■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 第81号 2003/2/22発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1芸術キャバレー 池袋のSCUM2000 http://www.h5.dion.ne.jp/~scum2000/ という場所で行われた。芸術キャバレーを観てきました。 この会場は、フーゲツのJUNさん主催のオープンマイクイベント 池袋East Gate Poetry Park http://6101.teacup.com/fuugetsu/bbs が毎月第一土曜日に開催されて います。こちらの方は 参加費:1000円 開場18:30開始19:15。 今回は毎月第三土曜に開かれている、「芸術キャバレー」 http://www.h5.dion.ne.jp/~scum2000/scum2000%20Files/cabaret1.html という飛び入り参加可のイベント 「アンダルシアのポチ」の回でした。 この会場では他に自主製作映画上映イベント「シネマキャバレー」 http://www.h5.dion.ne.jp/~scum2000/scum2000%20Files/cinema%20cabaret.html が毎月第四土曜日に行われているようです。 開場:18:30 開演19:00で、 入場無料でドリンクチケット300〜500円を購入で入場可。 300円はソフトドリンク。500円はアルコール類。 私はドリンクチケット500円と言われて、500円払って 会場左側のバーカウンターでソフトドリンクを注文しました。 システムを分かっていれば300円で済んだのですが まあ、それはそれ。 30分遅れの19:30に入ったのですが、 その地点で会場にはお客さんが15人ほど。 その後も何名か来られて、最終的には20名ほど来場。 客層は男性が八割、女性二割。 年令層は30〜40代の勤労世代が多い印象。 老後の道楽としてとか学生のサークルというノリではなく 業界に片足突っ込んでいる方が多い印象です。 会場はプロジェクターのスクリーンが前方にあり、 映写機が天井から固定で設置されていて 入り口からみて左側の壁には自主制作映画のビデオやDVDが 値段付きで展示されているので、 基本的には映画館という設備です。 例えば、音楽のライブをやろうとしたら、 アンプやスピーカーやドラムセットなんかは 自分で持ち込まなきゃいけないような印象です。 広さは15人でも満席という印象でしたが お客が来たら奥から折り畳みイスが まだまだ出てくるといった感じで 20〜30人でも収容可という印象です。 あと、バーカウンターでは四つで百円の駄菓子も売ってました。 芸術キャバレーは上演される出し物はあるけど 飛び入り出演を時間的に優先というイベントで、 今回は劇場サイドで準備されていた出し物が 「アンダルシアの犬」で それ以外は飛び入り出演。 出し物は 一人芝居 ストーリーテーリング ショートムービー集 アンダルシアの犬。 22:00終演。 その後軽く打ち上げ飲み会。 3時間で出し物が四つですから 他のオープンマイクイベントに比べると 結構長時間の出し物が可と言えます。 ストーリーテーリングは、紀ノ川つかささんの 即興ストーリーテーリングに近いですが パーセンテージ的に紀ノ川さんより お客さんお作る部分が多いです。 前にホワイトボード(に見立てた白いボール紙?)を つるして、キルケゴールの死に至る病から連想する単語を 客席から挙げてもらって、そこから登場人物を決めて お客さんにストーリーを作ってもらうというのをやってました。 ステージのパフォーマーはストーリーテーラーというより 客いじりをする司会役ですね。内容はほぼ100%客主導。 ダウンタウンかやっていた「4時ですよ〜だ」や とんねるずがやっていた「夕焼けにゃんにゃん」や 今田&東野のWコウジがやっていた「渋谷系裏りんご」のような 客いじり芸の練習みたいな空気ですね。 これ辛いのは、テレビだと客席にはマイクがなくて ステージにはマイクがあるのですが、 ここだとステージにも客席にもマイクがない中で 客席のオカニハフミヒロさんにスイッチが入ってしまって ずっと小声でしゃべってて、そっちの方が笑い取れてるんですね。 あてられてないのに、お題に答えて笑いを取る。 ステージでは、オカニワさんの声が聞こえないし、 客席で盛り上がっている話に付いて行けなくて、 「え?なに?何で盛り上がってるの?」と 客席に尋ねるし、客席は更にそんなステージ上の人間を いじって突っ込んで笑いに変える。 