006年06月19日(月)■□■
北朝鮮のテポドン2号。アメリカによる陰謀説などを考えてはみたものの、実際問題として発射されるのか、されないのか?遠くパーキスターンにいても気になるものだ。
で、昨夜はインターネットのGoogle Earthなるものでピョンヤンの街並みやミサイル実験施設がある舞水端里(ムスタンリ)の街を上空からくまなく眺めに行った。ピョンヤンの街並みを端から端まで丹念に見ながら、もしかしたら横田さん夫妻、拉致被害者家族たちも、こうして北朝鮮の街並みをつぶさに眺め、わが子に想いをはせ捜したことがあるのかもと胸の痛む思いがした。
この地図の凄いことは地球上のあらゆる場所が航空衛星から眺められること。大分前になるが、日本にあるオバハンの家、イスラマバードの自宅など等など眺めに行って驚愕した。スパイ小説などでは航空衛星から砂漠を走る車輌のナンバーまでが読み取れるなどを知識としては知っていた。しかし、パソコンの画面上にオバハンの家が上空からシッカリ捉えられ、ベランダにかけてある緑の日除けの破れまでが見えたのには驚いた!アフガンの事務所も庭に置いてあるカーペット織り枠の日除けをはじめとし、人間の顔までは確認がとれないものの、服装から男女の区別はつくし、車種の大まかな判別はつく。こうしたものがあれば…GPSによる誘導で、空爆も難しくはないと思わせるに充分だ。
ある意味では、思っている以上に怖い世の中になっているのかも。
■□■2006年06月18日(日)■□■
2日続きで恵みの雨、僅か1時間ばかりの雨にもかかわらず首都の上空は冷えた空気におおわれている。連日42℃の気温が33℃にまで下がり、日陰に入ると吹く風が涼しく蘇生する思いだ。庭木も蘇生の思いは同じようで、葉に積もった埃が洗い流され、緑が一気に鮮やかになった。
昨日の朝から北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備を進めているとの報道。
外務大臣は「日本に落ちる可能性はゼロじゃない。もし日本に落ちれば、日本に対しての攻撃とみなす」と述べているそうだが。これに先立ち、オバハンの事務所では「軍事大国を目指す日本としては、仮想敵国の脅威をあおり、さらなる軍備と9条改憲、アメリカの言う先制攻撃をも可能な日本にするため」に、アメリカが北朝鮮に持ちかけた陰謀では?と、賑やか。実際、これまでにアメリカが手を下して来た陰謀の数々を垣間見れば、今回のテポドン2の発射脅威もそうした可能性がないとも言えない。
外務大臣は「国内に着弾すれば日本への先制攻撃と位置づける考えを示した」というが、戦争とは実にささいなキッカケで起こりうる…。政府は、6者協議を有利に進めるためも含めての 「瀬戸際戦略」と、見ているようだが、どうなるのか?
官房長官は、「平壌宣言に違反した行為。大変遺憾な事態になる」と言ってるが、北朝鮮と約束事をしたからと安心している方がおかしいというもの。外交とは自国の権益のために裏切りと、騙しあいと大昔から相場が決まっていたような???
日本の報道に毒されているオバハン、北朝鮮を擁護する気はないが、せっかくの爽やかな1日が、なんだか重くて暑苦しい話題で一掃されてしまった。
■□■2006年06月16日(金)■□■
未明にしっかりした雨音で目が覚めた。「神様!ありがとうございます!」
水の心配ばかりしている今夏、1時間あまりも降り続いた雨に、ただただ感謝!!ここ2〜3年、「例年ならば」と表現する気象状態になく、異常な天候続きで予想がつかない。登山やトレッキングなら、今、現在の気象に合わせて山岳地方の予想がつく。しかし、俄か農業従事者となったオバハンには畑の管理は難し過ぎ!畑の井戸は枯れ水の手当ても出来ず、暑すぎて苗を弱らせ、連日悲鳴をあげている。でも、もしかすれば貧しい当地の人々に現金収入をもたらすことが出来るかもしれない、夢の八升豆栽培から目が離せない…。
ただ、暑さと乾燥に強く多収ということで食糧の供給と、人々の自立のためにと考えたものの、アフガン(中央部)の乾燥には太刀打ちできず、なんとかパーキスターンでなら人々のお役に立つかも…と、わずかばかりのメドがたったかな?
