■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 127号    2005/3/27発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1ごあいさつ mixiでちょりさんが面白いことを書いていて、 それが最近自分が考えていることと微妙に重なっていて面白かったので ちょっと書いてみます。 内容的には http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/115gou.txt と微妙に重なりますし、 すると上記メルマガの事実誤認を指摘してくださった 渡邊さんの書き込みにも答えなきゃいけないかとも思います。 以下掲示板より引用 〜〜〜〜 ちょっと事実誤認がある。 「文學界」は菊池寛が作ったわけではない。 ↓参照 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%D5%DC%B3%A6 柄谷行人が云ったのは1960年代で、 文壇よりも英国文学研究者の方が魅力的に見えた、ということ (具体的には福田・吉田・江藤)。 自分の専攻について「反文学論」で。 仏現代思想は中公の「海」。 80年代新人賞は何を措いても「海燕」だわね。 「文藝」はむしろサブカルチャーがらみじゃねえ? (田中康夫とか山田詠美とか長野まゆみとか山本昌代とかさ) それと、私も知らない60年代を何故君が知っているのか? 年齢ごまかしてた? 〜〜〜 私の下調べの甘さは申し訳ない限りで、 NHKで猪瀬直樹が菊池寛が書いた 文学界の「創刊の辞」を読み挙げていたような気がしたんだな。 この辺調べ出すと、「文学界」と「文學界」は別雑誌だとか 同じ雑誌だとか、所説あるし 何度も休刊や廃刊があっては復活し、 出版社が何度か変わる中で、 第何期文学界という区切り自体が統一されてなかったりして 私の手に負えるものではないなと。 猪瀬直樹さんがNHKでやった番組の様子は 「作家の誕生 NHK人間講座」 アマゾン http://tinyurl.com/3w758 で読めるのですが その辺のチェックは今回してません。すまぬ。 2プッシュメディアへの露出 どこからどう書き出すのが適当なのか、 こういうことを考えるきっかけ自体が一つでないため 書き出しに困るのですが 上記のメルマガで書いた >音楽で言うと80年代初期にはまだテレビでは >演歌やムード歌謡が音楽番組では大きく扱われて >松田聖子などのアイドルポップスも多少存在したぐらいの時期に >インディーズではLAメタルの流れを組むビジュアル系バンドの人達や >シアトリカルロックやホラーロックやと言われる人達が >派手な赤い髪なびかせて、 >エレキギターから爆音出していたわけじゃん。 これに微妙な事実誤認があって、 私は1980年ごろのテレビではまだロックは市民権を持ってなくって ムード歌謡やアイドルポップスはあっても ロックなんてテレビじゃ流れなかったと思っていたのですが 1960年代後半〜1970年代初頭には洋楽のロックはテレビで 大量に流れていたわけです。 これはKISSの来日騒ぎやベンチャーズ・ビートルズ・ ベイシティーローラーズのブームや、 「ヤング720」というGSブームを支えたテレビ番組、 当時ロック雑誌で一番売れていたミュージックライフなどを見れば 分かることです。 にも関わらず何故、80年代の初めにはロックが テレビや雑誌やラジオといったメジャー媒体から消えたのか? これが一つ目の疑問です。 アイドルポップスはトライブの表現なんだということを 私はWEB上の日記で書いていたりするのですが ロックも含めて文化のほとんどはトライブの表現なんだ と思うのですが、ロックミュージシャンは何故みんな アウトドアなトライブを表現するのか? サーフィンサウンドを作ったビーチボーイズには サーフィンを出来るメンバーは一人しかいなくて メインコンポーザーだったブライアン・ウィルソンは プールの水すら怖がる人であったと言います。 革ジャン・リーゼント・ロックンロールという 暴走族文化=トライブを表現した キャロルにはバイクの免許を持っている人間が 一人しかいなかった。 