禁無断転載

オバハンからの気まぐれ通信
(2004年09月&10月)


■□■2004年10月31日(日)■□■
イラクで日本人旅行者殺害。
単に「可哀想に…」としか言いようがない。この前にも書いたが、旅行業界に長年身を置くオバハンからみると、注意を注意として聞いてくれない元気で好奇心あふれる若者は本当に怖い。過酷なところへ行っての「自分探し」も良し、またアフガニスターンやイラクへ行って、「自分も何かを手伝ってみたい、平和のために貢献できることはないか?」とするのも良し。でも意欲があっても、現地は甘くない。オバハンですら30年もの間、パーキスターンやアフガニスターンで暮らし、走り回っているのに、なかなか自分で納得出来るようにはならない。
困っている人のために何かを手伝いたい、支援活動もしてみたいと思うのなら、まずは充分な時間を作り出すことが必要だ。旅行の合間にチョッと手伝ってみたいなんていうのはチョー甘すぎる、その地で真剣に支援活動に携わっている人なら、邪魔になる!と怒るかもしれない。また、知らない国へ旅行をしようというのなら「地獄の沙汰も金次第」を認識すべきだとも思う。昨今はカードで何でも決済が出来ることが多く、特に若者は現金を持ち歩かない。しかし、万が一に役立つのは矢張り現金。もし、金目当ての強盗に出会ってしまったら「渡す分の現金」次第で命があがなえる。道中の強盗サマ対策に現金を用意しておくのは当地での常識。旅行だけではなく、家に強盗が入った時のために、強盗サマ用の現金を用意するのも、治安の悪いところでは常識だろう。
それにつけても、「危ないから…」と、青年のイラク行きを、止めて止めきれなかった人の後味の悪さがオバハンには凄く分かる。

「政府は青年の解放に向け、全力を尽くした!」と、良くシャアシャアと言うよ!!遺体の搬送ひとつ、米軍のお世話にならなければ出来ないくせに。情報も米軍、搬送も米軍、自衛隊の護衛も…と、何もかもがそうした中での活動・行動に、我々は疑問の大声を挙げるべきだ。
その程度の働きしか出来ない、自衛隊をイラクのために派兵する必要があるのかと。

■□■2004年10月30日(土)■□■
イラクで拉致されていた青年が殺されたらしいと…。しばらくして、「かの青年ではない」と。小泉首相が決然と「自衛隊は撤退しない。テロには屈しない。」と表明するのはいい、しかし、そう表明した段階で、彼の運命は決するかもしれないと案じないのか。イラクからのメール通信によると、強硬派は、話し合いが出来るようなグループではないと、アルジャジーラでの放映直後から言われていた。そして、それを日本政府も十分に知っていた筈だ。早い話が初めから見殺すつもりではないのか。
日本政府要人の一人は、「救出に自衛隊を投入せよ!」と立派なご意見だったが、自衛隊がその手の任務に耐えられるわけもない。日本人らしい遺体一つを運ぶにも、米軍のお世話にならなくてはいけない現状を認識すべきだ。政府の言う人道支援なるものに使われている自衛隊員は、安全のために基地外へさえも自由に出られないという条件下にいるのに。おまけに、救出ミッションを組むとしたら、二重事故を起こして欲しくないアメリカさん辺りが反対するだろう。そんなことよりも、まだ酷暑のイラクで頑張っているであろう自衛隊員を、早く日本へ戻してやったらと思う。
この上、万が一、自衛隊に犠牲者が出たら日本の世論はどう反応するのか?ウン??もしかしたら亀井静香ってオッサンは、自衛隊員の死亡によって日本の世論が盛り上がり、自衛隊が撤兵して来るのを狙っている、深慮遠謀型の策士だったのかなぁ?なんて考えてしまったオバハン。

それにしても、報道陣という人種(報道局)の悪質さには怖気がさす。「どんなお気持ちですか?」だと!一喜一憂している両親はじめ、地震被災者に対しても同様、家が壊れて泣き崩れている人、余震によって這いつくばっている人、悲しくも無様な様子を映され、それがニュースで延々と何度も流される不快さ、それがカメラマンや報道陣の報道の使命だとしたら、かくも無神経、心ない業種はあるまい。感情のこもらない声で「どんなお気持ちですか?」と訊ねて何が、どんな答えが返って来たらお気に召すというのか。

■□■2004年10月29日(金)■□■
弱々しい陽射しの秋空に、南国の花ブーゲンビリアが精一杯に伸びをしようとしている。今秋のみならず、イスラマバードは昨年から雲り空が多く薄寒い。

大統領選挙が終わって3週間にもなるアフガニスターン、カルザイ現大統領が有効投票数の55%を得て当選と、一応アメリカの筋書き通りの結果が出た。知人から「選挙も終わり、アフガニスターンはどう変わるのでしょうか?」などという質問を受けるが、その度に「何も変わらない、変わったらアフガンではない」と、不遜な回答をしているオバハン。
今朝の新聞によると、アフガニスターンではタリバーンの1勢力によってカーブル市内から選挙関係者であった3人の外国人(英国人、フィリッピン人、コソボ人)が誘拐されている。彼らは約20日間前から6人ほどを誘拐する予定であったが、3人しか誘拐できなかったと。多国籍軍や国軍が治安維持にゾロゾロ巡回している小さなカーブルの市内で、国軍のユニフォームを着けた人間に車の停止を求められたら、何の疑問もなく止まるのが普通だし、ましてや平気で銃口を向けている人間の前では抵抗も出来ない。誘拐犯たちによると、「3人の処遇についてはシュラ(全体集会)で決定するが、アメリカの敵は我々の友人。アメリカの友人は我々の敵。アメリカに協力するものには容赦をしない」と。また、昨夜は日本人の駐在員やJICA専門家・調査員などの多くが宿泊する、イスラマバードの最高級ホテルの一つで爆弾テロ騒ぎ。ロビーで8人が負傷したというので何の関係も(無いように思えるオバハンのところまでが)夜中までザワついた。
本来なら清浄なるラマザン(断食)月にこうした不祥事が起こることはなかったのに、アメリカによる力押しの政策によって(としかオバハンには思えない)、こうした不祥事が頻々と起こるようになった。ブッシュは「イラクやアフガンを攻撃したことによって、世界はより平和になった」と、言い募っているが、より平和になったなどとは、多くの人が思っていない。

