☆ 恋人は、「時」の彼方から
2001年02月14日(水)
 愛は「時」を越える。 ――究極のラブロマンス?
恋人が古代の王様や中世の騎士というのは、
強烈にロマンチックなシチュエーションだ。
いや、かなりの力技、反則技だろう。
しかし、その掟破りな妄想の世界を、
甘くせつなくも激しいラブロマンスとして、
気持ちよく耳元でささやいてくれるストーリーテラーがいる。
かわりばえのしない日常に泥のように疲れている時には、
ありがたい語り部たちだ。

 ただ、どうしても「特異」な設定なので、
シチュエーションや展開に共通するところもあるだろうが、
どの小説にしても、しばし日常を離れて、
遠く隔てられた時代の向こうへの「トリップ」を
楽しむことが十分できる。

どんな風にタイムトリップをするのか?
時を越えた恋の結末は?(そりゃHappy Endじゃないと困るけど。)
それは読んでのお楽しみ。
 
●恋人にするなら、誰がいい?
 ・古代エジプト王 ラムセス2世:「ザ・マミー」
 ・14世紀のスコットランド戦士 ナイジェル:「夢のなかの騎士」
 ・16世紀のイングランド伯爵 ニコラス・スタフォード:「時のかなたの恋人」

 Web上で、こういうタイムトリップ(or タイムスリップ)ものの
恋愛小説を調べていると、面白い本が見つかりました。

「二千年めのプロポーズ」
電気鍋から現れる魔人ギルガメシュ
(女神の誘惑を拒んだせいで、天上界から地上界に追放されている。
2000人の願いを叶えれば、天上に帰ることができる)とヒロイン・メガンのラブ・ロマンスらしい。
 …2000年10月に発売されたようですが、現在は在庫切れで、多分、入手困難。
残念、結構、おもしろそうなのに。(S)



「ザ・マミー」 著者:アン・ライス / 出版社:徳間文庫
「夢のなかの騎士」 著者:リンダ・ハワード / 出版社:二見文庫
「時のかなたの恋人」 著者:ジュード・デヴロー / 出版社:新潮文庫
「二千年めのプロポーズ」 著者:ダーリーン・スカレーラ / 出版社:ハーレクイン


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