本物の図書館で、
とある洋風お菓子の来歴を探していたとき、
資料として借り出し、その後自分でも手に入れた本。
読んで字のごとく、第1話の「お菓子の神様」から
第100話「ちんすこう」まで、世界中のお菓子にまつわる
歴史・文化的な背景、エピソードでいっぱいの、
甘いもの好きには征服欲をかきたてられそうな。
見たことも聞いたこともないお菓子があれば、
なつかしい芳香が漂ってくるような、
なじみのお菓子もある。
かくいう私は、いわゆる甘党ではない。
それでも、今買っておかないとなくなるかも、
とばかりに手元に置きたくなった。
わが書棚は趣味の本と資料類が入り乱れていて、
仕事の資料というものは、ある期間が過ぎると
たいてい処分されてしまう。
が、この本はおそらく、書棚で生き残るにちがいない。
ちゃんとした人が書いたちゃんとした本は、
たとえ資料であっても、信頼が置けるからである。
加えるならば、ちゃんとした出版社であることも
信頼度をさらに高めるのである。
何度もいうが、お菓子は私の趣味ではない。(M)