「クマのプーさん ティータイムブック」
原案:A・A・ミルン / 絵:アーネスト・H・シェパード /
訳:山田詩子 / 出版社:BL出版

2001年06月20日(水)

☆この本は、買わなくっちゃ。
 −紅茶や絵本、それから、イギリスが好きな人におすすめ−

おなじみのミルン&シェパードのクマのプーさん(→岩波書店) と、
おいしいティータイムのレシピの絵本。(→amazon)
小さなサイズが、さらにかわいらしさを倍加させる。

前々から、気になっていたのが、
近所の図書館にあったので、
お試しに借りてみた。
思った以上にかわいく、
パラパラとめくりながら、
目に付いたレシピを、
自然と作ってみたくなる。
だから、いつも手元に置いておきたい。

プーの物語から、
お茶や、おやつのほのぼの楽しいシーンを
案内してくれているのは、
紅茶のお店「カレルチャペック」の
オーナー
山田詩子さん。
この絵本の中の
たくさんのおいしいレシピは、
その妹さんの山田協子さんの作です。

「おいしいもの」をたくさん知っているのは、
幸せなことだなあと、
絵本に一杯詰まったレシピやら、
プーのお茶会を眺めながら、
しみじみ思う。
「おいしい顔」というのが、
かつてCMであったけれど、
そばに誰かいるから、
「おいしい顔」を見てもらえるんだよね。
ひとりでも、おいしいお茶はおいしいけれど、
ひとりで、ゆっくり飲む紅茶も好きだけれど。
お茶会は、ひとりでは開けない。
この絵本の素敵においしそうなレシピは、
(しかも、シンプルでカジュアルだ!)
仲良しで、わいわいとおしゃべりしながら、
楽しみたい。
言うまでもないことだけれど、
「おいしいもの」というのは、
レシピだけのおいしさじゃなくて、
それを一緒に楽しむ人が、
−それは、友達かもしれないし、恋人かもしれない。
あるいは、家族だろうし、これから、仲良くなっていきたい人たち。−
いるということのすばらしさ。

プーに限らず、外国−特に英国−の絵本や物語には、
おいしいシーンがたくさん出てくる。
(おいしいかどうかはちょっと「?」だが、
有名なところでは、「不思議の国のアリス」のお茶会など)
そんな、物語の中の“おいしい”シーンを辿っていくのも
ちょっとしたお楽しみといえるかもしれない。

そんなことを考えながら、
お腹をすかせている私は、
楽しいお茶会の主催に、ちょっと意欲を燃やしつつある。
ティタイムについて / パンとトースト /
スコーンとマフィンとクランペット / ジャムとバター /
サンドイッチ / クッキーとビスケット / ケーキとペストリー
お腹が鳴ってくるでしょう?
梅雨の止み間に、お茶会をしませんか?(S)


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