一昨夜は2年ぶりに筑波の研究所から八升豆の先生がお見えになり、「八升豆のことだけ」で話が4時間も盛り上がった。いつも夢を追いかけているオバハン、八升豆に含まれているドーパがボケ防止、パーキンソン病の特効薬、食べ続ければ白髪が減る、もちバイアグラ効果、鬱病にも良い、元気が出ると力説される先生の熱に煽られ、栽培に一層の力が入っている。
■□■2006年06月13日(火)■□■
911同時多発テロの大波にもまれて以来、オバハンの周りには911仲間とも呼べるような人が集まり、それぞれが911に対する関心を寄せている。一昨日は海外に住む友人が「6月6日付けのFBIレポートでオサマ・ビン・ラディンが911に関与したという確証はなかった」との報告を見つけたとメールを送って来た。
→ FBI says, “No hard evidence connecting Bin Laden to 9/11”June 6, 2006
www.teamliberty.net/id267.html
911同時多発テロをきっかけに、アメリカの言う「テロ犯を匿う者(国)はテロ国家とみなす」と一方的な宣言、武力の行使で、日本でもテロ対策というものを軸にして各種の抑止法案が出来ている。「テロ対策」を口実とした戦争拡大戦略は米国内部だけではなく、日本にまで戦時体制づくりを強要した。
安部官房長官は、「国際テロや『ならず者国家』の脅威に対して『抑止』は無力であり、先制攻撃のみが国家を救いうる」とするブッシュの政策をおおぴらに支持、また日本政府の指導者も同様のようだ…。しかし、本当にそうなのか?
FBIが911から5年近くの今になって「ビン・ラディンの関与確証はない」と報告している。またイラクにしても「大量破壊兵器は見つからなかった」との報告もある。
しかし、そうであるなら、空爆され、軍事侵攻を受け多くの民間人が犠牲になったアフガニスターンやイラクの立場は何なのか?また、アフガニスターンのみではなく、パーキスターン国内では今も連日続いている、ビン・ラディン掃討作戦をどう考えるのか?アフガニスターンやイラクへ軍事攻撃を加え、政権転覆で世界を『民主化』するという強硬な態度を、我々は糾弾すべきではないのか?
アフガニスターンは、ビン・ラディンを匿っているとしてアメリカから報復を受け空爆、タリバーンによる恐怖政権は倒された。タリバーンから解放された国に真の民主主義が導入されたのか?また、先制攻撃による『民主化』の看板を掲げてイラクに侵攻した後、イラクは民主化されたのか?いずれも否だとオバハンは考える。
亀井静香議員が月刊誌『世界』へのインタヴューで、「アメリカのように自分たちの民主主義を世界に広めて、言うことを聞く政権をつくることが使命だという自分勝手なことを考えている国に付き合うのは国際貢献でも何でもない」というのは、まさに当を得ている。
今、日本で着々と進んでいるテロ対策法案の裏にあるものは、仮想敵国(テロ国家)による恐怖を国民に募らせ、戦える日本にしていくこと、軍事大国にすることでしかない。
戦争絶対反対!
■□■2006年06月09日(金)■□■
ケチで欲張りで好奇心の強いオバハン、広い屋上を空地のままにしておくのはもったいないから…と、そして、たくさん、たくさ〜んの八升豆を収穫したい、バイアグラ効果がどの程度あるのか仲間たちに試させたい…と、畑以外に屋上まで手を広げ、水遣りに悲鳴を上げている。しかし、今朝はバッチリ爽やか5時半の目覚め。ようやく不調からも立ち直ったようだ。昼日中の屋外、コンクリートの上は裸足で30秒もいられない、暑くて火傷をする。そんな過酷な状況にもかかわらず生き続ける植物の強さ!
