■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】 号外 2004/6/5発行 ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 1ごあいさつ 谷川俊太郎さんのライブに行って来ました。 SSWSと同時開催でどっち観に行くか迷った挙句 谷川さんを取りました。 いまの日本で詩のみで食えてる数少ない詩人の一人である 谷川俊太郎さんは、観ておいた方が良いだろと思ったわけです。 チケット四千円しました。 正直、いま家賃の更新やなんやかんやでお金がない中、 四千円というのは、客観的にみれば少額だけど、 主観的には大きい額です。 時給八百円でバイトしてて、十五分二百円、百円が七分半。 四千円を時間に直すと、五時間です。 いまというもう二度とないこのひとときを、 五時間分と交換して手に入れたチケット。 家から会場までの往復の時間や観ている時間を換算すると 往復二時間、上演二時間、チケット五時間で計九時間。 これだけの時間を割いて観たとなると、 時間のエコノミーからして、 レポートの一つも書かなきゃいけないと思うのですが 正直、今回何も書けない。 会場には「智慧の実を食べよう。」で、 http://tinyurl.com/3d4my 谷川俊太郎さんにインタビューを取っていた 糸井重里さん http://www.1101.com/home.html が私の斜め後ろの席に来られていたり、 隣の席は金髪で胸元までカーリーヘアが伸びている方で おそらくは谷川俊太郎さんの息子さんで今日のライブも ピアノで参加されていた谷川賢作さん http://www.taniken.net/ と「Aqua De Beber」というライブ (会場:銀座吉水 かくえホール  http://www.yoshimizu.com/  協力:喜劇映画研究会  http:kigeki-eikenn.com/ ) をされる 高木潤一さん http://takagi.fc2web.com/ だとか面白そうなことは色々あったのですが 正直書くことがない。 2谷川俊太郎+谷川賢作「家族の肖像」 このイベントの正式タイトルが長いのですが 「Shuntaro & Kensaku Tanikawa In between music and poetry Vol.3 “Family Portrait” 2004 6.4」 邦題が谷川俊太郎+谷川賢作 ”家族の肖像” 以上が会場で頂いたプログラムからの転載で チケットに書かれてあるのは In between music and poetry Vol.3 ―詩はいつも音楽に恋してる。― どっちが正式タイトルかなんて野暮なことは言いません。 結構立派なプログラムなので、そこからの転載ですが 出演者が 谷川俊太郎(詩と朗読) http://members.jcom.home.ne.jp/0937044701/ 谷川賢作(ピアノ) http://www.taniken.net/ 天野清継(ゲスト/ギター) http://www.motriz.net/ 村上ゆき(ゲスト/ヴォーカル&ピアノ) http://home.att.ne.jp/aqua/Yukki/ 覚 和歌子(スペシャルゲスト/詩と朗読) http://www5a.biglobe.ne.jp/~misohito/ 場所が 王子ホール http://www.ojihall.com 席数が315席。 ほぼ満杯で、私は当日キャンセル分で入れた状態です。 仮に全席分チケットが売れたとして、四千円×315席で 百二十六万円。 会場代が、金曜の平日夜講演で399,000円。 それにピアノ使用料が15,750円で、 合計414,750円。 チケット代から会場代を引いて845,250円。 他にも色んな経費は掛かっているとは思いますが、 まあ、ポエトリーでも産業として成立することが不可能ではないと。 ちなみに、前日は渡辺香津美さんのジャズライブが 王子ホールであって、天野清継さんが二日連続別イベントで ギターを弾かれたそうです。 後援がサイレント/ポリスターレコード ポリスター http://www.polystar.co.jp/ サイレント http://www.ambient-silent.com/ 会場には谷川俊太郎さんのCDの販売もしていて、 買った方はコンサート後サイン会という流れでした。 私の席がF列8番。糸井さんがH列の15番。 真ん中の良い席で、右隣は金髪カーリーヘアのギタリストの方、 左隣は、サナエミでおみかけしたことのあるおばあさん(たぶん)。 開場が18:00。開演が19:00。 19:50〜18:10まで20分休憩をはさんで 21:10終演。 終演後、谷川俊太郎さんと賢作さんでサイン会。 客層は8割が女性で、年令は30代〜70代。 子供の手が少し離れてきて、 女友達で出歩けるようになった年代がメイン。 開演までは会場内の売店で買ったワインを ロビーで飲みながら談笑する方が多数。 ロビーは一階入り口付近と コンサートホールのある二階入り口付近の二ヶ所にあり、 テーブルクロスのかかった丸テーブルが点在しており 立食パーティー風の少し気取った作りになっている。 