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オバハンからの気まぐれ通信
(2004年05月&06月)



■□■2004年06月27日(日)■□■
出た!出た!ついに小泉ポチが正体をあらわした。
何?何?集団的自衛権の行使が出来るようにだと??
自衛隊と一緒に戦っている米軍が攻撃された時、同時に行動できるようにすべきと。ブッシュとポチの間で、どれほどの密約が出来ているのか?という本がつい最近、出たのだが、どこからか圧力があったのだろうか?すぐに書店から無くなったと友人からのメールにあった。
憲法9条が、世界に誇れるかどうかについては言及しないが、それでも、何もかもがなし崩し的に変わりつつあるポチ政権の下、ポチの言うように憲法改正をすれば、日本はアメリカの同盟国として世界中に戦争をしかけ、しかけたからには報復されるという構図が出来上がる。
今でさえも、加害国として日本は受け止められている。多くの国では誰も復興支援活動だけに、自衛隊が派兵されたとは素直に受け止めていない。
集団的自衛権=侵略が可能な国という構図を許してはならない。

■□■2004年06月25日(金)■□■
イラク各地でのテロ(?)、僅か一日の反政府、反米抵抗運動で結局100人近い人が亡くなったようで、本当に酷いことだと思う。同日にはイスタンブールでも、そしてパーキスターンのグワダル港湾建設現場でも、4つの爆弾が炸裂している。先月の3中国人殺害、この間の中国人が巻き込まれた港湾事故といい、今回といい、中国人を狙ったものなのか?外国人全般を狙ったものなのか?港湾プロジェクトに関わる利権で利害の対立なのか?単なる同時テロなのか?
まったく、気を許せないことだ。

参院選告示、小泉政権も問われるのだろうが、国民自身も問われるのだと思う。大いに周囲への影響をお互いに行使して選挙を身近いものとして行かなくては。
小田原市だったかでは、選挙への関心を高める運動を始めたと。全国の市町村も、おざなりの選挙関心キャンペーンではなく、仮にそれがお祭り気分であっても良いので、真剣に選挙に対する高まりにつながるような運動をするべきだナ。
最近、しみじみ思うことのひとつに、他人のために汗を流し音頭をとる人がいなくなったということを。かっては親分肌の人がいて、いろいろ汗を流すことを厭わなかったのに、近頃は文句はいうが何もしない人が増え、ますます気分の悪い社会が醸成されつつある…。
親も社会も、利己的になり過ぎた。
ひとえに教育が悪い。

■□■2004年06月22日(火)■□■
イラクで韓国の人が拉致された。
身の安全は約束されているらしい??イラクへの増兵反対、撤兵を要求しての「拉致」というが…。

イラクへの、派兵増員される韓国軍3000人のうち37人(5月末)がイスラーム教徒に改宗したらしいが、韓国政府や改宗した方々の思惑は別として、「何だか胡散臭いですネ!」とは、ウチの従業員たちのセリフだ。他人の信教についてオバハンにはとやかく言う権利もないが、イスラーム教を理解しようと学ぶ中で、イスラーム教の良さ?に触発されて改宗を思い立ったのであろうか?それにしても、唐突といえば唐突。
韓国にはクリスチャンも多く、イスラームとキリスト教は教義が根っこの部分で同じ宗教だから、理解し易いのかもしれない。しかし、「神への絶対服従」というようなことが、本当に可能なのだろうか?
従業員たちの言うように「表向きだけを整えて、少しでも自分の身の安全を確保」?そこまでして世界平和に貢献??しようというのであろうか。エライ、根性モノ。立派ともいえるし、動機不純で姑息、胡散臭いと見る真のイスラーム教徒たち。

■□■2004年06月22日(火)■□■
「多国籍軍という『軍』の文字に、国民は拒否反応を持ったようだが、自衛隊は軍とは関係ないのです」だと。まったく小泉の論法はムチャクチャだと思わない?
多国籍軍に参加するについて、独立した指揮権を持てるように米英の了解を得ているという、G8サミットでの超暴走から始まって、多国籍軍の『軍』という文字をに勘違いするな!だと。どこまで国民を愚弄したら気がすむのか?多国籍軍は、あくまで軍隊であり、軍隊の一員となったら指揮権が別の筈はない。小泉の物知らず、『軍』に関する認識のなさ、ノー天気ぶり、もうなんと表現すれば良いのか!!
そもそも、自衛隊を派兵すること自体が憲法違反になっているにも関わらず、いろいろ言いつのり、日本語を自分流に解釈するのにも呆れる。アンタの持つ日本語辞書と我々が持つ日本語の辞書は違うと言いたい。

首相の超暴走、独裁に閣議が後追いで辻褄合わせをしている状況に、私たちはもっと声を上げるべきではないの?ようやく、小泉の支持率が、不支持を僅かに下回った。超暴走、独裁、レイプ裁判、そんな小泉を支持している人の神経を疑う!

■□■2004年06月20日(日)■□■
この間は、わからんなぁ!を連発したが、きょうは「よく言うよなぁ!」を連発したい。本当に「よく言うよなぁ!」
アメリカの言い分は「新たなテロを未然に防ぐための攻撃は許される」と。
そして、イラクの首相もよく言うよなぁ…。「テロリストへの(アメリカの)攻撃は、イラクの何処であっても歓迎する」と。

アメリカの空爆によって、イラクの一般市民が22人も殺されたというのに、ホンマによく言うよなぁ。民放ではないTV局の日本語訳が間違っていないとしたら、これでイラクの首相も一般市民の恨みをかい、アメリカのお先棒を担ぐだけの人間として、怒り狂った市民から報復を受けることになるだろう。
パーキスターンとアフガニスターンの国境地域でも、テロリストを匿ったということで掃討作戦に終止符がつかない。これが今後のパーキスターンにどんなに大きな影響を及ぼすかなんてことを、微塵も考えていないアメリカ。
酷い、酷いと怒っているオバハンだが、イラク首相の談話などを聞いていると、行き着くところまで行った、開けてしまった地獄にふたをするのは至難。世界中にテロを蔓延させたブッシュの罪は、神の前で裁かれるだけだと思う。そのブッシュが神を深く信じているというからお笑いだが。

■□■2004年06月20日(日)■□■
アメリカの強圧でイラクのみならず、世界中がますます大変になっている。
アメリカは自国の政策が受け入れられていると自画自賛だが、リビアのカダフィにしてもアメリカの政策に納得して「核の放棄」をしたわけではない。見返りもあったろうが、イラクのようにこじつけの理由で攻撃され、自国民を不幸にしてはならないという思いで、膝を屈しただけではないか。世界大戦時はイタリア、ドイツ、日本が悪の枢軸とよばれていた。大国の都合によって「悪の枢軸」は変わる。
パーキスターンもアメリカの強圧に抗せず、言いなりとなってアル・カイーダやタリバーンの掃討作戦を延々と国境付近で繰り広げているが、一昨日はついにWANA地区の部族長も射殺された。今月に入ってからは戒厳令状態で日常生活にも大きな支障が出ていたWANA(パシュトーン部族)地区住民の、アメリカやパーキスターン政府に対する恨みは大きく、今すぐに掃討作戦をやめなければ、テロをパーキスターンへも撒き散らすとの宣言をしている。
印・パ間にはいい関係が生まれそうで、一つの心配事がなくなりそうな矢先、今度は国内問題に翻弄されそうな気配にオバハンの心配はつきない。そんなわけで、パシュトーン地域を通過することになる、陸路でのアフガニスターン入りは控えたいと考えている。まったく不便な世の中になったものだ。