Hip-hopの人達はみんなギャングスターラップをするのですが Hip-hopのDJは何故あんなに太った 一目見てオタクだと分かる人達ばっかなんだ? から始まって、インディーズでHIP-HOPやっている人達の多くは ナード(=オタク)を自称するのですが、 メジャー媒体で売れている人達はみんなヤンキーを自称する。 これは何故なのか? オタクのことを英語ではナードと言うのですが、 オタクの対義語にヤンキーを持ってきて、 アウトドア/インドア、ヤンキー/オタク、体育会系/文化系、 外向的/内向的と分けて行ったときに アウトドア=ヤンキー=体育会系=外向的/ インドア=オタク=文化系=内向的 という二つに分けれる。 音楽や文学をやっている人達って、 基本的にオタクサイドの人間なんですよ。 一人で部屋にこもって音楽聴いてギターのコード覚えて、 ギター弾いてる人間は、ヤンキーじゃなくてオタクだし ボーカルの入ってないマニアックなインストレコードを 何百枚も聴いて、スクラッチしたりしているDJって 基本的にオタクなんですよ。 レコーディングスタジオにこもって、 一人で何時間もミックスダウンしている人間なんて オタク以外の何ものでもない。 でも、売れているミュージシャンはヤンキーの振りをするし そうしないと売れない構造がある。 それは売れてなかったときのジブラのライブビデオを見たときに 「ぼく、気の弱い引きこもりなんです」というオーラ、 演出が前面に出ていて、 こりゃ売れないわと思ったってのもあるし まあ、色々あるんだけど。 ちょりさんというハタチの大学生がmixiで書いていたのは 詩がJ−pop並みの市場を持てば、 詩も注目されて、詩人=カッコイイって感じに なるんじゃないかという話です。 ここで、何故J−popなのかという疑問を俺は持った。 Hey!×3で槙原敬之が 「音楽は売れているように見えて、 豆腐業界の5%の市場しか持ってない」 と発言した。 忌野清志郎はカバーズで原発批判をした時に 「音楽業界は年間5000億円しか売り挙げてなくて 原子力発電所は一基で2500億円する。 お前らなんか原発二基でしかないんだ」と言われた とテレビブロスで言っていた。 ちなみに最新データですと日本の音楽業界の年間売り上げは 約3300億円だそうです。 何故ちょりさんは、 「詩が豆腐業界並みの市場を持てば」 と書かずに、J−popと書いたのか? 電力業界でも豆腐業界でもなく、J−popだった理由は何か? 豆腐業界よりもJ−pop業界の方が派手そうに見えるからです。 豆腐業界よりも音楽業界の方が派手に見える理由は何か? 音楽の方が豆腐よりもテレビやラジオや雑誌といった プッシュメディア=広告に乗っていることが多いため 派手に見えるわけです。 プッシュメディアというのは、不特定多数の人に流すメディアで 対義語のプルメディアは、情報の受け手が検索等を使って 主体的に情報を引っ張ってくるメディアを指します。 学術書などがプルメディアの典型ですね。 ちょりさんはじめ、多くの人が売れる/売れないの話をするのですが 多くの場合それは、実売数や売上高を指さずに 売れている印象=プッシュメディアへの露出度だったりします。 元モーニング娘の市井紗耶香のCDが1000枚しか売れてなくても テレビ露出が多ければ売れている印象になるし、 ハーレクインロマンスの本が五万部売れていても、 メディア露出が少なければ、 ハーレクインロマンスの人気作家さんの名前を言われても 知名度や売れている感がない訳です。 物を売るというのは最終的にプルメディアなんですよ。 書店の雑誌コーナーに行ってもらえれば、 多くの雑誌が並んでいて、立ち読みする人も多いと思います。 金を払わずに読める雑誌は展示品であって プッシュメディアだと思うのです。 それをお金を出して買ったときに初めて、 雑誌がプルメディア(客の意志に選ばれた情報)になる。 100%のプルメディアは注文販売になります。 書店に置けば売れたからといって書店は棚を空に出来ないので 追加注文します。平置きで5冊なら平置きで5冊 常に展示しておかなければならない。 そして期間が来たら返品します。 出版社としては返品率が高いと利益が出ないので お客さんからの注文販売が一番都合良い訳です。 