■□■2004年10月28日(木)■□■
日増しに月がまぁるくなって、窓から見上げる裏庭のガジュマルの葉が蛍のように光って来た。この豪華な蛍現象は先月の満月に見つけたものだが、1ヶ月ぶりにまた見られてとても嬉しい。何で今までズッと気がつかなかったのかと我ながら不思議だが、考えてみればこの3年、自分の部屋でゆっくり寝るというのも余りなかったし、ガジュマルの樹も月光を浴びるほどには伸びていなかったか…。
標高1400mのギルギットでは最低気温が4℃、イスラマの気温も何日か前から10℃を記録するようになっている。10℃という気温になると急激に寒さを感じる、新潟も寒かろうと案じている。

イラクで拉致された日本人、とても不運な出来事ではあるが、多くのバックパッカーの実態を知っているオバハンたち旅行業者としては、ド真剣に注意をしても「まさかぁ!」と、鼻であしらい、せせら笑うだけで耳をかさない若者たちには同情できんものがある。もちろん、どんな形であっても、人間の命がかかっているから、日本政府はそれなりの対応をすべきだと思うが、何?何??日本政府はイラクの暫定政権首相と直接話をして、「人質解放に向けての協力を要請した」だと。もう何時ものことながら、何をかいわんや!!反政府グループに対して、時の政府が「ご協力を!」と言った事柄が、相手を納得させ、「ハイ、分かりました!」と言い解決に至ると思うのか??何のための反政府活動であり、反政府グループなのか?を考えてみよと、オバハンは言いたい。それを、政府 対 政府の公式図式で、建前論を交し合っての「要請」でナントカしようと思う方がオカシイではないか!
いまだにゲリラ側との接触が出来ていないというが、こういう時のためにこそ、反政府グループと接触できる人材、あるいは団体を、手持ちの駒に作っておくべきでは?その気になれば作れることだと、オバハンは思っている。

■□■2004年10月27日(水)■□■
イラクでまたまた日本人が拉致された。
イラクを自分の眼で見てみたい!とする意欲はオバハンにも解るが、どうしても!という仕事ではなく、単なる旅行者というのでは気の毒だが非難は免れまい。さらに、今回、日本人を拉致したグループは、以前に3人を拉致したグループよりは強硬派と漏れ聞くから、日本政府の対応次第では「問答無用!」とばかりの対応もアリ、と現地からの情報。
対して、小泉首相は「拉致」の事実関係を良く調べもしないうちから、自衛隊の撤退拒否だけを決めている。「テロに屈しない」とする建前は立派だが、イラクへの復興支援、人道支援のために派兵している自衛隊だから撤兵は出来ない、と言い切るのはオカシイ。自国民を護ってこその日本国首相ではないのか。大統領選挙(ブッシュ)を後押しする意味でも、悪仁義に篤い小泉としては自衛隊を撤退できないのだと思うが、「人命は地球より重い」と言って非難を浴びた人からみれば、なんとご都合主義な悪仁義か…。
猶予時間は48時間、日本国民の多くが自衛隊のイラク駐屯に疑問も持っている昨今、渡りに船とばかり乗り、首相は潔く人命優先の政策を取るべきだ。町村外相も川口オバサンのように、小泉の言いなりになるのではなく、確固たる外相としての見解を持って、小泉に献策するべきでは。
なぁんだ!カワグチのオバサンと同レベルか…と、思われ笑われないように。

■□■2004年10月26日(火)■□■
アラビア海でプカプカ浮かんでいるイージス艦の派遣が、国際的に高く評価されているから、さらに半年間も延期すると。
「ハァ〜ン?高く評価されている??」そんなもん、評価もクソもない。日本政府が高い金を払って、911以降から派兵している海上自衛隊などはそろそろ3年にもなるというのを、我々は思い出すべきだ。イージス艦の運行にかかる膨大な経費、おまけに原油高騰の折のもかかわらず、米英などの戦闘機、輸送機などなどに無料で油の補給をしているとなると、誰だった有難がるに決まっている。高く評価されているのではなく、便利に使われているアッシー君ではないか、馬鹿にされていると思え!そして、それらは我々国民からの税金から出ていることを。
イラクへの自衛隊派兵についても、世論は60数%が反対というではないか。今となっては、日本国民もイラクへの派兵が正しかったのか?否か?と、考えられるだろう。イラクより、台風の被災者、地震の被災者支援が最優先じゃぁ!!

2004年秋も深まり雪が近づき、今年のアフガニスターン支援もほぼ終了。縫製教室・識字教室、カーペット織りの未亡人たちは彼女たちなりの生活を続けて行くだろうし、スルハバットの山中で建設中の小学校も月末には完成など。そしてオバハンの日本行き(活動報告会・講演会)が近づいて来た…。
911以降、雨後のタケノコのように生まれたアフガン支援NGOも、3年を経て随分多くの団体が淘汰されたし、また、支援金の集まりやすいイラクへとシフトしたNGOも多い。ぶきっちょなオバハンは(熱の入れ方に強弱はあるものの)、一度拘りだしたら何時までも拘る癖があるから、時々ドツボに嵌る。そんなオバハンの支援活動報告会が11月22日成田上陸から開始。23日は目黒区で報告会、11月下旬は関東と東北地方を巡業、12月上旬は関西方面と広島と予定されている。報告会をご希望の方はasuafghan@hotmail.comまでご連絡を。