横田めぐみさんの夫の可能性が高いとされる韓国人拉致被害者、金英男さんが最近見つかり(さぞかし手を尽くして捜したろう北朝鮮の努力!)、韓国にいる母親と近く再会させるとの北朝鮮側の発表だが、日本の拉致被害者側団体と足並みが揃わないと。日本側拉致被害者団体が、個々人の問題ではなく拉致被害者全体の問題であると受け止め、全体解決を目指しているのは大変美しいと思う。いかにも「和」を尊ぶ日本人らしい発想だ。
しかし、横田めぐみさんの夫とされる金英男の母親の「自分が生きている間にとにかく会いたい」とするストレートな感情を無視も出来まい。北朝鮮側の作戦(被害者の口から拉致の事実を否定させたり、韓国への帰還を拒ませたりするなどして、拉致の犯罪性をぼかそうとするのではないか。また拉致問題での日韓の世論や救出運動の分断を図る狙いもある)に乗ってはならないとする日本側の思惑も解りはするが、1人2人ずつでも取り返し、そこから風穴をあけるという選択肢もあろうというもの。1匹メス狼的な発想のオバハンなら北朝鮮へ飛んでいるな。
他人より早く自分の子どもだけ取り返すのは悪いのかね?何で全員が一緒でなければ解決に至らないと思うのか(それが出来ればそれに勝るものはないが)日本人的でないオバハンのアタマでは理解が出来ない…。
昨今の風潮では順位をつけるのが良くないとして徒競走がなくなり、皆な横並びが平等で麗しいことのように勘違いされている。何でも皆で手を携えることが正しいとの勘違いがまかり通っているような気がしてならない。個々人の特性を生かし、かつ認めてこそ社会は成り立っている。オバハンのように団体行動が苦手な者もいるし、団体行動で個人の力が3倍に生かせる人もあろうというもの。
横田めぐみさんはじめ拉致被害者は過酷な北朝鮮での生き残りに、そして日本で子どもたちを取り戻すために人生をかけているすべての人の命には限界がある。
■□■2006年06月07日(水)■□■
血圧はまだ100を切って低いものの、体調は良くなった。
で、被災地のムザファラバードから震源地ガリ・ハビブッラーを経由、バラコットを廻って来たらキッチリ12時間かかった。街中は更地が目立って来たが一般住宅の復興はまったく手付かずに近い。特にバラコットはレッドゾーンに指定され、「家を作っていいのかダメなのか、政府からの通達がないので身動きが取れない」と多くが困惑の態。
道中、ムザファラバードに着いて直ぐ、子猫を拾ってしまった…。デヘヘへ。ガリガリに痩せて、ノミ200匹くらいが身体中をモニョモニョ這い回っていたが、真っ白で片目がブルー、もう片方は金目。2週間もすれば、きっと素晴らしい子猫に変貌するとご機嫌なオバハン。
生き物なら何でも嬉しいオバハン、前も出先で「カッワイ〜イ!」と大騒ぎをしてロバの子供、ヤギの子供、小猿などなど、いったいどれだけの生き物を飼ったか。今もラブラドールが5匹いる。またパーキスターン駐在が終わって、日本へ帰国する人から、ペットが可哀想だからと引き取ることも多い。この間はクロッコダイルを貰うつもりだった!とにかくペットが死ぬたびに大泣きはするが、それでも懲りずに何でも飼う。でも…誰も3人目の亭主をくれない…。
■□■2006年06月06日(火)■□■
暑さで上昇気流が立ち上り、思わぬ強風をもたらすようだ。
たちまちのうちに空が真っ黒になったかと思うと、アチコチで立ち木の裂ける恐ろしい音が響く。身を竦め風音を聞いている目の前に直径20cmもある樹がへし折れて来て窓ガラスを派手に叩く。ガッシャーン、バッシーンどこかでガラス戸が割れたようだ…。隣町のラワルピンディでは大きな雹が降ったというが、イスラマバードは降雹を免れた。もし今、雹に見舞われたら、オバハンの大切なバイアグラ効果のあるという八升豆さまが全滅する。オバハンの夢は、はやく秋になってたくさんの豆を収穫し、あまたいる仲間たちに豆を配布。その効果を知りたいという好奇心だけで八升豆を育てている。
株は買ったことがない、もちろん証券取引法なるものも知らない。
しかし…と思う、TVの街頭インタヴューで「村上ファンドやライブドアのように真面目に働きもせずに儲けるのは許せん!」という日本人の、なんと多いことか!!挙句の果ては大損したから補償せよ!?と言うのは、オバハンの感覚では論外に近い。確かに一部は証券取引法の決まり以上に株を買い込み不当利益を得たのだろう。しかし知りえた情報を有効に使い、利益を上げるのは当然ではないの?また、「ハイリスク、ハイリターンっていうではないの!」「大儲けのチャンスには大きな落とし穴(損)もあるよ!」って誰でもが知っいてると思う。「ライブドア株を買わなかったら殺す」って言われたわけじゃあるまいに。
また、村上は「ライブドアを裏切ったとは思っていない。方針というものは変わるもの。安ければ買う、高ければ売る。最大利益を考えることこそ、ファンドを預かる者の仕事だから」と言ってるが、アメリカ的な発想のわかる日本人がどれだけいるのかなぁ。
誰もが、最終的には自分の判断で買った株、損しても得しても自分にかかって来て当然。特にフジテレビ日枝会長、ライブドア株による損失について自らの経営責任はないだなんて…。最終判断したのはアンタでしょ!って言いたいね。個人投資家も、ハイリターンを期待して判断して買ったのは自分である事実を踏まえないと。
各閣僚から「金のもうけ方が問題だ」といった批判が相次いだというが、政治献金などの貰い方が少なかったのかね?ま、日本では出る杭は打たれ、儲けすぎたらヤッカミをモロにかぶるということだな。
■□■2006年06月05日(月)■□■
いよいよ最酷暑の6月、娘が3日間の出張で出かけた先はパーキスターン南部のハイデラバード市。日中最高気温は48℃もあって、午前11時から午後3時までは、日陰もない炎天下でコミュニティ(スラム街)を訪問したと。「こんなに暑い時に来ないで、もっと涼しい時に来なさい」と言われたというが、呼吸もままならぬ気温の中でも人間は生きられるようだ。
アメリカのインドに対する原子力平和利用協力と称する新たな戦略。
とりあえず日本は慎重論を唱え、原子力供給国グループ(NSG)の年次総会で「協議を継続する」との声明を発表したと。米英仏ロなどの協力推進派と、日本をはじめとする慎重派との対立は解消できず、米印合意の実施が大幅に遅れる可能性も出て来てオバハンも当面は(なんとなく)安心。隣国インドがさらなる大国になることをオバハンは当国の人間として望んでいない。
多くの日本国民と異なり、パーキスターン人もアフガニスターン人も自国と隣国との関係には常に、かなりの関心を寄せている。もし、日本が米印の核平和開発合意に賛成したら、当地で暮らすオバハンは日本人として肩身が狭いワ!
