[ クリスマスの起こり / クリスマス通信Top ]

 
 
(1) クリスマスの起源

■ キリスト降誕日。12月25日。  

■ Christmasは、Christのためのmass(=festival)で、
キリストの降誕を祝う祭。
この起源には諸説あるようですが、キリストの降誕が太陽暦の
12月25日というのは矛盾があり、古代ローマの冬至の祭や
農業神の祭などが結びついたものと考えられています。

(2) ChristmasをなぜXmasと書くのか?

■ もともと新約聖書はギリシア語で書かれています。 
ギリシャ語では"Christ”のことを“ギリシャ語「クリストス」”(クリストス)と 
書くところから、この最初のXを取り、masをつけたものだそうです。 

■ ほんとうは、X'masのように(’)を入れるのは間違いだそうです。

(3) 初めてのクリスマスツリー

■ 初めてクリスマスツリーを飾ったのは、ドイツのストラスブルグで、 
そこからイギリスを経てアメリカに伝わったと言われています。 

■ Kissing under the mistletoe
クリスマスツリーに使うのは、もみのきやひいらぎといった針葉樹。 
やどりぎ(mistletoe)も使われますが、この飾りの下にいる女の子は 
誰でもキスをしてよいという習慣もあるそうです。 

■ クリスマスツリーは、カラフルな電球やサンタなどの人形、金の星などで 
飾り付け、居間に飾っておきます。 
街のあちこちにも大きなツリーがお目見えし、電飾を輝かせるようになると、 
人々はクリスマスカードの交換に忙しくなります。 
もらったカードは大事に部屋に飾られられています。 
文字通り、街じゅうがクリスマスのムードにひたるシーズンなのです。

(4) クリスマスツリー

■ クリスマス・ツリーに、いろいろな贈り物やろうそくを飾ったり、
現在のように白赤などの豆電球をつり下げるのはドイツの風習で、
イギリスでは19世紀、ヴィクトリア女王の夫君プリンスアルバートが
ドイツからきた頃、1840年頃からのものといわれています。
■ 現在(1998年)、世界で一番高いクリスマスツリーは、Xmas Tree
アメリカのロックフェラービル前の27.2メートルのツリーを抜いて、 
日本のチボリ公園(岡山県)の28メートルのツリーだそうです。  
最近、近所でも、12月になると庭の木に電飾をきれいに飾って 
クリスマス気分を盛り上げている家を何軒か見かけます。  
(中には年中電飾の家もあるのですが…) 
いまだに「枕草子」の影響の抜けない私としては、 
「興ののるもの…12月の電飾。 
興ざめするもの(いと忌々しきもの)…クリスマスを過ぎても 
電飾をはずしてない木々。」と、心の中で分類されています。

(5) ホワイトクリスマス?

■ クリスマスの矛盾
世界中の人々があこがれるホワイトクリスマス。 
当日でもいいから雪化粧が見たいと願うのは、 
その方がキリストの降誕にもふさわしいし、 
冬の枯れた世界も美しく変身できるから? 
でも、実際のユダヤ地方の12月25日(太陽暦)は、 
雨季の最中で、雪など降りません。 
そもそも冬だってそんなに寒いはずがありません。 
矛盾してはいるけれど、 
救いの主の降誕を祝うのは真冬の方が盛り上がるのでしょう。 

その夜、静かに星がまたたくベツレヘムの空に、 
ひときわ大きい星があらわれて…。