■□■2004年10月25日(月)■□■
もうイライラするなぁ、日本政府は何をモタモタしているの??
イラクや北朝鮮、アフガニスターンへの支援よりも先に、まず地震被災者への緊急食料支援が最優先されるべきではないの??もちろん住宅の再建も大切、補正予算も大至急に組むべき。でも、その前に緊急食料支援だ。
被災者の60%約6万人からの人が、「食料が十分ではない」と言っているのなら、どこか近場から「コンビの弁当」の類を運べば良いのに。弁当やおにぎりの代金くらいは、それこそ補正予算のうちで賄えば良いのでは?腹を空かしたことがないのであろう日本政府要人たちの鈍くささが神経に障る。
何のためのヘリコプターか?何のための自衛隊か?イラクやカンボジア、ティモールのためにある自衛隊ではない!!ちゃんと食べられれば寒さもマシ、不平不満もほんの少しは和らぐ、ちゃんと食べられないと気力が湧かないし、前向きにものが考えられない!
ニュースを見ながら怒り心頭のオバハン。

■□■2004年10月25日(月)■□■
快晴の秋空が3日間も続いたが、そろそろ薄雲が広がって来た。天気は偏西風にのって西から変わるので、日本の天気も今日あたりから雲が広がるのだろうと思いながら、地震・台風被災の方々にはまたまた難儀が降りかかる…と案じている。さらに、実際問題として、被災者の方々は家の後片付けなど、また家や家財の再建にかかる費用を考えただけで目が回ると思う…。反面、車や家財など、買い替えをする人々によって、日本経済の一部は潤いを得て復活するのかもしれない。
地震や台風の被害を嘆いているだけでは前進出来ない!これを機会に若いボランティアが育つようにも祈っている。たとえ僅かでも、どなたかのお役に立つ喜びを共有して欲しい、どんな形でも良いので「支援活動」に触れようとする人が一人でも多く出ることを念じている。

オバハンの家(日本)は、今年の度重なる台風にもかかわらず、まだ倒れてはいない。しかし、先般の台風では雨戸が吹っ飛び隣家の庭に飛び込んだという。オバハンが住まなくなって久しいボロ家は、悲鳴をあげながら今にも潰れそうになっているので、今年のような天候がこれからも先も続くのであれば真剣に考慮し、潰れる前に潰し、ご近所サマへの迷惑を防がなくてはなるまい。アタマの痛い問題だ!

アフガニスターンの大統領選挙。14日から始まった開票が、つい3〜4日前の当地新聞では開票率が20%と報じられてあったのに、今日の新聞では開票率90数%で、ほぼ終わったと。タジク出身の候補者、ハザラ出身の候補者、それぞれが民族分布%に応じて票数を獲得しているので、物凄くアフガニスターンは解りやすい国だと、改めて驚いた。タリバーン政権が崩壊、新たな政権になった時、各省庁の政府関係者すべてが口を揃えて「○○民族、△△民族といがみ合わない、アフガニスターンという国を造るために我々のすべてが努力する、しなければならない」と熱く語っていたにもかかわらず、やっぱり最後は民族に行き着くのかと。


■□■2004年10月24日(日)■□■
地震から一夜明けて、被災者の方々が寒い中で過ごされたことをニュースに見て、心を痛めながらも台風の最中でなくって本当に良かったと感じている。台風でなくっても、雨の中での被災であったなら、どんなに悲惨だったか。また、晴れた空の下で炊き出しの食料や、役所から配布されている食料を受け取る人々を見ながら、日本人にはやはり余裕があると感心している。これがアフリカやアフガニスターン、パーキスターンなど開発途上国の人々であったなら、「食料などの支援物資」確保に死に物狂いであろうと。
そういう意味合いでは日本人そのものに、また日本という国に「明日への希望」が持てるということに感動する。日本はまだまだ凄い!
当地の新聞も、ベタ記事ながら第一面で地震を報じている。

■□■2004年10月23日(土)■□■
台風、台風、台風と大きな被害をもたらす台風が10個以上も続き、またまた大地震の日本…。夏の南海地震に浅間山の噴火、春先からは山に食糧がなくって里に下りて来たクマの被害が続出。子どもへの虐待、生命保険金詐欺、低年齢化する極悪事件に殺人。もう、どうなってしまったの??と、感じる人ばかりだろう。実際、世界中が狂ってしまった、としか思えないこれらの現象だが、それらの多くについては、我々自身が生み出したものだ。地球の環境悪化(温暖化)に悪影響を及ぼして来た最大の国、アメリカや日本、これからは中国などが将来を睨んで真剣に対処しない限り、地球は救えない。
産油国で原油が暴騰しつつある、この原油の暴騰で今後は何もかもが高騰するに違いない(大もうけしているのはブッシュ・ファミリーだけ)。日本の経済のみならず多くの国々がその影響を受けるのは難くない。
辛く不便ではあるが、車に乗らない、冷暖房の厄介にならない、電気の使用を減らす、化学製品を使わない、年がら年中欲しいものがお金さえ出せば得られる生活を見直す。
早い話が、生活そのものを40〜50年くらいの昔に戻すつもりにならないと、やっていけなくなる時になった、右肩上がりの生活はもうあり得ないことをもっと、シッカリ自覚したい。

2日続きの快晴、断食をしているスタッフには悪いと思いつつも、乾いた空気の快適な誘惑に負け、事務所のスタッフ8人を動員して庭の模様替え。たまって来たエネルギーの使い場所を捜しているオバハン。

■□■2004年10月22日(金)■□■
久々の青空、陽射しも透明で秋らしい。
昨夜は気温が10℃まで下がり、いよいよ布団の用意をしなくては…と、考えている。日本の台風ほどではないにしても、こちらも荒天続きと原油の値上がりで野菜などが高騰している。断食月は普段にも増して食べるだけが楽しみの月というのに、食料品の高騰は目をおおうべくもない。政府は「サスタ・バザール(安物市場)」と銘打って各地に野外市場を設け、価格のコントロールに乗り出す有様だが、どこまでコントロール出来るのか疑問。

