カフェインの作用・副作用のお話


 
1、胃の痛いコーヒー。

 ディナーの締めくくりの一杯のコーヒー。
ああ、至福の時。
カフェインは胃酸の出を活発にして、消化を助けると言われています。
食後は食べ物が胃粘膜を保護していますから、胃も傷めません。
けれど、空腹をコーヒーで紛らわしたり、起き抜けの一杯というのはやめておきましょう。カフェインの出させる胃酸とコーヒーの含むタンニンなどで覿面、胃にきます。コーヒーにミルクを入れても粘膜を覆う程の量は無いので、やっぱり何か食べてから。
あれ?もしかして先に御菓子を全部頂いてからお茶を服する、「茶道」の作法もこの理由からなのでしょうか?
 

2、目醒ましいコーヒー。

 今夜は眠らず、傍らにコーヒー。
「カフェイン」というとこれがやっぱり主作用でしょう。
眠らないために飲む味方も、望まないのに眠れなくなると辛いです。
「昼以降は飲まない」とか、「4時過ぎたら飲まない」とか、経験から防衛されている方は多いですよね。
しかし、うちの母は夜遅くまで書き物をした後は、いつもコーヒーを飲んで「ああ、いい気持ち。眠くなる。」と言って就眠していました。張り詰めた神経がリラックスするのだそうです。
カフェイン…どこに効いているんでしょう?おまけに深夜に電動ミルがうなると飼い犬が吠える。つられてうっかりお相伴などしてしまうと、私の方は明け方まで大後悔。
 

3、奮い立つコーヒー。

 コーヒーを飲めば、気力が湧いて元気になる!
でも、度を越したカフェインの摂り過ぎで動悸、頻脈、痙攣をおこす、なんてことも。
いや、笑い事じゃなくて中毒するんです、カフェインは神経興奮作用のあるアルカロイドなんですから。酔っぱらっちゃたみたいになることも。
私もコーヒー二杯で、上気してどきどきしてきます。
普通にコーヒーで飲む分には大事に至る事は滅多に無いでしょうが、眠気ざましのカフェイン入りの食品などは、ほどほどに。特に小さなお子さんは御注意。
 

以上、カフェインの作用及び副作用でしたが、それほど気にする事でもありません。激辛食も胃に悪いし、日本茶だって眠れなくなりますからね。「刺激物」はすべ
からくほどほどに、ということで。

私は浅煎りより深煎の苦味のコーヒーが好きです。
カフェインはローストするほど減るので、濃いように見えてもこのほうがカフェインに強くない人には向いています。一石二鳥。(N)
 



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