■□■2006年05月31日(水)■□■
次々に起こる災害で、自衛隊の海外派遣が普通のこととして日本では受け止められるようになった。
矛盾に満ちたPKO法案が国会を通って以来10年余、最近では自衛隊の海外派兵に違和感を感じる声もなくなったかのようだ。今は確かに災害現場へ「お手伝い」という形での派兵が多い、しかしアメリカの誘導によって成立したPKO法案は、将来的には本格的な戦争のための派兵の下慣らしであることを踏まえて認識している人が何人あるのか?
世界の中の日本として、国際社会から求められる貢献をしなければならないのは解る。しかし、自衛隊による国際貢献の内容の貧弱さは報道されないし、メディアも日本政府べったりの提灯記事しか載せないようになってしまった…。
インドネシア・ジャワ島中部を襲った地震で、今回も6000人を超す人が亡くなり、20万からの人々がテント住まいをすることになった…。TVの映像から被災者の恐怖、粉々になった瓦礫とへし曲がった鉄骨が生々しく迫って見える。パーキスターン北部大地震を直後に見ることになったオバハンは、今までとは違った実感でジャワ島の被害を痛ましく眺めている。
日本政府は自衛隊の先遣隊40数人に続いて、追加派遣の100人を早々と決めているが、派遣費用に見合わない貧弱な支援より、被災者の生活再建にその費用を廻すべきだとオバハンは思ってる。
■□■2006年05月30日(火)■□■
アフガニスターンの首都カーブルでは、米軍の車輌が渋滞の車列に突っ込み起こした交通事故をきっかけに、市民1万人以上が参加する反米暴動に発展したと報じられている。タリバーン政権崩壊後の数ヶ月は夜間8時になると外出禁止令が出ていたが、それも徐々に緩和されここ3年は夜間外出禁止令なんてものがあったの?という緩み具合だった…。
いずれにせよ、ここ2〜3週間だけで反政府ゲリラやアル・カイダ掃討オペレーションと称するもので死んだ人は(報道されているだけでも)500人からに上る。外国人NGOスタッフや駐留米軍が殺されているだけではなく、一般市民の犠牲も多いと聞くが、それらはどの程度、報道されているのか?1万人以上が参加した反米暴動には、そうした現実に市民の多くが多国籍軍に対して不満をくすぶらせていたことが明々白々になった。小さな首都の混雑極まりないバザール、装甲車や戦車の上から市民を睥睨しながら狭い道を我が物顔で押し通る多国籍軍。反感を買わない方がオカシイと思う。
オバハンたち『アフガン難民を支える会−SORA』の事務所は、混雑する市内を避けて今春に引っ越した。事務所のスタッフに電話をしてみたところ、緊張した様子はなくヤレヤレと一安心。
■□■2006年05月27日(土)■□■
42℃、しかし暑さに体が馴染んだようで、先週ほど「うぅ〜暑い!」と唸らずに済んでいる。 とは言え、身体の方は正直に負担を感じているようで鬼の霍乱か?物凄い眩暈で立ってもいられず酔い止め薬を飲んで36時間ぶっ通しで寝てしまった。さして暑くはないと感じていたが、畑で熱射病になったのかも。
さて、昨日だったかの朝日新聞に、『パキスタン米国離れ ムシャラフ大統領は「英米の手先ではない」』と公言するニュースが載っていた。続いて本日の新聞では、「米国とインドが合意した原子力エネルギー開発協力について、アメリカが日本政府に支持表明を求めている」とあった。
確かに10億近い人口を抱え、地下資源の豊かなインドはアメリカのみならず日本にとっても将来的には美味しいマーケットに違いない。しかし印パ雪解けムードとは言いながら、印パ間に横たわる不信とパーキスターン側にある被害者意識は抜きがたく、アメリカがインドとの関係強化を考えれば考えるほど、パーキスターンのアメリカ離れは急速に進むのだろう…。「敵の敵は味方」…。それは、裏を返せば「敵の味方は敵」になる。
今まではアメリカの唱える対テロ戦争に協力するという立場をムシャラフは堅持して来た。
国民の不平不満を抑えつけてまでアフガン国境沿いでのアル・カイダ掃討作戦などに多大の力を注いで来た。ただいまオサマ・ビン・ラーディンをパーキスターン山中に包囲しているような記事が載っているが、911以降、対テロに繰り出したパーキスターン軍の被害、軍事費などなど(アメリカからの援助があったろうとはいえ)その負担の割りに合わない扱いを受けている。