書店なりネットなりを通じてお客さんから注文を受けて出荷する。 これだと100%プルメディアで返品がないので利益率も良い。 100%プッシュメディア=売り上げノルマのない広告だとすると 100%プルメディアは、完全受注生産・完全予約販売です。 作り手の理想がプッシュメディアだとすると メーカー(レコード会社・出版社)側の理想は 100%プルメディアなんですよ。 作る前に誰がいくらで買うというのが決まってないと コストの計算が出来ないし、利益を確実なものに出来ませんから。 私は、学生時代に小説サークルみたいなところに所属して みんなで同人誌作って、感想会やっててのをしていて その頃はなんかこう変な自信があったわけです。 それなりに評判も良かったし、毎回賛否両論分かれて 論争になるので、毎回話題を提供する問題作を書いてるみたいな 変な自信があった。 それが自分で個人同人誌を作って、同人誌屋さんに 置いてもらっててのを、やったのですが 同人誌専門書店さんに持ち込んだときに 何が一番きつかったかと言うと 毎回店員さんに本の内容を説明しなきゃいけないわけです。 自分が書いた文章から面白そうなところを一部抜粋して読み上げたり するわけです。周りには普通のお客さんもいる中で、 周囲の目を気にして売り込みや朗読をやるわけです。 本屋さんにすると、内容が分からないと書店の どのコーナーに置いて良いのかが分からないですし かといって持ち込まれた本をいちいち読んで分類なんて出来ないから 内容を聞かれる訳です。 当時持ち込んでいたのは、文体演錬法つって、昔話の桃太郎を 色んな文体で書いてみた話で、手っ取り早く笑い取れそうな DJ風とかポエム風とか読んで店員さんに面白いと思ってもらって 店員さんを味方につけるために必死になるわけですが 現実問題として、それを聞いて店員さんが笑ってくれた、 面白いと思ってくれた、として次にお客さんが来て 私の本を手にとって「これ、どんな本?」と 店員さんに聞かれて、店員さんがお客さんに説明できるか? 私がやったみたいに面白そうな箇所を朗読してくれるかとなると そんな恥ずかしい真似してくれないだろと。 朗読はおろか、内容の説明も無理だろと。 だっていま目の前にいる店員さんに 一生懸命アピールして味方になってもらっても 次の日、そのお店に行ったら、また別の店員さんが 店番してるんだもん。 じゃあ、お客さんが書店に置いてある 私の本を手に取って立ち読みして、面白いと思ってくれれば 売れるじゃん。となるかというと、 店によっては持ち込んだ本を裏の倉庫に入れて お客さんから「**の++という本ありますか?」と 言われて初めて裏の倉庫から出して来るという店もあるわけです。 お客さんが最初っから私の名前と本の名前と本の内容を知っていて 買う意志があって、書店に注文するという状態でないと 売れない訳です。 俺ね、こうみえてもかなり人見知りするので、書店に本を注文するのが 恥ずかしくて苦痛なんですよ。 それも、映画化やテレビドラマ化された 今話題の本だったらまだ良いですけど なにそれ?っていうマイナーなタイトル言いたくないじゃん。 周りのお客さんの目もあるしさぁ。 有頂天のケラさんも本に書いてたけど、 自主製作でレコード作って、インディーズ取り扱いレコード店回って 置いてもらっても、裏の倉庫に置かれて、 お客さんから注文があったら裏に取りに行くという店も あるらしいんだ。 店側からすればスペースに限界があるから、 そうするしかないんだろうけど、 そうなると本当に知り合いしか買わない訳ですよ。 売れるにはいかにして知り合いを増やすか、 いかにして自分が有名になるか。それしかない。 じゃあ、ちょりさんのいうところのJ−popはどうやって 新人の売り出しをやっているのかというと、 色んなノウハウはあるのでしょうけど レコード会社か音楽事務所が新人募集のデモテープ募集を やります。集まったデモテープの中で使えそうな物を 広告代理店や広告を出しているメーカーに配って CMソングに使ってもらえるよう打診して タイアップが決まった地点で合格、 その新人を自分のところの所属にする。 これだと、他社の広告費に便乗する形で 新人の曲をテレビやラジオに流すことができる。 