平成21年、連続観察出来た繁殖行動

 平成7年〜平成11年、5年間のまとめ
巣の有る池が埋め立てられた後、平成27年度に隣の北池で繁殖が確認できた。

カワセミのデーター
19/5/13 項目に歓喜行動を追加。

 平成 7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度〜19年度 20年度  21年度 22年度 23年度   27年度  28年度 29年度 30年度   令和元年度
 フリーズ                                 4/13?-4/15  3/25
-4/04 
4/4    4/7-
4/20給餌確認 
1回目 
初入巣日
  3/27 3/26 3/18 4/15 2月から姿を見せず 繁殖せず 繁殖せず 4/10 4月4日以降姿を見せ
ず。今年も繁殖は無理。
バス釣りが多く
繁殖は無理
4/8  4/27
5/10
産卵
未確認 未確認   4/16   4/05 4/12 4/5巣を調査。巣前に糞跡  入巣は04/21、産卵は04/23
山桜満開日    4/28 4/06 4/16 4/21 4/24  4/16 4/12  4/19 4/17 4/20  4/16 4/17 新しい若木4/21          歓喜行動 歓喜飛行05/13 
初餌入れ
ふ化)日
  4/24
28
5/07
31
4/24
36
5/02
17
      予定日を過ぎて
も観察できず。
5/17
ふ化失敗を確認
5/29 4/19(4/17行動の一部が見られた) 4/17確定   5/2 
(16日間)
4/20
(15日間) 
4/27
(15日間)
   
巣立ち日   6/16 7/02 7/01 不明       ディスプレーから
巣入りまで確認
できたが繁殖せず
 6/20 推測で5/13 巣立ったと思われるが確認できず推定05/06    5/29
(27日間)

5/17
(27日間)
5/30
繁殖失敗
5/16までは餌入れを確認
 6/3幼鳥2羽を確認。 予定6月9日 
見られず。
羽数
(巣立ちした雛)
  1羽 2羽 2羽            1羽 1羽が確認できた 不明    3羽  3羽
親離れ5/29
7/23幼鳥1羽を確認。 6/23親離れ。  
 フリーズ                                  6/2-6/9 5/23-5/30 5/25-
 6/4-7/6  
2回目 
初入巣日
8/03   7/30 7/17 6/10           推定05/10    6/10  5/30 ♂が代わりこれまでのデータが通用しない 7/06
 
 歓喜行動                                        
初餌入れ
ふ化)日 
        6/27              6/26
(16日間)
6/18
(19日間) 
♂交代で来シーズンまで繁殖はないと思われる。    
巣立ち日     9/02 9/01 7/17              7/20
(24日間)
 7/10
(22日間)
   
羽数
(巣立ちした雛)
    2羽 3羽 4羽              2羽 4羽    
  フリーズ                                  7/26ー7/30  7/14交尾ー7/21      
 3回目 
初入巣日
                                 7/31日  7/22日      
 歓喜行動                                          
 初餌入れ
ふ化)日
                                 ふ化失敗  8/08
(17日間)
     
 巣立ち日                                    8/30確認できた。      
 羽数
(巣立ちした雛)
                                   1羽に給餌するのを確認。      
  フリーズ                                   9/9-9/25       
4回目 
初入巣日
                                   肩骨折のため連続観察できず      
 歓喜行動                                      
   
 初餌入れ
ふ化)日
                                   10/29入巣確認      
 巣立ち日                                    未確認      
 羽数
(巣立ちした雛)
                                   未確認

   



令和元年
歓喜行動

これまでの観察で度々、池水面上でランデブー飛行が見られた、当初はディススプレー飛行と思われたが
フリーズから産卵時、抱卵からふ化時にも行われた。擬人的に喜んでいるように見え、これを歓喜飛行とする。
♀はフリーズ中は枝に留まって居ることが多く
4/23フリーズしていた♀が入巣し、出巣して♂と共に飛び回る、♀はフリーズ中は飛び回らない、
明らかに異常行動と判別出来る。


平成24年
SP(サインポスト)
 

10年ぶりに繁殖成功
平成21年、連続観察出来た繁殖行動

巣作り

3/16の観察開始から3/30までAポイントに連日♂だけが定位。
3/31、4/1♀が現れたが以降4/26まで♂♀とも姿を見られず。
この間の行動は不明、巣場所の選定?巣穴の補修?
4/27巣前枝にペアで留まり巣穴を出入りする
(巣穴の確認と思われる)
この日からAポイントで求愛給餌行動が始まる。

