これまで絶滅したと思われていた日本固有の猫の一種「なめネコ」が
およそ二十年振りにアメリカ南部の都市で目撃され、関係者を驚かせている。
なめネコは70年代日本中で爆発的に増殖し、若年層の存在するあらゆる地域に
分布、 その繁栄を誇った。しかしその後なめネコの個体数は急激に減少し、
その姿を目にする機会は一般には無くなった。
動物愛護協会等による乱獲が激減の一因とする一部の研究者も居るが、
理由は定かでは無い。
近年に至ってかってのなめネコ生息域には「キティちゃん」という
別種の猫が定住している。
特 徴:特攻ハチマキ、長ラン、ボンタン等の改造学生服着用、
俗に言う「突っ張り」様の外見。
鳴き声:「なめんなよ」
今回の発見場所:アメリカ南部アラバマ州バーミンガム市郊外
形大規模インテリア用品小売店 室内装飾品売り場
発見者の言葉:「部屋の壁に架けるパネルを見ていたんです。
立て掛けられた一番安いパネルの列をめくっていると、
モノトーンの映画のシーンやら、意味不明の抽象デザインに
混じって…居たんです、ハチマキして学ラン着て、
袖を捲ってエレキギターを抱えた猫と不機嫌そうに
ドラムの後ろでスティックをかざす猫が!
…慌ててパネルをめくると、次はバイクのまわりでたむろってる猫、
次も、…」
確認されただけでも、七枚。
バーミングハム市は当時日本食や日本の出版物を入手するのも困難な
土地であった。なぜそのような遠隔の地に絶滅したと信じられていた
日本の「なめネコ」が生存していたかは大きな謎であり、
今後の研究成果に期待が寄せられる。
(報告:なるしあ記者)