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☆濃厚で妖しい魅力のアン・ライス。
時は20世紀初頭。
考古学者のローレンスはエジプトで、
ラムセス2世のミイラを発見する。
やがてラムセス2世は蘇り、魅力的な男性となって、
ローレンスの娘ミリーと愛し合うようになるが…
すじがきを書くと、
期待に違わない、非常に濃いハーレクインである。
しかし、単にハーレクインで終わらないのが、
「ホラーの女王」と呼ばれるアン・ライスならでは。
何と、ラムセス2世とミリーの前に、
ラムセスの出来心により蘇った
クレオパトラが立ちはだかるのである。
この時代をより身近に感じるには、
「ハムナプトラ」をVideo等で見ると、
かなりいい感じなのでは?
映画というと、この本のあとがきによれば、
ジェームズ・キャメロン監督で映画化決定しているそうである。
しかし。
映画雑誌等でも、
いまだ映画化が進行しているという情報は聞かないのだが。
ぜひB級大作映画として製作されることを切望する。
(あくまでもB級が望ましい。)