交尾
4/27巣の出入りの後からAポイントで求愛給餌行動が始まった、
♂は給餌の後上を向いて鳴く、
初期は♂が中池(巣のある池)に入ってくるとき♂が呼び出し音で鳴くと
♀が他の場所からAポイントに飛来することがあったが
後期にはほとんど♀はAポイントでフリーズ(動かずじーっとしている)していた。
4/29求愛給餌行動の後初めて交尾が見られた、
以降 5/02、5/04、5/06、5/09、にも観察できた。

フリーズ
観察開始以来断片的に♀がフリーズしているのが見られていた、
その理由が5/09と5/10の観察で判明した、
求愛給餌行動が始まると♀が段々と太り始め
5/09の観察では下腹がふくれ翼をたたんでも背中と翼の間から下腹のオレンジ色が見えていた、
又腹には抱卵斑と思われるオレンジ色の中に白い部分が見られた。
要するに卵が育ってきて飛びにくく産卵までじーっとしているよう。
翌日入巣し産卵したと思われる。

産卵と抱卵
5/10バス釣りが引き上げた後17:56 ♂が入巣、状況から♀はすでに入っていたと思われ18:30 まで出巣は無かった、
翌 5/11 巣から出た♀が巣前に留まっていた♂に入巣を要求、
♀は捕食のために飛び去る、♂は入巣、
状況から産卵は 5/10 と思われる。
5/13 から抱卵交代劇が見られ巣の前に留まって鳴いて交代する場合と
すでに出巣した後飛来して入する場合があった、いずれの場合でも鳴き声で連絡し合っていたよう。
又出巣の後飛行中水浴びをする行動(水打ち)が定石道理見られ、
♂♀に行動の違いが見られ100%確定ではないが
♂は角付近で水打ちし方向を変えAポイントに入った後北池、南池に飛び去った、
♀はAポイント付近で水打ちし北池の場合はそのまま、南池に向かう場合はUターンして飛び去る。
交代で巣に飛来するときバス釣りが障害になり一度巣横のまべブッシュに入り様子をうかがってから入巣する、
これまではこれが原因で繁殖失敗していたが♂が目立たない巣への侵入コースを覚え
バス釣りが付近にいる場合はほとんどこのコースを使っていた。

ふ化
5/29 ふ化確定、抱卵からふ化まで20日間。
同日♂♀共巣から出ていて♀がエサを巣入れ、これで確定。
エサは1センチぐらいの小魚、これでふ化直後から直接小魚を与えると思われる。

給餌
ふ化後から給餌が始まったが数日間は片方が巣穴にとどまりふ化時期がずれているかヒナを保温しているよう。
エサの大きさは当初1センチぐらいだったが次序に大きくなり巣立ち前にはクチバシの長さぐらいになった。
間隔は観察時間内では約30分で不定期。
親の給餌行動パターンは♂♀で違い♀はバス釣りのキャスティングがあっても巣前枝に留まりフリーズ、合間を縫って入巣したが
あまりバス釣りが多いとエサ入れを出来ず飛び去ることがあった、
♂はバス釣りが居るとまべブッシュに一時入り頃合いを見て崖沿いから巣横枝に移動入巣、
これは今シーズンから始まった行動であまりバス釣りの影響を受けず繁殖成功の要因と思われる、
いずれにしてもバス釣りの多さは障害になっている。
給餌後出巣からエサ場に飛び去るパターンは♂♀で異なり特に♂が給餌が始まってからAポイントに立ち寄らなくなり
♂♀判別が出来なくなったがこれで判別できた、
aは出巣後直線で飛び角付近で複数回水打ちをし他後方向を変え北池、南池に飛び去った、
bはAポイント前まで飛び複数回水打ちをし北池へはそのまま、南池へはUターンをして飛び去った、
100%確実ではないがaは♂と思われ以前から観察されている行動パターン
bは新しい行動パターンで世代が交代したかもしれない。
親の捕食場所は巣のある池では行われず北池か南池で行われた。