重苦しい曇天、頭痛薬を飲みうたた寝をしていたら、頭の上に積み重ねていた本が顔の上に倒れ落ちてきた。よりによって『ブッシュ、私はアメリカを変える』だと。クッソー!アメリカを変えるだけに止まらず、世界中を強圧でねじ伏せテロを撒き散らした(今後はさらに撒き散らす)張本人メが。

■□■2004年06月18日(金)■□■
わからんなぁ!ホンマにわからんなぁ!
多国籍軍に参加する場合は、自衛隊の単独指揮権の許可を米英からも既に得ていると。早々と手回しの良いことだが、ホンマにわからんなぁ…。
この間も書いたが、それなら多国籍軍に入る必要性がまったくないというのにネ。オバハンの単細胞アタマをもってしてもわからんことを、皆はわかっているのかと毎日のニュースを見ながら不思議。
「最近の政府のあり方に、国民は怒っていますヨゥ!」とは、知り合いのメールだが、その怒りと不信感を皆はどうしているの??反対の意思表示をしない限り、「賛成」と同じことではないの!!と、オバハンには羊的、日本人が不思議で不思議で仕方がない。なんとか言え!コラ!しつこく返事の強要をすると「人非人と思われるから、日本では口に出せない」だと。

相変わらず日本での「小泉レイプ」報道はないらしいが、「中国のメディアはいっせいに国会での小泉暴行疑惑の質疑について流しています。結構詳しい記事です」とのこと。パーキスターンのメディアにも教えてやれば結構よろこばれるかと思うが、自国の首相の醜聞ではオバハンもバツが悪い、ここは小泉のためではなく我が日本のために、小泉に貸しを作ってアゲル、大いに感謝して欲しいものだ。
海外でのニュースの方が「小泉レイプ」を大きく取り上げていて、結局のところ知らぬは我々日本人ばかりということだ。
何時だったかの新聞に、論説委員ともあろう方が「中東あたりで広島や長崎の原爆を知っている人はない、イラクでも知っている人はない」なんて解説をしていたが、広島・長崎の悲劇はパーキスターンのどんな山村や田舎に行っても人々は知っているし、アフガニスターンでも知られている。
論説委員サマのモノ知らずぶりには呆れるばかりだ。

■□■2004年06月15日(火)■□■
昨朝の新聞ではモンスーン入りが3日ほど後から、それもパーキスターンの東南部と書かれてあったのに、なんのことはない今朝は未明からとんでもない大雨。乾燥した天候に身体が慣れていたので、昨日の湿度39%は結構こたえて、ついに就寝前に2時間も扇風機をまわしてしまった。雨の降り方といい湿気の具合からといい、モンスーンに入ったようだ。未明の大雨は、心の準備もできていなかったので屋上の掃除にまで気がまわらず、屋上の排水溝口には笹の落ち葉などがかぶさって雨水が流れ落ちず、たまった水でプール状態。プールにされた水の一部は室内に流れ込み、お客様にもご迷惑をかけることになった、お詫び!それにしても久々に凄い雨で、シッカリ周辺の空気も冷えた。モンスーンに入ったお陰で、竹の子がにょきにょき背を伸ばしそうだ。

小泉首相の「レイプ裁判」は、結構ネット上のいろいろなところに流れているようで、国会で民主党の斉藤議員が質問したように、「プライベートなことだから」と濁さず、これについて首相(公人)はキチンと回答すべきだと思う。キチンと回答しないから「レイプ事件」を欧米の情報機関にも握られ、アメリカに対して言いなりになるしかない…なんてことを一部で言われるのだ。
今朝はニュースを見ながら「ハッハ〜ン!このすました顔でレイプね!近親相姦ね!」と、はしたなくも考えてしまったオバハン。オバハンの下品な好奇心をこれ以上つのらせないためにも、首相はキチンと回答すべきだナ!仮にレイプ事件や近親相姦が本当だとして…何でもウヤムヤ、なし崩し的にして行くのが若い頃からの彼のやり方なのかと納得してしまうところが不思議。

自衛隊を海外派兵するについても、「非戦闘地域に限る」としたイラク特別措置法は現在のサマーワの状況を見れば欺瞞だったことがわかるし、これから多国籍軍に参加して、独立した指揮権を持って人道支援、復興支援にあたるというのであれば、初めから多国籍軍に入る必要性はまったくないという、大きな矛盾に平気なところも小泉の小泉たる所以か。

■□■2004年06月13日(日)■□■
最酷暑の6月とも思えないくらい、今週は雲も多くて平均39℃と比較的、涼しかった。しかしモンスーンの影響か、湿気が多くてベタベタを感じるようになって来たので、対策を考えねば!
事務所の大住は避暑をかね、「蛍」を見に4時間ばかり北方へ出かけた。6月下旬から、また暫くアフガニスターンへ出かけることになるオバハンは珍しく留守番。そうしたら知人から面白いメールが送られてきた。

「つい最近、参議院でやっと野党から内閣府への質疑で、ネット上で小泉の暴行事件の裁判が流れているのに、何もコメントがないのはオカシイのでは?という質問が出されたようです。それに対して、小泉からは「プライベートなことなので」!というコメントだったそうです。
この質疑自体、報道では流れていません。一国の首相にあるまじき大きなスキャンダルなのに。個人の資質、特に性癖がそう変わることは無いと思いますが、特に矯正されている様子もないし、このヒトは。ここでも確信犯的に個人情報保護法を作ったように感じます」だって。
http://www.pressnet.tv/log/view/3758
好奇心の強いオバハン、電話回線がイマイチでネットになかなか繋がらないにもかかわらず、頑張ってしまった!オバハンだってたまには頑張るのだ!国民として知る権利もある。

■□■2004年06月12日(土)■□■
イラクや北朝鮮ニュースの陰に隠れ、アフガニスターンのニュースが稀にしか報道されなくなっている。
報道とは言え商業ベース、読者や視聴者が買ったり見たりしてくれなくては成り立たない。報道の大義がだんだん薄れつつあるというか、最近では政府主導で明らかなミスリードも見られることにオバハンの憂いはつきない。まぁ、日本人が興味を持つもの、好むものしか取り上げなのだから世界(欧米だけではない)の大勢から外れるのもいたしかたなし。

