12月は銀色の月
冬でも雪や氷にはほとんどお目にかかれない当地ですが、
空が晴れて空気が澄んでいるので、朝は都会や雪国よりも冷え込みます。
クリスマスの頃あたりからは朝のほんの短い間だけ、大地が銀色になる事も。

一つ一つよく見ると、霜は植物の輪郭を綺麗になぞって、
ロココ調の華麗なオブジェを数限り無く大地に並べています。

それに気付いてから、私は枯れた草花や
冬眠している植物の地上部を
全部刈り捨てるのをやめました。
見方を変えれば枯れた植物も美しいし、
思いがけない銀白色の彫刻のプレゼントも楽しみですし、
ふんわり暖かい枯れ草が載っていると
地中で春を待っている植物達も嬉しいだろうし。

寒さの厳しい英国などでは、
冬の枯れ姿も楽しめる植物や
小枝のシルエットの美しい落葉樹などが冬の庭を飾ります。
(ナルシア)
2002年12月01日(日)
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