巣立ち
6/20巣立ちを確認、ふ化から巣立ちまで23日間。
6/19いつもとは違う行動でなかなかエサ入れを行わずまべブッシュで単音で盛んに鳴く、巣立ちを誘っていたよう。
数日前からエサの量を減らしていたように思われる。
6/20前日から変則行動が見られたので巣の上方からまべブッシュの裏を確認してみると
ヒナ1羽が留まっていた、親鳥はまだ入巣していたのでヒナは残っていたよう、
6/21ひな鳥は見あたらず親鳥はまだエサ入れを行っていた、
以前の観察からヒナは巣立ち後数日は巣を出たり入ったりする。
6/22ひな鳥、まべブッシュ、6/25北池で鳴き声、6/27北池、6/28巣前枝、この頃から親鳥は姿を見せず、
7/2北池でエサを捕獲後落とすここから幼鳥とする、7/4南池からまべブッシュ、再び南池へ飛び去る、
7/7北池で1回のダイビングで捕食成功、
以前の観察では巣立ち後ひな鳥は1週間程度巣の周辺に一緒にいて親から給餌を受ける
これから見て今シーズンは1羽しか確認できず巣立ちは1羽とした。

繁殖回数
バス釣りが多く巣周辺でキャティングするので巣に近づきにくくなるせいか
今シーズンは1回のみとなった。

平成7年〜平成11年、5年間のまとめ

平成7年に巣を発見してから今年、平成11年の繁殖を観察し終わり5年目の区切りでまとめてみました。
雛の数  巣立ち直後の雛の居場所  カワセミの雄雌、幼鳥の判別 
 幼鳥の嘴の色  巣穴  巣穴の再利用  飛行  カイツブリ


雛の数
観察を開始したときは予備知識無しに始めましたので平成9年まで繁殖が1年に2回ある事に気が付きませんでした。このため平成7年、観察開始から平成11年まで巣立ちが6回、幼鳥の数、合計14羽を観察しましたが実際はこれより多いと思われます。
特に今年平成11年度の1番子は平成10年1月から始まった改修工事で再三にわたる池の水抜きで行動パターンが変化したのに気が付かず、巣立ち予定日直前まで巣に餌を入れるのを確認できましたが、巣立ちは確認できませんでした。

巣立ち直後の雛の居場所
平成7年から平成10年まで巣立ち直後の雛はマベブッシュで1週間程度水浴び、餌取りの練習等をして過ごしていましたが再三に渡る池の水抜きの影響(水底が露出して巣の前に人が入れるようになり、ルアーの釣り人が竿を振る)で平成11年度1番子の巣立ちは確認できず、2番子は巣立ち後、すぐに親が雛をマベブッシュからAポイントに盛んに誘いをかけていました。
翌日には雛4羽共Aポイントで水面に浮いた小枝、葉っぱで餌取りの練習をしていました。
巣立ち後の居場所をAポイントに変えた様です。

カワセミ雄雌、幼鳥の判別
雄は嘴(くちばし)の上下とも黒、雌は嘴の下が赤い。
幼鳥は嘴が短い、胸の色が成鳥ではオレンジが茶色ぽい、足も成鳥ではオレンジが褐色。

幼鳥

幼鳥の嘴の色
観察開始から平成11年度の繁殖観察終了まで合計14羽の幼鳥を観察できましたが、いずれも嘴の色は上下とも黒色でした。平成11年9月28日、巣立ちが終わって約2ケ月後、北側の池で胸が幼鳥の特徴(褐色)で嘴が成鳥とほぼ同じ長さ、足が少し赤く、嘴の下側も少し赤くなった個体を観察しました。
この個体が7月に巣立った個体なのか不明ですが仮に観察していた物で有れば、巣立ち後、数ヶ月で雌の特徴が出てくると思われます。