この形の典型がモー娘を生み出した浅ヤンのオーディションで 合宿審査と称して、女の子たちの共同生活映像をテレビで流し その映像をプロモーションとして各スポンサー企業に見せて スポンサーが付けば合格。 いくら営業してもスポンサーが付かなければ いつのまにかオーディション自体がなかったことになっていく。 新人のアイドルやモデルや女優を売り出すのも まず、CMでというのが基本でしょう。 居酒屋に行くと必ず貼ってある褐色のビキニの女の子が 砂浜でビールのジョッキを持って笑っているポスター あれの元祖アグネス・ラムやクレアラシルの広末涼子、 最近だとアコムの小野真弓。 音楽事務所や芸能事務所が自分の会社でお金を出して 広告を打つというのは、まずないわけです。 浜崎あゆみのCMがいっぱい流れているように見えても それは浜崎あゆみが出て、浜崎あゆみの曲が流れているから そう感じるだけで、 実際には別の商品のCMであったりするわけです。 ジーンズ業界がやるベストジーニスト賞とか 眼鏡業界がやるベスト眼鏡ドレッサー賞とか 宝石業界がやるベストジュエリードレッサー賞とか あの手のベストドレッサー賞を浜崎あゆみが 一年間に20〜30ぐらい賞取ってるでしょ。 そこに必ず本人が登場して、業界関係者にあいさつして あれは何かというと、ベストジーニストであれば ジーンズのCMに使って下さいという ジーンズ業界に対するプレゼンなわけです。 そこでジーンズ業界の社長さんと仲良くなって ジーンズのCMが決まれば、BGMに浜崎あゆみの曲も流れると。 テレビで流れている曲とまったく耳に馴染みのない曲では 聴いたことのある曲の方が売れるでしょと。 ビーチボーイズが、サーフィンの歌を歌うでしょ。 サーフィンボードのCM、アロハシャツのCM リゾート地のホテル・旅行代理店、 サーフィンボードを積んだホットロッド(4WDの車)など 色んなCMが期待できるわけです。 ビーチボーイズのファーストアルバム「サーフィン・サファリ」 の「チャガ・ラグ」という曲の解説を見ると 「ブライアンはこの曲を『サーフィン・サファリ』 に続くシングルにしたかったそうだ。」 とある。ファーストアルバムの表題曲であるサーフィン・サファリに 続くセカンドシングル候補だった大事な曲の内容は ルート・ビール(root beer)の素晴らしさを歌った曲で 曲の最後に三回繰り返されるサビの日本語訳が 「ルート・ビア−、もう一杯飲もう ルート・ビア−、みんなが飲んでいる」 対訳Kuni Takeuti ファーストアルバムにして業界のことを知り尽くした曲作りです。 「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」 と並ぶ、世間ずれしたタイアップ狙いソングです。 何でロックミュージシャンはアウトドアなトライブを表現するのか? いろんな解釈はあると思うのですが、 一つは広告とタイアップしようとした時に インドアの商品ってあまりないと思うんです。 広告費が掛かっている商品は、 商品価格に広告費が上乗せされますから、それなりに高い。 広告されていてイメージの良いブランド物の商品と 広告されてないノンブランドの商品があって 性能はそれほど変わらないけど、 イメージと値段が違うと。 そういった場合、人に見せない商品は安い方を買うんだけど 人に見せる商品は見栄を張りたいじゃないですか。 家の外で使うアウトドアの商品は人に見えるので 多少高くてもイメージの良いものを買いたいけれども インドアの商品は性能が同じであれば安い方で良いんじゃないかと。 60年代末から70年代初頭にかけては、 洋楽のロックがテレビや雑誌に頻繁に出ていたのが 80年代初頭には邦楽のアイドルしか出てこなくなったのは何故か? 60年代末にはヤング720という朝7時20分から始まる番組で 日本各地の高校にテレビクルーが出向いて、 高校生ロックバンドの演奏を放送する番組があったり、 エレキギターコンテストがあって、ベンチャーズのパイプラインや ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターといった 課題曲をみんな演奏していたわけだ。 