アフガニスターンの大統領選挙実施は9日、選挙に対する異議の申し立ては14日までが受付で、約100件の異議申し立てがあった。で、開票は14日から開始され、この1週間で20%も進んだという。1週間で20%の開票率なら全部が終わるのには合計5週間かかるというわけ??国連を初めとする諸機関(日本政府も)は、選挙管理(監視)のために多くの人間を派遣して来たが、開票に1ヶ月もかかるのであれば、その監視も重要ではないのか?
とにかく開票20%で、そのうちの60%約100万票をカルザイ現大統領が確保しているという。何が何でもカルザイを大統領にしておきたいアメリカの思惑、暗躍で彼の当選は当然だが、今も各地で起こっている衝突をみれば、アフガニスターンがこの先も落ち着かないのは目に見えている…。

■□■2004年10月20日(水)■□■
断食月の初日は、標高2800mのマチュルー村で迎えた。イスラーム教徒のオバハンだが、イスラーム教徒の義務である断食をしようという確たる心意もなく、なんとなく周囲に合わせて飲み食いをしなかったら、午後になって急に動悸がし眩暈が激しくなった。運動もしていないのに激しい動悸と眩暈でクラクラ、初めての経験に不安感が増幅。這うように部屋へ戻って血圧を測ったら93/68(普段は120/70くらい)。水分不足、血糖値の低下、エネルギー源の欠乏などなどであろうと、自分勝手に解釈して、老人と子供、妊産婦と病人、旅人は断食をしなくても良いというコーランの教えに従って、干からびかかったオバハンは断食免除としていただく。

イスラームの聖典であるコーラン(アル・クルアーン)を焼いたという青年(36歳)が、18日、ラホールの裁判所で終身刑の判決を受けた。聖典を焼いた理由については述べられていないが、コーランはイスラーム教徒の生活規範すべてを合理的に(と、オバハンには思える)定めている。
アッラーは偉大なり!

■□■2004年10月19日(火)■□■
秋晴れなどは何処へ??
イスラマバードの10月ほど、その素晴らしさを自慢の出来る季節はないというのに、相変わらずの荒天続き。気分はまったく晩秋そのもの。その荒天の合間を狙って、ようやくスカルドゥから東へ150kmのマチュルー村へ行って来た。陸路を走ればイスラマバードから26時間もかかるところだが、ジェット機なら僅か40分と、さらにガタガタ道をジープで3時間余。
標高2800mのマチュルー村には、約500世帯約8000人が住む。ここでの(小さい)母子健康指導プロジェクトなどを考え出してから丸2年、10回は現地へ通ったことになる。パーキスターン(北方地域)のことについては誰よりも詳しいと自認しているオバハンだが、それでもプロジェクトの立ち上げには10回も通わねばならなかった。強引に(どんな)プロジェクトでも、立ち上げる気になれば予算次第で直ぐに出来るのであろうが、村人に希望を聞きながら押したり引いたりしていたら、アッというまに丸2年だ。でも、時間をかけたお陰で、この間に2名が衛生士の資格を取得出来たし、これからが楽しみ。しかし、よく知っている筈の北方地域でさえ、こんな調子だもの…と、半ば自嘲しつつも、新しいプロジェクトの立ち上げが出来たことには喜びを感じている。
村から見える、インドとの国境をなす高い山々だけではなく、健康指導センター(幼児への手洗い指導と、村人の寄生虫撲滅、成人女性への縫製教室併設などなど)のすぐ裏山でも厚い雲の中では雪が舞い始めた。新米の衛生士たちの活動を楽しみにしながら期待している。

アフガンの大統領選挙が終わって10日。
国連だったかの発表によると、選挙人登録は1200万人とも1050万人とも言われていた。しかし不正に二重三重の登録をした人は数多いて、正規の登録者は500〜700万人だとヒューマンライツ・ウォッチングだったかは言っている。
選挙結果は10日もたって、ようやく現カルザイが100万票で62.6%、対立候補のカヌニが17.7%、ドスタムが9.3%の票を取ったと新聞で報じられているが、この分では全部の開票に1ヶ月はかかりそうだ。開票委員??の作業風景はノンビリ椅子に腰をかけ、オットリ、オットリ、ノロリ、ノロリとしていて、まぁず幾らでも不正可能に見えるところが恐ろしい。
投票箱を運ぶ車輌が昨日も襲われ、5人もの人が亡くなっていることなど、選挙妨害はまだまだ続いている。

■□■2004年10月13日(水)■□■
イラク復興支援会議。またまた日本政府は、我々の納税した中から莫大な金を費やすという。かっては日本国民の総てが、中産階級意識を持っていたらしいが、今やそんな総中産階級意識は何処へやら??これからますます国民の生活は厳しくなるというのに、国際貢献と称してムダ金が垂れ流されて行く。アフガン支援に使われた金、イラク支援に費やされた金、世界の各地でムダにされた金額はいったい幾らくらいになるのか?

知り合いからのメール。イラクで自衛隊員が亡くなったかもしれない、とあったが、何処を探してもまだそのニュースは流れていない。日本からの多くの報道陣は、自衛隊宿営地で自衛隊の恩恵を受けているらしいから、報道規制があっても抵抗できないのでは??と、歯がゆい。が、何事もないことを祈っている。

■□■2004年10月10日(日)■□■
アフガニスターンの大統領選挙も終わった、どんな結果が出るのか?
国連の発表によると、女性有権者の登録は20数%ということだったが、本日の新聞などでは女性も47%が登録済みとか。でも、衆目の一致は、二重三重の不正登録がたくさんあるというし、アメリカ主導の選挙には期待していないと。こちらの地方選挙も同じく、有権者を上回る投票数というのはさほど不思議ではないらしい。
投票済みの人の親指にマーカーかスタンプで印をつけていたが、あんな子ども騙しな印など何の役にも立たない…。除光液かシンナーで一拭きすれば取れてしまう印に何の意味があるのか?と、皮肉な目で投票所を眺めたオバハン。
とにかく、この大統領選挙のおかげで、アフガニスターン逃げ出す国際機関スタッフたちでイスラマバードのホテルは満室、時ならぬ潤に大手のホテルはホクホクしている状態。何はともあれ、風が吹けば桶屋が儲かる式に、隣国アフガニスターンでことが起これば、常にパーキスターンも影響されて来た。

