◆ 旧・シャム猫亭 ◆


リプトンのミルクティ 〜アイスミルクティーの夏 〜

暑くて暑くて、喉の奥にまで砂漠の風が吹いて来るような夏の午後。
ひんやりとした喫茶店に駆け込み、アイスミルクティーを注文するのです。
それは、やっぱりLiptonのティールームに限ります。
初めて飲んだのは、京都だったでしょうか。
黄色いティーバッグで見慣れたLiptonとは別の顔が、そこにありました。
コンビニで売っている紅茶の葉とどうちがうのか、くわしいことは分からないけど、
喉の砂漠にオアシスが生まれることうけあいの美味しさです。
体に染みとおるような、一瞬気が遠くなるような感覚、
ありそうでなさそうな不思議。
大ぶりのグラスに縁まで入ったアイスティー。
たっぷりのクラッシュアイスとミルクが、
紅茶の香りを引き出し、最後の一滴まで楽しませてくれます。
さりげなくて実力のあるアイスティー、とでも呼びたいような。
毎日は要らないけれど、ここぞという時のとっておき。
たった一杯の紅茶だけど、その場所でしか味わえない至福の時間。
もう10年以上味わっていないぜいたくです。  (マーズ)

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