今朝の現地新聞によると、木曜日10日未明にアフガニスターン北部クンドゥーズの南35kmのところで、中国人道路建設者がテント泊のところ約20人に襲われ、11人が死亡、4人が負傷したと。タリバーンによる犯行ではないとの声明が出され、クンドゥーズの司令官も「タリバーンではないと思う」と声明を出したが、タリバーンの残党、アル・カイーダ、元首相のヘクマティヤールが関係しているとみられているし、また今年5月にパーキスターンのアラビア海に面したグワダール港、建設現場でも3人の中国人が殺され10人余りの人が負傷、そちらとの関連性(政治がらみ)がありそうだとも。
日本人が殺されたわけでもなく、日本の報道では扱いが小さかったというが、タリバーン政権崩壊後このように大規模な外国人襲撃事件はなく、1週間ほど前の選挙人登録監視人(イタリア人だったか?)が襲撃されて殺された事件とともに、今後の展開が心配。
友人によると「人民日報や中国のネットニュースは第一面で大騒ぎ。国民性の違いかもしれませんが、現場の生々しい写真とかも大きく出ていて、これは国民感情高ぶるなぁと思います。掲示板には、今すぐアフガンに解放軍を派兵せよ!などという書き込みが目立ってきました。極端な人たち多いんですよ。今回は、新疆ウイグル自治区のイスラム勢力の関与も噂されているようで、中央政府の対応が見ものです」とのこと。

■□■2004年06月09日(水)■□■
打ち続く原油の値上げに伴い、いろいろな物が値上がりしているのは知っていた。しかし、1999年に比べる指標を眺めてみると、原油とは関係のない日常雑貨や食料品まで大幅に値上がりしている。パーキスターンの公務員たちが、給料の140%アップを政府に要求しているというのも理解できる。インフレは強烈に給与所得者を圧迫している。その半面、911以降に欧米から外貨を握って帰って来、高い輸入物でも平気で買い込める人たちとの生活格差は大きくて驚くほど。
食パン、食肉、電気、ガスはすべて100%、灯油やディーゼル150%、建築用材100%の値上がり…となると、人手の欲しい田舎でも子だくさんではやっていけなくなる。

■□■2004年06月06日(日)■□■
今年も登山シーズンがたけなわ。観光省登山局へは世界から57隊の登山申請が出された。
今年はK2(エベレストに次いで、世界で2番目に高い山)登頂50周年を記念して、K2 YEARというので、57隊中12隊がK2へ向かう。高さこそエベレストに譲るが登山難度としてはエベレストを上回る。
最近のエベレスト登山は商業ベース的な面が大きくなり、600万円ものお金を支払えば、登山者には補助として専門家が介助につき、おまけにシェルパが登山者を前から引っ張り、後ろからは押してくれ、そして横には酸素を担いだシェルパが併歩してくれるともいうが、K2は純粋に自分たちで登山しなくてはならない。57隊中45隊が8000m以上の山に向かうが、どうぞ事故のないようにと祈るばかりだ。

日本中のタブーなのか??表立っては、どこのメディアも取り上げない不思議さ。拉致被害者を北朝鮮から取り戻すことに、日本政府は全力を上げるべきだと、もちろんオバハンも思う。10人の安否だけではなく、実質400人とも500人とも言われている拉致被害者の問題解決には、全力を尽くすべきだ。自国の国民を保護できなくては独立した国とも思われない。
しかし、今までの償いを含めてとの思いか、単なるポーズだけなのか、ご主人がアメリカ人である方の言い分を聴いて、どこまで日本政府が対応するのか?と、気になるところ。英語圏でかつ北朝鮮の影響力がなく、アメリカへの引渡し条約がないところで、家族4人が再び引き離されることなく生活したいという願望は願望として。

話は変わるが、オバハンの友人たちには金持ちはいない。みんな日々の生活に汲々としながらも、いろいろな楽しみを見出そうと努力している者ばかりだ。そういう友人たちから見れば、アメリカ人のご主人を持つ方の、今後の生活の何処までを日本政府がみるのか?と、大いに気になると言う。日本人であるのは拉致されたご本人と、日本国籍を申請したら取得出来る2人の子どもさんまでで、アメリカ人であるご主人の面倒までを日本政府(俺たちの税金)が見る必要はないと思うと、みんなは声を揃える。拉致された方にしてみれば、自分の意志で北朝鮮へ亡命したアメリカ人と結婚したのではない、根本には拉致があるのだから日本政府は保護して当然という理由かもしれない。しかし、税金を払っている友人たちにはイマイチ納得がいかないらしい。
もっとも、これについては、オバハンがみんなにしつこく「どう思う?」と聞いたから、仲間うちでの本音が出ているので、「声に出して言うと人非人と思われるのが嫌で、みんな口を噤んでいるヨ、この件は表立って言えない日本中のタブーだヨ!」と。

■□■2004年06月05日(土)■□■
先般の原理主義者殺害を、シーア派とスンニー派の抗争に見せかけようとした「力」がはたらき過ぎたとは思わないが、パーキスターンの北方地域ではシーア派スンニー派の抗争が「シーア派の教科書解釈問題」という形で大問題になっている。
元々、北方地域はスンニー派とシアー派のバランスが拮抗しているし、血の気の盛んな原理主義的な人間も多い。一部の町や橋、道路、カラコルム・ハイウェイは住民によって封鎖され、ここ4日間は外出禁止の状態。
スーパーパワーの後押しで、些細な問題を大きくしていくのが彼らの手口か??

■□■2004年06月04日(金)■□■
年金問題で国会が大紛糾したが、改正となって成立した。
そもそもの年金政策は過去に自民党の政策としては皆無であったのに、人気とり選挙政策として急遽、国民へアピールしたという歪んだ経緯があり、最初から「破綻するのが判っていた政策」というではないか。バラ色の老後という空手形を切って、選挙のためだけに国民を騙し、その場逃れをして来た自民党。早い話が詐欺そのもの。
年金破綻の根本原因も少子化ではなく、厚生労働省の年金官僚(OB含む)とよばれる人間たちが、本来なら年金として支払われるはずの年金の掛け金を濫費したり、運用の失敗によるものというではないか。

『年金大崩壊』講談社 岩瀬達哉
国民が政府に騙されるのも、 いまさらではないとは言うものの、自民党政権に騙され続けても、なんとも思わない我々国民がアホとしか言いようがない。お上のご意向に反論しない、こんな国民を持った日本政府は、やりたい放題、楽チンだろうなぁ。何をしても、国民の大半は仕方がない…と、他人事のように受け止めるだけなのだから。こんな調子で、イザ、「お国のために死んで来い!」と言われても、きっと現代の日本人も黙って「仕方がない…」とアッサリ諦めるのであろう。アッサリ諦めさせ納得させるための法案が、「有事のため」にということで、日々、自民党と公明党の力押しで国会をスンナリ通過していく恐ろしさ。

最初は大量破壊兵器を有しているから、自国の安全を脅かされないようにするには、攻撃されない前に攻撃するしかないとして。
また、テロとなる真の原因なるものを追求、解明しないまま、単にテロに屈しないとのお題目を唱え続けた結果、イラクのみではなくサウジアラビアやアフガニスターンでも、欧米人や日本人などが襲撃される事態にまで波及した。
パーキスターンでも、中東部のムルターン市で7年もの間、高校で英語を教えていたというイギリス人が殺害された。テロは多国にわたって広がりを見せつつある。