■□■2004年10月09日(土)■□■
実はアフガニスターンだけではなく、パーキスターンの北方地域でも地方選挙の真っ最中。
こちらの投票日は12日だが、早々と熱戦で過激であることは言うまでもない。農作物の刈り入れも終わり、季節は絶好、普段から娯楽のない人々にとっては熱の入らないほうが不思議だ。スカルドゥ(マチュルゥー村)での新プロジェクト(保健指導)立ち上げに、この夏は北方地域へ何回も通ったが、今回は悪天候でフライトも飛ばず、カラコルム・ハイウエーも土砂崩れで封鎖とのニュースに加え、足となるべきジープの確保も困難とのことで、北方地域行きを延期。
アフガニスターンからのスタッフとの打ち合わせを国境でしようにも、こちらも市外へ出る道路が封鎖されていて、街は戒厳令状態というから、今週のオバハンは何をするにも身動きが取れていない情けない状況…。

そんなわけで、本を片手に片目で、ここ10年来で最も強い台風という、そのニュースを見ている。
ニュースの合間に大型連載???ドラマの「新撰組」というのが挟まった。なんじゃい!?このヘボドラマは?出演者の姿形は徳川時代の末期になっているのかもしれないが、ドラマは民放ではないTV局らしい??ヘボなホームドラマそのもの。演技が下手なのはもちろん、しかし、特に「男」の顔がいけない。なんじゃぁ!あのシマリのない顔は!日本が豊かになった証左かもしれないが、「男」にキリリとしたものがなくなっている。サムライはあんなにニタニタ、ベタベタ、デレデレ、クネクネしないものだ(と、オバハンは信じている)。オバハンの頭の中にあるサムライは喜怒哀楽を表さず、やはり「武士は食わねど高楊枝」、プライド高く「男」を張っていて欲しいものだと思っている。
ここにも敗戦で、価値観を根底から変えられた世代に育てられた、骨無しになった「男」の陳列を見る。もちろん、骨無しは「男」だけの問題ではないけれどネ。

■□■2004年10月06日(水)■□■
いよいよアフガニスターンの大統領選挙も間近くなったので、「情勢はどうでしょう?」と、聞かれることが多くなった。それについては、詳細をオバハン自身も知りたい。もっとも、日本では流れないニュースがパーキスターンでは新聞に載っているから、オバハンは日本にいる人よりも知っているかもしれない…という程度だ。
とにかく、大統領選挙の投票日までは僅か、タリバーンが選挙の妨害をするべく、選挙人登録所や投票予定所を襲撃しているニュースにはこと欠かない。また、投票日の当日には投票所を襲撃するであろうし、政府が治安をどこまで保てるか…と。
ただ、アメリカがカルザイの対立候補者へ金を撒き散らし、立候補を取り下げさせるなど、など。ともかくアメリカ(ブッシュ)は形振りを構わず、国民による民主主義な「投票による」選挙が出来たという実績つくりに拘っているようだ。
公正な選挙が出来るようにと、日本政府派遣の選挙監視員が3名、またNGOからの選挙監視員として、知り合いがパーキスターン国内や、イラン国内の難民キャンプへ行くが、選挙監視員というよりは「アメリカ主導の選挙実施を見極め、公正だったとお墨付きを与えて、アメリカの政策を有利に導く人」的、役割を担っているだけでは??と悪読みしてしまう…。
アフガニスターンにいるスタッフたちの話では、カーブル市内の携帯電話は通じないというし、市内から国境への幹線道路も閉鎖されていると。それだけを聞いていると、何だか「戒厳令下」の状況にも聞こえる。

■□■2004年10月02日(土)■□■
やりました!イチロー、偉い!こういうことは本当に、純粋に喜べる!
オバハンも、その1000分の1で良いから、達成感に辿りついてみたい。達成感の先にあるものが、次なるステップと解っていても良いから。
アフガニスターン支援も丸3年、「支援活動は自己満足である」と言い切っているが、その「自己満足」にも辿りつけない…。

■□■2004年10月01日(金)■□■
日本では夕方7時のニュースを、当地は午後3時に見る。
昨年までは野球などに何の興味もなかったが、球団合併問題から「頑張る古田」に関心を持ち、イチローの新記録を待望してTVニュースを熱心に見ることになった。そのニュースしか見ないオバハンの邪魔を、本日は新防衛長官がやってくれた。新しい閣僚の人となりの紹介という意味もあろうが、「犬が…好き」という新防衛長官に対して、犬がメッチャ迷惑そうであり、怯えていたのには笑えたというか、情けなかった。そんなことしか紹介することがなかったのか?と。犬好き人間から見れば、新防衛長官宅と犬の態度は、長官が普段から犬と触れ合っていない、可愛がっていないのが確かに見えたから…。
で、新防衛長官はモチロンのことながら小泉のイエスマンで、「集団的自衛権の行使」推進派。小泉は「日本を守るために戦っている米国が攻撃された時に、集団的自衛権を行使できないのはおかしい。憲法ではっきりしていくことが大事だ」と述べている。集団的自衛権が行使出来るのなら、後はなし崩し的にますますアメリカへ追随、おおっぴらに参戦していくのだろうと思う。
しかし、敗戦後60年になろうとしている今になって、なぜアメリカは日本に軍隊や交戦権をもたせたいのか?確かに、日本が独立した軍隊を持ち、交戦権を獲得したならアメリカの経済的負担が軽減する。しかし、それ以外に何をさせようというのか?
世界的に見ても、一定の軍事力を持たない国は外交的な発言力を持つことが難しいと言われる。また、「軍事力のない国は独立国ではない」とまで言われるが、本当にそうなンだろうか?日本の外交下手は軍事力がないからではなく、敗戦によって人間としてのプライドをもなくしてしまったことに因があるのでは。世界には日本の憲法9条を高く評価する国があることを忘れてはならない。オバハンは改憲論者ではないが、パーキスターンという国に住んで、ここでモノを考えると、現行の憲法9条を守っていれば良いだけではないのも理解は出来る…。

