■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 号外    2004/12/18発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1ごあいさつ 今週末は金曜の夜8時に神奈川県川崎市の登戸で開催されている 「ポエトリー・リーディングNoborito」 http://www.poeca.net/cgi/db.cgi?action=details&code=1867 に行き、そのまま、新宿のSSWSで夜を明かし、 朝の10時には千葉の和洋女子大英文科の 「ポエトリーリーディングの一日」 http://www.wayo.ac.jp/topics/boshuu.html に出て、マザーグースに関する授業を受け、 マザーグースを英語で朗読するコンテストに出て 島田雅彦さんの公演を聴くという 三連コンボを終えて、いまレポートを書きます。 2ポエトリー・リーディングNoborito まず、データの方から、 開催日:毎月第三金曜日20:00〜22:00 会場:神奈川県川崎市多摩区登戸3414番地アリエル・ダイナー 料金:観るのはワンドリンクオーダーのみ。 オープンマイク出演料金はプラス500円。出演参加は要事前予約。 主催:山吹草太・なかもとみゆき タイムテーブル: 19:30〜出演参加者集合&打ち合わせ 20:00〜20:30 なかもとみゆきワンマンショー 20:30〜オープンマイク 会場HP:http://www.arieldiner.com/ 会場宛てにオープンマイク参加の旨を記した メールを送ると a)出演者による打ち合わせがあるので19:30に来てくれ b)出演には500円掛かるが了承してくれ とのメールが来る。 このオープンマイクへのエントリーは、 会場へのメールshop@arieldiner.comもしくは TEL044-911-1873で行うらしい。 東京都から神奈川県へ県名が変わるので遠いかと思いきや 新宿から小田急小田原線急行でたった3駅。時間にして20分。 240円計算。(駅すぱーと2001年版より) アリエル・ダイナーも道に迷いさえしなければ 歩いて20秒ほどの位置にある。 (ただし、駅自体は南武線と小田急線が乗り入れているため、 結構ややこしい) 会場の雰囲気はHPを見て頂ければわかるように オシャレなカフェレストランで、あえて言えば、 第二期エブリネスのSPUMA(スプーマ)に近い。 値段はスプーマに比べるとかなり安く、 300円台のコーヒーや400円のケーキ等もある。 また、店内にPAブースがあり、 CDを持ち込んでの朗読や楽器を持ち込んでの朗読も可能だ。 音響的にはやや低音が強く出る。 19時に店に着き、店内に入ろうとするとドアマンから 「今日は詩の朗読会があるのですが結構ですか?」と尋ねられた。 「そのイベントの出演参加希望者です」と答えると、 名前を聞かれ、奥の控え室に通された。 控え室には長机2個とイスが12脚あり、 普段のオープンマイク参加者の人数が だいたいそのぐらいであることをうかがわせる。 今回は冬休みということもあって、 11名一組の地元のご老人のコーラスグループが初参加され、 それだけでイスが埋まる。 今回は出演希望者が多かったためか オープンマイクを先にして、なかもとみゆきさんのパフォーマンスを 後にするタイムスケージュールになる。 1シンセ+ハンドベル+コーラスのコーラスグループ 2アコースティックギター+歌のデュオ 3アコースティックギター+歌のデュオ 4アコースティックギター+詩の朗読のデュオ 5私 6なかもとみゆきさんのパフォーマンス となった。 19:30〜の打ち合わせは主として 楽器を使うグループが機材のセッティングをすることに使われる。 この日三番目にパフォーマンスをした クライムドア(climb door/登戸)というグループと なかもとみゆきさんを除くと、皆、このイベントは初参加という。 会場には出演者以外に客席に15名ほどお客さんがいて 8〜9割女性で、30前後の女性が女友達と来ているという雰囲気。 朗読をしてみた感想としては、詩を聴きに来ているというよりもは 音楽を聴きに来ているお客さんで、 どの会場でやっても初めて観る人にはそこそこウケてるつもりの ポエム風味&DJ風味桃太郎をやったらドン引きで 俺の下手糞なボイスパーカッション (HIP-HOPでいうヒューマンビートボックス)をやったら、 結構ウケた。 滑ると思ったものがウケて、ウケると思ったものが滑った計算だ。 なかもとさんの芸は演劇系で、商業出版されている誰かの文章を 譜面台に乗せて感情を込めて読んでいる。 バックには切ないBGMが入る。 イベント後に山吹草太さんに話をうかがったら、 山吹さんは元々演劇畑の方で、演劇の演出や先生をされていて なかもとさんは、山吹さんの弟子に当たるらしい。 エンターテーメント性の高いお笑い系の演劇が嫌いで ストレートプレイ(歌や踊りが入らない芝居。対義語はミュージカル) をやりたいと言う。 書き忘れていることなどを書かせて頂くと 登戸駅は下北沢から小田急小田原線急行で一駅、13分、210円。 代々木上原からですと、小田急線準急で三駅、15分、210円。 イベント後、アリエル・ダイナーで、 山吹草太さん、なかもとみゆきさん、 クライムドア/climb doorのギタリスト小島弘道さん、私の四人で 食事をとりながら話させて頂いた時に 小島さんから出てきた話として、 クライムドアというバンド名は「登戸」の直訳だが ライブドアや、crime door(犯罪の扉)と間違われる。 HIP-HOPっぽいバンド名だと言われる。 12月24日19:00 〜 22:00にアリエル・ダイナーで、 元ル・クプルの藤田恵美さん http://solcielo.co.jp/lecouple/profile.html のクリスマスライブがある http://www.arieldiner.com/arielnews/index.htm#20041224 ので小島さんも観に来る。 ル・クプル(Le Couple)はフランス語で「夫婦」を意味するが 離婚してしまったので、もうル・クプルではない。 ちゃきちゃきした関西弁でしゃべるなかもとみゆきさんは奈良出身。 山吹さんは山形出身。 山吹さんの話より 「いまの演劇はお笑いじゃないか。吉本(興業)と何が違うんだ」 「演劇関係者と演劇の話をするのは嫌いだ」 「売れれば良いってもんじゃないだろ」 「伝えたいものがないのにやっても時間の無駄だ」 「(私がやったボイスパーカッションに関して) いま流行りのラップっていうの?あれって、黒人のものだろ。 差別とか虐げられたりとかいう土壌があった上で出てきたものだろ。 いまの日本のラップってのは、土壌がないのに、形だけ真似して 中身がないんじゃないの?」 ラップに関して、私が言ったのは、 ・元々、ラップはベトナム反戦の演説から来ている。 侵略を行っている側の人間が、俺達の政府は間違っているんじゃないか ということを伝えた。一方的に虐げられた側からのラップだけが ラップじゃないし、いまの日本だってイラク戦争に加担している。 ・アメリカで一番最初に百万枚売れたラップのアルバムが ビースティーボーイズで、白人のパーティーラップだ。 日本でお茶の間レベルにまでラップを届けたのは「DA・YO・NE」だ。 あれを黒人のラップの精巧なコピーだとは誰も言わない。 オリジナルを消化・吸収した上で作られた歌謡曲だ。 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□