■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 第68号 2003/11/23発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1近況 木棚です。 11/21の深夜から11/22朝にかけて 新宿MARZのSSWSに出かけてました。 http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/frame.htm 花本旋風吹き荒れる中、 悪酔いして準決勝戦と同じネタを決勝でやったにも関わらず 準優勝で決勝トーナメント行きの決定した花本氏。 酔いつぶれてカウンター前の床で寝ている花本さんを 抱きかかえて家まで送り届け、その後、 「午後4時から始まる小林大吾さんのワークショップに 行きたい」と言う花本氏と一緒に、 一時間遅刻の5時入りでBegoodCafeオフィスへ。 6時にワークショップが終わると 次は無力無善寺 http://crazy-pla.hp.infoseek.co.jp/index.html の第二回Yes!Microphone http://homepage3.nifty.com/miki1973/yes.htm に行って、午後11時半に高円寺の無力無善寺から電車に乗って 午後12時半に自宅のある南行徳に到着。 この日、オープンマイクに費やしたお金、 SSWS入場料2000円。 ワークショップ2000円。 イエス!マイクロフォン1500円。 計5500円。 この日、オープンマイクに費やした時間、 SSWS11/22の午前零時〜午前五時まで 五時間。 小林大吾さんのワークショップ 午後五時〜午後六時まで一時間。 イエス!マイクロフォン午後八時〜午後十一時まで 三時間。 計九時間。 ハードな二日間でした。 2イエス!マイクロフォン ええっとですね。このメールマガジンは オープンマイクを主とした文学イベント情報を 流すことを目的としているわけです。 して、このイエスマイクロフォン主催の幹さんを 私は個人的にすごいと思っているので 幹さん主催のイベントを一度見ておこうという 目的で行った訳です。 で、会場の無力無善寺は初めて行ったのですが 行く前に「あの店は行かない方が良い」という 情報が一部から流れてきてですね。 その人が言うには、女の子と二人で無力無善寺に行ったら オーナー(男性)が、裸にエプロンで接客してて 一分間に六回ぐらい、 チンコだのマンコだのといった単語を口にして 半径3メートル以内にいる女の子に片っ端から 「オマンコさせろ」と言い出す。 そのおかげで、 自分とその子との関係がムードが台無しになった。 という話で、まあ実際に行ってみて 裸にエプロンまで行かなくても それなりに噂通りのオーナーというか会場というか。 横尾忠則のイラストを思わせる 悪趣味な原色のインテリアを見ただけで 女の子と来ちゃダメだろという空間でしたね。 多少オーナーのフォローすると、 オーナーが女性客に 「**ちゃんとオマンコするのが 僕の永遠のテーマです。」と * *ちゃんに言って、**ちゃんが 「『永遠に』は、やめてください。」と言ったら 「**ちゃんはたぶんやらせてくれないから だから『永遠に』なんですよ。」 と言っていたので、 本気で「オマンコさせろ」とは言ってないんだけど ただ、「いらっしゃいませ」の代わりに 「オマンコさせろ」とあいさつするのが 礼儀の方なんでしょうね。 私は、会場だのオーナーだのはどうでもよくて 主催の幹さん目当てで行ったのですが (幹さんのHP http://homepage3.nifty.com/miki1973/top01.htm ) 幹さんを一言で説明すると 「非インテリ系朗読詩人の頂点」 「ワーキング・クラスズ・ポエマー」 です。 説明するより、幹さんの文章を引用した方が 分かりやすいので、幹さんのHPから少し引用させて頂くと 「まのみきの歴史」より http://homepage3.nifty.com/miki1973/history.htm 「また郵便が届かないのを公安のスパイのせいに思い、 郵便局に過激やな抗議文を送るなど この時期に今の被害妄想癖を育てる。 