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Russel Square


Russel Square
地下鉄のラッセル・スクェア駅で往生した話。
私たちは、秋の夕刻、陽が落ちてからロンドンに 到着し、ヒースローから地下鉄一本で難なくこの 駅に着いた。ホテルは駅のすぐそばなので、 ここまでくれば安心、のはずであった。 この駅にはエスカレーターではなくリフトがあって、 乗客は地上への出入りにエレヴェーターを使って いるらしい。しかし、ちょうど目の前でリフトは行って しまった。一分でもはやくホテルで身体を休めたい というのに。いいかげん疲れていた私たちは、判断 力を失っていて、脇に階段を見つけ、それで上がる ことにしたのだった。 147段ある、と書いてある。実際、とほうもない螺旋 階段だった。スーツケースを持って急いで上がる のはもちろんのこと、空手でも大変だ。息は切れ、 心臓はバクバク言い出す。大いに懲りて、以後、 どんな駅でも、リフトのあるところではリフトを待って 乗ることにしたのだった。(M)

 
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