にもかかわらずアメリカがインドに肩入れをする…となると、パーキスターン国民の気分はおさまらない。インドへの肩入れ次第でパーキスターンのアメリカ離れが進むのは止むを得まい。むしろ、ここにいたってもアメリカの言いなりになっているとムシャラフ大統領の立場もなかろう。大統領は先月末の英紙ガーディアンとのインタヴューで、「対テロ戦は米国や英国のためにしているのではない。私は誰のプードルでもない」と公言したと伝えられているが、さにあらん。
■□■2006年05月22日(月)■□■
先週の酷暑とはうって変り、曇り空の多いやや過ごしやすい日が2日も続いた。
なんだか大儲けをしたようで凄く嬉しい。空模様はモンスーンに入ったかのようで、朝にはチョビッとだけだが雨も降る。年初に感じたように、季節はやはり2ヶ月間も早く進んでいるのかもしれない。となると暑さはヤマを越したのかな?例年なら今から1ヶ月余が年中で一地番暑いンだけど…ネ。
【PUBLICITY】という、なかなか鋭い視点を持つ知り合いからのメールマガジンに、
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テレビが単なる娯楽と逃避のための道具であるだけなら、もともと何の価値もないということなのです。
テレビは人を教育し、啓発し、情熱を与えます。しかし、それはあくまでもそれを使う人間の自覚あっての話です。そうでなければ……テレビは単なる電線(ワイヤー)と真空管(ライト)の詰まった箱に過ぎないのです。
『グッドナイト&グッドラック』ハヤカワ文庫/p171
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…という一節があって、ウンウン頷いてしまった。
以下は、オバハンと現地スタッフがアフガンでコーディネイトした番組。
時間のある人は見て下さい。
「ハイビジョンデジタルでよみがえる黄金の都バーミヤン〜三蔵法師が見た巨大仏」
5月27日(土)21:00からBSジャパン(7チャンネル)にて放送です。
6月23日にジェネオンエンタテインメントから、
DVD(ディレクターズカット版)も発売されます。
これは、7世紀にアフガニスタンのバーミヤンを訪れた玄奘三蔵(三蔵法師)が見た黄金の巨大仏や、300メートルの涅槃像、黄金に輝く仏都などを、様々な考察や検証を加えながら、復元するというものです。
テーマは“平和”。人類の遺産を復元でしか見ることのできない物悲しさを、最新映像で表現しました。玄奘三蔵の語りは、現在NHK大河ドラマで好演中の上川隆也氏。音楽は全て音楽家ツルノリヒロ氏による書下ろしです。
■□■2006年05月19日(金)■□■
脳みそがとろけそうな暑さに集中して何かをすることも出来ず、畑へ八升豆を見に行っても身動きもならず突っ立ってボ〜〜っとしているだけ(ギラギラ光線の炎天下では動けば42℃の気温がさらに暑く感じる)、ヘロヘロで事務所へ帰って来てはHP用に思い付きを書き散らし「暑い、暑いとウンウン唸っていた」だけの1週間だが、ようやく未明に通り雨が10mmあり、気温が一時的に急激に下がった。おかげで明け方は久々に夏がけ布団をお腹に巻きたいと思うくらい快適な気温になったし、きょうの「金曜礼拝」では恵みの雨に対する祈りが捧げられるかと思う。
さて、アフガニスターンの南部や東部各地では、襲撃や自爆テロが続いていると報道され17〜18日だけでカナダ人、アメリカ人を含む104人が死亡したと。うち、87人が抵抗勢力だという。また、パーキスターンとアフガン国境(クナール県)を中心に昨年から引き続き行われている米軍による、タリバーンとアルカイダ掃討作戦は拡大激化。クナール県から山越えで逃げるタリバーンたちが入り込むおそれのあるパーキスターン側の地域への入域は禁止になり、チトラルへの陸路をはじめ、ヒンドゥクッシュへの入域は全面禁止になったとの通達が観光省から出た。