読者ハガキを送ったことにより、 ミニコミ誌の原稿を書いて はじめて文章でギャラをもらう。(一万円) のち新宿でナイフ所持、銃刀法で捕まる。帰郷。」 「アパートを追い出され、池袋で路上生活をはじめる。 路上生活者たちと酒を酌み交わしたり 拾ったマクドナルドをわけあったりと呑気に過ごす。 夜な夜なウォークマンでトムウエイツや ジャニスを聴きながら池袋界隈を歩き回る。 歌って稼いでいたのでこの頃は俺の人生において唯一、 銀行に毎日貯金していた時期でもある。」 「シャブに約1年間ハマり、 LIVEをスッぽかしたりして歌わなくなる。愛の堕落。」 私は幹さんのことがすごく好きだし、 幹さんのここが素晴らしいという文章を書いて 幹さんの良い所を紹介したいのだが 私が幹さんに対して思いつくほめ言葉はみんな 世間の常識で測れば、悪口になりかねないような ほめ言葉ばっかりなんですね。 基本的に分析されたりするのが嫌いっぽいので 細かい分析抜きで紹介というのが私の素養では 上手く出来なかったりするという始末で。 それでも幹さんの紹介をすると、 「詩学」 http://www7.ocn.ne.jp/~shigaku/ という雑誌に連載を持たれている。 イエス!マイクロフォンはじめ、 2ちゃんねるのポエム板で詩の朗読会の企画を 発案&実行。 最近の朗読は性交についての詩がほとんど。 HP上の日記にしろ詩にしろすごく力がある。 わたしが幹さんと初めて出会ったのは インテリ系の詩人の人とケンカして落ち込んだ 次の日に 陳樹立さん主催の「ジャンク派 詩の学校」でした。 夜の花園神社集合だったので結構夜風が寒いにも関わらず リーゼントにタンクトップに短パンで、 その露出の多い肌からムキムキの筋肉をさらして、 路上に座り込み コンビニで買った瓶のワインを紙袋に包んで 飲み口をゴムでしばって飲んでいた幹さんに 本物の肉体労働系詩人を見ました。 幹さん+無力無善寺という組み合わせから イエス!マイクロフォンがどんなイベントなのか だいたいの空気は予想できたのですが、 極端に言えば、 「ダンボールハウスに住む人達の酒盛り」 でした。性器の使用について 男目線で、体育会ノリで話す。そういうイベントです。 今回の朗読では大柴ようすけさんがすごくて 大柴さんの朗読の一部抜粋をすると 「前から弾丸が飛んできて、あ、ヤバイと思うんだけど スローモーションで、こう、手を貫通して、 弾丸が貫通する音がして、貫通した後また音が変わって、 こう頭の方に弾丸がゆっくりと飛んでくるんですよ。 そうすると、列車で旅行に行きたいんですね。 青春18切符か何か買って、一日電車に揺られて、 のどかな田舎町を走っていると、 何でこんなところにいるのだろう、 何でこんなところへ行かなきゃいけないんだろうと思って」 「首を締めてくるオヤジとかがいて、 首を締められると苦しいから 抵抗するのだけど、上手く力が入らなくて、 そうすると、 ウッチャンナンチャンのラジオが聞こえるんですよ。 ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン。 ウッチャンの声にならない声がウウとか聞こえて」 というような、話しの流れも文脈も何にもないような話を 20分ほどされていたのですが、 最初の五分ほどはこんなの聞かされて退屈だったのが 一定の時間が過ぎた辺りで変にナチュラルハイが入ってきて 脈略なんて無くて良いジャン、楽しければ良いジャンに なってきたのがすごかったです。 このイベントは好き嫌いがはっきり分かれる 強烈な独自色のあるイベントでした。 3イベント情報 11/23(日) 3K7.1 出演:カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史(ゲスト有) 開演:15:00 料金:カンパ制 会場:さらさ西陣(京都府京都市北区紫野東藤ノ森町11-1 離楽庵WOOD-INN)  問:075-432-5075(さらさ西陣) http://za-ha.hp.infoseek.co.jp/sarasa_map.html ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□