■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 第4号 ’99/12/5発行 会社員時代にもらった金で、100冊も同人誌を作ってしまった私が、 書籍コードの無い本を抱え、この本を扱ってもらえる書店をめぐる日々の日誌。 このメルマガは私の抱える同人誌の在庫がなくなるまで続きます。 現在の在庫状況 文体演練法74−5冊 寓話集58冊 最悪な気分68冊 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 今回は書店様への持ち込み第ニ号ってことで。 二日分連続でお届けします。 11月28日日曜日。 模索舎様への持ち込み許可を得て 意気揚揚と店が中々見つからず。 いつ来ても分り難い場所にある店だ。 来る人は http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/shop1.htm で場所を確認してから来るように。 久し振りの持ち込みで緊張しまくりでしたね。 前回カウンターに居た可愛い女の子でなく いかにもアングラ的な青年が納本の担当者様 思ったより若い。 納品書持って行ったんだけど、 カバンから本5冊出して 本にはさむ連絡先を書いた紙5枚出して 向こうから見本の本を一冊渡されて 本に紙はさむスペースが無くてアタフタ。 カウンターは狭いし、 本を買うお客さんが来るし 床で必死で作業して 本買うお客さんのためにカウンター空けて 床に置いてあったビール入れるプラスチックケースを 逆さまにした奴 を机にして・・ たぶん納品書書くように置いてあったと思うんだけど それ使って納品書書いてたら、 2年ぶりだと納品書の書き方忘れてるんですね。 1発目、「納品先:模作社様」と書いてしまい ふと、本棚を見上げ 店の名前を確認できるポップアップを探すと と書店名が「模索舎」になっている・・ 試行錯誤の意味の「模索」を私は 「真似し漫才田舎の乞食」の模作=パクリ と書いてしまった・・非常に失礼だと気付き 慌てて店員さんに見えないように 納品書のページをめくろうとすると 納品書ってのは自分用と取引先用の2枚必要なわけで 複写用バックカーボンになっている。 なのに下敷きを使用しなかった私は 数ページに渡って模作と書いてしまっている。 自分の馬鹿さ加減に嫌気が指したまま、 ラストのページを使って納品書を完成させた。 が、やっぱり納品書の書き方を忘れてる。 納品書を見た担当の方は「こいつは素人だ」と 判断し、納品書の書き方を書いたプリントを一枚 私にくれ、一からレクチャー。 恥をかき倒した後、頂いたのが 「模索舎月報」の見本と その月報に載せる本の紹介文を書く紙。 月末までに提出しないと月報に本が紹介されない。 ・・らしい。 月報を通信販売で購読している会員さんが いらっしゃって、月報を通して文体演練法が 通販で購入されるかもしない。 でも、月報に載るための締め切りが今月末。 28日にもらって30日までしかないということは 郵送使ってもほとんど無理。 私は30日の朝に紹介文を書き上げFAXで 送ったのですが、無事、12月号の月報に 載っているのでしょうか? FAX届いてて、かつ間に合っていれば 嬉しいのだけれども。 12月5日日曜日。 午前中はバイトの金を受け取りに行く用意があって、 午後から模索舎様へ顔を出しに行くわけですが、 まず、自分としては週一ペースで顔を出しておきたい。 だって、在庫が減ってるか減ってないか増えてるか・・ 増えはしないけど確認しときたいし 減ってれば追加を持っていきたい。 でも、月に三百点。 1日平均10件の持ち込みがあるという 模索舎さんですから 電話一本入れて、「文体演練法ってのを 持ち込みさせていただいた木棚って者ですが 現在の在庫状況を確認したいのですが」 とは中々言えないわけです。 月に三百ある持ち込みの中の一つを 一々在庫確認なんて出来ない。 だったらせめて週一で顔を出して 名前を顔を覚えていただいて ・・ぐらいは思うのですが 顔を出すにも理由が要るわけで、 今回は文体演練法のビラを置かせて頂くという 口実を作ってうかがったわけです。 まず、模索舎さんの入り口に色々なチラシや ビラや目録やフリーペーパーが置いてあるのですが それに目を通してですね。 まず、模索舎さんの窓に張られたポスターは 演奏系。フリージャズのイメージが強い模索舎ですが 意外と「たま」の知久さんのソロコンサートや アングラ漫画雑誌「ガロ復活!」 なんてのも貼ってある。 2000年号のガロには 「ねこぢる」はじめ「丸尾末広」まで 描いてるというから 路線継承の典型的アングラ漫画誌。 その右側には建物に貼りつけられた 角材と、角材に打ちこまれた釘 そして、釘にぶら下げられたヒモが 穴明きパンチにひもを通したビラの束 につながっている。 新聞形式のものや討論会・公演会のチラシ 連絡先やHPアドレスが書いてあるので 転載許可が取れれば こちらでも紹介させて頂きたいような物も ちらほら。 興味をひいたのは「イメージフォーラム」系で イメージリングスとか自主製作映画を撮ってる人の イベント。一度観に行った事があるのですが 映像系専門学校生を除くと つまりバイトしながら映画撮ってるような人ってのは ほとんど女性なんですね。 劇団でもそうですけど 女は結婚すれば良いけど、男はさぁ・・ みたいなヤな空気が漂うんです。 だって、男で残ってるのって 「東京ガガガ」の園子温さんだけだもん。 あと、女の場合自分や友達脱がせりゃそれなりに インパクトのある映像撮れるけど 男の場合さぁ。 ビラ釘打ち棒の 下には小さな箱があって、 そこに置かれているのが フリーペーパーと目録。 図書目録はアカデミック系のアンダーグラウンド ですね。エクリチュールな映画がどうのこうの・・ ってノリですから。 店中に入ってビラについてうかがうと 「3枚カウンターへ持ってきてもらって 残りは自由に置いてください」とのこと。 取りあえず3枚渡して、 「あと、名刺も置いてった方がよろしいのでしょうか?」 とか 「模索舎さんの12月分の月刊目録は出来てるでしょうか?」 なんてのも聴いたのですが 「連絡先は前回、書いてますよね?では結構です」 「目録は、毎月10日に出る事になってるのですが 実際には15・16日頃になってます」 との答え。 何か買ってかなきゃいけないんだろうなと思い 「この’とほ’ってのが、 模索舎さんで一番売れてる本なんですよね?」 と聞くと 「いえ、私の方ではちょっと分らないです」 との答え。前回持ち込んだときに 「私の方では分らないので。担当者が来るまで待って頂けますか?」 と言った美人のおねぇーさんだから仕方がない。 たぶん本当に知らないんだろう。 何しろ私が店のドアを空けたとき カウンターで本を開いてうつらうつら寝てたぐらいだ。 これだから美人は頼りにならん! とハゲズラ部長的迷信を再確認。 「とほ」一冊200円(税込み)を 買って帰る。 帰ってる途中に「在庫聞くの忘れた」 と思うが時既に遅し。 来週また顔を出そう。 で、12月10日までに フリッパーズギタ―のCDジャケットについて オリジナルアルバム3枚×400字詰め原稿10枚分 書かなきゃいけないのにまだ6枚程度しか書けてない。 バイトの休みが今日除くと土曜までないのに まじヤバイよ、ほんと。 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/ 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□