アフガニスターンの治安悪化が進む傾向は先日もチラリと書いたが、アメリカが「独裁者から国民を救う」として自国アメリカの利益追求に大鉈を振り上げた国、イラクやアフガンの治安が落ち着いたかと言えば決してそうではないのが、種々の現象からも判ろうというものだ。イラクのニュースは自衛隊が駐留していることもあり、ほぼ毎日のよ うに報道されるが、アフガンでも米軍による掃討作戦は、2001年の空爆以来、止むことなく延々と続けられ、民間人の犠牲者も後を絶たない。
■□■2006年05月16日(火)■□■
う〜〜ぅ、しかし暑い。何も考えたくないし、何もしたくないほど暑い。
クーラーをつければ考えられる頭になるのかもしれないが、クーラーをつけるにはオバハンが考える基準よりも、やや気温が足りない。事務所のスタッフも「昨年の5月よりは暑いと思います」と言う。確かに暑いと思う、しかし世界の環境問題を考えるなら、オバハンが自分一人のためだけに、部屋でクーラーを使うのは許されないのだろうと思う。なによりもケチで始末屋なオバハンのプライドが許さない!
で、死者8万人余りを出した今回のパーキスターン北部大地震の報告書作成を思いながらも、考えがまとまらずにいる…。う〜〜ぅ、アカン、暑い!脳みそがとろけるような、その熱風が乾いて埃まみれの庭木を終日サワサワ揺らしていが、ついに夕方から竜巻状の大嵐となって2時間ばかり吹き荒れた。大粒の雹こそ降らなかったが雷とジェットストームが吹き、新聞によると時速130km〜75kmで通り過ぎたと。オバハンには、竹や柳は弱そうに見えて、その実、強いというイメージがあったが、この嵐で太い竹が根元や中ほどからバッキリ数本も折れたのには驚き!1ヶ月近くの熱風と湿度13%で乾いていたのは解る、しかし自然の力とは凄いものだ。雨乞いの祈りは首都イスラマバードに僅か7mmの雨をもたらしただけだが、気温はようやく少し下がり、そのことに感謝!
サッカーのワールドカップ出場選手が決まったと、昨日もTVのニュースで第一番目に取り上げられていたが…。相変わらずの天下泰平に、言うべきこともない。天皇・皇后に「どんな気持ちで応援すればいいのでしょう?」と御下問を頂いたとばかり、サッカー協会の会長が感動の面持ちでコメントしていたが、ドアホといか言いようがない。あのコメントを見てオバハンと同様の気持ちになった人は多いのでは??「どんな気持ちで応援すれば?」と言ったほうもオカシイが、TVに向かって披露する会長の方はもっとドアホだわい!今や、国民にとってサッカーは国技に近いらしいが、本日は「共謀罪」の採決提案日ではなかったか? 再修正案の提示に民主党は反発しているらしいが、国会を通過したら国民生活は戦前にもどるかのようにエライことになる、「共謀罪」を素通りして、サッカーかよ!メディアの質も極まれり!と、いつも嘆いているオバハンだが、それにしてもメディアの低下ぶりは酷いな。
■□■2006年05月15日(月)■□■
湿度がやや高く(25%)なり、42℃の気温をさらに暑く感じるようになった…。約1ヶ月も雨をみない、首都では貯水池の水も底を尽き、1滴の水も無駄には出来ない。庭木にも水をやることも控えているので青々としていた芝生にも褐色が目立ち哀れな様相だ…。が、うっかり庭木に水でも撒いていると、「この水のない時に!訴えるヨ!」と近所から罵声も浴びる。
首都開発公社では水の無駄遣いを厳しく取り締まり始め、昨日は45件もが取締りの対象になったと新聞の報道。洗車や打ち水などは見つけられれば罰金の上、場合によっては配水も止められるというからなかなか厳しい。民間の給水会社は、お金さえ出せば水を運んでくれるようだが1リットルが2円もする水、それも何処の川から運んで来たか判らない得体の知れない水は、危険で買う気にもなれない。
多くの人が、パーキスターンを物価の安い、旅行も安くすむ国と考えているらしいが、最近はそうも言えなくなっている。第一、炭酸飲料のコーラが1本20円と安くても、ガソリン代は1リットルが120円と日本と変わらない値段だし、高級ホテルで食事をすると1人2000円が軽く飛ぶ。
かっては物価の安い天国のようなパーキスターンであったが、便利で暮らし易くなった分だけお金もかかるようになった。当たり前のことと言えば当たり前だしオバハン自身は納得しているが、一般庶民には苦しいことと思う。
■□■2006年05月15日(月)■□■
当地の電電公社が民営化され、それに伴うトラブルで先週はインターネットが繋がらずに、たくさんの方から「どうしたのか?」と、お問い合わせを頂いた。
