■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 号外    2004/12/18発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1ポエトリー・リーディングNoborito 書き忘れていることなどを書かせて頂くと 登戸駅は下北沢から小田急小田原線急行で一駅、13分、210円。 代々木上原からですと、小田急線準急で三駅、15分、210円。 イベント後、アリエル・ダイナーで、 山吹草太さん、なかもとみゆきさん、 クライムドア/climb doorのギタリスト小島弘道さん、私の四人で 食事をとりながら話させて頂いた時に 小島さんから出てきた話として、 クライムドアというバンド名は「登戸」の直訳だが ライブドアや、crime door(犯罪の扉)と間違われる。 HIP-HOPっぽいバンド名だと言われる。 12月24日19:00 〜 22:00にアリエル・ダイナーで、 元ル・クプルの藤田恵美さん http://solcielo.co.jp/lecouple/profile.html のクリスマスライブがある http://www.arieldiner.com/arielnews/index.htm#20041224 ので小島さんも観に来る。 ル・クプル(Le Couple)はフランス語で「夫婦」を意味するが 離婚してしまったので、もうル・クプルではない。 ちゃきちゃきした関西弁でしゃべるなかもとみゆきさんは奈良出身。 山吹さんは山形出身。 山吹さんの話より 「いまの演劇はお笑いじゃないか。吉本(興業)と何が違うんだ」 「演劇関係者と演劇の話をするのは嫌いだ」 「売れれば良いってもんじゃないだろ」 「伝えたいものがないのにやっても時間の無駄だ」 「(私がやったボイスパーカッションに関して) いま流行りのラップっていうの?あれって、黒人のものだろ。 差別とか虐げられたりとかいう土壌があった上で出てきたものだろ。 いまの日本のラップってのは、土壌がないのに、形だけ真似して 中身がないんじゃないの?」 ラップに関して、私が言ったのは、 ・元々、ラップはベトナム反戦の演説から来ている。 侵略を行っている側の人間が、俺達の政府は間違っているんじゃないか ということを伝えた。一方的に虐げられた側からのラップだけが ラップじゃないし、いまの日本だってイラク戦争に加担している。 ・アメリカで一番最初に百万枚売れたラップのアルバムが ビースティーボーイズで、白人のパーティーラップだ。 日本でお茶の間レベルにまでラップを届けたのは「DA・YO・NE」だ。 あれを黒人のラップの精巧なコピーだとは誰も言わない。 オリジナルを消化・吸収した上で作られた歌謡曲だ。 2SSWS 今回レポート用のメモを取ってないので、まったく書けないのですが 今回の出場者にDJ1人、MC2人のラップクルーで、 すげー歌謡曲チックなのがいて、有名人に例えると、 初期w-indsみたいな感じで http://www.w-inds.tv/ トラック流れた地点で、キャッチーだけどあまりにダサくて 踊る気しなかったんだけど、みんな踊ってるし、 そんなもんかなと思っていたんだけど。 曲の始まりは、ステージの上手と下手の舞台袖に 身長150〜160センチぐらいの 男の子が向かい合って立つんだよね。 ぶかぶかの彩度の高いトレーナー着て ソデから指先だけ出して、トレーナーのソデごとマイクを握る。 おニャンこクラブ的な着こなし、いまでいうW(ダブルユー)の 男の子版。 西条秀樹のヤングマン (これも当時はロックじゃなくて歌謡曲だとか言われた。) みたいなシンセライクなトラックが流れて 舞台袖から帽子かぶって、子供服っぽいトレーナー着た 背の低い童顔の男の子が左右から出てきて、 向かい合った状態で、歌に合わせて、 A「やぁ、***!」 B「やぁ、***!」って手を挙げて 二人の男の子が出会う。Boy meets boy! スキップしながら二人の男の子がさらに近寄ってきて 舞台真ん中で出会ってハイタッチ。 スキップしながら同心円をグルっと回って、 出てきた方向とは逆側の舞台袖にはける。 1 ■___________________■ 2 ■_→○_____________●←_■ 3                 \ ■__○_____________●__■ 4     / ■__○_____________●__■ 5     /            \ ■__○_____________●__■ 6 ■___→○_________●←___■ 7        パン!          /\ ■_______○__●________■ 8       クルッと回る          /\ ■_______●__○________■ 9 ■___●←_________→○___■ イメージとしてはこういう感じの振り付けで 観ているときの、私の心のBGMは「おぉブレネリ/Oh !Breneri」 A「お嬢さん、あなたのお家はどこ?」 B「私のお家はスイスランドよ!」 A&B「ヤッ、ホー!ホートランランラン     ヤッホ、ホートランランラン」 お遊戯としてはよくできてるし、 異性の子供同士が仲良さそうにしているのを観るのは 誰だって好きだろう。 古くはビートルズのジョンとポールのステージングがこんな感じだったし Boowyにおける氷室と布袋、パフィー、ダブルユー辺りをみても、 二人組アイドルグループの ステージングとしては基本中の基本だろう。 ヒップホップで言うと、ビースティーボーイズやスチャダラパー辺りは こういうテイストが入っている。 トラックに対してはバリバリ表拍だし 黒人音楽どうこうなんて少しも感じさせない。 ラップ=ギャングスターラップのイメージが強い自分の中では 生理的な嫌悪感が正直生まれたが、 会場の盛り上がりを見てすぐに考え直した。 それこそジブラ的な裏拍のリズムで歌うスキルのある人も SSWSの出場者の中には居るんだけど、会場にいる素人が オフビートで踊るったって、むずかしくて踊れないわけだ。 それそこ盆踊り的なダサいジャストなリズムの方が 踊りやすかったりするわけだ。 黒人音楽の精巧なコピーを作るジブラやUAも好きだけど 本物のラップは偽物のJ-RAPだと思った。 ジブラはJ-RAP(RAP歌謡)としては偽物なんだ。 黄色人種用のリズムに加工し直していない。 マツケンサンバが、サンバとしては偽物だけど、 歌謡曲としては本物だという状態ですね。 黒人がジブラに対しては、俺達のパクリじゃねぇーかと 言うかもしれないけど、マツケンサンバに対して 南米の人がパクリだとは言わないでしょう。 オリジナルとはかけ離れたコピーになっちゃってるから コピーとしては本物なんだ。 SSWS全体の印象としては、PAが高音域を押さえた感じになって 高音域の箱鳴りがなくなって、スピーカーからの音だけになった。 すごく技術のあるラップの世界では有名な人が出てたけど 準決勝で落ちて、ステージで「伝えたいことは何も無い」と 口走ると落ちる傾向があると思った。 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□