■□■2004年06月03日(木)■□■
ようやく暑さに身体が慣れて来たのか、快調。というよりも月末と月初めで忙しかったせいかもしれない、やっぱり忙しいのが一番。忙しい時に限って、いろいろ新しい仕事を思いつくのもオバハンで、大汗を流しながら陣頭指揮、家の模様替えや掃除をさせる。おかげで見違えるようになったし、のびのびTVニュースを見ながらうたた寝も出来る場所を確保、ご満悦。

ブッシュ大統領、相変わらずよく言うよなぁ…。
民放ではないTV局は、英語から日本語への翻訳を間違っていない??と言いたい。もしくは最近の日本語をオバハンが理解し切れていないのか??従来の日本語の意味とは、まったく違うとしか思えないブッシュのスピーチには、相変わらず呆れるしかない。
「テロとの戦いは、第二次世界大戦と同じく、自由と圧政との戦いだ」って。当地の新聞でも、第一面で「911を日本の真珠湾攻撃に見立て、テロとの戦いを第二次世界大戦と同じ」だと。何か、論点が異なると思うが、多分、当地の新聞もオバハンと同じことを感じたからこそ、第一面に載せたような気がする。
まったく、よく言うよなぁ…。どこの国の圧政と、自由のために日本の自衛隊までが駆り出され、多くの国からも軍が駆り出されているのか。真珠湾の攻撃もアメリカの手の内で日本が踊らされ、911しかり。そんなアメリカの戦略を知っていながら、ブッシュと足並みを揃えさせて頂こうと努力する小泉が、似てくるのも当然か。昨夕のニュースで岡田民主党々首の質問には、相変わらずの開き直りで呆れるとしか表現できない。あれが一国の首相??それなのに支持率は高く(調査会社によって操作されているとしか思えない。もしくは僅か1000人からの聞き取りで、支持率調査と言えるのかと、大きな疑問。TVのモニターと同じで、僅か300しかないと言われているモニターに頼って、視聴率をウンヌンする日本社会は異常としか思えない。絶対にオカシイ!)
かっての国会なら内閣総辞職となるような言動や、醜態が続いているというのに、それを追求しない野党側もアホ揃いだ。また、外野からワイワイ騒いでいるオバハンも、アホの極地だとは充分の認識がある。

■□■2004年06月01日(火)■□■
本日は気温が僅か39℃と、しのぎやすく涼しい1日だった。
最近、歳をとると暑さ寒さに弱くなるとか、我慢が出来なくなるなどのメールをよく貰うが、オバハンだって43℃が暑くないわけではない。腹に力を入れ暑さに対峙、思いっきり痩せ我慢をしている…と言って良い。中学時代に、「真夏の真昼間、暑い時にこそ気合を入れて運動や勉強をせよ!その程度の暑さに負けていては何も出来ない!」と、担任の先生にハッパをかけられた。昔は非科学的だったという話ではなく、そうした敗戦の痛みを知っている根性先生、気合先生方がいなくなった今、子どもも大人も現在の安楽こそが文明の度合いと、勘違いすることになったような気がしてならない。豊かな生活は良い、しかし、安逸なそこに甘え寄りかかっていることで、現代の人間が無くしたものははかり知れないくらいに大きい。
先行き長くない人生やから、少しは楽をして…と言われたのに甘えて、ちょっとだけ扇風機を回してみたら、なるほど快適だ。一応、家には扇風機もクーラーもある、しかしどこまで我慢が出来るか??オバハンは、それらに頼らないことで体力・気力、体調をはかるバロメーターとしている。

日本の報道では忘れ去られたかの感あり、アフガニスターン。
アフガニスターン全体にはようやく復興支援金が末端まで流れ始め、人々の生活に少しずつ余裕が出てきたのには希望も見える。しかし、国境山岳地帯ではタリバーンやアル・カイーダの掃討作戦が熾烈で、現地では連日のように何人もの人が殺され、地域によってはタリバーンやアル・カイーダを匿っているとして、部族長をはじめ多くの住民が治安維持部隊に逮捕されている。また道路の封鎖により日常物資・食料品の流通がストップ、バザールも閉まったままで生活は不便極まりなく、もちろん地域住民は治安維持軍に対して、大きな被害者意識を持つことになる。
昨夏頃から、パーキスターンのカラチなどでもイスラーム原理主義指導者が殺され、それに続くモスクの焼き討ちや爆弾騒ぎ、暴動で表面上はシーア派とスンニー派の抗争だと報道されているが、そう思わせたい力が働いているだけだと当地の人は理解している。対北朝鮮への核漏洩事件を初め、アメリカは現ムシャラフ政権の首根っこ、弱みを押さえてパーキスターンの国運をも左右していると表現してもいい。
さらに、とっくに私たちは忘れているが、アラビア海では今もなおイージス艦がアメリカの補給にまわっているし、日本は莫大な支援金をアメリカのために、日々消費している事実を忘れてはなるまい。自衛隊しかり、イージス艦しかり、人道復興支援はどこの国のためにするのか??
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1 5月30日午前7時30分頃(現地時間)、パキスタン南部カラチ市内ジャムシャッド・タウンにあるバノリ・モスク近くの自宅前で、イススラム教スンニ派の宗教指導者であるシャムザイ師が暗殺されました。また、5月31日午後7時40分頃(現地時間)、同市内M.A.ジンナー通りにあるイスラム教シーア派のモスクで爆発事件が発生し、少なくとも15名が死亡、40名が負傷しています。
現在までのところ、事件の背景、これらの事件の関連等詳細は明らかになっておりませんが、今後、これらの事件に関わる暴動や宗派間抗争が起こる可能性は排除できません。
2 カラチにおいては、5月7日にもシーア派モスクにおいて爆発事件が発生し、多数の死傷者が出ています(5月7日付けスポット情報「パキスタン:カラチ市内におけるモスク爆発事件」参照)。
3 パキスタンにおけるテロ関連情報については、これまでも随時、渡航情報により注意を呼びかけてきています(5月27日付けスポット情報「パキスタン:米国関連施設付近における連続車両爆発事件等の発生」等)。パキスタンに渡航・滞在される方は、宗派間抗争、テロ事件等の不測の事態に巻き込まれるこことのないよう、上記1.及び2.の情勢を含む最新の治安関連情報の入手に努め、テロの標的となる可能性のある危険な場所には近づかない、多数の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に気を付けるなど安全確保に十分注意を払って下さい。また、テロ事件等が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けて下さい。
<問い合わせ先>
外務省領事移住部邦人特別対策室(テロに関する問い合わせ)
電話番号:(代表)(03)3580-3311(内線)3679
外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話番号:(代表)(03)3580-3311(内線)2903
外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
在パキスタン日本国大使館
電話番号: (92-51) -227-9320
在カラチ日本国総領事館
電話番号: (92-21) -568-1331

■□■2004年05月28日(金)■□■
もう、週末がやって来た。「暑い、暑い、暑いなぁ!」と言っているだけでたいした仕事もしないうちに、またまた週末。自分自身の能率の悪さにガックリしてしまう。
大昔、まだオバハンにもあった若い頃、パーキスターン人の健康そうな男がダラ〜ッと歩いていたり、木陰でデレ〜ッと寝ているのを見て「南国の人間は怠け者や!」と腹が立った。しかし、連日43℃もある中で普通どおり働けるわけもなく、ましてや4ヶ月も続く暑さの中とあっては、体力の温存をはからねば夏は越せぬ!と、永住することになって思い知った。
人間の価値観は変わるもので、男同士が仲良く手をつないでいたり、小指をからめて仲良く歩いているのにも「優雅」と思えるようになった。日本から来た人には時折聞かれる。「アノ〜、あの手をつないでいる男2人、あやしい関係ですか?」「別にホモだの、なんだのと怪しい関係ではないと思うけど。単に仲がいいだけじゃないの?」男同士、手をつないでゆったり、ダラ〜ッと散歩をしているのをオバハンは微笑ましく「優雅やなぁ」と見られるようになったのだが、世間サマは違うのであろうか?