民営化に伴い、インターネットに申し込んでいるサーバーからの申請書類がなくなったので書類の再提出とか、日本ならさしずめ考えられないような理由で回線不備…。暑いのにたまらんナァ。いや、暑いからこその不手際かも。で、今週は一応、正常に戻ったものの暑さゆえの理由で何が起こるかも判らない。しかし、暑くても停電がないだけマシと言えるかもしれない。今から7月までは暑さのために何人もが亡くなる、何もかもが体温を超すどころか、風呂の温度より暑い中で、停電にでもなれば地獄だ。
ちなみに、本日の屋上の気温は60.3℃だった…。何時ものように裸足で走り廻っているオバハン、数日前に屋上で火傷をしたが気温を確認して納得。
■□■2006年05月13日(土)■□■
「雨乞いの礼拝」もむなしく、空には一片の雲もない。
早朝6時を過ぎ、太陽が上がり出すと気温は一気にうなぎ上り、昨日はついに42℃になった。おまけに湿気は僅か13%、ようやく勢いづいて背を伸ばし始めている畑の八升豆さまが心配になって来た。この分ではアフガニスターンの湿気は、10%を切っているに違いない…。
始末屋のオバハン、冬の間に食べきれなかった湿ったアラレや煎餅などを袋から取り出し自然乾燥。煎餅やアラレだけではなく足裏までがバリバリ乾き血が滲むのはチト辛い。八升豆作戦は暑さ防止にもなるかと、今年は欲張って広い屋上でも栽培を始めたが、如何せん暑くて日の出前の早朝と、日の入り後でないと屋上へは出られない。一昨日の屋上地面の温度は60℃以上、裸足でうっかり外へ出て3mも歩けず、その僅か3mの戻りで火傷をした…。
もちろん屋上に据付の水タンクからは夜の8時になっても熱湯がほとばしり、気をつけていないと火傷を被るという酷さ。イスラマバードの気温は42℃だが、ファイサラバードでは48℃を記録した…。これから6月末まではとにかく気温がまだまだ上昇する、根性を入れなおし夏を乗り切るしかないようだ。
■□■2006年05月12日(金)■□■
命の水を確保!
自衛のために禁を犯して、事務所に井戸(ボーリング)を掘ろうとしたのだが、時すでにやや遅しの感。隣家も夜中になると井戸を掘っているようで地響きがするという。水タンクローリー車1杯分の水が一般庶民の10日〜半月分の給料にあたる2000Rs(4000円)とあっては、買い水に頼るわけにもいかないのが解る。ボーリング業者の店頭には手付け料金を支払った人が順番待ちをしているというではないか…。1日おきに1時間しか来ない給水をいかに自分のところへ取り込むかということをも含め、人間の知恵は尽きないようだ…。息子に知恵を授けられたオバハン、明日は「自衛のために」新しい取り組みをする…。何かの本で読んだが…後20年もすれば「水」をめぐって戦争が起こると。
今はオイルを中心として、いろいろな理屈を連ねた侵略戦争が世界の各地で起こり、不穏な状態を生み出しているのだが、次に起こるであろう「水戦争、あるいは水紛争」は、さらに命そのものに直結している。パーキスターンの乾いた大自然をこよなく愛し、かつ自然食品に恵まれた当地の生活、さらには年寄りの特権とばかりに好き勝手なことをしている(今は恵まれている)オバハンだが、水がない辛さはアフガンで体験済み…。それだけに砂漠の国パーキスターンの20年後を憂うなぁ…。
さて、本日の金曜礼拝。
首都イスラマバードにあるパーキスターン最大のモスクへは、「雨乞いのため」に首相も参拝されると。また、一般市民にも「雨乞いの礼拝」を捧げるようにとの呼びかけが新聞やTVを通してあったという。後30分ほどで礼拝が始まるのかモスク内から声高なお説教も熱帯びてきた。街には車の騒音も途絶え事務所内も急に静かになった。従業員の多くも金曜礼拝に備えているのか、民族服の者が半数。
オバハンも心の中で「雨乞いの礼拝」に参加。
■□■2006年05月11日(木)■□■
先月末にタリバーンがインド人技師を殺害し、犯行声明を出していた。