巣穴
平成7年、自転車で通勤途中、カワセミを見つけ、それを追いかけて観察しているうちに巣穴を見つけ、繁殖を観察するようになりました。
 3年目にシーズン中2回、繁殖することに気づきました。平成10年のシーズンに入る前、巣の有る池が、隣の池(高低差を利用して上中下とため池の水が流れるようになっている。)を埋め立てるため、水を三分の一まで抜かれてしまいました。
 巣穴は水面に接した崖の途中にあり、ボートでもなければ近づけなかったのが、巣の前の水底が出てしまい、数年前から流行している、ルアー釣りの人の往来が頻繁になり、雛が孵っていると思われる巣の出入りが1週間、観察中有りませんでしたので、6月1日、巣を放棄したと思い、この機会にと、巣を観察しました。
 巣穴の大きさ 水位がかなり上下するので水面からの高さは測っていません、巣の奥行きをスチールのメジャーを差し込んで測りましたが、差し込んだとき何かに当たりました。(後日、雛が無事巣立ちましたのでこれは雛に当たったようです。無知の成せる技で反省しております) 入り口、高さ70ミリ、横60ミリの楕円形。奥行き800ミリ、少し前傾、通路の下には、周りの壁の色とは違った黒い物が敷き詰めてあり、巣の前から下に流れ出し、固まっていた、摘むと簡単にバラバラになり砂のようになる。巣の右側のまべブッシュの奥には使っていない古い巣穴(蜘蛛の巣が張っていた。)があった。

99,/5/29 今年も下水工事のため水を抜かれたので巣の水面からの高さを計測、岸がえぐれている水面最大高から、約65cm。使われていない巣は水面高75cmだった。

99,/8/18 MLで巣から流れ出ている黒い物が話題になったので、2回目の繁殖が終わったのを見計らって、観察しました。
メジャーを入れて奥行きを測ったが変化無し、入り口から奥にかけて流れ出ている物にカワセミの足の幅で溝が出来ている、繁殖で巣の出入りをしている時はかなり柔らかいのだろう、巣から流れ出てたれている。
臭いを嗅いでみたが回りの土は無臭だが、黒い物はかび臭く排泄物みたいだ。
「翡翠との出会い」の山本氏からの情報では、他の所のカワセミは毎年巣穴を新しくするそうだが、当池のカワセミは観察を始めて5年間、同じ巣を使用している、このため普通なら巣の奥にたまっている物が流れ出てきたのか?
マベブシュの奥にもう一つ古い巣を発見、古い巣は二つ。

99,/8/22 鳥の師匠、福岡氏の意見、「他に巣を作る場所がないので同じ巣を使っているのだろう、臭いがあれば外敵に狙われやすいので流れ出た物は取り去った方がいい」に従って排除した。
黒い物は堅く固まっていて入り口から奥に20cm位しかなかった。それから奥はやはり固まっていたが薄茶で細かいゴミの屑のようだった、これは雛のペリットと思われる。割れた卵が1個有った。
観察するために持ち帰り、綿のクレープ生地で袋を作り、流水で土を洗い流した。
観察できた物は12mm前後の細い骨(あばら骨?)が多数、それの1割程度で長辺が6mm位の楕円形、鱗状(鱗ではないと思う、数が少ないし全体にいびつで扇状ではない)があった、黒い流れ出た物は水溶性で水洗いしたときに溶け去った。
巣の上には直径10cm位の桜の根が横に張っていて土止めになっている、その上はオバーハングになっており、根の下から巣にかけてもオーバーハングで、上からは見えない。
これでは蛇以外は近づけない。これ以外にない、絶妙の位置です。

巣穴の再利用
当池では観察開始から五年間、同じ巣穴を利用していましたが、メーリングリストのレポートで環境が良好な所では巣穴を毎回新しくするそうで、このあたりの環境(住宅地の中)では別の場所で巣穴を掘るような立地条件(土の岸で崖状になっている所)の場所は少なく、再利用していると思われます。

飛行、入巣
飛び方は水面上30〜50センチを直飛し、目的場所の手前で上昇しとまります。
巣の有る池から別の池への移動時は人家と人家の間を二階の窓の高さで飛行し、まるで谷筋を飛んでいる様です。
巣への進入は、別の池から直接飛来するコースとAポイントに立ち寄る二つのパターンがありますがその後は必ず巣の付近の枝にとまり安全を確かめてから巣に入ります。
巣から出る時は付近の枝にとまらず、直接出て20〜30メートル離れた水面で水打ち(飛びながら浅い角度で水を打つように水浴びをする)を1〜2回してからAポイントに入り、水浴び、さえずり、捕食等した後移動します。
いずれのコースもほぼ一定で、この時期の観察は楽でした。

カイツブリ
カワセミの観察を開始した年(平成7年)に巣の有る池で1羽だけ巣立ちました。
それ以降、巣作りをしている時に巣材に混じっていた釣り糸に絡まって巣作りを放棄、後は繁殖期に池の水を抜かれ、巣を作れず平成11年までに巣立ったヒナはこの1羽だけです。

 

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