イラクで邦人が襲撃された…。またまたオバハンの古くからの知り合いが亡くなった模様。細田官房長官は、「死体は邦人と…ウンヌン…。」無神経やなぁ、少なくとも「ご遺体」と表現してほしいなぁ…と、身近な人の事故続きに我が身の立場を思い身を引き締めている。
昨年末からの日本での報告会、講演会では言い続けて来た、「自衛隊をイラクへ派兵することで、イラクをはじめとする反欧米諸国から、日本は加害国と見られる。今まで親日的だったイスラーム諸国も日本への認識を変えることになるであろう。自衛隊の派兵は絶対反対!」と。
アメリカはイラクへの主権委譲を前に、早々と「多国籍軍」に自衛隊をも組み込んでくれたそうだが、いつまでもアメリカのケツにくっつき、大樹の陰と安心をすることなく、アジアの一員としての国々と協調、共存共栄をはかるべきではないのか。
白人たちが日本を「真の同盟国」などと思っていないことに、どうして気が付かないのか、オバハンにはそれが不思議。

■□■2004年05月27日(木)■□■
アフガニスターン国籍の男性が、難民不認定訴訟で不認定処分の取り消しを受けたと、本日のニュース。オバハンは個人的にアフガン人の彼を知らないし、彼に恨みがあるわけでもないが、日本の裁判官はアフガン(海外事情)を知らなさすぎる。
裁判官が海外事情を知らなさすぎるのか、弁護団が有能だったのかは知るところではないが、「帰国すれば迫害される危険があったのに、難民として認定しなかったのは違憲」と。それなら、イスラーム教シーア派でありハザラ人の司令官であった彼は、何人の人間を殺して来たのか?と、裁判官は考えなかったのか。たくさんの人間を殺したからこそ、タリバーン政権下で迫害されることになったのではないのか?
タリバーン政権が消滅した今だから、司令官として多くのタリバーンを殺した元司令官の難民認定が下りたのではないか?など、オバハンは勘ぐってしまった。日本の裁判では、他国での殺人は許されてたっけ??タリバーンとの戦いは内戦であり、そこでの殺し合いは殺人とならないのであろうか?
オバハンの知っている、イスラーム教シーア派のハザラ人司令官の何人もが、現アフガン政権下では、大臣や副大臣、長官に就任しているけれど…。本当に彼が司令官であったなら、日本で難民認定を受けることなく、現アフガン政権の中で輝かしいポジションに就いていると思うし、2001年11月にタリバーン政権が倒れた時に、彼には「帰国」を要請するアメリカからの声がかかっていた筈だと、うがったことを考えたオバハン。
オバハンの知り合いのハザラ人司令官の中には、4000人を虐殺したとして有名な人もいる(友人ではない)。彼らは、ベンツだったか何だったかのデカイ外車を乗り回しガードマンを山のように侍らして、文字通りお大臣サマをしているというに、アフガン人の彼も、日本で肩身の狭い思いをすることなく、経歴をひけらかしてアフガンへ戻って来れば良い。
オバハンはアフガン人の彼をどうこうと言うより、日本の裁判官のモノ知らずを笑っている、念のため。

■□■2004年05月26日(水)■□■
連日、拉致被害者の報道。追いかけ廻される方々は大変だと思う。中には「帰国してきた子どもたちの胸から、首領サマのバッチが外れるのは何時か?」と見ている人もあるだろうし、色々な意味での興味があるのは確かだろう。しかし、国政に対しても、このくらいの興味を持っていると、日本という国が911以降から大きく変わったことに気が付くのだろうが。拉致被害者を取り上げる報道の陰で、小泉の年金未納もウヤムヤになり、有事関連7法案もアッサリ通過してしまったというのを、もっと重く受け止めないと…と、思いながらもオバハンにも拉致被害者の子どもたちに一抹の興味がある。

友人からのメールに「北朝鮮には、生きるための選択の自由はない。ただお情けで生かせてもらってるだけで、施政者の意志で殺されもするよ。心の中のことは話も出来ない。生まれたときから、それが当たり前だと思って、選択の自由を知らなくて育ってきた子どもたちと、自由を知っている親と、今は乖離があって当然でしょ」と。確かにお説ごもっとも。ただ、911以降の報道から、物事を報道通り受け止めなくなったオバハンには、北朝鮮が報道されているほど、悪の枢軸かどうかは疑問だ。単に生死をかけた外交に終始しているだけかもしれないし、首領サマが一部で報道されているように天才なだけかもしれない。
確かに日本にはモノが溢れ、一見豊かには見える。しかし日本より貧しい当地で暮らす人々の豊かで熱い心に接しているオバハンにとっては、日本で暮らすことの価値観、日本が一番だとはどうしても思えない。拉致被害者と子どもたちのことは彼ら自身の問題であるが、価値観を日本式に変えるのが一番だとは思われない。日本は豊かだが病んでいるとしか思えないから。

「言いたい放題出来ている人間たちが、今、何だかんだというのは的はずれやと、私は思う。彼らが自由の意味を知ったとき、不自由が分かるんじゃないやろか」とは、友人の言葉で、それもお説ごもっともだと。

■□■2004年05月22日(土)■□■
長年、北朝鮮へ拉致されていたが、一足早く帰国していた3家族2組の子ども5人が、両親の希望通り、ようやく日本へ来られることになった。両親はどんなに嬉しくそれを迎え、また行方不明や死亡と発表されている人たちの肉親は、それをどんなに心強く、希望を持ったことかと想像に難くない…と単細胞なオバハンは思ったものだが、家族会の受け止め方は「最悪の結果」と。そうか、言われてみればそれもそうだと納得。
拉致された方々にとっては、日本は母国であり帰国との表現は解かるが、北朝鮮で生まれ育った子どもたちにとっての母国とは、いったい何処になるのか?先に帰国されていた方々の「母国日本で暮らしたい」という気持ちは自然なものであろう。しかし、アメリカ人のご主人、また子どもたちは真に日本で暮らしたいと考えているのか、どうか?マスコミに追いかけられる日本での生活が、子どもたちにとって望ましいのか、どうか?日本での暮らしに執着していないオバハンや事務所のケイコさんなどは、一足先に帰国して子どもたちと一緒に日本で暮らしたいと切望する、親としての帰国者と、子どもの間には乖離があるのでは??とついつい考えてしまう。
いずれにせよ、6月の参院選挙に向けた、小泉政権の人気取り選挙政策の一つとして、帰国していた家族の子どもたちを呼び寄せるための、合意に使われる「人道支援」と称する支援金が、約11億5000万円と25万トンの米というのであれば、結局のところ北朝鮮のテロ(拉致)に屈したということになるのではないか?今後、行方不明者や死亡されたと言われている方々の再調査や、帰国ということになれば、さらにどれだけの人道支援金なるものを取られるのか。
血を流すことなく、平和裏に物事が解決できるのはメデタイ。それならそれでで、テロに屈しないために…などと、肩肘はったことを言わず、平和解決(金ばら撒き政策)を貫けば、小泉政権としての整合性があるというものだ。