客席ステージ共にマイクがない状態だと ステージも客席も対等なのでお笑いの腕前で ステージを向かせなきゃいけないのですが これ、客席にステージより活動歴長い腕の良い人いると辛い。 終わった後、ステージのメイン司会はふくれていたそうです。 ショートムービー集は、ブッシュを燃やせワークショップ http://www.h5.dion.ne.jp/~scum2000/scum2000%20Files/tank's2.html はじめ、イラク戦争がらみを6本ほど。 アンダルシアのポチは、続き物の限りなく即興に近い芝居で ネットで募集したストーリーを http://s.freepe.com/std.cgi?id=2323232323&pn=55 継ぎ接ぎした台本で、きょう純一さん http://members.jcom.home.ne.jp/kanna-m/azito21hozon.htm がポチを演じ、バックにはピアニカの田中創さんはじめ、 オカニワフミヒロさんら3名で即興演奏、 荒木巴 http://www.usapyon.net/tomoe/index.html さんが皿を回したり、手品をしたり、 まあ、ステージ上で次回予告をきょう純一さん台本にするか オカニワさんの台本にするかで打ち合わせしているぐらいですから まあ、こうヌルイ学芸会みたいな感じで終わりました。 個人的には、今回、 ステージよりも休憩中の雑談や打ち上げが面白くて まず石仏さん http://d.hatena.ne.jp/ishibutsu/ という方が何と、大川興行の元芸人さんで、 大川興行で良い役もらって、アンケートで一番人気になって 天狗になって、大川興行辞めたら、 泣かず飛ばずになってしまったという方(自称)で、 今、象さんのポット http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/1901/starlist/starso.html#zou の片方の方とお笑いの動画配信サイトを http://www.jcup.net/main.htm 作られています。 他にも映像関連のクリエイティブディレクター/構成作家の方が 業界の裏話とかされてました。 この構成作家の方の話で一番ビックリしたのは、 荒木巴さんが、本気でコメディアンを目指していて 「恋のから騒ぎ」 http://www.ntv.co.jp/koikara/ のオーディションを受けたり 「R−1グランプリ」 http://www.owarai-tower.net/R-1GP/ のオーディションを受けたり、 されてて、 テレビで米倉涼子の影武者 (カメラリハーサルで役者の立ち位置を決め、 照明やカメラアングルを作る際の、米倉さんの代わり) をしていたという話で、 「米倉涼子の影武者はもっと強調した方が良いよ。 その方がランク上がるんだから」とか 「いや、でも私はお笑いとしてみて欲しいから」 などという会話がされてて なんなんだこの業界片足突っ込みトークは! と驚いたり。 石仏さんの自虐トークで笑えたのは クイックジャパンのインタビューが来て、 初対面のインタビュアーに 「あまりにも詰まらなかったので 大川興行をクビになった石仏さんですね」 と言われ、 「なんで初対面なのにそこまで調べてるんだ! クビじゃなくて、俺が天狗になって自分から辞めたんだよ」 と思ったという話や、 居候ライフ http://members.at.infoseek.co.jp/isolife/ というフリーペーパーを作られている方と 昔漫才やってたという話、 「追跡」というテレビのドキュメンタリーで タレントの追っかけをする追っかけ業界で有名な人を 取り上げた際、追いかけられるタレントとして 少しだけテレビに映ったことがあるなど、 芸能業界の末端の末端にいることについてのトークが 面白かったです。特に時々思い詰めたように黙るのが もろ、象さんのポットの直系で、 面白くてしょうがない。 こういうネガティブな笑い大好きです俺。 2イベント情報 2/24(火)サナエミ 出演:詩/大下さなえ  短歌/伊津野重美 演出/秋月祐一 開場19:00 開演19:30 場所: 中野区中野3−22−8劇場MOMO 前売1800円 当日2000円 http://homepage1.nifty.com/kyupi/live/sanaemi.html 3/7(日)ポエトリー地下劇場 司会:ドクター・セブン 出演:ムロケン・平山昇・油本達夫(横浜詩人会)・ロバート=ハリス 美音妙子・稀月真皓 場所:神奈川県民ホールギャラリー第五展示室 開演18:00〜 入場無料 定員100名  ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□