ワインはボトルではなくグラスで、サンドイッチ等も置いてあるが サンドイッチを食べている人はみかけない。 女性連れの男性もしくはドレス姿の女性のワイン率が高く 女友達と普段着で来ている人たちはロビーに少ない。 そういう人達はロビーではなく席でしゃべっている。 ホール内の映像はロビーに設置されたテレビから みることができる。 ステージは真ん中やや向かって左にグランドピアノがあり、 センターにマイクスタンド、 右側にイスとギターと譜面台がある。 ステージが始まるとまず谷川俊太郎さんの詩で 赤ん坊の描写があり、その赤ん坊によって自分が祖父になり、 祖父というのはもっと立派なものだと思っていたが たいしたことがないなと思い、 初の孫娘に、やがて君も大きくなり、 小さな胸がふくらんで大きくなってしぼんで歳を取るだろう、 でも歳を取るということは想像していたよりも ずっと素晴らしい物なんだよという内容の詩で これ聞いて、今日のテーマが「家族」だと聞いて 私が以前に詩のボクシングに関して書いたメルマガと 同じ内容しか書けないなと思い少し困ったわけです。 ファミリー層向けの安全なホームドラマで、 幼児からお歳よりまで幅広く理解出来るような言葉で綴られている。 谷川俊太郎さんの詩は「かっぱかっぱらった」のような言葉遊びから ダークなものまで、幅が広いのですが、 今回家族がテーマでファミリー向けです。 このテーマだと本田まさゆきさんがどうの、楠さんがどうのと 結構書いちゃってるんで、これ以上書くことがないわけです。 谷川俊太郎さん+谷川賢作さんのDVD 「無限色のクレヨン 東京スケッチ」 http://tinyurl.com/2jcfr がどこかの売り上げチャートで20位にランクインされたらしくて 賢作さんが「一位が冬のソナタなのに、20位はすごい!」と はしゃがれてました。 覚和歌子さんと谷川俊太郎さんのトークで、 お二人とも一人っ子で、 一人っ子は家族をあまり意識したことがないとか いう話になり、谷川さんの世代、昭和6年(1931)で 一人っ子は珍しいのじゃないか、 当時は大家族が普通だったのじゃないかという話になり、 谷川「子供のときは一人っ子の方が、おやつも独占できるし    なにかと良いけど、親の介護が必要になった時に    この辺で兄弟が出て来ても良いんじゃないかと    思ったけれども」 覚「それは遠い親戚で   実は兄弟だったという人がみつかるということですね」 谷川「ある人に『兄弟が出てくると、    相続のときにまた揉めるから、一人っ子が良いんだよ』    とさとされて、なるほどと思いなおした」 という話がうけてました。 3詩の朗読情報 6/18 詩のボクシングワークショップ 時間 19:00〜21:00 場所:新宿区西新宿2−6−1新宿住友ビル43階33教室。 観覧 無料 6/20 詩人 VS 芸人 言葉のバトル2 場所:東京都立川市錦町2−1−8グリーンビル2Fあちゃ 時間 17:00(120分間) 料金 1000円(1ドリンク付き) 出演  詩人:ミキ、死紺亭柳竹、木棚環樹、重兼徹 芸人:大村浩一、三島省吾、ぎんなん (HPでは死紺亭さんと大村さんが逆だが、 坊主バー朗読会での噂によるとこっちに変更されたらしい。) http://www.poeca.net/cgi/db.cgi?action=details&code=1346 8/22 詩のボクシング千葉大会 予選 時間:12:30〜16:30 場所:船橋市本町4-19-6船橋市民センター第一会議室、第二会議室 9/12 詩のボクシング千葉大会 本戦 時間:12:30〜16:30 場所:船橋市二和東5‐26‐1船橋二和公民館講堂 詩のボクシング千葉大会公式HP http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/chiba2.htm 9/25 マラソン・リーディング2004 http://members.at.infoseek.co.jp/TRL2001/index.html に申し込んで、たぶん手売り分二枚私の元に来るので 誰か定価二千円とは言わないけど、 千円ほどで買って頂けると助かります。 メディアッティ笑タイム http://tinyurl.com/2zwad (深く考えるな。考えてはいけない) ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□ 【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験メルマガ】 登録ページ http://www.pat.hi-ho.ne.jp/kidana/mmg.htm 登録と解除は上のページで。 関連HP:掲示板に感想・御批判入れて下さい。 http://www.tcup3.com/356/kidana.html 発行者 木棚 環樹:kidana@pat.hi-ho.ne.jp ■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□