高崎競馬場


か、カタい..

 

 北関東3場最後のご紹介は、群馬県・高崎競馬場。
交通の要衝として知られる高崎だけに、アクセスは多彩だ。

 まず電車の場合、高崎駅東口に降りるとシャトルバス(小型の観光バス)が
待っており、あっという間に競馬場到着。駅からは歩いても10分程なのだが、
無料バスがあるのはちょっとうれしい配慮だ。また、池袋東口からの高速バス
(2時間、1900円)で到着した場合、こちらはバスターミナルから徒歩5分。
 マイカー派なら、正門そばに立体駐車場・馬場内にも大きな駐車場があり、
いずれも無料。止めっぱぐれの心配はまずない。

 市街地の中にあるせいか、敷地はかなり狭い感じ。スタンドも小さめだし、
場内を歩き回って探検する、という楽しみはあまりないかもしれない。しかし、
食堂・ロビー・トイレなどこまめにリニューアルがされており、ギャンブル場の
暗いイメージを払拭すべく努力しているのが伝わってくる。 そんな中にあって、
スタンド1Fの「
ふじや食堂」はレトロなたたずまいを残しており、これはこれで
一見の価値あり。かっぽう着のおばさんが元気良く働く店内の雰囲気は、まるで
橋田壽賀子ドラマのワンシーン...


丸イスも懐かしき「ふじや食堂」店内

 ダートコースは一周1200m、コーナーがきつく、その分直線が長い(300m)と
いう特徴的なコースなのだが、馬の実力が案外素直に出るようで、馬券的には
固い決着が多いことで知られている。本命党は臆せずに
◎−○で行きたい。
 そんな馬場で鍛えられた馬たちは、賞金レベルに比してなかなかレベルが
高く、JRAや他地区へ遠征し健闘する場面も最近では珍しくない。同じ北関東の
栃木勢との対戦では圧倒的に優勢で、地区をリードする存在になりつつある。

 そういえば、各地の地方競馬で話題の「協賛レース」もここ高崎が元祖。
地方競馬をとりまく厳しい状況の中でも、なんとか競馬を盛り上げていこうという
姿勢と工夫が感じられる高崎は、ファンとしても気持ち良くすごせる競馬場だ。

 ま、それも馬券が当ればな、って? 
困ったときには、全国でも珍しい女性の予想屋さんか、4コーナーの向うから
レースを眺めていらっしゃる高崎の観音様にお伺いを立てることにしましょう。

(2004.12.31廃止)

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