■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 第79号 2004/2/1発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1SSWSグランド・チャンピオン・トーナメント タイムテーブル (提供さいとういんこ http://www008.upp.so-net.ne.jp/little/life2003.html さん・以下敬称略) 14:00 開場 15:00 START あの人をもう一度〜詩人編〜60分 木棚 環樹 ひろえフラワー ジュテーム北村 転換&DJ 10分 コーヒーカラー http://members.jcom.home.ne.jp/coffee-color/ 16:00DJ タイム 16:20 あの人をもう一度〜ラッパ−編〜30分 KEN THE 390 http://members.goo.ne.jp/home/kenthe390 イーゴ マンキー ジプシー マッケンジー ツル(a.k.a.降神) http://d.hatena.ne.jp/keyword/%25b9%25df%25bf%25c0 17:00 DJタイム 17:20 あの人をもう一度 タナソーDX http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/8596/mokuji.html 適当 17:40 ゲストライブ 30分 尾上 文 http://www1.ocn.ne.jp/~bun-onoe/ 筏丸けいこ+HAT http://www.tsurugashima.or.jp/ika8/ 18:10 DJタイム 18:30 グランド・チャンピオン・トーナメント 小林大吾 タカツキ http://sound.jp/nrecords/ Meteo&Zoe(メテオ&ゾエ) http://diary.cgiboy.com/d01/nrecords/ デジ レイ ROY THE ROYAL(ロイ) http://members.goo.ne.jp/home/roytheroyal/ 死紺亭柳竹 http://www.e-mile.com/cgi-bin/view_bbs.cgi?c_id=0401 A−SMOG(エースモッグ) 21:00 END DJ:DOPANT(ドーパント) 司会:ATOM(アトム) 審査員 さいとういんこさん http://www008.upp.so-net.ne.jp/little/life2003.html 三代目魚武さん http://www.sandaimeuotakehamadashigeo.com/ S−KENさん(ミュージシャン・東京ロッカーズ) 筏丸けいこさん(詩人・著述家) http://www.tsurugashima.or.jp/ika8/ 古川耕さん(音楽雑誌blast音楽ライター) 浅沼優子さん(音楽雑誌CLUE編集部) 大野貴博さん(ソニーSD事業部) 佐藤さん(ビクター) 松田さん(MARZ店長) 〜〜〜〜 SSWS公式ページ http://www.marz.jp/ssws/index.html Iwataさんのレポート(結果速報有り) http://www.orcaland.gr.jp/%7Eiwata/hiphop/20040131.html 花本さんのレポート http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=dennounishiogi 一回戦 小林大吾○VS A−SMOG● メテオ&ゾエ●VS死紺亭柳竹○ タカツキ○VSロイ● レイ●VSデジ○ 準決勝 小林大吾○VS死紺亭柳竹● タカツキ○VSデジ● 決勝 タカツキ○VS小林大吾● 優勝 タカツキ ATOMアワード (ATOMさんが今大会の出演者以外から選んだMVP。 この人に何か言われたら絶対に断らないという特典) :幹さん 九人の審査員がいる中ほとんどの試合が 四対五という接戦続きで、 本当に誰が勝ってもおかしくない試合でした。 全体の流れとしては、 一回戦で即興をやったラッパーの方 (A−SMOG・メテオ&ゾエ・ロイ)が皆落ちて、 ノーマルだけど完成度の高い韻踏み系ラップを見せた レイさんも落ちました。 この辺もタイムスケージュール的に あの人をもう一度〜ラッパ−編〜でラップの即興を 既にいっぱい観てしまった後の審査というのが 即興への厳しい結果を生んでいるかもしれません。 前回、ラッパー批判のDisでチャンピオンになった 死紺亭さんがラッパー批判のネタをやるのですが 相手がラッパーじゃない。 