クランジ競馬場
冷房なし!で南国競馬を楽しもう。
シンガポール・クランジ競馬場は、香港と並んで、海外競馬を志すファンが最初に訪れる場所のひとつだと思う。
旅行ガイドなどでもよく取り上げられ、@ハイビスカス(ゴール前のクラブハウス、外国人旅行者は入場可)で優雅に
競馬観戦、というのが定番コースになっている。ぼくもそれにならい、20シンガポールドル(1$=約80円)を奮発しクラブハウスへ入ってみたのだが、どうも一人では
居づらい雰囲気。パドックはベランダから見えるもののどうにも遠いし、かといって、自分の持っている”ゲスト”の
チケットでは一般席へ降りると戻ってこれないシステムのようだ。ちょっと迷ったが、食事もこじゃれたものばかりで、どうもそそられるものがない。下のフードコートに行けば、
どんなB級グルメが…と思うといても立ってもいられず、クラブハウスを”脱走”、一般席でシンガポール競馬を
エンジョイすることにした。
さっそく出会ったのが上の写真、名物チキンライス。最近では「海南鶏飯」として日本でも見かけるようになった、
シンガポールの、というか東南アジアを代表する料理である。ゆでた鶏と、その茹で汁で炊いたご飯がベストマッチ。
さっぱりとしており、一日2回食べたいくらいだ。他にも、バクテー(豚肉を煮た黒いスープ)、ラクサ(ココナッツミルクスープの麺料理)、チャー・クェイ・ティアオ(平打ちのやきそば)等々、シンガポールの屋台料理がずらりと揃い、いやー
一般席に降りてきてよかったなーとしみじみ思う。
一般席はアッパー・グランドスタンド($7)とロゥアー・グランドスタンド($3)に分かれており、アッパーの方は前面
ガラス張りの空調完備で、JRAの競馬場とそう変わらない雰囲気。一方、巨大な扇風機が回るロゥアースタンドは
雑然とした活気に満ちており、”アジア”を満喫することができる。
とにかく人口密度が高く、座れる場所を探すのに苦労するが、パドックから本馬場へつづく馬道(ガラス張りで、馬を
目の前で見ることができる)で仕切られた南側は比較的空いている。
腰を落ち着けて予想するには、競馬新聞。ブックタイプのものが英語版・中国語版両方売っている($4)ので、
お好みに応じてどうぞ。現地では、ホッカイドウ競馬から転進した高岡調教師(2008年に現地GTレースを制覇!)
旧宇都宮競馬から仁岸調教師の2名の日本人トレーナーが頑張っており、応援馬券を買いたくなる。赤道直下の熱気と湿度は、日が落ちてからも少しもパワーダウンしないが、現地のオヤジに交じって(中国語で
馬番を叫んでた)大声をだせば、はるばる海外まで競馬をしにきた喜びを感じることができるだろう。