■□■2004年09月30日(木)■□■
本日も白っぽい空で、霞か雲か見極めがなかなか難しく、秋の空とはとうてい思えないのは確か。たぶん、アフガニスターンは秋晴れ…と思いつつも、超怖がりなオバハン、大統領選挙たけなわのアフガンへは行く気にもなれず、その分、パーキスターン国内での活動に走り回っている。そんなわけで、ついに日・パ旅行社の事務所からも正式にお暇が出た!!オバハンの机は事務所から1年前に撤去されてしまっていたが、今回は「中途半端に仕事をされると却って迷惑!」と引導を渡された。今までは事務所を留守にした分、それを取り戻そうと自分なりに必死?になって、努力したが、これからはもうズ〜ッと遊んでいても良いと嬉しいような淋しいような…。でも、体が動く限りはアチコチを走り回るつもり。
だから、もう頼まれても事務所の仕事はしてアゲナイ。

パーキスターンも山村部や南部の砂漠地帯、アフガン国境に近いところはアフガン以上に貧しく、支援活動などを始めればきりがない。30年もの間、パーキスターンで生計を営み生活させていただいたオバハンの家族や、事務所の大住などはパーキスターンに対して大恩がある。日本に生まれ育っていれば、自国日本に対して持つ「大恩」などという感情を知らずにいたかもしれない。しかし、長年の間、他国に置いていただいたというオバハンたちの感謝は深い。その「大恩」を知っただけでも日本以外で生活できた意味は大きかったと思う。また、それを子どもたちだけではなく、事務所の大住も理解してくれているからオバハンは走り回れる。というわけでカーブルまでは行かず、アフガン国境のペシャーワルまでひとっ走り、『アフガン難民を支える会−SORA』のスタッフを呼び寄せ、10月分の仕事の指示に出かける。パーキスターンに住んでいるからこそ、簡単にスタッフを呼び寄せたり、行ったり出来るのがオバハンの強み。

■□■2004年09月29日(水)■□■
またまた日本は台風、大雨で被害が相次いでいる。アメリカのハリケーンといい、日本の台風といい大自然の報復かなぁ…と思ったり。本来ならパーキスターンもセカンド・サマー(第二期夏)とも言える乾暑の季節だが、本日も雲の多いスッキリしない一日だった。けれども、夕方からは雲が切れ出し、文字通り『月に群雲』の素晴らしい中秋の名月が見られた。屋上で夜風に当たりたかったが、出入口に鍵が掛かっていて、気持ちの良い夜風には当たれなかったので、お月さまには失礼だったけれど、ベッドに寝転んで背の高いユーカリの樹にかかっている満月を眺めることとなった。ユーカリの樹はそよとも動かないのに、群雲の方は結構速く流れて、ぼんやり朧月になったりピカピカの姿を見せたり。おまけに、窓の外のガジュマルの若葉に月光があたり、点滅はしないけれど、それが蛍に見える豪華さ!自然の織り成す大演出に眼を見張るばかりだ。

ニュースでは既に「国連の常任理事国入り」というのが報道されなくなったが、オバハンには常任理事国入りが気になってならない。「常任理事国入りを果たそうとするなら、その観点から憲法9条を考える必要がある」という、パウエル国務長官の言葉を日本政府はどう受け止めているのか…。さらには、憲法9条では海外での武力行使が出来ないとされている。国連での軍事制裁を含む決定がなされた時、常任理事国入りをした日本はどう対応するのか?などなどを考えた時、軍事大国化への道である「常任理事国入り」には反対しなければと思ってしまう。それでなければ、常任理事国入り後、なし崩し的に「憲法9条」の改正を推し進めるであろう日本…。

軍事国家であった日本。第二次世界大戦だけでも日本人の死者は300万人、戦場になった地域住民の殺戮は2000万人というではないか。そして前回も書いたが、その責任を正式に取った人はあるのか?

「毎日新聞の『「ひと』欄に、「戦前責任を問いかける」と長崎大学の教授で哲学者、高橋眞司さん(62歳)が紹介されていた」と知人からのメール。オバハンの心に響く論理なのでここで紹介したい。
「戦争期に戦争責任があり、戦後期には戦後責任があるように、一国が戦略戦争の戦端を開くことがせきるように戦争準備を整えていく時(自衛隊のイラク派遣、有事法制の成立)、そこには戦前責任がある…と。今の日本の状況は、既に戦後期ではなく、戦前期であると。大学の学生たちに、「私と20歳前後の君たちに戦争責任はない。私に戦後責任はあるが、君たちにはそれさえもない。しかし、戦前責任は君たちにもある」と講義されているそうです。「今は、十分な参政権もある。無関心、無自覚、無知ではだめ。若い世代は特に戦前責任を問われている」と。
昭和初期の戦前期、戦勝国の日本国民は天皇制の下で、戦前責任を果たせず、太平洋戦争に突入した…」と。