デジさんも、英語ラップへの批判ネタで 母国語を大事にしろというネタで これも相手がタカツキさんでは歩が悪い。 決勝戦に残った二人を観ると芸能的な物が落ちて芸術が残ったという 印象の対決でした。 大阪弁のイントネーションで 独自のメロを生み出しているタカツキさんと ラッパーの人がいうところの詰め込み気味のフロウを 冷静に淡々とやってしまう小林大吾さん。 決勝ではボイスパーカッションに、ウッドベースの弾き語り、 ウッドベースを止めての関西弁ラップを見せたタカツキさんに 前回のチャンピオンシップ大会ではフランス語を混ぜた朗読で フランス語の発音やイントネーションの面白さを音楽的に 聴かせた小林大吾さんが、何語か分からないけど 英語でも日本語でもない、でも、 実在する言語であることだけは分かる言語を 使ってまた独特の発音&イントネーションを 音楽的に響かせてました。 審査員の講評に入ると 今回はじめて審査をされた魚武さんがやS−KENさんが 「もっと商業的なことを考えよう」という趣旨のことを言われ それは、芸術も良いけど、商業的なこと言えば 芸能・演芸的要素も大事だぜということだと思いますし ソニーSD事業部大野さんが、いつも言われてて今回も言われた 「この会場だけじゃなくどこに出しても恥ずかしくないものを」 というのも、同じような趣旨のことだと思います。 魚武さんのいう、「一人で一時間半ネタをやれるのか? ワンマンのライブでチケット売って この会場を満員にして、 帰りにグッズも売れるぐらいにならないと」 もS−KENさんのいう 「この会場だけじゃなく、 家に帰ってもCDで聴きたいと思うようなものを」 てのも次のステップとして大変だけど必要といえば必要でしょうし 実際、タカツキさんなんかはCD作って ライブやってをされてます。 死紺亭さんもチケット売れる売れない別にして ネタの量としては一時間半ワンマンで やれるだけのもの持っていると思います。 04年度のSSWS予選トーナメントが始まる5月7日までに レコーディングする人はするでしょうし、 ライブする人はするでしょうし、それが5/7以降にどう出るかが また、色々作用するでしょうし。 トーナメントとワンマンでは、ホームとアウェーの差があって 要求される芸が質的に微妙に違うと思うし、 違うことをすることで幅が広がったり、 ホームでしか出来なくなったりとか、まあ、あると思う。 個人的には、芸術的な部分を抜いて、 芸能的に今回のトーナメントで一番面白かったのは 風邪ひいてフリースタイルやったロイさんだろというは ありましたし、トーナメントで一番客席を沸かせたロイさんが 一回戦落ちはいくらなんでももったいないなと思いました。 でも、ロイさんが一回戦で当たっている相手がタカツキさんで あそこでロイさんが勝っていたら、 タカツキさんの優勝もなかったという 微妙なところはありますね。 ロイさんの面白さに関して言うと、 言葉でリズムを刻むときに、八分音符で刻むのか 一六分音符で刻むのか四分音符で刻むのか、 バックトラックに対して、倍速になったり、 スローになったりという緩急の付けかたが 押韻派のラップに対するフロー派のラッパーにとっては 大きな見せ場なのですが、 その緩急の付けかたが非常に上手いのと、 速い方はみんなリズム取れるけど アカペラでスローなリズムを取れるのが ロイさんぐらいしかいないという辺りの希少価値。 あと、俺個人の主観で言うと、 しゃべりのイントネーションの範囲内で メロディーが出来ているというスポークンワード的な面白さ。 この辺は今回すごく良かったですね。 では、失礼します。 3イベント情報 2/1(日)鉄腕ポエム4 出演:近藤洋一 桑原竜弥 ハギー・イルファーン 西野智昭 レイ 小林大吾 稀月真皓 ジュテーム北村 場所:新宿区歌舞伎町1−14−7林ビルB2Fロフトプラスワン 開場18:30 開演19:30 前売2000円 当日2300円 2/8(日)EXILES BOOKS NITE VOL2 出演:ロバート・ハリス、ムロケン、ドクターセブン、 KOKO他。越智ブラザーズ(パーカッション) 開場19:00開演19:30 場所:渋谷区道玄坂1‐6‐3 渋谷古書センター2Fフライングブックス 2500円(1ドリンク付き) 第二次募集1/25 12:00よりTELにて予約開始 TEL03‐3461‐1254 http://www.flying-books.com/ 2/24(火)サナエミ 出演:詩/大下さなえ  短歌/伊津野重美 演出/秋月祐一 開場19:00 開演19:30 場所: 中野区中野3−22−8劇場MOMO 前売1800円 当日2000円 http://homepage1.nifty.com/kyupi/live/sanaemi.html