しかし、北朝鮮は生活環境が充分に整っていないとの長年の報道だったが、今回の映像から見る限り、その北朝鮮も変わって来たことが判る。道行く人が日本からの報道人に質問されて、直に答えるのもその表れだろうし、服装にも僅かながら華やぎが見られる。生活にゆとりが出来るのは良い、平和にもつながるが、豊かさを追求するあまりの他国への侵略は、どんな大義名分があっても許されない。

■□■2004年05月21日(金)■□■
イラクで、米軍のヘリコプターが結婚式のパーティを攻撃…。
アフガニスターンでも治安維持軍が結婚を祝うパーティを誤認、同じように空爆をしたことがあった…。当地の(特に地方の)結婚式では、空へ向かって機関銃や鉄砲を撃つのは普通のことで、結婚式に限らず男の子の誕生や新年を迎える時など、めでたい時には賑やかに銃を撃つのが慣例化している。同時に何かあれば、武器を取ってわが身と我が家族、一族郎党を守るというのは常識化しており、守れない者は一人前の男ではないと世間一般からの評価も受ける。そういう意味では男性にとってなかなか厳しい社会ともいえる。
めでたい結婚式がたちまち修羅場、どんなに深い恨みをかうことになるのか、空から攻撃したものにはその重さが判るまい。かって広島や長崎に原爆を落とした彼らに深い反省があったのか、なかったのか、ふと思い出してしまったが。

有事関連7法案が衆院を可決した。主に、「外国からの攻撃の排除を目的とする」となっているので、オバハンのように印パの紛争を常に身近に感じて暮し、平和ボケした??日本に住んでいない者からすれば、その有事法案の意味は理解できる。しかし、日本の憲法9条の精神という面から見れば、あきらかに違憲、行き過ぎの法案としか見えない。
有事に備える必要はアル、しかし内容をよく見てみれば、アメリカと同様に日本の指導者たちも自分たちの生き残りをかけ、一般庶民には重圧をかけて、戦争への準備を着々と重ねている、戦争への道を歩みだしたとしか見えないものばかりだ。
(1)外国軍用品等海上輸送規制法案、(2)米軍行動円滑化法案、(3)自衛隊法改正案、(4)交通・通信利用法案と、国際人道法の実施などを主目的とする、(5)国民保護法案、(6)国際人道法違反処罰法案、(7)捕虜等取り扱い法案。3条約は、改定日米物品役務相互提供協定(ACSA)などなど…。

戦争、絶対反対!!

■□■2004年05月18日(火)■□■
自衛隊の第一陣がサマーワから無事帰国、ヤレヤレ。
報道陣へのインタヴューに「安全の確保には努めて来たし、危険はまったくありませんでした」と。オバハンだって常日頃、安全の確保には万全を期している。オバハン自身が武装をしての安全確保ではないが、万が一の時にはと、行く先々での逃げ込めるところまでを視野に入れている。しかし、どんなに自分が気を付けていても、弾に当たる時には当たるという、当たり前のことを認識していない小泉たち。サマーワなど「弾」から遠いところにいる日本政府首脳の馬鹿さ加減には、いつもながらに腹が立つ。自分たちは安全圏にいて、サマーワは危険地帯(戦闘地域)と認めない倣岸さ!!

外務省による、危険情報とやらも、政府の都合でもって「危険度」が変わるという不明瞭さだし、情報を収集して判断を下す人、あるいは政府としての都合から「危険度」が変わる(変えられる)ご都合主義に、自衛隊々員はさらされている。もっとも、このご都合主義による危険にさらされているのは自衛隊々員だけではなく、政府から派遣される職員や、JICAなどの職員も同じだが。
日本政府としては、サマーワで犠牲者が出るまで自衛隊々員を撤兵させないつもりだろう。しかし、あの厚顔無恥な小泉の犠牲になり、何事も異議を申し立てられないシステムに組み込まれた人々に代わって、我々のなすべき事はないのか?(まぁ、オバハンのお節介だが。)

■□■2004年05月15日(土)■□■
イスラマバードも昨日はついに43℃になったという。ギラギラする陽射しが眩しいというより、重く感じられる。この圧倒的なエネルギーを利用して、本日は豆かごはんを炊いてみる予定。1800mの首都カーブルでさえも、ソーラークッカー内にある鍋の最高温度が89℃になったというではないか!当分はソーラークッカー料理に挑戦??してみようと思う。

過日は、オサマ・ビン・ラーディンによるとみられる外国人殺害を促す声明テープとやらがAP電で報道されていたが、それのよるとアル・カイーダはイラク駐留のアメリカ人司令官や国連機関の長など等を殺害した者には金10kg、米英と国連安保理の拒否権を有する国の国民を殺害した者には金1kg、日本やイタリアのような、国連安保理の奴隷になりイラクにいる国の国民を殺害した者には、500グラムの金を与えると。一部の報道では日本人を殺害した者には50gの金と発表されているものもあり、こんなことがアフガンへも波及したら困る…と、いささか心落ち着かない。
「500gや50gで命を落したらなぁんにもならんで、お母さん!万が一の時には、1kgの金を約束して解放してもらえヨ!!」とは、息子のセリフだ。

■□■2004年05月15日(土)■□■
やっぱりなぁ!やっぱりなぁ!!
年金未納のニュースはもう結構!と、辟易気味だったが、小泉の年金支払いだけは知りたかった。そしたらどうだろう!アッラーの御心は誠に偉大なり。ほうらネ、やっぱり小泉も払ってはいなかった!!一時期年金未納で、かつ年金を貰うつもりの方は、未納期間分を素直に倍額で支払い(それでは気が済まないという方は、3倍でも4倍でも…にして、)年金運用金の中へ繰り入れてやればエエでしょう…。今にして思うのは、何とかというタレントが、年金未納だったといってマスコミが騒いだが、その騒いだマスコミ人の多くにも、手続き上のミスとかで支払いきれていない人があっただろう…ということ。