■□■2004年09月28日(火)■□■
朝からニュースは新内閣ばっかり…。アカ〜ン!新内閣!
まったく酷い顔ぶれの内閣だ…。民主党や、共産党、社民党も新内閣人事をこき下ろしていたけれど、ホンマに酷い内閣が出来たものだと情けない。それのみか、「変態オヤジ」と国外にまで醜名を馳せた山拓や、小泉の操り人形であり人間らしい暖かな感情を持っていそうもない、川口のオバサンが共に首相補佐官とのこと…。結局のところ、品性下劣な山拓を傍に置きたいということは、小泉も山拓と同じということ。あぁ、あの下劣さには虫唾が走る…。
911の直後、イスラマバードでたまたまオバハンは山拓の直ぐ横に同席、1時間半もじっくり観察し話す機会があった…。あの、最低な態度を直に見ることがなかったら、ここまで嫌悪感を持たなかったと思う。あぁ!朝から何度「アカ〜ン、新内閣…」と嘆いたことか。
民営化へ向けての強化人事といえば聞こえも良いが、早い話が恥も外聞もなく、小泉のイエスマンを並べただけではないか!!今や大きな権力を手にした竹中はアメリカ至上主義、アメリカの権益に凝り固まって、その立場からのみの政策実践を望んでいるとしか見えない。改革といえば、通常は良くなるとの印象を持つが、日本が今、進めている改革は長い眼でみればアメリカの権益を増大させるものばかりではないか!という、批判がアチコチで起こっている。政治に無関心で声を上げない多くの日本人にも責任はあるが、その無関心な人々に関心を向けさせる、ほんの僅かな努力を私たち自身がして来たか?と、改めて問い直す必要もある。さぁ!自分の周りにいる政治無関心な人へ、小泉政権の独走振りを伝えるべきだ!子供や孫を戦地へ送らなくても良いように。

原油が50$台に乗ったと…。
世界各地での治安悪化が原油高騰の原因といわれているが、世界の各地で暴動やテロ、クーデターを起こさせるために、後ろで糸をひいて来たのはアメリカであり、かってはソ連だった。今回も世界各地で治安が悪化、それによって大儲けしたのはブッシュファミリーだけだ!!
日本政府が国連の決議を無視してまで、イラクへ一早く自衛隊を派兵した裏には、やはりオイルという権益が絡んでいて、人道支援が目的ではないことが解っている。今の日本にオイルが入らなくなったら、それこそ日本は崩壊するしかないかもしれない。しかし、自国さえ良ければ良いとする発想は転換すべきだ。オバハンはパーキスターンで物質的に恵まれない生活を30年も続けて来たが、だからといって不便だと思ったことは少ない。むしろ何もない生活の清々しさを知り、人間の逞しさや、暖かさを知った。

■□■2004年09月27日(月)■□■
近頃は毎朝、眼が覚めるたびに秋の深まりを確認する。
何よりも思うのは、毎朝ほぼ同じ時間に目が覚めるのに、外が日に日に暗くなって行くことだ。立秋を境に夜がだんだん長くなって行き、陽射しの弱まりを楽しむ余裕も出て来た。夏の間は重苦しく感じた、むせかえるような「夜香来」夜の女王の香りにも、爽やかさが深くなっている。

小泉首相が意欲を燃やす「国連の常任理事国入り」に対する記事を拾い読みしてみた。
小泉の意欲、信念、主張はシッカリあったが、憲法9条との関係というか、整合性などに対する日本国民向けの説明は皆無だった。国連の常任理事国になったら、どんな国益があるのかという国民向けの平易な説明もない。また、イラク戦争に対しても、アメリカのパウエル国務長官自身が間違いだったと認めているにもかかわらず、「日本の判断は正しかった」などと言い募っている。
自分を欺くのも平気な人間に日本を任せていていいのかと、単純なオバハンは今さらながらに心配している。敗戦時、周囲の思惑で天皇が責任を取れなかったのかもしれない。しかし天皇が責任を取らなかったことで、敗戦後、どれほど多くの日本人が「責任問題」を軽く考えるようになったのか、これは計り知れない大きな損失だとオバハンは常々思っている。現に小泉のような首相が生まれているではないか。

小泉だけが詭弁を弄するのではなく、そうした風潮は日本全体をおおっている。もしかしたら、目的(大義)のために手段を選ばないということ自体に首相は酔っているのかもしれない。国益も大切と思う、しかし、我々の住んでいる地球を眺めてみると、その資源には限りがあるし、我々日本人だけが、或いは現在の先進諸国といわれている数ヶ国だけが豊かであれば良いわけではない。
遠くパーキスターンなどという、日本からみたら遥かに貧しい国から、日本を眺めているオバハンには日本の精神的な貧しさが、自分さえ良ければ良いとする「その貧しさ」が気になって仕方がない。

■□■2004年09月24日(金)■□■
何時までも蒸し暑さのとれなかったイスラマバードも、立秋の声を聞くや急に朝晩の気温が下がって来た。朝の光にも真夏の強さがなくなったし、フワフワした秋雲の後ろから遠慮がちの光を投げかけて昇って来るようになった。ありがたい秋の訪れに、あらためて自然の偉大さを感じてしまう。赤道直下の夏ばかりだったら四季の移ろいもなく、まったく情緒のない生活かも??

ニュースでは、小泉(日本政府)はじめ川口外相もニューヨークでの国連総会で「常任理事国」入りを熱望して頑張っていると。それに対する日本国民側への説明も、取材もないのが不思議と言えば不思議。一般国民の生活には遠い遠い「国連」のお話かもしれない、しかし、「常任理事国」になればどういうことになるのかという具体的な説明もない。まぁ、小泉政権になってから、自衛隊派兵にしても、年金問題にしても、早い話が何の説明らしい説明もなかったのだから、いまさらの感もあるが、一般国民にはどうせ解るまい!などと思わず、何度も何度も説明して欲しいものだ。
常任理事国になったら「核」が持てる、自衛隊などというまやかしの名前ではなく正式に「軍」に変えられるなどなどと。オバハンたち一般国民の知らないところで、急速に軍事強大な国家への道を歩もうとしている日本を、今、止めなくては何時止めるのかと思うのだが。
常任理事国入りを熱望して活躍する小泉や川口の報道はあっても、それに反対する立場の報道がないのは凄くおかしいのではないか?

