■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 号外    2005/12/28発行 ■ ■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1共同出版 いやね、俺って意外と物知らねぇーなと、驚きましたね。 自費出版系の情報は割りと詳しいつもりだったのですが いやぁ、そういう世界があるのかぁと、おどろきました。 ある人が某出版社から 「150万円出して本を共同出版しませんか?」 と誘われたらしいんだ。 俺は共同出版=自費出版だと思ってたから 仮に、ハードカバー四百ページで三千部刷って百五十万円だと 安くはないけど、法外に高いってわけでもねぇーなと 感じたわけだ。 参照 http://groups.yahoo.co.jp/group/novel-club/message/168 したら、共同出版と自費出版って違うんだってな。 http://www.kobeport.net/news/kyodo.html によると 「初版印刷分すべての本を受け取って当然の金額を すでに出版社に納めています。 にもかかわらず出来上がった書籍の所有権は出版社側にあり、 著者の手元には発行部数の10%程度が届けらるだけ という共同出版もあるようです。」 ・共同出版は書籍コードがあるため日本全国 どこの書店からでも注文できる。 ・ 自費出版は書籍コードがないため、 普通の書店には置いてもらえないし、注文も出来ない。 というと、一見、共同出版の方が良さそうですが 印刷代+αのお金を払っているのに、 本の所有権は出版社にあると。 で、その本を自分で売りたいとか、友人に配りたいとか言うと 出版社から本を買わなければならない。 自費出版するときにかかる印刷代を払った上で さらに自著を買えと。 これ、すごくないっすか。 書籍コードがあるということは、 本の定価を決めた上で印刷しなくてはいけなくて http://www.kobeport.net/rental/nakano/1.html によると、 「共同出版=自費出版と考えた場合、 全ページカラー印刷の実質写真集なので総費用が 260万円というのは決して高すぎる金額ではない。 しかし、初版部数が500部だと、すべての自著を書店で 定価購入しても3,500円×500部=175万円にしかならない。 支払う260万円との差額は何なのだろうか? もし、この作品が話題を呼び、すべてを書店ルートに出荷した場合は 約123万円(書店価格の約70%で)で、 出版社は利益を上げなければいけない。」 つまり、本の定価×部数=175万円 共同出版の費用260万円 仮にこの本が売れて、増刷をかけたら、出版社は赤字になるのかと。 事実、HPの続きを読んでいくと、そこの出版社は 著者が営業活動をして本が売れることを 嫌がっている節がある。 いや、世の中まだまだややこしい世界があるのだなと。 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■ ■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□