すみれの花の砂糖がけ  
 

鉢からあふれるように身を乗り出す
スイートヴァイオレットの花が、
まいにちまいにち惜しげも無く次々と開きます。
花は種になるから惜しくは無いのでしょうが、
見ているほうとしては非常に惜しい。
なんとかこの菫色を、残しておく手はないものか。
で、砂糖をまぶしてみました。
本当はころころしたキャンデーのような懐かしい
菫の花の砂糖漬け、にしたかったのですが、
時間がかかりそうですし、作り方もよく判らない。

今回は簡単で綺麗な菫の花の砂糖がけを作りましょう。
同じ方法でミントの葉も砂糖がけにすると美味しいです。
 


作り方

 

・まず開いて間もない色の綺麗な菫の花を摘みます。
あとあとの作業に便利なので、
花の柄を長く付けたまま摘んでください。

・ざっと洗って花を潰さないように水気をきります。

・はけで卵白を丁寧に花弁の裏と表に塗り付けます。

・砂糖の中に花弁を置き、上からも砂糖をふりかけて
 まんべんなく砂糖をまぶしつけます。

・余分の砂糖をはたき、クッキングシートに乗せて 
 二日ほどよく乾燥させます。

・花弁がかりかりに固まったら出来上がり。    
 
湿気ないよう密封して、冷蔵庫か乾燥剤入りの瓶に
保存します。湿気なければ数カ月くらい持ちます。
 


使う砂糖

まぶしつける砂糖は、粉砂糖だと可憐な感じ、
グラニュー糖だと豪華な感じになります。
実は粉砂糖は付け過ぎると真っ白になってしまって
折角の菫色が見えなくなってしまうのでなかなか難しい。
グラニュー糖は簡単に出来て、きらきら光って効果的です。


砂糖がけのおすすめハーブ

すべて生を使用します。

薄くてひらべったい、口当たりの滑らかな
食用ハーブとエディブルフラワーで。
厚手のもの、形の複雑なものは向きません。

殺虫剤等を使っていない、
食用に栽培されたものを使って下さい。
 

[ ミントの葉 ]

お菓子としては一番のおすすめ。
シャリシャリかじるとぱっとミントの香りがしておいしい。
葉の薄くて柔らかいアップルミントや、綺麗なレモン色の
斑入りのパイナップルミントが向いています。

[ ボリジの花 ]

一日の命の青い星の形の花を長持ちさせましょう。
形が幾何学的なのでグラニュー糖をまぶすととても綺麗。

[ ローズのはなびら ]

美しい色の薔薇の花びらを一枚ずつはずして。
鑑賞用に農薬を施している薔薇は食べられませんので注意。

[ ナスタチウムの花びら ]

目の覚めるような鮮やかな色の花びら。
ただ、ナスタチウムのワサビ風味は、
お菓子というにはちょっと。
 
 

少しずつ作って瓶にためて、素朴なケーキの飾りにしたり、
コ−ヒ−紅茶のお茶うけに。テーブルの上が華やぎますよ。

 


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