※ 「蜘蛛の巣館探訪・中編」注釈




  ※ 「蜘蛛の巣館探訪・中編」注釈  


(1)
木場、加門刑事、伊佐間、今川。こんな組み合わせがぞろぞろ歩いていたら、鵜原の
地元民もさぞ不安だろう。



(2)
酒場ででかい招き猫を振り回す凶悪犯、川島新造(本文P72)。
そこで榎木津がでかいフクスケを振り回して応戦した…とは聞いていない。



(3)
「川島アッ!」「修−木場修か!」(本文 P419)
いよっ東京警視庁ッ!



(4)
c.f.「聖真女学園」(「緋色の囁き」綾辻行人著・講談社文庫)、「聖アウスラ修道院」
(「聖アウスラ修道院の惨劇」二階堂黎人著・講談社文庫)。神の居ます所に悪魔は
湧くけど、仏教校に鬼が出る、という話は聞かない。



(5)
「僕の言った結界とは衝立のことだよ」(「姑獲鳥の夏」P330)
私が以前住んでいた家は一般的な住宅地にあったが、友人達に「結界が張られている」
と言われていた。どうしても道がみつからなくてぐるぐるあたりを廻ってしまうのだそうだ。
「わかりにくい」と言うのだ、ふつうは。



(6)
美由紀ちゃん東京の学校に編入したんだよね。再登場が楽しみ。




(7)
深い山合いに突然ショッキングピンクのフラミンゴの形の板がずら−っと並んでたまげる。 トロピカルバード類のテーマパーク。房総のどこがトロピカルなんだか。



(8)
1222〜1282年。日蓮宗開祖。「法華経」を諸経典中の王と定め、他宗派を「邪教」とした。 過激にして劇的。



(9)
門前の「日蓮上人生誕地」の石碑を見て、私の連れは感心して言った。「さすがは日蓮、 お寺で生れたのかー。」 …そーいうのを「本末転倒」と言うのだ。
おのれは関口君か。



(10)
「日蓮の生れた村だから誕生寺とでも名を付けたものでしょう、立派な伽藍でした」 (「こころ」夏目漱石著・新潮文庫)



(11)
善男善女が次々と段を登ってお堂にお参りする前で、私の連れは「これは立派なお堂だねぇ、 立ったまま縁の下に入れるよー。」と言ってそのままとことこ歩いて縁の下に入って行こうとした。 やめんかっ、おのれは榎木津かっっ。



(12)
壁に日蓮上人の波瀾万丈の御生涯を描いた紙芝居… じゃなくて絵物語があったりして明るい。 スーパーヒーロー物語。



(13)
舟が出ると鯛が寄ってくる。上人と縁のあるものなので、漁師さん達が長年大事にしてきたら 天然鯛が慣れたんだって。名所。



(14)
別名「鯛の浦」。洒落かな。



(15)
海を渡って北条氏が攻めて来たり、「八犬伝」の里見氏が来たり。



(16)
「論理的」な順だと一位京極堂、二位榎木津(眼力ヌキで)、三位今川、ってとこでしょうか。 うーん、四位木場、五位敦子、かな。木場の筋肉は明晰だし、 敦子ちゃんは熱中癖をセーブすれば、なかなか。

1998年08月