◆ 旧・シャム猫亭 ◆


クリスマス・リース

レピシエに「Chiristmas Wreath」というお茶がある。
まさに、クリスマスリースのように華やかで、賑やかなお茶である。
シナモンが利いて、スパイシーで、また、ほんのりと甘味のあるお茶。
ストレートでもおいしいし、濃い目に入れてミルクティにしても、おいしい。

ただ、少し香りが強いので、職場などのTeaBreakには向かないのかもしれない。
みんなが出払って一人になった隙にこっそり一息ついた。
シナモン他のスパイスの香りが部屋中に広がり、何だかリッチな気分でくつろぐ。
しかし、冬の締め切った部屋では、一度広がった香りはしばらく、
部屋を漂い、すぐにぬけがけのBreakは露見するのだった。

いつでも、このお茶を入れると、あたたかな空気に包まれ、
つかの間の安らぎを感じる。この香りのせいだろうか。
期せずして、「アロマテラピー」の役も果たしているようだ。

春たけなわの今も、あいかわらず、クリスマスである。
夕方、仕事から帰ってきて一息つく瞬間。
やっと、ストレスから解放されて、無防備なため息をひとつ。
いろいろな思いを抱えて、お茶を入れ始める。
お気に入りのカップの中の紅い色。
ゆっくりと部屋に広がるシナモンの香り。
さめるまで待てずにふーふーと吹きながら、最初の一口。
刺激的で、ほんのりと甘い。

疲れきった心をあたためてくれるような、
そんなぬくもりを感じる。
夜は始まったばかりだ。
「今日」は終わり、「明日」が来るまでの自由のひと時。 (シィアル)

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