■□■2004年09月19日(日)■□■
モンスーンが明けたのに、まだまだ少し蒸し暑い。朝夕は各段に涼しくなったが、あまり空気が澄んでいるとも思えず、近郊の山の稜線がくっきり見えない。未明に大雨が降ることもなくなったが庭木の元気はすこぶる良いから、たぶん空気中の湿気を吸いあげているのだろう。おかげで草木が伸びることは甚だしく、しばらく油断をしていたら青竹がスクスク増えてしまったのでスタッフを動員して竹の世話。無駄な枝を掃い、形を整えたらスッキリして気分一新。おまけに竹の子が10本以上も採れたので、今夜は『竹の子と鶏のカレー』を楽しむつもり。シャキとした歯触りの竹の子カレーをフゥフゥ汗しながら食べる。

それにしても、短いメールの送信に2分から、酷い時には5分もかかるし、たかだか10通のメール送信に30分以上もかかるという有様。とにかく何をするのにも遅い!遅い!その上、電話回線が悪いので何度も切断になり、回線をつなぎ直すことになって不便この上なし。事務所のPCはLAMシステムになって常時つながってはいるものの、停電のたびに接続しなおさなくてはならないし、日本語バージョンが入っていないので、せっかちなオバハンのためには役立たず。11月に日本へ行ったら「ちゃんと動くPC」を買わなくては…と思いつつ、いつも通り、「でも…勿体無い…」と悩んでいる貧乏性なオバハン。
とにかく、いつもちょこちょこと時間を見つけて書く『きまぐれ通信』だが、思うように動かないPCにてこずり、書く気がしないので「お詫び」を申し上げます。

■□■2004年09月18日(土)■□■
自分用の古いPCの調子が2ヶ月ほど前から極悪で、ここ暫くは息子のPCを借りていた。しかし、それも8月末に立ち上がらなくなって壊れてしまった。今まで使っていたオバハン用のPCは、古くてキャパも小さく、「文字変換」に凄い時間がかかる。その変換を待つ時間の長さに耐え切れず、もう何を書く気にもなれず、『きまぐれ通信』はズッと更新が止まったままで、たくさんの方々からご心配をいただいているようだ。しかし、オバハン自身は健在そのもの!

過酷な、アフガニスターンのバダクシャーン州とワハーン回廊の調査から帰った直ぐ後にもカーブルへ行き、学校建設現場を廻って来たし、イスラマバードへ戻ってからは パーキスターン北方地域を2度も往復、ジープで走りまわっているのは何時もの通り。
この間は旧知の先生にお誘いをいただき、運良く『ヒマラヤの薬用植物国際会議』にも参加させていただいた。 アフガニスターンの人々にとって、アヘン栽培に優る換金作物がないものか?と、常日頃 から目を光らせているオバハンは、専門家の先生方から何ぞエエ話しが聞けないものか?と、ノコノコ出かけたという次第。
アフガニスターンのみならず、パーキスターンのカラコルムやヒンズークッシュ・ヒマラヤの山麓に住む人々にとって、どんな物でも良いので換金可能なものを植えたいと思うのだが、そこは素人オバハンの悲しさ、また農業や林業にはトンと疎くて支援活動は遅々として進まない。オバハンの思うように支援活動が容易に進むのであれば、専門家の立場もないというもの!と、自分を慰めてはいるが、達成感には程遠い。

オバハンは野球ファンではないが、今季のイチローの活躍や、今回のプロ野球始まって以来と言うストライキには注目している。大体が巨人のオーナー、ナベツネが勝手で傲慢過ぎたと、詳しくは解からないままにもナベツネの態度に反感を持った日から、オバハンは選手団の味方になった。古田ガンバレ!

■□■2004年09月01日(水)■□■
やれやれオリンピックが終った。
当地ではTVで競技を見ることが出来なかったが、日本勢の予想外な活躍ぶりに単純なオバハンは喜んだ。何よりも出発前の選手たち一人一人が明るくて、「自分のために精一杯頑張ってきます」という態度が好もしかった。
かっての日本選手のように「日本のために」という重圧に負け、自殺をするようなことがあっては、オリンピックの本来的な意味合いが薄れるというものだ。そういう意味では、かって自殺した選手の二の舞を踏ませるようなことがあってはならないと、陸連などは学習したのであろうか?もし、そうであれば、自殺した選手が後輩たちのために、金メダルにも及ばぬ大きなモノを残したことになり、彼も浮かばれるというものだ。
しかし、気分が悪いというか納得が行かないことも幾つか、あるにはある。中でも、あの『長嶋ジャパン』という野球チームに付けられた名前にはガッカリものだ。長嶋は日本の野球界にとってはなくてはならない人かもしれない。しかし、何も長嶋という個人名を野球チームにつけることもなかろうに。『なでしこジャパン』は可愛くていい、しかし『長嶋ジャパン』なる命名には正直言って気分を害しただけ。誰が付けたのか、まったくセンスを疑うヨ!

ニューヨークでの共和党大会で、ブッシュ米大統領は対テロ戦争について、「勝てるとは思わない」と語ったとか。目に見える形での軍事的な勝利を得られないと認めたらしいが、以外にバカ正直な発言だったと感心?している。対テロ戦争というよりも、キリスト教文化とイスラーム教文化の対立、あるいはアメリカの押し付ける民主主義に対する文化的対立に、勝つも負けるもないもんだ。こうした対立がアメリカによって「テロ」と呼ばれるのなら、人類が消滅しない限り「テロ」はなくならないということだ。
大統領は、対テロ戦争の長期的な戦略として、自由と民主主義を世界に広げる必要性を強調したと。また「非民主的な場所に民主主義が根付いた例」として日本を挙げ「父が戦った日本はいま、我々の親密な同盟国だ。小泉首相は平和な世界を作る上で私が最も緊密に協力している一人だ」と述べたなどが新聞に載っていたが、その民主主義と自由と平等教育のお陰で、我々日本人が無くしたものは計り知れない。

遠く日本から離れ、このインド亜大陸の片隅から日本を見るとき、日本社会が崩壊に向かっている証をまざまざと感じる。
ここ3年近くはアフガニスターンなどのフィールドを走り回って、イスラマバードの事務所には殆どいなかった。久々に事務所で仕事をしてみて、日本人との応対の中で「日本人として、また人として無くしたもの」の多さを見て、改めて驚いている。