カーブル事務所からの連絡…。
試験的に(やっつけ仕事で)作った「ソーラークッカー」で、ごはんだけでなく、豆も煮えたと。
アフガニスターンの山々には燃料となる薪が殆どなく、都市部に住む住人にとっても燃料は大きな負担となっている。それがソーラークッカーで少しでも解消させられるとなると、山々で木々を伐採するのが減ることはもちろんのこと、薪さがしに費やす時間も大幅に短縮できるというもの。特にアフガンのように太陽だけは1年350日くらいギラギラ輝いている国では絶対有効!
我がカーブル事務所のスタッフたちも、高いガスを使うことなく太陽が出てさえいれば簡単にお湯が、いつも沸いている状態に感動!
事務所のスタッフも、各々が自宅で簡単に作れるとあって、直ぐにも作成に取りかからんばかりの勢いだ。ソーラークッカーがうまく普及すると面白いのに。
ちなみに、このソーラークッカーは、足利工業大学におられる旧知の沖先生に、同大学の中条先生をご紹介して頂き、実験にこぎつけたもの。

■□■2004年05月14日(金)■□■
年金未納、年金未納、年金未納のニュースばかり。
もう充分!と言いたい。未納者を見てみると手続き上のミスという人も多かろう…という状態ではないか。特に終身雇用で一つの会社で勤めていたという人以外は、移籍によっての手続きミスということだろう。「故意に納めていなかった」との線引きをどこでするかは別として、手続き上のミスに目くじらを立てなさんな!!と言いたい。未納していた人の分を利子付きで払ってもらい、まとめて国庫へ入れるなと、何かの福祉に使えば良いではないか?まったく…。
それにしても、小泉に「アナタはいかがです、未納分はないのですか?」と聞く記者がいないのも不思議。あの図太いポーカーフェイスの陰には、払っていない小泉の焦った顔が見え隠れする。

■□■2004年05月12日(水)■□■
パーキスターンは民主的でない!!と、某大新聞社サマの記事だが、それでは何処の国が民主的なの?と改めてお尋ねいたしたい。
世界の多くの国々に「民主主義」を押し付けている国家は、もちろんアメリカさまだが、そのアメリカからがして近年では真の民主主義国家とは言い難い。民主主義どころか、先制攻撃で自国への危険を回避したいとの、論理を超えた横暴さで世界の多くの国々を蹂躙し、さらにはアメリカ型の民主主義を!と自国の価値観を押し付けるだけならまだしも、その裏にあるのはアメリカさえ良ければ良いとするエゴのみではないか。

元々が軍事国家であるパーキスターンに、アメリカは何度も民主主義を押し付け、アメリカの傀儡的な指導者を据え付けてきた。国民の意識だけではなく、アメリカによって据え付けられた国家指導者その人自身が、民主主義が解かっていないというのに、どうして真の民主主義国家が生まれるというのか?国民による選挙で選ばれた人たちが国政を動かすから民主主義??笑わすな!と、オバハンは心底から久々に憤っている。そんなことだけが民主主義の概念か?お前らはアホじゃぁ!と叫びたい。パーキスターン愛国主義者のオバハンにとっては、的外れなパーキスターン批判には耐え難いものがある。オバハンだってパーキスターンが民主的な国だとは思っていないし、30年間の経験から民主主義国家であるより、この国は軍事国家である方が安定していると思っている。ともかくも、その大新聞社の記者サマがおっしゃるには、元首相の兄が亡命先からパキスタンへ戻って来たのに、政府は入国を拒否して再びサウジアラビアへ送り返したというもの。もし、現パキスタン政権が元首相の兄を問答無用で殺したというのなら非難されても仕方がない。しかし、殺人の教唆や汚職にまみれた元首相一族が死刑や獄につながれることなく亡命できたのは、現政権にサウジアラビア政府が懇願(その裏には元首相一族からも多額の金が動いた??)によって、サウジアラビアが10年間は国外へ出さない、自国の土を踏まさないことを条件に引き取ったという経緯がある。真の民主主義とは何ぞや??そんなモノが現代には存在するのか?そして、民主主義が最上の価値を持つものなのか?
その勘違い?ぶりにオバハンは怒っているのかもしれない。

■□■2004年05月11日(火)■□■
アフガニスターンも低地部のジャララバードなどでは麦刈りが終り、スイカやメロンが大きく葉を伸ばしていたが、今回行って来たプロジェクト・サイトでは連日のように雷とともに雹や霙に見まわれ、村を取り巻く4000mの山々は3日の間に雪線を低く下げた。首都カーブルも午後になると厚い雲におおわれ、今年初めに心配していたような旱魃の様子は、ほんの少しばかり影を薄めた。とにかくこの春先からは雨や雪が多く、この分では山村でも小麦が順調に発芽し生育期を迎えられそうだ。
また農村部でもパーキスターンやイランからの帰国民が定着し、小麦の作付け面積が2002年春の2倍、多いところでは3倍にもなり、雨や雪が降るせいで帰国当初のような切迫した「生きるためのガッツ」が感じられない。村人から受ける「私たちの村のためにどんな支援をしてくれるのか?」というギラギラするような期待感も感じられなくなってきた。

支援してくれるのは嬉しい、カレーズも掘ってくれるのなら嬉しい、カレーズ掘りのための支援金をくれるのなら「人を雇って掘ってもいいが…」という、あなた任せの態度が見え隠れするようになり、山村でも生活が成り立って来たことを確信させた。プロジェクト・サイトへの道中でも、新しい自転車を積んだハイエースが次々と土ぼこりを舞い上げて走り去り、子どもたちも新しい自転車にまたがり並んで楽しそうに走って行く。田舎道でも女の子が学校へ通う姿が格段に増え、ほぼ全員のユニホームがパリッとした新しいものに変わった。
首都カーブルでは希望する子どもたちの全員が学校へ通えるようになり、『アフガン難民を支える会−SORA』の、生徒向け識字教室も不要になってきたようだ。また、カーペット・プロジェクトも、作業所へ通うのを嫌がる未亡人が増えたため、これについても閉鎖を決め、当初の計画通り未亡人宅へカーペット枠を無料で貸し出すシステムへと今冬、変更。したがって、デダナにあったカーペット製作所兼識字教室は賃貸契約が切れた5月5日をもって閉鎖とした。ただ、タリバーン時代に学校へ通えなかった16歳以上を対象とした、成人女性向けの識字教室は市内に2ヶ所残している。

■□■2004年05月11日(火)■□■
2002年1月からアフガニスターンへ通うこと24回、計400日間の定点観測からこの春に見たものは、アフガンが確実に復興しているということだ。
世界各国からの復興支援金の多くが目に見える形で使われていると断言するには至らないが、流れ込んでいる支援金と個人ベースでの再建に使われるお金が、確実に末端まで流れ初めていることを今回は何度も感じた。田舎道を、ピカピカに光った新しい自転車で走りまわる子どもや大人。首都カーブルから田舎へ向かって走る、乗り合い車の上に積まれたピカピカの自転車。
都会では下校途中の生徒がガムを噛み、アイスクリームを舐めながら…。女子生徒たちのパリッとした黒の制服と、道行く人の靴も、また中古であってもシャッキとした男物のブレザーやダブルのブレザーなどなど…。

