札幌競馬場

180万都市・札幌の地図をみると、札幌駅の裏手に広大な面積を占める施設がふたつある。
ひとつはご存知 北海道大学、そしてその西隣にあるのが札幌競馬場である。

北海道らしく、街のど真ん中にありながら場内は緑がいっぱい。
向正面にはポプラ並木が連なり、スタンド前の芝生に寝転んでいると
レースの合間には小鳥のさえずりすら聞こえてくる。。

 そういう眺めが背景のビル群とコントラストをなし、実に美しい。
大都会のすてきなお庭、といった風情なのである。


ここ札幌競馬場は地方・中央共用で、GWに道営ホッカイドウ競馬、8・9月にJRAが開催している。

毎年豪華メンバーが顔をそろえる札幌記念、地方所属馬の活躍が目立つ2歳戦線など、
JRA夏競馬のみどころは多いが、春の地方開催にも注目して頂きたい。特に開幕と同時に
日本一早く始まる新馬戦は、その年の若駒の傾向を知る意味でも重要だ。


その2才馬の多くは生産した牧場自らの所有馬で、ここで良い走りを見せた若駒は、期待と共に
中央競馬や地方他地区へとトレードされていく。 競馬そのものが馬の見本市のような役割を
果たしている、馬産地競馬ならではの現象といえよう。

苦境が伝えられて久しいホッカイドウ競馬であるが、もし北海道から競馬が消えるようなことが
あれば、日本の生産界に壊滅的な打撃を与えかねない。好きだった馬の仔を応援する、という
競馬ならではの魅力が失われてしまうのだ。なんとかみんなで応援して、守って行きたいものだ。

 いずれにしても、ここにくれば一日すがすがしい気分で競馬をたのしめることは間違いない。
気分が良すぎてカンが鈍ったのか、ぼくは6レースやって全敗でしたが..

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