赤坂の森公園多目的グラウンド


 関東の茶どころとして知られる埼玉県狭山市。 あまり知られていないが実は隠れたサッカー
どころでもある。関東リーグの雄、
本田技研ルミノッソ狭山は2002-04年と全国社会人サッカー
選手権3連覇、JFLまであと一歩まで迫ったチーム。
一方、女子ではなでしこリーグ2部の
ASエルフェン狭山が見事優勝、来期の1部昇格を決めるなど、
アマチュアサッカー界では決して無視できない街なのだ。

しかし市内には公式戦を行えるスタジアムが存在しなかったため、2チームとも埼玉県内を転々と
して試合をしていたのだが、2004年、ついに待望の天然芝のフィールドが誕生した。

赤坂の森公園」は、武蔵野の面影の雑木林をそのままに生かした自然公園。園内を半周する木道
を歩いていくと、完全に気分はハイキングで、サッカーを見に来たことすら忘れてしまいそうだが、
その森の中にぽっかりと、緑に輝くピッチがたたずんでいた。まさにフィールド・オブ・ドリームス。
 とくに観客用の施設は無く、おのおの森の中からのぞきこむ?ような感じになるのだが、日差しを
さえぎる天然の屋根の下、吹き抜ける風を感じながらのサッカー観戦は、この上ない贅沢だ。

人工物といったらゴールポストと遠くに見える高圧線の鉄塔くらい、あとは目に入るもの全て緑と
空の青、そのなかを選手は駈け、ボールは弾む..
”埼玉県一美しいスタジアム”に推奨したい。

 この日は、エルフェン狭山の初のホームゲーム。快勝に湧く観客の中にはサッカー少年少女たち
の姿もあった。「先輩」のプレーを見て育った彼・彼女らの中から、将来のJ・Lリーガーを.. ! 
サッカータウン・狭山の夢は、このピッチから大きく広がろうとしている。


マイカー以外でのアクセスはなかなか大変。西武新宿線入曽駅もしくは狭山市駅からタクシー、
節約派なら両駅間を結ぶ
西武バスに乗り赫下(はけした)or堀兼(ほりかね)下車、畑の中を歩いて
約1kmだが、案内板などはほとんどないし、バスは1時間に1本、十分な下調べを。
※追記:東武東上線方面からも下記の西武バスでアクセス可。
  ・川越駅西口から上赤坂行き/新所沢行き、
  ・上福岡駅入口(上福岡駅徒歩3分)から上赤坂行き  で「上赤坂」下車、徒歩15分。
 (情報提供:PRIDE OF SAITAMA まさつぐ様)

 

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