カーブルでも3階建ての華やかな結婚式場がお目見えし、式場の階下にはビデオで式を撮影してくれる写真館、引き出物を扱う店などが軒を並べ、日本でいうところの総合結婚式場が出現。
結婚式では宝塚歌劇か、ベルサイユの薔薇に出て来るような髪型、衣装の華やかな女性がたくさん。パリジェンヌ?いったい何人??かと思えるような女性が見られるし、繁華街では店頭にマネキンが30体もズラリと並んで、これ見よがしに金ラメ、銀ラメの服を展示。

■□■2004年05月10日(月)■□■
GWは、実は日・パ旅行社も世間並みに忙しかった。
その忙しい時に、日本から外務大臣がお見えになる…というので、日本語を話せる者やコースター、ハイエース、乗用車、荷物車など総計10数台のご注文が4月半ばからあり、「日本の外務大臣サマがご使用になるのだから、パーキスターンで可能な限り最上のコンディションの車を用意せよ!」という厳命もあって、我が日・パ旅行社のクソ真面目マネージャーは何日も走り回って車両の確保に務めた。車両番号○○○、運転手名○○○、身分証明書番号○○○、その他もろもろ…。
けれど外務大臣サマは、今回の人質騒ぎなどの激務で体調を崩され、ご来パあそばされないことが週初めに発表された。外務大臣サマの激務はオバハンも理解する。しかし、このGW中の、車両の確保がものすごく困難な時に車を確保、キャンセルを食らった多くの会社が苦虫を噛み潰していたのもお伝えしておこうと思う。

■□■2004年05月10日(月)■□■
アフガニスターンでは、9月の選挙にむけて、選挙人としての登録が各地で進んでいると聞くが、オバハンたちが活動をしているワルダック州スルハバット郡では、誰もがそんな登録の受付を知らないと言い、「自分たちはアフガン人扱いをされていないのだろう!」と、自嘲気味に高笑いしていた。首都のカーブルを初めとするヘラートやマザリシャリフなどの大都市では、登録がほぼ終わったらしいとは聞く。しかし地方での「登録」は一向に進んでいないのが実状だ。
一昨日のラジオニュースでは、ジャララバード近郊で政府から派遣された選挙人登録事務所の役人と、カルザイ政権と選挙の実施に反対するパシュトーン族との間で悶着があり、登録制度などの説明を行った、警備会社に所属するイギリス人2名が撃ち殺されたと。そして、このパシュトーン族(全体ではないにしても)の選挙実施反対運動は、今後広範囲のパシュトーン地域で高まりそうだと懸念されている。
アフガン国民の半数を占めるパシュトーン族の多くは、アメリカの傀儡である現在のカルザイ大統領による政権を認めていない。日本では、アフガニスターン復興への支援強化が必要だと、自衛隊を派遣する方向で検討されているようだが、仮に日本からの自衛隊がカルザイ大統領を側面支援するとしての派遣となるなら、我々日本人は反カルザイ派からは敵視されることとなる…。
アフガニスターンの復興支援に自衛隊…、とにかくアメリカさまの御用を努めることにしか意義を見出していない小泉政権に、今さら何をほざくか!!と言いたい…。現在、アフガン全体で活動する日本人は300名くらいかと思うが、日本から自衛隊が派遣されることによって、日本人の活動範囲が狭まるのは必須となろう…。
自己責任でアフガニスターンへ来ているにも関わらず、自衛隊が派遣されることによってオバハンがパシュトーンに誘拐されたら…、やっぱり小泉政権のせいとしか言えないのかも。自己責任についての曖昧さがオバハンの中で増えてしまった!!

■□■2004年05月02日(日)■□■
イスラマバードから次の赴任地へ向かって行く方があるので、今朝は寝過ごさないように5時から起きてPCに向かっている。GWのこともあって、仕事のメールもなく画面は静かだ。離任する方を送り出すまでの時間つぶし?のようなつもりでインターネット『適職診断−あなたに合った業種を診断』というのをやってみたら、どれも募集年齢が27歳まで、あるいは35歳までというので年齢でひっかかった。それなら、最初に年齢を記入した段階で、当てはまるものがありません…と出てくれば親切というもの。

現場が好きで、取材の後方支援・コーディネイターとして走り回って来た20年余だが、他にも出来ることがないかと未だに思う毎日だ。でも、近頃では現場に出ても若い者には庇われるし、かと言って身体が思うように動かないのも確かだし…。
さて、オバハンも今から空港、本日は快晴。僅か8人しか乗れないセスナ機でカーブルへ向かうから、この快晴はとても心強い。

行ってきまぁす!

■□■2004年05月01日(土)■□■
イラクの人質事件で解放された方々のニュースを、他人事とは思えず真剣に見ている。そして、見ながら、常に自分ならどうするか?ということを考えているもう一人の自分がある…。「お守りを握りしめて」というのが、想像力が逞しく超怖がりなオバハンには凄く解かる。しかしTVの画面を見ていると、どこがどうと言えない違和感も感じられる。
明日からアフガニスターン、時間がゆったり流れる中で「自己責任」なるものを改めて考えてみたい。というのは、会社や政府からの派遣ではなく、あくまで自分の意志でアフガニスターンへ行き、またパーキスターンに住んでいるオバハンなど個人的な立場の者には、「自分の意志で、そこへ行く」ということによって生じる責任があると思うからだ。それは取材であれ、支援活動であれ同じではないか。個人ではあっても、取材に行って社会に貢献しているから、あるいは支援をしているから「自己責任」を追求されるのは心外だとは、とうていオバハンには思えない。会社や政府の命令で行かされた者とは、大きな立場の違いがある、という認識をオバハン自身は感じているのだが、違うのであろうか。
もっとも、イラクでの2外交官が殺害されたという痛ましい事件に対して、小泉政権がどのような責任を取ったのかを正確に知るところではないが。国家が国民を守ってこそ国家というのとは別の次元での、「自己責任」なるものがあるように思えて仕方がない。

■□■2004年05月01日(土)■□■
例年なら、うなぎ上りの気温を迎える4月下旬と言うのに、どうした訳か今年はイスラマバードでも4月10日頃から雨模様の空続き、涼し過ぎる日が続いていて有難い。しかし3日前の朝などは吐く息が白いほど、昨日も終日寒くて道行く女性やオバハンも冬用のチャードル(大判のショール)を引っ張り出して羽織ってしまった。事務所のケイコさんなどもストーブを引っ張り出したというし、本日はようやく晴れ間を見たものの、北の空には相変わらずの暗雲で、カラコルム・ハイウェイの状況が案じられる。とにかく、例年ならとっくに40℃を超しても不思議ではないのに、今朝も寒くて、正直言って仰天モノ!
明日から、標高1800mのカーブル…。アフガニスターンの山々は雪かも。羽毛服持参で行く!

アフガニスターンの治安状況は、DDR(武装解除、動員解除、社会復帰事業)や麻薬撲滅プロジェクトの不成功で、ますます悪化の傾向をたどっているようだし、都市部と農村部での貧富差によって急激に悪化しているとも言われている。実際問題、食べられなければ外国人や他人を襲うより仕方がない…と、考える人が出て来ても不思議ではない。過去何百年、あるいは何千年という年月を人類はそうして生き残って来たのであろうし。