「アフガニスターンの復興に携わるインド人が、48時間以内に撤退しなければ…。拉致したエンジニアを殺す!」という脅しがあったという。数年前とは異なり、いまや世界の情報が簡単に手に入るゆえに却って不穏な状況が手軽に生み出されてしまった。衛星TVやインターネット、そうしたものは本来の人間の暮らしに本当に必要だったのだろうか?あれば確かに便利だと思う、今となっては手放せない気がする。しかし、ないならないで、知らなかったら知らないままでも人間本来の暮らしに何ら差し障りはないと思う…。現に電気のない山村廻りを重ねていると、毎日の糧を得るだけに生きている人が(とても過酷な生活だが)人間としてピュアに生きているという気がする。
日本は風薫る5月と思いきや、走り梅雨でジメジメだとか。
しかし当地は41℃、ここ3週間ばかりは雨もなく乾燥して暑い。首都の生活を支える貯水池も干上がり、住民の多くは高い水を買うはめに…。
日・パ旅行社の事務所も1日おきに1時間ばかりの給水、洗濯やシャワーの水にも事欠くようになって来た。そんな市民生活の反映か、明日金曜日には「雨乞いの礼拝」が捧げられると新聞にあった。首都では井戸を掘ることは禁じられているが、どこの家でも自衛のために井戸を掘り始めたようだ…。住み込みの従業員だけでも20人はいるオバハンの事務所、降ってくれるのを待つわけにも行かず、自分の生活は自分で守るしかないようだ…。
■□■2006年05月09日(火)■□■
10月から4月半ばまで、地震被災者のことにかまけていたので、アフガニスターン支援も、北方地域での識字教室や幼児の手洗い教室(幼稚園)などなど、すべては埒外だった。しかし、ようやく地震被災者たちを追跡調査することで、なんとか長期支援のメドが立ったような…。…という曖昧な支援方針がなんとなく解るのに1ヶ月もかかった。というのも、各家庭によっての差は埋めようもなく、オバハンの考える合理的で無駄がなく、かつ生産性に僅かでも結びつくようなムシのいい支援形態などのないことが解ったというべきか…。
とにかく地震から7ヶ月たっても村へのジープ道は崩れたまま、むしろ冬に一次調査をした時より悪い。僅かな雨で急な斜面は滑り落ち、不安定そのもの。で、村への路は当然ながら徒歩。オバハンは一次調査の時に、既に村までの路を見て敗退していたから、今回は村人たちにも会えなかった…。ジョージやりほちゃんたちの報告によると、「両手を山の斜面につきながら這いずるようにして2時間近くも上がった村には、平らな場所が殆どなく、畳3枚分くらいの平地をようやく切り拓いて支給されたテントを張り、村人たちは暮らしていた」と。巡回医療こそは万人に感謝されると、アフガニスターン支援の現場から考えていたが、被災者が一様に望んでいるのは医療支援ではなく、とにかく仮設でもいいから住宅を作るための支援だ。
「働いていても、帰って落ち着いて寝る場所もない、家がないと思うと食事も旨くない…。」
NWAのテント村でふくふく太っていた村人たちは、僅か1ヶ月で一様に痩せてしまい、「なんだかとっても哀れを誘った…」と聞いてオバハンも胸ふさがる思いがした。とりあえず政府からの保証金は15万円ほど出ているらしいし、国際機関からは仮設住宅用にとトタン板が7枚出ているというが、そんな程度で「どうせよ!」というのかね?今冬は乗り切った、しかし半年もすれば再び冬がやって来る!
崩れ落ちそうな急斜面を切り拓き、仮設住宅作りに精を出せば現金収入の道は閉ざされるし、働きに行けば仮設住宅の再建はない…。
■□■2006年05月8日(月)■□■
当地では予告ナシのことは多々あるのだが…
登山やトレッキングのピーク・シーズンを前にしての観光省会議で、今シーズンから登山やトレッキングの補助要員(荷運びのポーターやハイポーター、コック)の料金が、現場で勝手に2倍半にも設定されたことを受けて、登山・トレッキングなどの旅行エージェントは大慌て!もちろんオバハンの事務所でもアタマを抱えるはめになったが、アタマを抱えていても対応策はなく、唯々諾々と要望を飲むしかないようだ。
新しく観光大臣に就任された方は女性、それもヨーロッパで観光関係の学位まで取った方だというので、なんぞ対応策はないものかと期待は高まっている。しかし、こういう料金設定が現場で勝手に決められるのであれば、今後の観光行政に期待は持てない。紆余曲折はあったにせよ20年以上もパ政府が決めた「規定の料金+アルファ」で登山やトレッキングが催行されていたことを思えば、今回の事件は政府の指導力が弱まったとしか思えない。