だからいまだに、日本全国どんな田舎に行っても どの学区にもベンチャーズのコピーバンドは必ずある と言われているのですが このエレキギターコンテストはエレキギター屋さんが エレキギターを売るためにやっていたコンテストで ヤング720もおそらく楽器メーカーがスポンサーに付いてて 70年代に一番売れていた音楽雑誌ミュージックライフは いまでいうグラビアアイドル雑誌の洋楽ロック版で ELPなんかがアイドル的にきゃーきゃ−言われている 雑誌でした。レイアウト的にはフライデーやフォーカスと同じで 見開き2ページでおっきな写真が一枚あって 下5分の1ぐらいのスペースで多少写真の説明が載っている。 長髪カーリーヘアのギタリストに若い女性インタビュアーが 「素敵・カッコイイ・**さま」などという 明星やスクリーンの洋楽バージョンで、 主な広告はレコードではなくギターメーカーです。 女の子にきゃーきゃー言われている雑誌を見て 男の子がそのギタリストと同じモデルのギターを買うわけです。 60年代後半〜70年代初めにかけて エレキギター自体は既にあったのですが PAやエフェクターが誕生し発達して行く時期です。 広告は今までなかった物を売り出す際に、 世間の認知を広げるのに使います。 エレキギターってなに?PAってなに?エフェクターってなに? という状態から、世間の認知が広まって、浸透し終わったところで 広告は縮小されます。 豆腐がどのようなものであるのか世間に認知されてしまえば 豆腐業界はそんなに広告を打たなくても安定して売れるのです。 エレキのような電化製品の特許は五年で切れるので 五年たったところで、広告費も商品の値段も落ちます。 そして、エレキギターの広告に出ていたスーパーギタリスト達が プッシュメディアから消え、80年代の頭には 10代の女性アイドルがワンピースで夏の砂浜を走って 清涼炭酸飲料水を飲むCMが流れ、 スポンサーが洋楽ギタリストから女性アイドルに鞍替えすると 音楽番組が扱うミュージシャンもアイドル一色に染まると。 (ちなみに広告業界に最も多くの広告費を払う業種は  清涼飲料水と自動車だと言われてます) テレビには10代のアイドルしか出てないから その人達が売れているように見えるのですが 当時のそれなりに知名度のあるアイドルでもシングルの売り上げが 5万枚とか3万枚とかで、70年代の井上陽水のアルバムが 日本初の100万枚であったことを考えると メディアへの露出度とレコードの実売は 必ずしも一致していなかったと思われます。 3追伸 なんか自分の書いた文章を自分で読むと気持ち悪い。 学生時代に書いた、「80年代末のバンドブームは CDのハードを売ろうとしたソニーの作ったブームだった」 つう文章と発想が変わってない。10年前から成長してない。 気持ち悪いのは、 言われなくてもわかってるよクラスの当たり前のことを さも得意げに俺だけが知っているみたいに書いている ように見えるのか それとも、意味不明な陰謀論に見えるのか、 書いているうちに客観視できなくなって 想定読者をどこに置くかで相手の知識量も違うだろうし 広告業界の人からはいまさらな話だろうし 10歳下のハタチの人には、「アグネス・ラムって誰?」 かも知れないし。 心のBGM『Tug of street』byエコーズ 十代の頃より三十になって 自由度が増えてからの方がこの手の曲に 共感するようになるんだよな。 「与えられる物にいつも飛びつくお前 そんな物が世界を変えてくれるってか 心配ないぜBabyマヌケな俺達のため 新しいファッションいつも用意されてるんだから」 byストリートビーツ 4イベント情報 3/27(日)斉藤斎藤第一歌集『渡辺のわたし』批評会 http://saitousaitou.hp.infoseek.co.jp/ 4/1(金)SSWS http://www.marz.jp/ssws/index.html 4/2(土)timetrain番外編 http://www.timetrain.org/timetrain_ban.html 5/6(金)SSWS 6/3(金)SSWSチャンピオントーナメント http://www.marz.jp/ssws/index.html ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□